院長の週末              


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USJ            8月31日(日)
ジュニア自然史     8月26日(火)
宮崎さんと洞穴へ   8月25日(月)
2日連続の鳥の巣展  8月23−24日
山小屋からの便り   8月14日
雨のコウモリ       8月17日(日)
夜の長居公園      8月16日(土)
久しぶりのコウモリ    8月13日(水)
夜の海           8月10日(日)
淀川の花火        8月3日(日)
大魚夜市         7月31日(木)
導水路の大コロニー  7月27日(日)
鳥の巣           7月27日(日)
夜のコウモリ       7月26日(土)
石川の魚         7月26日(土)
仕事帰りのコウモリ  7月24日(木)
コウモリ         7月21日(月)
久しぶりのUSJ      7月20日(日、海の日)
セミの観察会       7月19日(土)
仕事帰りにコウモリ    7月15日(火)
シャーマントラップ    7月15日
大雨のコウモリ      7月13日(日)
やっと生まれる      7月12日(土)
続々生まれる        7月6日(日)

コウモリ出産せず     7月5日(土)
鳥の巣展          7月4日



USJ
2003年8月31日(日)


すみません。
せっかく来て頂いたけど、この週末は何もありませんでした。
土曜日はオオサンショウウオを予定していましたが、局所的な大雨で中止。堺はほとんど降らなかったのですが、北摂、能勢は結構降っていたようです。
日曜日は1日USJ。
世間で言う、退廃的な1日? 
あいかわらず決まったものを決まった順序で見ているだけ。でも、おもしろい。




ジュニア自然史
2003年8月26日(火)


博物館では中学、高校生向けの行事でジュニア自然史というのを実施しています。簡単に言うと、ハイキングに連れて行ったり、データをとって分析したり、標本を作らせたり、この世代から博物館の学芸員体験をさせるとともに、自然に目を向けさせようと言う目的です。夏休みの室内行事で、標本作りということでほ乳類の骨格標本、昆虫標本、ボーリングコアからの貝化石の抽出なんかをしています。世話人でもないけど骨格標本なら手伝うこともあるかと顔を出してみました。
アナグマとタヌキの皮はほぼ完成、骨はタヌキは1体がほぼ完成で、残りは炊き出し中。

タヌキの頭骨を写真の薬品で処理していました。水酸化ナトリウム3%となっており、骨は白いけどかなり痛んでいます。水酸化ナトリウムは目にはいるとすごく危険だし、こんな濃度のものが市販されているとは驚きました。たぶん使いようによれば骨格標本も素早くできるでしょうが、間違うとたぶん骨も溶けてしまいます。
一部は炊いて除肉、一部は野外に放置、一部はもう少しマイルドなパイプつまり用の薬品で処理するようです。

アナグマ(左)とタヌキ。似てるといえば似てる。裏の脂肪を取るのがポイント。

タヌキ汁にアナグマ汁。 左側が薬品処理されている。溶けすぎ!

参考出品:ジネズミの完成品 8月13日の子です。

関係ないけど、子供たちの働かないのには驚きました。
班ごとに仕事は違うらしいけど、最後の大掃除は世話人や学芸員ばかりが動いていて、子供はダベルばっかり。
真面目な子は一生懸命、皮をむいたり、骨を掃除したりする一方で、おやつばっかり食べる子や、携帯電話に忙しかったり。年を取って気が短いおじさん(すなわち私)は切れそうになりました。でも、なんで怒られてるのかすら理解できそうにない子ばっかりなので、怒るのもあほらしくて止めました。



宮崎さんと洞穴へ
2003年8月25日(月)


宮崎学さんを穴へご案内することになりました。
最初は箕面の穴へ。ユビナガコウモリ200頭を見てもらうはずが・・・・・。
坑道は水没、コウモリは不在。
キクガシラコウモリ15ほどが飛んでくれたので、なんとか ”ボウズ” は免れましたが捕獲も出来ずで、消化不良です。急遽、能勢の穴へ移動することにしました。予定では新生児50−100ほどが残ってるはずでしたが、こちらも予想に反して20ほどが残っているだけでした。
確かに、繁殖コロニー解消(分散)の時期で、いなくなっていても不思議はないのですが、能勢の方は分娩が遅かったのでもう少し残っていると期待していました。
私にすればそれなりのデータが取れて成果はあったのですが、お誘いした以上、やっぱりコウモリの乱舞(?)は見て頂きたかったです。
道中もずっといろんなお話を聞けたし、撮影機材の秘密兵器も見せて頂き、コウモリ以上の大成果も、私にとっては、ありました。
でもでも、高校から大学生の頃、写真集やアニマで見ていた宮崎さんと、こうして山にご一緒するなんてとても考えられないですね。

