院長の週末                     
 

2001年 9−12
2002年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2003年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2004年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2005年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12




関西空港10周年      8月29日(日)
コウモリ・サンショウウオ  8月28日(土)
川の調査2題         8月21日(土)
ビルクライミング       8月14日(土)
なにわホネホネ団      8月11日
貝 その魅力と不思議   8月7日(土)
琵琶湖花火大会       8月8日(日)
オオサンショウウオ      8月7日(土)
オオゲジはおらず、コウモリ帰る 8月4日(水)
平成淀川花火         8月3日(火)
真夜中のオオゲジ       8月2日(月)
アクセス50000突破    8月2日(月)
PL花火芸術          8月1日(日)

GRAY EXPO 2004 IN USJ 7月31日(土)

天神祭             7月25日(日)
コウモリ・サンショウウオ  7月24日(土)
ウミガメ             7月23日(金)
天保山の花火        7月19日(月)
穴めぐり            7月19日(月)
1100頭が10頭に       7月17日(土)
自然史博物館 貝 特別展 7月16日(金)
コウモリ出産順調      7月11日(日)
魚取り再び          7月11日(日)
一年ぶりに恋人に      7月10日(土)
魚すくい            7月10日(土)
フェレット            7月9日

深夜の魚取り         7月7日(水)
箕面の鳥            7月4日(日)
三田のコウモリ        7月3日(土)



関西空港10周年
8月29日(日)


ということでなんだかんだのイベントがあり、通常料金1700円の通行料が無料になる、とのこと、暇つぶしに行ってみました。
ご存じのように関西国際空港は赤字続きで、周辺自治体も四苦八苦しています。税金などで大もうけをもくろんでいたのに土地は全く売れず、人も集まらず、地元の泉佐野市に至っては開発が先走り何百億円という病院や会館は造ったけど赤字団体に転落、小中学校はいまだにプールすらない、とテレビで放送されていました。USJもなんだかあやしいし、大阪経済の活性化のため宣伝に乗っかって出かけてみました。

2期工事の片隅でダートトライアルとフリーマーケット。宣伝不足か魅力がないからか、無料バスで送迎していましたがあまり人がいなくて(というより会場が広すぎて)寂しそうでした。

展望台というのがあるので行ってみました。滑走路のはじっこで離着陸が目の前で見られるというのが売り。でもこうやって空港全体を見ると、滑走路が1本というのは見方によってはただの地方空港に見えます。アメリカではなーーーんにもない真平らな土地に、何本もの滑走路があって、同時に何機も離着陸していました。えらい違いです。
ざっと見た限り駐機中の飛行機も少なく、とても国際空港には見えません。大阪空港(伊丹)の方がよっぽど活気がある。

連絡橋が無料でも駐車料金はかかるわけで、本業以外の一般客を呼び込んでお金を落とさせるというのは至難の業です。試験的に通行料金をしばらく下げるらしいけど、飛行場なんてやっぱり用が無くては行かないところです。




コウモリ・サンショウウオ
8月28日(土)


行事というのは重なるのが常で、この日は鳥の会の剥製実習、博物館友の会の実験圃場での生物観察会、例のビルクライミングの決勝、夜中はオオサンショウウオ調査が入っていました。
大型台風が来ており風が強いのでクライミングは中止と予想、剥製実習と観察会は次の機会に回し、オオサンショウウオははずせないので、そのそばの穴を調査する事にしました。

もう聞き飽きたと思われる、砂の吹き出しがあった穴です。いつも春先からユビナガコウモリが来るのに今年はほとんど見ません。穴が短くなって放棄したものと予想していました。いない事の再確認のつもりで入ったのですが・・・・。

いつも通り入り口付近はキクガシラコウモリ。これもいつも通り、夏は捕獲する前に逃げてしまいます。奥に進むとコウモリのかん高い声が聞こえ、多数のユビナガコウモリが帰ってきているのが確認されました。推定で100頭は超えているようでした。久しぶりに多数にバンディング。一人でしたので結構時間がかかりました。調査の楽しみは再捕獲にもあります。今が旬の(?)長嶋監督の背番号を背負った0003番さんと再会しました。2001年3月にバンディングした子でした。ちなみにこの子は5回目の再会。ほぼ毎年会っている事になります。

捕虫網で捕獲、順番待ちの子たち 気分を害して移動中


夜はオオサンショウウオ。最近精力的に調査を始めたところです。例によって例の如く、川をさかのぼりながらの調査です。岩が多い川で、隙間に潜り込んで捕獲できなかった子が2ついました。
ここは最後はダム。放出口をのぞくと結構コウモリが好きそうな形をしています。でも、いつ放流されるのかと思うとおちおち調査なんて出来なさそう。向こう側にダム湖の水が満水と思うと怖いですね。急に流されると一巻の終わり。

今日はゲストが多数参加されました。 コウモリ以上に、ワンパターンの写真。

ダム放水路。いかにもコウモリが好きそうな感じですが、ヘドロがたまり悪臭が・・・・。




川の調査2題
8月21日(土)

その1 西除川


博物館主催の調査の一環です。大和川水系を調べるということで、西除川はその支流です。
博物館や友の会では行事の一つとして補助員を募集したり、共同研究者を募集することがよくあります。「大和川を調べるので水を取ってくれる人を募集します」、とのことで、西除川なら自転車で10分ほどで行けますので応募すると、参加者のみんな考えることは同じで、さらにこの周辺の方が多かったらしく、希望地は却下され、自動車があるというので西除川の上流部を任されました。

西除川は堺市の住宅街のど真ん中を流れる川できたないので有名で、そこの水をくんでゴチャゴチャしていると人にジロジロ見られるし、大変でした。1度だけのつもりで参加したのに、季節ごとに何回か採集するとのこと、おまけに最初に設定した1ヶ所が途中から簡単に近寄れなくなり、ブッシュに変わりイバラだらけ。ただ水をくんで届けるだけと思っていたのに結構時間はかかるし、どういう訳か雨が多いし(もちろん雨前後は調査できない)、終わりの司令は来ないし、結構苦痛に変わっていました。やっとその最終回が今日でした。都合8回(2年間)採水。もう、西除川は見たくもない。

