院長の週末                     
 


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春日山原生林         4月29日(休日)
USJ              4月24日(日)
狂犬病予防集合注射   4月23日(土)
USJ              4月17日(日)
コウモリ・サンショウウオ  4月16日(土)
海の観察会         4月10日(日)
プロジェクトY         4月8日(土)
無線ラン           4月7日
コウモリ            3月27日(日)
ホテル日航ベイサイド   3月21日(月、振替休日)
やっぱりUSJへ       3月19日(土)
鳥の会総会         3月13日(日)
オオサンショウウオとカニ 3月12日(土)
戦争遺跡と古代の遺跡  3月5日(土)





春日山原生林
4月29日(休日)


鳥の会で、春日山の原生林に鳥のさえずりを聞きに行く行事がありました。
仕事が入り集合時間から2時間遅れ。あらかじめ聞いていたコースも、「春日山を反時計回りに1周して若草山へ。途中で飽きたら公園をウロウロ」って言うだけ。さらに担当者は携帯電話を持っていないので連絡も付かない。もっとも、何の目印もない山の中で連絡が付いたところで、簡単には追いかけられんでしょう。

春日山は、はるか昔にハイキングで連れて行ってもらったことはあるけど、いつもの事ながらよく覚えてない。まあ、わからなくなったらシカにセンベイでもあげて帰ろう、と思いながら現地へ。最初、逆回りして迎えに行く形も考えたけど逆コースはさっぱりわからない。かろうじて記憶のあるコースを歩いてみました。
原生林は名の通り深い森。あちこちで鳥の声はするけどさっぱりわからない。これを知りたくって会に参加したのに。わかるのはヒヨドリ、シジュウカラ、コゲラ、メジロぐらい。こんなんだけやったらここまで来る必要もないやん。

すごく暑くて登りばっかりで、しかも鳥は姿も見えない(というより急いでいたのでゆっくり見る暇がない)、いつ、どこから引き返そうかと思っていたら怪しい集団が目の前に。めでたく、予想よりかなり早く合流できました。こんなペースで1周するつもりだったんだろうか?(結果的には、予想どうり引き返して1周はせず。逆回りしていたら会えないところでした。)

この会の良いところは何でもあり、のところ。虫屋さんも来てるのでいろいろ教えてもらえる。両生爬虫類も教えてもらえる。杉の木の下ではムササビのウンコ探し。アマガエルを見つけてグリグリして麻酔、眠らすのを教えてもらいました。
そうそう、肝心の鳥のさえずりは1つ聞くと1つ忘れる、で、結局次に聞いてわかるんだかどうだか。あんまり自信ないなあ。

魔法をかけると 寝る

シュレーゲルだけど片眼が病気みたい。 山中の池だけどウシガエルの可能性も。

糞虫シリーズ  ルリセンチコガネ に スネナガなんちゃら。

ムササビ  の糞 本日の主役なんですが、 オオルリ




(何の脈絡もないけど)17回忌とUSJ
4月24日(日)


嫁さん側の祖母の17回忌。17回忌は特別な年忌供養なんですかね。そういうのには全く疎いのでよくわかりません。もちろん祖母はこの世にはいないわけで、喜んでくれているのかどうかは私があっちに行かないとわかりませんね。あるいはテレビによく出てるへんなおばはんに聞いてもらうか。
動物ではあるけど、医療の世界で仕事していて死については常に身近に感じています。葬儀を含めて何回忌というのは明らかに生者向けの行事。今日も久しぶりに親戚の方々と会い、いろいろ話を聞かせていただきました。

で、夕方からはやっぱりUSJへ。
5時に入った時点ではアトラクションの待ち時間は長いもので1時間ぐらい。よく入ってました。
アトラクションもいくつかまわり、食事して、最後の花火も久しぶりに堪能してきました。




狂犬病予防集合注射
4月23日(土)


昔は、土曜日は役所が休みで実施できなかった(集合注射は役所側が会場を設定し、登録事務を行う。獣医師は問診と注射だけ。)けど、住民サービスと会場数をこなすためにここ2,3年実施するようになりました。土曜日は午後の診療がないので時間に追われることがなく気楽と言えば気楽だけど、貴重な休みを仕事に使いたくないという面もあってうれしかったり悲しかったり。
例によって例のごとく問診といっても、「元気でっか?」でおしまい。注射してから、「元気ですけど下痢してまんねん」、とか、「朝に吐いてました」とか。先に言うてや。
首輪が抜けて逃げる犬、いきなり押さえようとするもんだから驚いて飼い主をかむ犬、事務に用意している机におしっこをかける犬、毎年毎年、気が重い。