あとで宮崎さんのHPを見せて頂くと、この2,3日で明石のヌートリア、ハッカチョウ、箕面のサル、等を取材し、車中泊の最中に携帯電話でHPを更新し、原稿を仕上げて送っておられたそうです。車をのぞくとベッドはもちろんカメラ一式に電子レンジまで。電源は大きな声では言えませんが、道の駅とか自動販売機から借りられるそうです。

水没する坑道で、飛ぶコウモリを何枚かは撮影できたようです。
でも、ここのコウモリはバンド付きが多いので写真になるのかどうか・・・。



2日連続の鳥の巣展
2003年8月23−24日

23日は鳥類研究グループのツバメの糞分析。ツバメの糞を実体顕微鏡で見て食性を調べようという行事です。
私が着いたのは午後。行事は朝からで、皆様、お疲れモードでした。
乾燥した糞を水(あるいはアルコール)で溶いてその中から昆虫の断片を探します。
甲虫目の上翅、オオアリ属、アリ亜科、ゾウムシ上科、ハネカクシ科、ハチ類、カメムシ類の頭部、トンボ目の胸部・・・・・・。
書けばそんなものか、と思われるでしょうが、慣れない顕微鏡で昆虫の目玉や羽を探し出して、実物と比較しながら同定するというのは、それはそれは大変なことです。私もコウモリの糞で分析を試みたことがありますが30秒ほどで断念しました。
そうそう、コウモリの糞というと出てくるのが蚊の目玉スープ。私の経験からいうと嘘くさいなあ、と思っています。少なくとも日本のコウモリでは、蚊だけ食べる種類はいないのでは?スープに挑戦される方がおられましたら、着払いで糞を大量にお送りしますのでお知らせ下さいませ。
その後、何回か目の鳥の巣展を学芸員の解説で見てきました。やっぱり多すぎて半分でお疲れ。

24日は動物写真家、宮崎学さんが鳥の巣展に来られるというので同行させていただきました。コレクションの主、小海途さんともお知り合いで、小海途さんのお仲間の方もおられ、3人で鳥の巣談義。専門家3人の会話は実際の観察に裏付けられていて、数を見ておられるだけにそれはそれは迫力がありました。ある意味では企業秘密の山です。聞いているだけで圧倒されました。
鳥の巣を観察したり写真撮影するのはタブーという話がヘンに広がっていて、いろいろチャチャを入れる人も多いそうです。そういう人こそ何も知らない人が多いのも事実らしいです。
ご本人の解説は初めてでしたし、それに宮崎さんの解説も付いて昨日とは違った発見がいっぱいありました。

(今回は画像省略、詳しくは こちら へ)



山小屋からの便り
2003年8月14日


オオサンショウウオで知り合い、コウモリも一緒に研究している友人(といっても、東京在住)から便りが来ました。
職業はプロのイラストレーター、かなあ。博物館の展示なども手がけていて、長居の自然史博物館にも作品が納入されています。仕事が減った、とかで、この夏3ヶ月間、山小屋へバイトにこもっているそうです。
こういう絵をさらっと書けるのは才能?努力?両方?
図画や美術に全く才能も縁もなかった私にとってはうらやましい限りです。
ちなみに本人は山の中で掲載の許可はもらっていない。YKさん、ごめんなさい。

横の作品はクロサンショウウオ。これも頂きもの。材質は聞いたけど忘れてしまいました。
サイズも色も本物そのもの。




(相変わらず)雨のコウモリ
2003年8月17日(日)


雨で、予定していた大和川調査がなくなったので、NHK出演(?取材?)から1年というのを思い出し、雨の中を行ってみました。
1年前より総数は少ないようでしたが、結構な数が入っていました。バンドを付けたものもそこそこいるようでした。が、早々に飛ばれてしまい、捕獲数はほんの少し。おまけに1頭、指を骨折させてしまい、飛べないので連れて帰りました。以前にも何回か、骨折により連れて帰り、手術したけど結局死なせたことがあります。反省。