ここは堰き止めて貯水しているので、よけいに水質が悪化しているように思う。


その2 丹波町(京都府)の川

友人のオオサンショウウオ屋さん(アセス屋さん)から調査を手伝って欲しい、との電話。ヒマなので夕方から行ってきました。
ここもダム関連のアセス
だそうです。国崎のゴミ焼却場にしても、止々呂美の余野川ダム(*下参照)にしても、このダムにしても、なんでこんなところに?と思ってしまいます。もちろん人っ子一人いない、ある意味では使い道のない土地利用とも言えるのかもしれないけど、どうしてそのままそっとしておけないのだろう?公共事業で食べている人は多いし、それ以前のアセスで食べている人もすごく多い。開発が一切なくなれば日本はつぶれる?

そもそも自然が好きでそういう関係の勉強をしアセス屋さんになる人は多いけど、その仕事が最終的に開発につながると考えればつらい仕事ですねえ。もっとも、開発とは関係なしに、しっかりしたアセスで貴重な発見があれば開発をストップさせられる可能性、あるいは人知れず消滅しそうな動植物を移植等により保存できる可能性もあるんでしょう。

で、調査の方は細い川ですが数頭のオオサンショウウオを見つけて測定してきました。

オオサンショウウオは写真にしにくい。どれもこれも同じ。目と指がかわいいので
写真を撮ったつもりが、かわいすぎて、これではどれが目だかわかりませんねえ。

*余野川ダム
箕面市下止々呂美というところに余野川というのがあります。名前は余野川ダムというらしいけど、ダムを造るのはさらにその支流らしいです。支流にダムを造り、余野川本流から水を引くらしいです。ダム開発に合わせて何万戸という住宅開発やそのための道路建設など、なんだかわけわからん、時代遅れの大規模開発計画らしいです。
大阪府が財政難で住宅開発に消極的になったり、ダムそのものもお決まりの目的変更(?)で利水が治水にかわったりしているようです。

コウモリ調査でその付近はよく通っており、工事ばっかりやなあ、と思っていたらこの関係の公共工事だったらしい。そういえばこのあたりでは全然関係ないのに田畑の区画整理なんかもされている。地元へのサービスらしい。(おかげで廃坑1ヶ所消滅。)

さらにさらに、住宅地への道路建設で大きなトンネルを掘ったところ地下水脈が変わったらしく、箕面川の水量が極端に下がったとか、例の私のコウモリ洞穴の水没、閉塞(土砂ふきだし)もこれと関係あるらしい。
地図を見ても説明を聞いてもさっぱりわからない開発です。いまは猪名川町(下流部)の水害防止が大義名分になっています。

コウモリをやり出してから止々呂美という地名を知り、なんでトトロ(ミ)という名前を村おこし(といっても実際はほとんど人もいないし産業もないところ)に使わないのだろうと思っていました。そのまま里山で置いておいて、いわゆるふるさと村?トトロの村にでもした方がよほど地元への貢献になったのでは?赤字の公営キャンプ場なら結局はしない方がマシ?





ビルクライミング
8月14日(土)


ホテル日航ベイサイド大阪(USJのすぐ隣にあるホテル)でビルクライミングの大会があり、その予選1日目、ということで見学に行ってみました。約100m、32階建て(?)ホテルの外壁をロープ1本でよじ登る大会だそうです。
行ってみると報道陣の取材と、女子アナらしき人物が試しに登ってカメラに収まっていました。もちろんさわりの部分というか、ほんの数mだけ。そのあと、男子アナらしき人物もネクタイ姿で挑戦していましたが1mも登れず、断念していました。

ロープといっても結構弾力性があり、伸びたり縮んだり(もちろんロープにもいろんなタイプがあり、ここで使用するのは中ぐらい、だったかなあ)。ユマールという登攀具を使って腕力と弾み(尺取り虫様)で登ります。
風で揺れるし、あんなロープ1本に命を託して登る気がしれませんねえ。岩登りをしている友人に聞けば、あんなに安全なものはないというけど。100mを約7−8分で登っていたようです。
ホテルの外壁にラインが引いてあるし、最初からそのつもりでホテルを建てているんでしょうか?
真下から見上げていてクビの疲れること。
そういえばスポンサーはアディダスで、全員アディダスのジャージをはいていました。
ちなみに14,15,21,22が予選で決勝は28,って書いてたかなあ。
そうそう、1等賞金100万円!だそうです。

スタッフのご友人がここにお勤めで、聞いてもらうとこのコースはこのためにカッティングシートを貼り付けたんだそうです。ビル外壁全部を貼り付ける、って大事(おおごと)ですね。貼り付けること自体をレースにすれば一石二鳥だったのでは?はがす方が競技よりおもしろそう。
ちなみにホテル日航ベイサイドはこちら。お食事はこちら。ぜひお食事と温泉にいらして下さい。
もうひとつ言うと、日航ベイサイドはUSJまで2分が売り物ですがオフィシャルホテルではありません。ANAがジョーズの公式スポンサーになっていて、JALはディズニーランドの公式スポンサーだから、だったかなあ。なんだかおもしろい。

空中のスタート地点 ここで約半分

その後は夕方から久しぶりのUSJ。さすがに人が多いこと。今、稼がないと本当に経営があぶなくなりそうですもんねえ。
ウォーターワールドはやっぱり人が入った方が盛り上がります。モンスターメイキャップはかなり趣向を変えて再登場しています。(ほとんどの人はわからんやろなあ。)8月は毎日10時までやっています。みなさん、行ってあげて下さい。




なにわホネホネ団
8月11日


テンの標本を納めに行ったついでに初参加。
詳細は 別ページ へ。




院長のマスコミ記

以前、コウモリにて、 NHKさんに出演(2002年8月)させて頂きました。
夕方の地方番組でした。(町の話題、みたいなもの。)何年もご無沙汰だった親戚から電話がかかってきたり、もちろん患者さんにもだいぶん言われました。2年もたつのにいまだに、2年ぶりに来られた患者さんに「テレビに出てましたね」、って言われます。