USJ
4月17日(日)


夕方から新しパレードを見に行ってきました。
入場者数と売り上げが伸び悩んでおり経費削減の嵐が吹き荒れているUSJなんで、あんまり期待しないで行ったんですがある意味で期待はずれ、すごく楽しいパレードでした。
とりあえずこのパレードを7月までして、7月からは夏バージョン(?)の別のパレードをするとか。ちょっとはやる気が出てきたんかな。
映画の世界にキティちゃんは不思議やけど、もうかるんやったらまあええか。




コウモリ・サンショウウオ
4月16日(土)


久しぶりに2本立てを計画しました。
まず国崎のコウモリ。ゴミ焼却場の計画が進んでいるのでマメにデータをとりたく思いつつ、ちょっとご無沙汰してしまいました。テングコウモリが入っていることに期待したのですが残念ながら見つからず。1ヶ所でコキクとキクがそこそこ見つかっただけ。
いつもキクガシラがいる穴は水没していましたが、長靴も水没させて気合いを入れて調査したのにコウモリは不在。ここではずれたのは久しぶりかなあ。テングコウモリよりもずっとインパクトのあるウサギコウモリで一発逆転を狙ったのに、これも不発。希少種といえどもテングコウモリでは開発がとまるとも思えません。ウサギコウモリにずっと期待しているのに、やっぱり見つかりませんね。

開発予定地は密かに(?)、ボチボチと(?)下草が刈られたりしているようです。着工も近いのかも。
コウモリがダメならオオタカより、いっそクマタカでも営巣しないかなあ。

知らぬ間にこっそり開発。 いつ見てもいい穴。

こんなひょろ木にもマークが。買い上げの
対象なんだそうです。あなたの税金!!
このあたりは桜が多い。ここをトラックが
走り回るらしい。似合ってる?


オオサンショウウオは最近の重点調査地です。けっこう棲息密度が高いところです。
どういう訳か、川に入るなり泳いでいたネズミを発見。川岸に追い込んで捕獲、じゃなく保護しました。ヒメネズミ、っぽいけどアカネズミの子供とかハツカネズミの可能性もあるそうです。とりあえず連れて帰ることに。ちなみに少し前まではネズミ、モグラ類は捕獲に許可はいりませんでしたが最近は必要です。ということで捕獲ではなく、おぼれていた個体の保護と解釈しておいて下さい。

途中ではカワガラスの寝姿にも遭遇。ここでは前にも同じように観察しています。よっぽどここが好きなんでしょうね。
ライトを当ててみんなで騒いでいたけど起きませんでした。

肝心のオオサンショウウオは発見10頭、捕獲が9頭。久しぶりの大漁で測定などに時間がかかり、これまた久しぶりの、帰りが12時近く。
結局フィールドに9時間近くいたことになる。疲れたけどいわゆるこころよい疲れ、ちゅうのかな。充実した土曜午後でした。




海の観察会
4月10日(日)


田倉崎、ちゅうても大阪の人でもわからんでしょう。加太の奥、といえばわかると思います。
海岸生物研究会というのがあり、大阪(近郊)の海岸、数カ所を長年にわたって定点調査しています。
海藻から貝、甲殻類、魚まで、生き物すべてを記録するのが目的。特にここは大阪湾の入り口で南方系の生物が記録されることがあるらしいです。

もちろん干潮に合わせて調査します。潮が引くとなんやら海藻はいっぱいある。大昔、博物館の観察会でいろいろ教えてもらったけど、種類がありすぎるしあんまり興味がないので、右から左でなんも覚えていません。
貝も一時、子供と標本まで作って勉強した記憶はあるけど、これも10年以上前のこと。何となくみた記憶があるだけで名前は出てこない。
カニは一応は動物なので、ちょっとは興味がありいくつかは覚えていました。が、自信はあんまりない。
で、結局はウニを見つけては解体して試食、アメフラシを見つけてはつかんで感触を楽しむ、あとはボーっと海を眺めていただけでした。まあ、お天道様の下で1日過ごせて満足。