行き止まりでUターン 雨に曇る出口

もう1カ所はコウモリを初めてすぐの頃に教えてもらった穴。20mほどの小さな穴ですがいつもコウモリがいて、毎月見に来ていました。が、昨年、ホームレスが住み着いてコウモリがいなくなってしまいました。友人から、ホームレスがいなくなったという話を聞いたので帰りに寄ってみると、荷物がほったらかしです。いらない荷物といってもハイキングコースでもなし、片づけるところもなく、どうしようもないですねえ。幸い、コウモリは帰ってきていました。

まあ、住むには快適だったんでしょうけど。



夜の長居公園
2003年8月16日(土)


という観察会があり、バットディテクターを持ってお手伝いに行ってきました。
アブラコウモリをみて、眠っている鳥を探し、昆虫関係はライトトラップとかバナナトラップなどで集まる昆虫を観察する予定でした。
観察会直後から雨。コウモリはあちこちで飛んでいるし、ディテクターもブツブツ反応しっぱなしですが質問が全くこない。学芸員の話で納得したのか、興味がないのか。
つくずく、コウモリはマイナーやなあと、思い知らされました。




久しぶりのコウモリ
2003年8月13日(水)


午後からの盆休みを利用して久しぶりのコウモリへ。
子供も大きくなり、夜は外に食事に出ているはずですので、夜間調査から昼の調査に切り替えました。
能勢の山奥の繁殖地は昼に登るのは久しぶり。しかも晴れているのでブッシュは多いけど、気楽に登れました。太陽は偉大です。
大きなコロニーがありましたが、やっぱりみんな起こしてしまいました。のんびり寝ていた母子をいくつかバンディングして退散、ついでもう1カ所の繁殖地へ。
ここも分散したコロニーがいくつかありましたが、同じようにみんな気を悪くさせて飛ばしてしまいました。

いつも夜間調査なので母親に会う機会はめったにない。
キクガシラコウモリの♀には偽乳頭という、子供が吸い付いてぶら下がる
だけのための突起がある。すなわち休憩時は親と逆さまの格好。

能勢の大コロニー。わかります? 短いコンクリートの洞穴なんですが。

今日のおみやげ

ヒヨドリ?調査中。 たぶんジネズミ




夜の海
2003年8月10日(日)


貝塚自然遊学館との共催行事、夜の海の観察会に世話人(というより場内整理)で参加してきました。一晩沈めていたカニ籠を引き上げ、ライトに集まる夜光虫、魚を観察しようというものです。
昨晩の台風直撃で海の底がかき回されたのが原因か、海は濁り、期待したほどの収穫はありませんでした。
それでもカニ籠にアナゴやタコ、イシガニが入っていたり、ライトにトビウオの稚魚が集まっていたりで、まあ、夜の海に来る事なんてあまりないことでしょうから、みんなそれぞれそれなりに楽しんでいたようです。
アナゴ、タコとくると観察というより食欲に走りますね。観察会に会わせて試食会も予定すれば受けたかも。砂浜の海岸からの投網で大きなスズキも採れていました。

子供が一番よろこんでいたクサフグ。

一部は標本に、一部は食用になったようです。




淀川の花火
2003年8月3日(日)


この週末はちょっとのんびり。
コウモリも子供が大きくなり、一人で飛ぶ時期なので夜間調査に入っても飛ばれてしまいます。もう少し大きくなったら昼に入って見るつもりです。
土曜日は博物館で学芸員による鳥の巣のお話、日曜日は花火に行ってきました。

PLに行けなかった負け惜しみではありませんが、淀川の花火は打ち上げ場所が見下ろせるのでおもしろい。
4時前につくと人もまばら。ちょっと暑いけど、いっぱい用意していた本を読んで時間を過ごしました。
ちなみに人出のパターンも大体把握できました。5時30分ぐらいでしたら、いい場所を確保できます。6時になるとちょっと込む。心臓が強ければ4時までにシートをひいて、6時ぐらいに戻るのも手です。(ちなみに花火は8時から、です。)来年の参考になりました。
例によって例の如く、花火見物前は人の見物です。場所取りのケンカがあったり、二人のくせにすごく広い場所をとって寝ていたり、シートをひいたのはいいけど、戻るのが直前すぎて人混みで来れなかったり、誰もいないシートの縁をめくったり、勝手に移動させたり。それはそれで時間をつぶせました。