以来おとなしくしていたのに、なんだか、ここのところまたマスコミづいています。(というほどでもないんですが。)
ちょっとご紹介。


・毎日小学生新聞

先日のお電話では8月22日(日)に、私の撮った写真が掲載されます(る予定です)。
ドーンと見開き1ページ(1/2?)、らしい。
ネットで知り合った方が新聞社にお勤めで、写真を使わせて欲しい、と連絡をもらいました。手元にあった画像をまとめてCDで送り安心していたら、説明文も欲しいとのこと。あわてて原稿を思案中。
かわいいコウモリ?血は吸いません?コウモリは飛ぶ哺乳類?
写真への説明も必要みたい。どれもこれもかわいい、で終わってしまいそうです。



・探偵ナイトスクープに出演 (予定)!

とりあえず収録は終わりました。放送日を聞いているけどまだ返事なし
9月24日(大阪)だそうです。



・某放送局


これまた収録はとっくに終わっています。
最初の話では6月、との話で、ついで他の放送、状況との絡みで少し伸びる、という返事がありそれ以来連絡なし。良い映像が取れたってその時は喜んでもらえたんやけどなあ。もちろん放送が決まるまで内容は内緒なんですが、待ちくたびれたのでこれぐらいは掲載してもいいでしょう。
でも、本当に放送されるんだろうか?私とか、このカメラマンの苦労は報われるの?

確か1000万円近いハイビジョンカメラ、だったはず。10m以上ほふく前進。さすがプロ。




貝 その魅力と不思議
8月7日(土)


特別展に合わせた講座が博物館でありました。
「貝の歴史は6億年」と題したもので、博物館のI学芸員がお話しして下さいました、が、難しくてよくわかりませんでした。
大学の講義を思い出し爆睡してしまいました。Iさん、ごめんなさい。
お詫びの代わりに特展の宣伝をしておきます。





琵琶湖花火大会
8月8日(日)

今年は花火の年。精力的にあちこちの花火大会を視察しています。今日は琵琶湖。
例によって3時過ぎには現地へ。ここは見事に場所取りのシートだらけ。湖岸の石積みに適当な石が使われているのでシートの4角は石だらけ。花火終了後は石がゴロゴロで危なそう。といいながら、私も石を置いて場所取りをして大津見物。

暑いし行くところもなく近くにあった市民会館へ涼みに入りました。同類の人もちらほら。
ラブラドールを連れたおっさん、おばはんが入ってきました。おばはんは ”介護犬” やから入ってええやろ?、って受付に聞いています。けど、車いすを引いているわけではなし、荷物を持つわけでもなし、どこから見ても年配のおっさんの、犬の散歩です。犬もかなり年のようでしたのでむしろ ”犬が介護” されてたのかなあ。そのままレストランに入り、犬だけ置いておっさんは元気にウロウロしていました。

夕方からは例によって花火見物の前の人間見物。どう考えても入る余地はないと思うけど、どんどん後ろから人が来ます。気の弱い人は結局座れず帰っていったり、わずかな隙間に黙って座る人、断ってから遠慮がちに座る人。大津の人は比較的優しい人が多いようですねえ。
私の横に一人ぐらいなら座れそうな隙間がありました。おっさんが来て ”ここ、いいですか?” て聞くので ”一人ぐらいなら” というと3人、といいます。 ”この周りの人は私も含めて午前中からずっとここに座ってるんですよ” 、ってかなりサバを読んで、優しくない大阪人は追い返してしまいました。そのスペース、結局はかわいい女の子が、あとから来て困っていたのでその子に譲った(?)んですけど。

花火はとてもすばらしいものでした。同じ水の上とはいえ、淀川の花火とはまた違った趣がありました。

帰りがこれまたえらいことでした。花火があった大津というのは交通機関はJRほぼ一つ。みんながそこに殺到します。4方から人が集まるけど結局は大阪方面行きのホームに殺到します。
人の流れを揃えるためコの字型に人を誘導していたところがありました。どう考えてもまっすぐの方が早い。最初は警察官もガードマンも押さえていたけど、あまりにも人の流れが動かないので一人、二人とまっすぐ行く人が出てきて、その人に注意しているうちに別の人も横を抜けていく、で、結局むちゃくちゃになっておしまい、でした。私?、まっすぐ行きましたです、すみません。

結局、花火終了から電車に乗るまで1時間半、でした。帰ったのは12時前。
遠かった。(遠くの人には地理感覚がわからないでしょうね。JRで1230円の距離です。)

おそらく今年の花火はこれで最後。
結論から言うと淀川の花火がダントツの1位です。

琵琶湖というとミシガン号、(でしたっけ?) ここは3ヶ所で打ち上げるので見る方も大変。




オオサンショウウオ
8月7日(土)


最近、本格的に調査を始めた所です。生息密度がたいへん高く、結果的に17頭を発見、測定しました。1回の調査での発見頭数とすると最高記録の部類です。少し歩いては見つけ、そのたびに各種データを取るために小休止を繰り返します。時間の割には調査距離は稼げません。久しぶりに午前様までの調査になりました。

オオサンショウウオ調査もコウモリと同じで、単に生息を確かめているだけではなく個体識別し、継続調査しているので調査地が増えるとそれはそれでたいへんです。
1頭はマイクロチップが入っていました。アセスの会社が過去のアセスで入れたそうです。マイクロチップは1つ500円、だったかなあ。コウモリの、1つ30円の比ではないですね。もっとも、使用量も違うでしょうけど。特別天然記念物なんだからチップ代ぐらい補助してくれるか、無料貸与してくれればいいのに。もっとも、”名前” が付いても成長を見るため測定の手間はかわりません。帰ってからの台帳との照合(といっても私はノータッチ、主催者のFさんにお任せ)が楽になるぐらい。