イソヘラムシにカニダマシの類。いろんな動物がいれば名前もいろいろ。

海そうめんと呼ばれるアメフラシの卵
有毒、だと思ったら地方によっては食べる
らしい。が、やっぱりお腹をこわすとか。
どういうわけだか岩の上で寝ていた。
いわゆるヤラセではありません。

何とかナマコ。これは食用ではないらしい。




プロジェクトY
4月8日(土)

大和川調査の中間報告です。
とにかく調査項目が多岐にわたりすぎていて全貌をつかむのが困難です。といっても、何がいたとか、いないとか、結局はそこに行き着くだけですが。

個人的に興味があるのはオオサンショウウオがいるかどうかですが、さすがにそれに的を絞った夜中の河川調査なんて出来るはずもなく(漁業権なんかが絡んで夜中に川にはいるとすぐにおっさんが飛んでくるらしい)過去のデータもありません。
最初はおもしろくて、結構熱心に聞いていましたが室内で何時間も、となるとさすがに睡魔に襲われ夢の中でいくつかの報告を聞いていました。

で、おみやげにもらったヒヨドリを連れて帰り、夜中に手術。(鳥獣救護の方を参照下さい。)
結局治せず、どっと疲れました。

甲虫調査班からの指令。ドロムシを探せ、だそうです。せいぜい2,3mmです。

博物館で売っている、私のコウモリ!




無線ラン
4月7日


先週の週末は更新できませんでした。
実はオオサンショウウオの予定が入っていたんですが、天気予報が悪化傾向だったのと親玉の都合で早々と中止になりました。で、どこにも出かけなかった(大阪へは買い出しに行きましたが)のでしいてこちらへは書くこともなかろうかと。
BLOGとの棲み分けがいまだによくわからず、毎日むこうに書いているとこちらがおろそかになりますね。

先週の週末はコンピューターを買ってきてそれを自宅のコンピューターと入れ替えし、中古を息子に渡そうともくろみました。さらに自室でネットできるように無線ランをつなぎネットワークを組み、まで計画だけが先走り。
1台は簡単につながるのにもう1台がつながりません。電波はひらっています。セキュリティーが怪しいのでこれもカット。なんだかんだで土曜の午後全部と日曜半日使って結局つながらず。
自宅でのんびりした週末、ではなく、ずっとイライラした週末でした。やっぱり屋根の下ではなくお天道様の下(洞窟にはお天道様はいないけど)が性に合ってるみたいです。

で、ランの方は今日何時間か病院でいじくり回すと開通、自宅に帰ってネットワークを組むとこれもあっさりとつながりました。先週の週末は何だったんだろう?




コウモリ
3月27日(日)


暖かくなるとテングコウモリとお別れです。最後のご挨拶に行ってみました。
大阪唯一のキクガシラコウモリ繁殖地。予定どおりキクガシラは104頭、テングが5頭、コキクが5頭いました。ここは前回アライグマにも出くわした穴です。ヒヤヒヤしながら最後まで調査しましたが幸い本体には会いませんでした。足跡も探しましたが見あたりませんでした。ウンコが一つあったけど持って帰るのを忘れてしまいました。コウモリの骨でも入っていたらたいへんなので調べるつもりをしていたのですが。
今日はバンドの番号をすべて読むつもりをしていたのにルーペを使っての観察ではディスターブが激しく、すぐに起こしてしまいます。2,3頭で諦めてしまいました。


帰りにもう1ヶ所のキクガシラコウモリ繁殖地にも寄ってみました。
調査を始めようとするとヘッドランプがないのに気が付きました。実は最初の穴の観察後、ヘルメットに付けたランプをはずすかどうか迷いつつ、結構しっかりとまっているように思ったのでそのままザックにぶら下げていたのです。山道の途中で落としたらしい。
この穴は一直線でほとんどは立って歩ける、危険性のほとんどない穴なので懐中電灯だけで調査しようと思うと、今度は懐中電灯が点灯しない。電池を替えたりどつきまわしたり。どういう訳か諦めかけた頃に突然点灯。どうなっているんだろう?とにかく懐中電灯の機嫌がいいうちに急いで調査しました。
いつもは少数ながらテングコウモリが入るのに、今日はいませんでした。残念。


なくしたヘッドライトを探しに行くかどうか迷いつつ、今度の調査までほっておくとブッシュだらけになってよけいに見つからないだろうから、もったいないので引き返しました。幸い、駐車場所の近くで発見。コウモリを見つけたのと同じぐらいうれしかった。
(でも、こないだは山でメガネをなくすし、ちょっとぼけてきたんとちゃうかなあ。)