ということで、きっちり1時間、花火を楽しんできました。
今年の目玉はネコ顔の花火かなあ。たぶんキティちゃん?3本のひげもちゃんとありました。

4時なら人もまばら。中央が打ち上げ場所。 やっぱりUSJの花火とは比べられない。




大魚夜市
2003年7月31日(木)


毎年7月31日に行われている堺市の夏の行事です。googleででも検索していただければわかると思いますが、たいへん歴史のある行事です。
毎年発祥の地(かな?)、大浜で開催されていましたが人出が多くなりすぎ、明石の花火事故の教訓もあって浜寺公園に場所を移したようです。
肝心の魚のセリは7時からあったらしく間に合わず。8時からの花火と夜店の見物をしてきました。
花火は30分ほどでしたが煙と火薬のニオイが流れてくるほど近くで見られました。明日のPL花火に行けないので今年はこれでガマンですなあ。

ちなみに私、花火は大好きでPLの花火も電車で行ったり、車で行ったり、自転車で行ったり。自転車で行ったときは2時頃から場所取り、延々と炎天下を時間待ち。あっちでケンカがあるし、こっちで人が倒れて救急隊が来る、確保したスペースがだんだん小さくなる、向かえでは団体客が添乗員に見にくいと文句を言ってる、それはそれはたいへんでした。
淀川の花火大会にも自転車で行きました。帰ったら12時でした。

祭りの後。木のトロ箱なんて見かけませんね。 数kmにわたって夜店が出ていました。




導水路の大コロニー
2003年7月27日(日)


オオサンショウウオの調査をされている友人が、その調査中に発見されたコロニーを見てきました。レンガ作りのすごく古そうな導水路です。上を鉄道が通るので作られたようです。
いつも通り、入り口で親が出ていくのを肉眼とディテクターで見ていると、やけにたくさんのコウモリが出ていきます。導水路ですから両方に開口しています。ということは、逆側にも同数が出て行ってる可能性があります。

8時前に期待しながら入ってみると、やっぱりかなりの数のコウモリがぶら下がっていました。大きなコロニーが一つと、あちこちに小コロニーや単独でぶら下がっています。すでに飛べる大きさで、驚いて逃げるものが多数いました。一塊りを捕獲してバンディングを始めると、なんとモモジロコウモリが出てきました。混合コロニーを作っていたようです。モモジロがこういう形で混合コロニーを作り繁殖するのかどうか、また宿題が出来ました。

オオサンショウウオもかなりの数が生息しているそうです。
調査の発端はダムらしいです。出来るのかどうかは知りませんが、開発のアセスメントで大発見があったのに結局開発されて過去のデータになってしまった、ということが無いようにお願いしたいですねえ。ただ、キクガシラの繁殖の重要度は、オオタカなどよりランクは低そう。


ここまでは林道を延々と車で登り、胴長で本流をさかのぼり、支流に入ってブッシュをかきわけてやっと到達。仕事帰りにちょっと調査、というわけには行きません。

すごくいい雰囲気。明治?大正? 途中で曲がっているので向こうは見えず。

バンディング後のキクガシラとモモジロコウモリ。




鳥の巣
2003年7月27日(日)


鳥の巣展に刺激されたわけではありませんが鳥の巣を2つ。
イヌの散歩中に自宅のすぐ近所で見つけました。ビワの木です。
どういう訳か、小さな実は出来るのですがそれ以上大きくならないので、もったいなあと思いながら眺めていました。数日前、何となく眺めると鳥の巣があり、ヒヨドリが座っているのを見つけました。
前回は近くまで行くと親はすぐに飛び立ちましたが今回はじっと座っていました。孵化が近いのでしょうか?