オオゲジはおらず、コウモリ帰る?
8月4日(水)


なんで毎日、こんなにバタバタするんだろう?
オオゲジの数が足りないようで、お昼休みに採集に行きました。
一昨日そこそこいたのに今日は全くおらず。代わりにコウモリが多数。オオゲジ的には目的は果たせなかったけど、コウモリ的には成果がありました。まだ親子でいる、ということは一昨日はみんなで食事に外出していた、ということになります。
何度も書くけど、どうしてオオゲジでこれだけ苦労しないといけないのかなあ。でもまあ、ここ2,3日、病院で顔を見ていると少しは愛着が。

奥にいくつかのコロニー いくつかは飛んで移動

普通はおとなしいヤマカガシでも怒るときは怒る。 コブラのように胸を広げているつもりらしい。




平成淀川花火
8月3日(火)


平日ですが、午後からちょっとお休みをもらって(というより無理やり)淀川へ。
ここは川の中央で打ち上げますし、堤防上からなら水面で爆発(?)する花火も丸見えで迫力満点です。公称2万発。
例によって3時前には現地に着き一等場所を確保しました。ここは見物できる場所が広いのであまりけんかもありません。また、事前のシートによる場所取りが多く、あちこち無人のシートが目立ちます。私もシートをひいて少し散歩をして暇をつぶしていました。

結局待つことやっぱり約5時間、7時50分から始まりました。
内容はこれまたすばらしく、あっという間の1時間でした。詳細はとても活字では表せません。発射場所を見下ろせること、距離が近いこと、電柱も明かりもないことを考えるとPL以上の迫力があります。


うーん、今年は花火の追っかけになっているなあ。

会場が広いので6時でも余裕。 花火見物客、と見物客を見物する花火師?




真夜中のオオゲジ?
8月2日(月)


夜にメールが入ってきました。至急オオゲジを求む、乞う連絡、てな内容です。
書いてあった電話に連絡してみると、ちょっと理由があって生きたオオゲジが欲しい、私のHPに書いてあるオオゲジの穴(大阪の穴、千本鉱山の事らしい)を教えてくれないか?とのことです。

googleで、大阪 オオゲジ で検索をかけると私のHPの大阪の穴が一番にひっかっかるんですねえ。おそろしいものです。
やりとりの詳細は公表できないけど、すぐに欲しいらしい。何でもっと早く言ってこないのかなあ。オオゲジは季節によって全くいなかったり天井中いっぱいだったり。一般的に夏はいないように思います。穴を教えると言っても公表したくない穴もいっぱいあるし、オオゲジがいる確証をもてる穴も思い出せない。(もちろん冬ならどこでもいいんですけど。)
いろいろ考え、また、オオゲジだらけの穴を知りたいというより、1匹でも生きているのがいればいい、ということだったので、その方を連れて行っていなかったら気を使うし、思いつくところを探して採集し、現物を渡すことにしました。

ということで家を出たのが10時。
車中で気が付いたこと。誰が捕まえるん?私、6本足までは大好きです。でも、それ以上はとても触れません。

夜のコウモリにも興味があったので、キクガシラの繁殖地に行ってみました。数頭は残っていましたが子供の団体は見ず。親と一緒に採餌に行ったのか、すでに分散したのか。コキクガシラコウモリがいました。食事して戻ったのか、出なかったのか、ここでは久しぶりに見ました。

肝心のオオゲジは多くはないけど10ほど採集しました。軍手をはめて一気にエイヤ、で。(そういえば、いつか穴に同行したKY女史はかわいいと言って、素手でつかんで愛撫していたなあ。)
オオゲジに会いたかったのは今日が初めてです。今日は病院にオオゲジが・・・・・。まあ、何がいてもスタッフは驚かなくなっています。慣れとは恐ろしいものです。

愛しの君 今日の両生類、モリアオガエル(湿度で曇る)



アクセス50000突破
8月2日(月)


キリ番の連絡を頂きました。なんと50000。
一応はHPですし、読まれることを前提に作っているとはいえ、いったい誰がこんなにカウンターを回しているんでしょう?こういうのを記録するのは苦手で、どういうパターンでアクセス数が伸びていってるのか。いつ1万?2万?3万?、さっぱり覚えていません。始めたのは2001年10月で、最初は100単位で喜んでいました。

もともと無精ですし、知識もないのでHPを作っても更新なんて出来ないだろう、更新のないHPは恥ずかしいので作らない方がマシ、と思っていました。実際、ワードでHPを作れるというのでこねくり回していましたが難しい割にたいしたことも出来ず、途中であきらめてしまいました。
子供にせがまれてHPビルダーを買ったところ、あまりにも簡単に出来るのでびっくりしました。

最初は動物病院の宣伝のために作ったつもり。1,2ヶ月はちゃんと、病院の面白そうな症例も掲載していました。野鳥も診療しだすと面白く、その症例を集めるのも目的の一つで、これに関しては問い合わせも時々あり、こちらが勉強させてもらっています。で、週末の院長というのは、野鳥や病院の症例だけではネタ切れがミエミエなのでおまけで作ったようなもの。今となってはメインが週末の院長、ついで野鳥みたいになっていますね。いつも、「動物病院」の看板はウソばっかり、院長の趣味のページ、ってスタッフに言われています。


患者さんに ”今日はコウモリ?” って聞かれたり、初めての人に ”ウズちゃんがきれいになってる” 、って言われたり。公開しておきながら ”こないだはどこでしたね” って言われてあわてたり。

週末になると、日本全国から更新の無言の圧力?、そんなに毎週変わったことがあるはずないんですけどねえ。でもまあ、ネットで知り合った人もいっぱいおられますし、期待しているかどうかは定かではありませんが、皆様の暇つぶしになるなら生きてる限りは(?)せっせとデジカメを持って出かけます。最近、結構あちこちガタが出てきてるんですけど。

50000人目の方から画像を頂きました。ありがとうございました。
どうやってこういう風に切り取るんでしょう?