で、帰りにはお決まりのUSJ。いつもは高速で帰るけど寄り道のために一般道。ライトも見つかって、高速代も浮いて、ちょっと満足。




ご想像の通り
3月26日(土)


今日は極めてめずらしく、娘もついて来るというのでバッジをもらってからレストランで食事。
やっぱりUSJの思うつぼ。




ホテル日航ベイサイド
3月21日(月、振替休日)


スタッフの結婚式がありました。ご存じの通り、USJの目の前のホテルです。
10時過ぎに到着し、ロビーでウロウロしているとチェックアウトする家族連れが多くいました。もちろんこれからUSJへ行くのでしょう。
そういえば北海道のニセコに、ホテル日航アンヌプリというのがあります。家族でスキーツアーに何回となく行きました。ちょうど今、昔撮ったビデオをDVD化すべく、ダビングを繰り返しています。子供が幼稚園から小学校の頃、毎年のようにスキーへ出かけていました。ビデオに出てくるのは運動会に子供会、スキーツアーばっかりです。家族で動くことが無くなった今、場所と目的は違うけど、そういう家族連れが昔の自分の風景と重なって見えます。

で、肝心の結婚式はオープンチャペル、ちゅうて3階のフロアが使われます。4階への階段がバージンロードみたいになってて途中に祭壇があり、ここに司祭さん(?)がおって式が行われます。回りでは宿泊客が見物。結構おもしろかった。


で、披露宴が終わってからはお決まりのUSJ。といってもピンバッジだけもらって帰りました。




やっぱりUSJへ
3月19日(土)


USJが4周年という事でピンバッジの配布を始めました。そういえば、昨年は3月31日でした。開業日は2001年3月31日やのに、何で今年は19日なんでしょうね。
昨年、毎晩せっせと通い3周年のバッジを揃え、思わず2周年のバッジも購入。そうなると1周年のも集めたくなりこれはオークションで買ってしまいました。集めたからどうということもないけど、やっぱり収集癖というのは治りませんねえ。配布はしばらく続くので明日からも通うのかなあ。

最近のUSJというと、「鋼の錬金術師」(ハガレン、っていうらしい。極めて特殊な世界でオタクに近いものがあるようなマンガらしい。おっさんにわかるはずないやんか。)云々の映画(?)を始めたりキティちゃんがいつもいるなど、キャラクターを前面に押し出して、映画の世界より明らかに家族向けに軌道を変えているような気がします。なりふり構わない集客作戦でしょうか。まあ、どうでもええような気はしますが。

夕方からは両親、兄の家族との食事会が難波でありました。久しぶりに都会へ出たような気がします。
USJより賑やかやったなあ。




鳥の会総会
3月13日(日)


昨晩の宿泊地は山間部のコテージなので、水たまりが凍っていたり霜柱が出来てたり。今日も寒そうです。
朝食後、博物館で鳥の会総会があるので朝食後、早々に戻りました。
帰り道は多田銀山のそばを通ります。多田銀山へは、コウモリを始めた頃は他に行く当てもなかったのでイヤと言うほど通いました。最近はもっと生息数の多い穴に通っているのでこのあたりはご無沙汰です。なんだかなつかしい景色でした。

鳥の会総会もいつもどおりの展開でした。特別講演があり、会員の発表があり、ついで宴会。特別講演の話は鳥の混群の話。小鳥類はいろんな種類が混じりながら団体で食事、移動しているものがあります。その理由と利益、不利益と言うところでしょうか。なんだか難しくってよくわかりませんでした。
会員発表では当方の鳥の写真をいくつか公開。まあ、あんなものでしょう。


で、いつもどおり鍋を囲んでの懇親会。
これもまあ、いつもの事ながら楽しくわいわいがやがやでした。

博物館のショップで見つけたウサギコウモリ。




オオサンショウウオとカニ
3月12日(土)


大阪オオサンショウウオの会は新年会(コテージに宿泊)が2月か3月。いつも能勢の天王でちょっと調査してから宴会に突入です。
午後から緊急の手術が入り終わったのが3時前。状態が落ち着くまで経過を観察し、病院を出たのが7時過ぎになってしまい調査はあまり参加できず。それでも80cm級の大物を見つけてまあなんとか調査した気分にはなりました。
そうそう、昼からどんどん寒くなり能勢は氷点下3度。水たまりが凍っているところもありました。
また、天王の近くでは道路を歩いている疥癬タヌキ(ダニの寄生で脱毛してハゲハゲ。暗かったけど異様に細く色黒だったので間違いないと思う。)を見つけました。