コウモリに行く途中に道路際の釣り堀で見つけました。小さな小さなヒナが2つ3つ、母親について泳ぐのがかわいかった。
近所の人の話では今年が始めて、とおっしゃっていました。カラスやハゲタカみたいな鳥が来るので心配、とおっしゃっていました。ハゲタカは首が長い、大きな鳥、というのでたぶんアオサギなんでしょう。
ちなみに釣り堀は土日だけ営業しているそうです。
万博公園でも人の目の前で巣を作っているし、人に見守られる方がカラスなどにいたずらされないのかなあ。

卵が3個乗っています。 一人前に潜っていました。




夜のコウモリ
2003年7月26日(土)


12日に今年はじめての子供のコロニーを確認し、21日に行くつもりだった穴です。
例によって7時前に到着し、入り口で親の出洞を待ちます。ヒグラシが悲しげにカナカナ鳴いて、だんだん暗くなってきます。風もほとんどなく、やけに静かです。今日は一人ですので、よけいに恐ろしげでした。

8時には、あらかた親が出ていったようでしたので穴に入りました。前回より2週間経過しているので子供はかなり大きくなり、こちらに驚いて飛び出すものが多く、子供の数をカウントする前に半数以上を飛ばしてしまいました。飛び方やサイズは一見すると親と同じぐらいです。一部を捕獲、バンディングしました。
1年間楽しみにしていた新生児の観察もあっという間に終わりそう。この穴で言えば先週が”見頃”だった様です。人間で言う、かわいい赤ん坊の時期はコウモリでは2週間ぐらいで終わってしまうみたいです。




石川の魚
2003年7月26日(土)


博物館で実施している大和川調査の一環として、その支流の石川の調査がありました。主体は魚の調査でした。
大阪以外の方は地理がわからないでしょうね。まあ、都市を流れて大和川に流れ込んでいるそこそこ大きな川です。場所によるとこの川の河川敷でチドリ類が繁殖しているそうです。
捕獲できた魚はモツゴ、メダカ、コイ、ギンブナ、オイカワ、トウヨシノボリ、カマツカ、ブラックバスにブルーギル、ぐらいやったかなあ。本流ではない、よどんだ所にメダカが多数いました。話によると、大阪でも探せばあこちで生き残っているそうです。かといって、大々的に公表すると採集圧がかかっていなくなるんでしょうね。
PLの塔がすぐ近くに見えます。8月1日の花火見物の適地らしいです。

1匹何円と考えてしまう・・・・。 トウヨシノボリ、でしたっけ?




仕事帰りのコウモリ
2003年7月24日(木)

週末の予定が詰まっているので仕事帰りにちょっと穴へ。
予想通り子供が大きくなり、飛ぶものが多くなっています。一塊りを捕獲してバンディングしました。遠視(老眼と呼ぶ人もあるが本人は遠視と言ってます)で細かい文字が読めないので、バンドの番号はルーペでいちいち確認。これに結構、手間がかかります。学生さんと同行した時、裸眼で番号を読みはるのは驚異です。一人で測定、記録はたいへんなので今回もテープに実況録音してこれから解読です。




コウモリ
2003年7月21日(月)


お疲れモードでコウモリお休みのはずが、天気に誘われてコウモリへ。おまけに夕方と夜間調査の2本立てを計画しました。
最初の穴は箕面公園に近く、心配しながらも夕方なんで大丈夫かなあ、と思いつつ行ってみると大渋滞。まったく車が動きません。おまけにそのうち本格的な夕立が。
なんとかそこを抜けて穴へたどり着くと坑道が水没。ここはめったに水がないのに、ここんとこは時々水が入っています。天変地異の前触れ、ということでもないでしょうけど例年とパターンが違います。おかげで1/3程しか調査が出来ませんでした。
もっとも、この時期はコウモリがほとんどいないので、その確認のためでもありました。キクガシラなら最初の何mかで見つかっているはずですが、予定通り今日はいませんでした。
夜間調査は最初につまずきましたし、天気がパッとしない、いずれにしても来週行くつもりでしたのでそれまで楽しみを伸ばすことにしました。


夜は家族で映画へ。
この連休は何年かぶりの家族サービスになりました。

ユビナガです。壁に張り付いているのを
下から撮影してます。




久しぶりのUSJ
2003年7月20日(日、海の日)


(うちのカレンダーは20日を祝日にして21日を振替休日にしている。実際は20日が明治天皇がらみの記念日で、休日は21日なんですねえ。いずれにしてもなんかこじつけ臭い休日。詳しくは各自ネットで検索して下さい。)