PL花火芸術
8月1日(日)


今日は29万人、10万発、ということです。(よく考えると、PLで29万人ならGRAYで10万人というのはあまりにもサバを読みすぎている?)
無料席では 一番良いとされているところへ、2時30分に着。開始は7時30分という事で5時間待ちですね。
時間つぶしの本はいっぱい持って行きましたが、例によって人間ウォッチングの方がおもしろくて人の流れを見物していました。

私は歩道の片隅に敷きものを敷けましたが、ここは一等席ながら4時まで車が通ります。3時には車道まで人があふれ出し、道路に場所を確保しようとする人と阻止しようとするお巡りさん、通る車、で混雑。だんだん制止も聞かなくなり、3時30分には事実上の交通遮断になってしまいました。
最初は1m幅ぐらいで通り道が残っていましたが、その両側に座り込む人が続出し80.60,50cmとだんだん狭くなります。

20cmのシートの隙間を見つけて、入るはずのない尻を押し込むおばはん、この混雑の中を自転車で来るアホタレ、こんな時間から来ても座る場所もないのに、台車にでかいクーラーからビーチパラソルまで乗せてウロウロするおっさん、喜ぶはずのない、1才ぐらいのガキを乗せた乳母車、シートの上を土足で歩くなと切れるおっさんに、おまえらがシートをひくから混雑する、って逆ギレする兄ちゃん、うちの横のお姉ちゃんは二人でばかでかいシートをひいてそれを見物、まあ、それなりに時間はつぶせました。

花火自体は言うまでもなくすばらしく、あっという間の1時間で、この1時間のための11時間(家を出てから帰るまで)も苦にはなりませんでした。

ちなみに(地方の人はわからんでしょうけど)今日は南海電車で行きました。今まで自転車、近鉄、車で来たことがありますが帰還はそれぞれ11時、11時、午前様。今日はなんと10時過ぎに生還。電車も激混みと言うほどでもなく、どうもこれが正解のようですね。これに味をしめると来年から8月1日は休診かなあ。




GRAY EXPO 2004 IN USJ
7月31日(土)


GRAYがUSJの駐車場、特設会場で10万人ライブをするとか。
グレイだかレッドだかブルーだか、さっぱりわかりませんが10万人というものがどんなものだか、興味があって夕方から行ってみました。
前日の台風で設営が倒れたりしないか、ということにも興味があったけどさすがにそれはなかったようです。さらに、1日ずれていれば直撃の可能性もあったけどそれも何とかやり過ごせたようです。

高速道路からは駐車場が見下ろせ、満杯の人と巨大スクリーンが見えました。ここで望遠鏡でも使えばライブそのもの、というような気もしたけどさすがに危険で、ここからの見物はいなかったようです。

車を止めて歩いてUSJへ行くと騒音というか、音楽というか、すごい音量です。が、スクリーンは全く見えません。上手に設営するもんですねえ。しばらく聞いてたけど理解できないのでしばらくしてパークへ。中は閑散。こんなに少ない入場者数は初めてでした。ライブの関係で当日券発売中止、さらに格安年間パスの除外日にあたり、安い方のパスでは入場できないため、らしいです。並ばなくてもどこでも行けるのは良いけどこれだけ少ないと寂しくておもしろくないですね。
コンサート終了後、10万人だかもパークには寄らずにみんな駅方面に歩いたり長距離バスに整然と乗ったりで混乱もないようでした。

これじゃわからんなあ。

とあるHPから無断拝借。




天神祭
7月25日(日)


大阪天満宮のお祭り。東京の神田祭・京都の祇園祭と共に日本の三大祭の一つ、だそうです。
詳しくは こちら 、あるいはご自分で検索してみて下さい。
24日からなんだかんだが行われ、25日の船渡御と花火でクライマックス、というところです。当方の目的は花火だけでしたので夕方から出かけました。
人がすでに座り込んでいるし有料席、テレビカメラ、仕掛け花火が目の前にあったのでとりあえずそこに座り、夜7時を待ちました。結果的にわかった事は2ヶ所から打ち上げる事、もう一方の、上流の方がメインの打ち上げ場所だったこと。そういえばそんな事を書いていたHPもあったなあ。ちょっと勉強不足でした。
花火だけがメインではなく船渡御が本来のお祭りの行事で、人を満載した企業の船や、もちろん天満宮の船が行き交います。2時間に公称3000発という事でしたがちょっと上がっては休み、こちらで上がったと思えば向こうでちょろ、なんだか間延びして楽しさも半減でした。
画像を載せようと思ったけど転送に失敗してどこか行方不明、おまけに元の画像は削除済み。
ここんとこ、更新頻度が多いので画像はお休みにします。



コウモリ・サンショウウオ
7月24日(土)


ウミガメに続く暗闇生活です。
コウモリは前回と同じ繁殖洞。子供の成長観察とバンディングを予定しました。
例によって入り口で出洞を待ちました。いつまでもダラダラと出洞が続き、その一方帰ってくるコウモリもいます。8時頃にはいると入り口付近に子供のコウモリが見えます。飛べる大きさになって坑内をウロウロ、あるいは外出している子もあるようでした。

前回、コロニーがあった場所に行ってみると2,3ヶ所、コロニーはありましたが私の姿を見るとみんな奥に移動してしまい、予定していたバンディングは行えませんでした。飛べない大きさの子数頭が取り残された格好になり、その子らだけにバンディング、早々に引き返しました。
専門家に聞くと親コウモリのバンディングは、出洞後、入り口にカスミ網を張り帰ってくるコウモリを捕まえるのが一番いいらしいです。洞口でコウモリの出洞を確認しているとバンドの付いたコウモリがちらほら見えるので、今の時期の家族構成をしっかり確認したい気持ちもあるのですが。