で、調査後コテージに移動。いつもはシシ鍋だったけど、費用もそこそこかかるので今年はFさんの計らいでカニになりました。富山からの直送だとかで、カニが箱いっぱいに詰まってて数千円とか。1匹あたりにすると5−600円?普通のズワイガニなら浜ゆでで1匹5千円以上するでしょう。ベニズワイガニってそんなに安いんだ。知らなかったなあ。
まずそのままで食べ、ついでカニ鍋、最後はカニ雑炊のフルコースでした。堪能しました。




戦争遺跡と古代の遺跡
3月5日(土)


午後から大荒れの天気というのでおとなしくしてようと思ってたら、なんだかいい天気です。大阪の東部にある戦争遺跡に、冬だけテングコウモリが入るのでそれを見に行き、時間があれば新しい穴を見てこようと急に思いたちました。
いつも渋滞している道を延々と走らないといけないし、駐車場所もないので久しぶりにバイクで。雨の予報ははずれたけど寒いというのは当たっていて、道中、かなり寒かったです。

この戦争遺跡はとにかく巨大です。工場でも設置する気だったんでしょうか?おかげさんで何の用意もなく、気楽にはいれます。最初何回か調査した時はグアノはほとんどないし、大きすぎて風も通る、周りも開発されており自然が多く残っているわけでもないのでコウモリはいないと思っていました。知り合いから冬のコウモリの情報をもらって調べてみるとテングコウモリがいくつか見つかりました。テングコウモリは樹洞性のコウモリで環境省のいう希少種です。そんなコウモリがこんな開発されている所で見つかるのは驚きです。少なくとも、冬以外に棲む可能性のある、樹洞があるような大木はないと思うんですが。
今日は6頭がかたまって寝ていました。それ以外に単独で2頭が見つかりました。夏にどこにいるのか、バンディングして調べたいものですが許可が出ないのでどうしようもないですねえ。ここから南部にはまとまった緑がかろうじて残っているので、夏はそっちで過ごしているんでしょうか。
昨年はキクガシラもいましたが今日は見つかりませんでした。

みんなで寝る子と、一人で寝る子。両方穴の中。


ついで帰りがけに安福寺横穴、高井田横穴なるところへ。
以前、ネットをぶらぶらしていてそれらを見つけました。よく読んでみると5世紀か6世紀あたりの古墳らしいです。しかもいくつかの穴では古代の線画が残っているそうです。
安福寺横穴というのは玉手山公園のそばにある事になっています。玉手山公園というのは昔の玉手山遊園。大阪で玉手山遊園と聞いてなつかしい!と思うのは40歳後半以上の証拠。大阪以外の人にはさっぱりわからんでしょうな。大阪の幼稚園の遠足の定番でした。が、名前は覚えていても風景はさっぱり覚えていません。若い証拠?

で、玉手山公園にいたおっちゃんに場所を聞くと例の田舎の道案内、”そっち行って、門をくぐって右に曲がってちょっと行ったら鳥居があってそのすぐ先”、てな事をおっしゃる。簡単そうなのでこっちも適当に聞いて行ってみるけど何もありません。この公園は小高い丘そのものに出来ているので坂道ばっかり。行くのも引き返すのも坂道ばっかりで息が切れます。
次は中学生を捕まえて聞いてみると、”あっちの出口でたら小学校があるやんか(って知ってるわけ無いやんか)、その先が左右に分かれるから右いったらあるで”、って、これも半分諦めて適当に行ったら小学校はわからんかったけどいきなり穴に出ました。

何カ所かは柵がありましたがほとんどは人が入れます。で、落書きだらけ。まあ、仕方ないかなあ。コウモリ的ではありませんでした。

よく、1500年も残っていますね。


ついで高井田横穴というへも行ってみました。こっちが線画で有名らしいです。柵があるけど中が見える穴と完全に閉鎖されている穴があります。後者に線画が残っているんでしょうね。穴自体はみんな深くはないのでコウモリはいないと思います。
ということで気になっていた新穴の調査は無事終了。コウモリのいない、再調査の必要のないいい穴、でした。