朝は仕事。数件診療して奈良の親父の家へ。久しぶりに両親とブンチョウに会ってきました。ブンチョウも両親も元気そうで一安心。
昼過ぎからは久しぶりのUSJへ。最初の夏休みと連休と言うことでかなりの人出でした。わかってて行く私も混雑の一因です。あちこちのアトラクションが何十分待ちの看板があり、結局、待つ必要のないものいくつかを見て帰っただけに終わりました。
人混みは嫌い、といいながらUSJにはせっせと通うんですから、勝手なもんです。でも、並ぶのが嫌で、すぐに入れるアトラクションばかりまわっている気がします。
ストーリーもセリフもわかってるけどそれなりにおもしろい。




セミの観察会
2003年7月19日(土)


期待して来てくださった方、ごめんなさい。さすがに土曜、日曜連続のコウモリでちょっと疲れ気味。コウモリの生まれ具合も気になるけど、休憩モードでちょっと家族サービス(?)、何カ月かぶりに娘と奥様につきあってあちこちへ買い物。やっぱり人を見てるよりコウモリを見てる方がええなあ。

夕方からは博物館のセミの羽化観察会をのぞいてきました。なんと200人を越える親子連れ。説明を聞いてから夕暮れの植物園へ。セミが穴から出てくるところや木を登るところ、背中が割れて成虫の出る場面等があちこちで見られました。
わざわざこの観察会に来なくっても、おそらく家の近くの公園等で毎日見られる場面ですがご存知ないのでしょうね。私も初めて知ったのは博物館の観察会でした。
人数が多いので、観察するだけでさわらないように、とのお達しがあったのでみなさん、遠巻きにして観察しておられました。何人かの方には ”帰りに公園で見つけて持って帰ったら?” とお勧めしましたがどうされたでしょうね。私もはじめて知ったときは、いっぱい持って帰って、カーテンにぶら下げたり観葉植物にぶら下げたりしていました。

私が子供の頃はニイニイゼミばっかりで時々クマゼミ、まれにアブラゼミでした。今はニイニイゼミなんてほとんど見ません。そういえば先日来られた埼玉の友人はクマゼミをあまりご存知ありませんでした。向こうはミンミンゼミなんですね。
クマゼミは箱根の関所をなかなか越えられなかったけど、最近東京都まで進出のうわさも聞いたことがあります。
温暖化による昆虫の北上の一つかなあ。




仕事帰りにコウモリ
2003年7月15日(火)


週末の予定がいろいろあり、日程が取れないので仕事帰りに行ってみました。
予定通り、子供の数が増えています。親の出洞数が70に対して子供は40、まだしばらく分娩が続きそうです。反面、早く産まれた子は飛ぶものも出てきています。
現在、2カ所のコロニーを観察していますが、ここは外部から直線で20mほどのまっすぐの穴で、入り口からコロニーが見えます。もう1カ所は完全に真っ暗な廃坑の奥。ここのコウモリは真っ黒に見え、廃坑のコウモリは白く感じます。モヤシじゃあるまいし、そんな事ってあるんでしょうかね。いつも見ているけど、常に新しい疑問が湧いてきます。
往復2時間半かけて
観察は20分(ディスターブするので数のカウントと代表者の計測だけ)、まあ、趣味というか、仕事というか、ご苦労さんなことですねえ。




シャーマントラップ
2003年7月15日


1ヶ月ほど前、コウモリ調査の時に穴の中でヒメネズミを保護し、連れて帰っていました。
ヒメネズミは以前にも飼っていたことがあります。今は博物館へ行ってしまいました。すなわち、この子はヒメちゃん2号です。
昔はネズミ類とモグラ類は捕獲許可がいりませんでした。今年の法改正により、ネズミも捕獲は許可申請がいるようになったはずです。したがって、ヒメちゃん2号は捕獲ではなく、保護、と解釈して下さい。

ケージをしょっちゅうかじっていて、あぶないかなあ、と思っていたら案の定、穴を開けられて逃げられてしまいました。
博物館で飼っていたハツカネズミも同じ事をして逃げられ、シャーマントラップで捕獲した、という記事を読んでいたので早速、わなを借りに行ってきました。博物館のハツカちゃんは賢くないのですぐに捕まったらしいけど、うちのヒメちゃん2号は捕獲まで数日かかりました。
掃除のために捕まえようとすると、いかにもネズミらしく、ちょこまか逃げます。またトラップを仕掛ける日が来そうです。





大雨のコウモリ
2003年7月13日(日)