飛び出す親コウモリと 内部を飛ぶ子供たち。

この後皆さん、どこかへお出かけ。 入り口で待っている間に出てきたヒグラシ。


サンショウウオは久しぶりの能勢。
ブッシュとクモの巣がひどくて、歩くだけで一苦労です。おまけに、最近いつも書いているけど大雨がなく、川床の土砂が流れないでヘドロ化しているところもあります。印象的にはここ数年で川が荒れてきているような気もします。水質などは同行されている方が定期的にチェックはしています。
こちらも一つだけ見つけて測定記録し、早々に引き上げました。

今日の両生類:タゴガエルとモリアオガエル。(アマガエル、トノサマは画像なし。)




やっと更新
7月24日


病院の動物たち 病院の 昔の 仲間たち
やっと更新しました。 




ウミガメ
7月23日(金)


結果的には会えなかったのですが、悔しいので昔の写真を掲載させて下さい。

和歌山のとある砂浜です。ウミガメが産卵する事で有名で、10年ほど前は仕事が終わってから、毎晩と言っていいほど通っていました。子供(というより親)の夏休みの自由研究にもなって賞もいただきました。
当時はかなりの上陸数があり、研究者も多くいました。基本的に産卵が始まるまではかなりデリケートで、注意が必要で、明かりを当てたり騒ぐと注意されました。それでも上陸数が監視できる頭数より多く、皆様があっちのカメを調査されている間にこっちのカメを独り占めしてじっくり観察できたほどでした。

その後、上陸数が激減、さらに子供の成長と共に足が遠くなり、ここ何年かは行った事がありませんでした。ウミガメ情報だけはMLで仕入れていて、今年は上陸数が多いとの事でしたので久しぶりに行ってみました。
何年たっても海岸の様子は変わっていませんでした。研究されてる地元の年配の方とも久しぶりにお会いしました。

カメの都合は何年調べてもわからないとの事で、今日はだいぶん長い間待っていましたが会えずでした。
沖に見えるイカ釣り?の明かりを見ながら昔を思い出すと共に、何十年と変わらぬサイクルを繰り返すカメたち、いくらか変わってしまった私自身を振り返りつつ、海岸で寝ていました。

産卵が行われる海岸。 この子は明け方に産卵。

産卵後、帰る途中。 こんな卵です。

画像を見ていると悔しくなってきた。観察できなかったのは初めてかなあ。
そろそろ上陸の季節も終わるし、かといって昔ほどのバイタリティーが・・・・・・・・。




天保山の花火
7月19日(月)


コウモリから帰って暇つぶしにネットを見ていると、花火大会の文字を見つけました。しかも天保山。天保山というとUSJの向かいです。ということで夕方からとりあえず久しぶりのUSJへ行きました。連休とはいえ最終日のためか、6時の時点で各アトラクションの待ち時間は5−30分程度でした。もっともうけてもらわないと困るし、かといって来た身にとっては待ちたくないし、勝手な事ですねえ。しばらくぶらついて7時過ぎに天保山の対岸へ。

もっと近いのかと思っていたら、天保山西側の会場(海上)から打ち上げているので遠くはないけど近くもない。ちょっと消化不良。やっぱり花火は音と光が一緒ぐらいの位置で見たいものです。
実は今年のPL花火は日曜日。行くのかどうか、行く時はその手段を思案中。

海遊館、観光船が写ってるんですが。




穴めぐり
7月19日(月)


コウモリの通常調査、というか、分娩洞ではないので昼に調査できるところを2ヶ所回ってきました。
何度も書いていますが途中で埋まってしまい、長さが1/2になってしまった所です。大阪唯一のユビナガ生息地で、いつもは埋まった向こう側にユビナガとコキクがいました。それが帰ってくるかどうか心配しつつ継続調査しています。普通は春から夏にかけて、2−300頭のユビナガがいるはずなんですが今年は5月に2頭見ただけです。

結果的にはキクガシラがいただけでした。やっぱりユビナガは気に入らずに生息地を放棄したんでしょうか?ここではかなりの数バンディングしたので、どこか違うところで見つかって欲しいですね。


ついでゴミ焼却場の予定地、国崎へ。
途中に野間の大ケヤキ、というところがありますので寄ってみました。天然記念物になっている、樹百年かのケヤキです。バズーカ砲のごとくのカメラが数台並んでいます。アオバズクの繁殖地としても有名でカメラマンが集まるのです。同じ所で同じものを撮って楽しいんだろうか?というのはそういうカメラを持たない者のひがみ、かな。まあ、趣味というのはそういうものなんでしょうね。


国崎は主要なところ2ヶ所のみ見てきました。1ヶ所は留守でしたが、もう1ヶ所はコキクの穴で、40頭ほどがいました。この2ヶ所は20mほどしか離れてないのですが不思議ですね。コキクは最初の穴には全く入りません。
予定では穴そのものは残すらしいけど、ほんの何mかの所に取り付け道路が走るはず。穴は残す、って偉そうに言うけど目の前にトラックが走ってて安眠できると思ってるんでしょうか?

ここは1ヶ所、落盤した岩が縦穴をふさいでいるところを乗り越える必要があります。乗り越えて向こう側で調査していると突然目の前が真っ暗に。ヘッドライトの電池が切れ、もう一つの懐中電灯の接触がおかしくなったみたいです。何回か揺らすと明かりが復活し、ライトが生きているうちにあわてて戻りました。
他の穴なら真っ暗でも一本道なので這えば帰れると思います。ここは落とし穴のように縦穴へ落ちておしまいでしょう。穴の調査は連絡要員を入り口に残し、複数で調査、というのが鉄則なのはわかっているけど、ついついいつもの癖で一人で調査してしまいます。HPの更新が急になくなったら、どこかの穴に埋まってる、と思って下さいね。ここによく来られている人なら調査パターンから、どこで埋まったかもわかったりして。




1100頭が10頭に
7月17日(土)


兵庫県西部の穴へ調査へ行きました。今年の2月に1100頭のキクガシラコウモリを観察した穴です。1ヶ所は2月にはコウモリがほとんどいなかったけど、グアノの量が異常に多いのでひょっとするとユビナガコウモリが入っているかも、もう1ヶ所は越冬だけではなく繁殖にも使っているかどうか、の確認です。

最初の穴に入ったとたん、子供を抱いたキクガシラコウモリが見つかりました。期待しながら奥まで入りましたが親子のコウモリはこの子だけで、その他には2頭いただけでした。もう1ヶ所で繁殖しており、気まぐれの子がこちらへ移動してきたのか、と思いながら次の穴に入ってみると、ご想像の通りもぬけの殻、散発的にいくつかのコウモリが見られただけでした。

出産が確認されれば調査を中断し、親が外出するまで、すなわち夜の8時まで2,3時間待つところでした。さらには来年からの継続調査も必要になります。いない事が確認できれば来年からのこの時期の調査の必要がなくなります。そういう意味では喜ぶ結果?