再び昨日の穴ですが、友人が埼玉県から調査に来られたので大雨の中を案内しました。
雨の日のコウモリの動向を知るのも目的の一つでした。朝から大雨で夜になってもいっこうに小降りにもならず、ズルズルにすべる山道を登りました。

晴れていると7時過ぎでもなんとかコウモリの出入りがわかります。今日はほとんど何も見えず、バットディテクターの反応でなんとかコウモリの出入りがわかります。出たり入ったりしているようで、昨日の出洞終了時間、8時になっても反応があります。
しびれを切らして8時過ぎに坑内に入ってみますと、やっぱり複数のコウモリがうろうろしていました。雨で出かけるのをやめたのか、早く帰ってきたのか。
子供は、昨日は2カ所に分かれてぶら下がっていましたが今日は1カ所。まだ自分で飛べるはずはないので、これだけ大きいのに母親にぶら下がって移動したのでしょう。

日本でも有数の、野間の大ケヤキ 夏はアオバズクが繁殖するらしい




やっと生まれる
2003年7月12日(土)


先週も生まれていなかった廃坑でしたが、やっと40頭ほどの子供が生まれていました。出洞した親の数は200頭ほどですのでこれからもどんどん生まれるはず。
今日は一人での調査で、観察と記録が同時に出来ないのでウォークマンを持参し、出洞数と時間を記録しました。誰もいない暗い山中で、コウモリの数を大きな声で数えるのは気恥ずかしいもんです。イノシシが不思議そうにしていた、でしょうか。
今までさんざん、一人で廃坑を見つけては調査していましたが、夜の廃坑はより一層暗くて(そんなあほな話はない?)怖いものがありました。出ていくコウモリを観察しているときも、ヨタカがさびしそうに鳴いたり、風の音や木々のすれる音。誰かが突然肩をたたくので驚いたら、ツルが風でゆれていたり。




続々生まれる
2003年7月6日(日)


先週から分娩が確認されている穴です。
道なき道をブッシュをかき分けつつ這って行くのですが、後ろでガサガサ音と、ジャボーンという大きな音。振り返るとイノシシがあわてて山中に走って行きました。私に驚いて川にはまったらしいです。人なんておそらく全く歩かない、川沿いのブッシュに細い道が付いているのでおかしいなあ、と思っていましたが、ひょっとするとこのイノシシの獣道なんでしょうか。

いつも通り夕方から出口に待機し出洞数をカウント、8時前に出入りが無くなったので穴に入りました。入ってすぐに新生児がぶら下がっています。よく見ると死亡していました。どういうわけか親がここで生んでしまい、仲間がいないので低体温で死んだのか、親に事故でもあって乳が足りなくって、親を捜してここまで移動し力つきたのか、とりあえずは博物館行きになりました。

奥まで入ると期待通り多数のコウモリがぶら下がっていました。34頭いたのでこの1週間に29頭生まれた勘定です。出洞数は約80頭ですので来週になるともっと多数の子供がいるはずです。1頭、胎盤をぶら下げたままの子がいました。キクガシラコウモリは母体重の30%もの子供を生むらしいです。50kgの母親が15kgの赤ん坊を生む計算になります。この胎盤付きの子もそんなに小さい感じはありませんでした。
いくつか、バンディングのために手に取るともちろん哺乳類ですので暖かいし、結構強く手にしがみつきます。ぶら下がるための後ろ足と爪もしっかりしています。母親の外出時間はせいぜい1時間ぐらいらしいです。ということは23時間、親と一緒なんですね。


コウモリ出産せず
2003年7月5日(土)


先週に引き続き、廃坑へキクガシラコウモリの出産を確認に行きましたが、残念ながら確認できませんでした。昨年の今頃はすでに多数が産まれていたのですが。
出洞数が前回198頭、今回234頭。まだ何頭かが、出産直前にどこかから移動してきているらしいです。雨が多いためか、洞内の水が増えています。壁面も結露して乾燥した岩肌がないので、子供を置いておくスペースが少なそう。またまた来週も調査の必要が出てきました。

ということで今回は掲載する写真がありません。
途中で会ったニホンヒキガエルとゲンジボタルでもどうぞ。



鳥の巣展

2003年7月4日


明日から開かれる鳥の巣展を見てきました。
とにかく膨大なコレクションです。

こちらに掲載!