2時間もかけて来たのに調査があっという間に終わってしまったので、もう1ヶ所を回って見ました。10mほどの小さな穴にキクガシラが一つ。調べれば調べるほど、キクガシラはどこにでもいますね。

ちなみに最初の穴の中は16度。外は30度近い。入り口から冷風が吹き出しています。これをパイプかなんかで家まで引き込めばクーラーは要りませんね。というより、ここに住む方が手間がかからない?朝起きると落盤で一生洞窟の危険性がありますが。

ズリ山。何年たっても草も生えない。 内部の崩落部分。

国道脇に開口する穴。 ほんとにくれるの? 完全に嘘くさい。

1つぐらいは掲載しておきます。




自然史博物館 貝 特別展
7月16日(金)


大阪市立自然史博物館では年に何回か特別展なるものを催しています。今度は「貝 その魅力とふしぎ」という展示でした。今日は、一般公開に先立ち、友の会会員向けの特別公開でした。
まあ、いろんな貝がありますなあ、というところでおしまい、にすると見も蓋もないですね。




(なんやら、不出来なポスターですねえ。)
中味はいろいろ、じっくり見るとおもしろいです。詳細は こちら をごらん下さい。
興味があったのはやっぱり貝の利用。
貝合わせ、すなわち昔の神経衰弱ですね。及び、ボタンへの利用等々。

さらにもう一つ、興味深いのが江戸時代の聞人「木村蒹葭堂」の貝類コレクションというやつ。
博物館に収蔵されている、唯一の文化財、らしい。200年以上前の標本です。ただの寄せ集めでもなく、それなりに科学的な価値もあるらしいです。これはそうそう公開されるものでもなく、見応えがあります。
貝と合わせて化石や鉱物も収集されているのがおもしろい。




コウモリ出産順調
7月11日(日)

大阪唯一のキクガシラコウモリ繁殖地です。
昨日と同じように夕暮れから親の出洞を待ちます。200頭以上のコウモリが確認できました。8時前にそれ以上出る様子がなくなり調査に入りました。
予定通り新生児コロニーが3,4ヶ所に分かれて見られました。総数140頭ほど。一部は飛べる大きさまで育っていました。やっぱりちょっと早いような気がします。

大きさ(日令?育ち具合?)でコロニーが分かれているような気がしました。大きめの子にだけバンドを付けようとじっくり見るとこちらのコロニーは大きく、あちらのコロニーは小さめ、のような感じがしました。いくつか文献をもらったり博物館で見つけた資料を集めたりしていますが、そういうのは読んだ記憶がないし、そういう目で見ていないので今まで気が付きませんでした。もう一度文献を読み返してみます。
すべての子を捕まえて体重を計りそれを証明すればいいんでしょうけど、この子らを見ていると、とにかくすぐに立ち去ってやりたくなります。突き詰めれば観察しない事が一番いい事なんでしょうけどねえ。まあ、勝手なもんです。




魚取り再び
7月11日(日)


魚取りの繰り返しでした。気合いが入ってなかったからか、収穫は昨日の半分ほどしかありませんでした。
ヒバカリ用のカエル取りを始めるとモグラたたきみたいで面白くなり、ちょっと取りすぎたかなあ。それに小さめのを取ったつもりが、それでも大きすぎるような気がします。カワセミはカエルも食べましたっけ?




一年ぶりに恋人に
7月10日(土)


コウモリの夜間調査は、一年ぶりの恋人に会うようなもんです。一年間辛抱して期待を胸に、今年も会えるかなあ、数は増えたかなあ、と思いながら洞穴の前で親が出て行くのを待ち、親がいなくなれば子供と密会です。
いつも通り日が暮れる前に洞穴入り口へ。ここは20mほどの短い穴と200mぐらいの本洞があり、どういう訳か短い方で出産保育が行われます。
モモジロコウモリやコキクガシラコウモリがいるので先に本洞を見ておこうと入ってみると、向こうの方にキクガシラコウモリの小さなコロニーが見えます。今年はこちらで出産したのでしょうか?とりあえず入るのはやめて、改めて短い方をのぞくと数頭のコウモリが見えます。本来なら2,30頭以上のコウモリがいるはずです。ことしはやっぱり本洞で産んだのか、出産しなかったのか?不安を抱きながら日没を待ち、親が出て行くのを待ちました。

ひととおり親が出た頃に入ってみると、出そびれた親コウモリに混じって、子供のコウモリも飛んでいます。例年ならまだまだ飛べない大きさなんですが、今年は暑いので、いわゆる生物時間が早まったのでしょうか?
一番奥まで行くと見慣れた、飛べないサイズの子供のコロニーがあちこちにありました。これも本来は大きなコロニー一つ二つにかたまっているのが普通ですが今日はバラバラ。

そういえば洞穴入り口の草がヘンな形に寝ていました。イノシシかな?と思ってあまり気にしていませんでしたが、ひょっとすると人が入ってディスターブ、気を悪くして引っ越ししたのかな。コウモリ調査中の看板を付けたいなあと思いつつ、とはいえ自分の穴でもなし、地権者に許可を取っている訳でもなし、思案しつつ何もしないで数年が経過しています。




魚すくい
7月10日(土)


今日はコウモリの夜間調査です。詳細は別項目をごらん下さい。
カワセミの食料を調達に、コウモリ調査の前に魚取りをしました。最初は、以前魚の学芸員と一緒に調査し、けっこういろんな種類の魚が捕れた川へ。その時の感じではあっという間にバッグがいっぱいになるかともくろんでいたのですが、ちょっと前に降った雨のためか、かなり増水して濁っており魚もあまり捕れず、おまけに流されそうになって中止しました。
ついで、もっと ”マイルド” な川を探しました。今度は3面コンクリートながら草もそこそこ生え、流れが穏やかな川へ。実はここでは以前、タガメが採れています。おまけでタガメが採れればオークションで何千円、と思っているとやっぱり採れませんねえ。日頃のおこないでしょう。

ここでは幸い、大から小まで、そこそこ採れました。とはいえ、大食漢のカワセミにすると何日分の食料なんだろう?毎週こんな事やってられないなあ。といいながら、明日もこの近くでコウモリ夜間調査があるので先に魚取りになりそうです。






フェレット
7月9日

フェレットが来ました。近くで生き物の悲鳴(?)が聞こえたので見に行ってみると、近所のおっさんが「イタチや、」って、棒でたたいていたそうです。あわてて保護するとご覧の通りフェレット、しかも子供だったようです。保護された方は以前、ヒヨドリを連れてきて下さった方で、今回も遠いところを連れてきて下さいました。ありがとうございました。

その方もおっしゃっていましたがイタチと勘違いしたにせよ、なんでたたくんでしょうね。(とは思うけど、アライグマだったらたぶん駆除の対象、奄美大島のマングースなら文句なしに駆除、カメツキガメやワニガメでも駆除でしょうね。フェレットは移入種でもかわいいから助ける?うーん、完全に人間側のエゴですねえ。)とりあえずレントゲンを撮って様子見。

幸い骨折もなくすぐに元気になりました。最初は人間不信だったのか、噛みつきに来ていましたが少しづつ慣れつつあります。さて、このままうちで飼うのか、もらい手を探そうか?

*欲しい方はとりあえずお申し出下さい。*

という事にしておいて、実際にもらい手が見つかりそうになれば、その時にまた悩もうかな。

(と、書いたとたんお申し出があり、そちらへ行く事になりました。)




深夜の魚取り
7月7日(水)


カワセミが入院し、その食料を調達に行きました。川の鳥ですし、何となく川魚の方が望ましいかと思いましたので。それにこの子のお口に合うサイズの魚は売ってないようにも思うし、かといってエサ金(エサ用の金魚)ではかなり高くつきそうに思いましたので。
泉南市の山奥、オオサンショウウオの記録がある川です。数年前に何回も調査に行きましたが、その時は発見出来ませんでした。久しぶりにその調査を兼ねて息子を連れて行ってみました。

何もなかったところですのに、久しぶりに行ってみると大きな施設が川沿いに出来ています。大阪府がキャンプ場などの施設を大々的に作ったようです。こんなの、そんなにあちこちに必要なんでしょうかねえ。川もかなり影響があったみたいで昔とだいぶん感じが変わっていました。たぶんアセスも行われたんでしょうけど、話を聞かないという事はオオサンショウウオは見つからなかったんでしょうね。水量も少なく堰が何カ所かあり、望みは薄そうです。






箕面の鳥
7月4日(日)


鳥の会の観察会で箕面へ行きました。
コウモリで通っているところですが、のんびり滝付近を歩くのは何年かぶりです。とにかく風もなく、暑い日でした。主目的は今年重点的に調べる事になっているミソサザイでしたが、本日は見つけられませんでした。爬虫類も見かけたのはニホントカゲだけでヘビも見ず。
両生類はタゴガエルにカジカ各一つだけ。元気があれば勝尾寺まで歩く(って書いてもほとんどの人は地理がわからんでしょうね、たぶん数km?) ((勝尾寺鉱山が見つかるかも!)) 、もっと元気なら箕面の廃坑まで ((ユビナガコウモリを調査せねば!)) と思っていたのはスタート前だけで、昼食を食べると暑さと、鳥の少なさに元気消沈、そこからのんびりと引き返す事にしました。

サルもしっかり仕事をしている。 タゴガエル


今日の昆虫

オオゴキブリ。森の王様(でしたっけ?)。 アオカナブン(左)は大阪ではめずらしい。

ホソアシナガバチ、かな。スズメバチがこの
巣を襲い、幼虫を引き抜くところに遭遇した
けど写真は撮れず。残念。





三田のコウモリ
7月3日(土)


三田市にある軍事施設に行ってきました。情報では繁殖の可能性がある、との事でしたので、妊娠したメスがいるかどうか確かめる調査のつもりでした。
三田市というと人と自然の博物館のお膝元。哺乳類の専門家もいるのになんでわざわざ大阪から調査に?とも思いますね。

20−30mの穴が7つあります。いくつかはゴミ捨て場になっています。しかも1ヶ所は医療廃棄物が。ここに限らず、廃坑はゴミ捨て場になっているケースがたいへん多いです。大阪のたちそは戦争遺跡として保存運動がすすめられ、それなりにきれいな反面、人の出入りが多く穴としては乾燥し荒れています。ここは同じような構造ですが全く資料も見つからず、地元でもあまり知られてないらしい。コウモリにとっては好ましいかもしれません。でも、道一つ向かえには住宅地が開発されており、ここもいつまで安泰なのかはわかりません。

で、肝心のコウモリなんですが、約20頭いましたが穴に入ったとたん飛ばれて捕獲できず。(おそらく)前年にバンディングした子もちらほらいましたがもちろん番号は読めず。ここでは能勢から約35km移動した個体が見つかっているだけに、いろんなデータを集めておきたいのですが。
結局分娩の可能性はわかりませんでした。たびたび調査に来るにはちょっと遠いしなあ。

なんで穴を見るとゴミをほかしたくなるのか? 左はガラス瓶、右は点滴の医療廃棄物。

20−30mある。一部は入り口崩壊。 ちょっとピンぼけ。よーく見ると翼帯が。