院長の週末                     
 

2001年 9−12
2002年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2003年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2004年 1−2 3−4 5−6 7−8 
9−10 11−12
2005年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12




講演会「ちきゅう」      10月31日(日)
サントリーミュージアム   10月29日(金)
たまには仕事         10月29日(金)
すごく久しぶり USJ     10月23日(土)
また珍鳥?          10月22日(金)
獣医師会 学会       10月17日(日)
オオサンショウウオ     10月16日(土)
プロジェクトY         10月11日(体育の日)
なにわホネホネ団      10月11日(体育の日)
3000円乗り放題 その2  10月9−10日(土、日)
太地 くじら博物館       10月3日(日)
動物フェスティバル      9月26日(日)
探偵ナイトスクープ
      9月24日(金)
ホネホネ団           9月23日(秋分の日)
すみません、またUSJ    9月19日(日)
木下大サーカス        9月18日(土)
全国紙に掲載!       8月22日
干潟観察会          9月12日(日)
コウモリ・サンショウウオ   9月11日(土)
ミニブタ             9月8日
セミの抜け殻調査      9月5日(日)
シロマダラ           9月4日(土)
白浜のサル捕獲事件
安楽死



講演「地球ってなに?」
10月31日(日)




”日本が建造する世界最高の掘削能力を持った地球深部探査船「ちきゅう」”、というのの関連展示と講演会を聞いてきました。
海洋研究開発機構というのが親玉らしい。

深海探査船「しんかい6500」や「かいよう」、「かいれい」、「みらい」、などたくさんの船を持っている組織のようです。それが今回、「ちきゅう」という、深海掘削船を作ったそうです。その宣伝を兼ねての講演会でした。
詳細はHPを見てもらう方が早いでしょう。

NASAの月着陸と匹敵するほどの技術が必要で、それと同等の成果も期待できるって事でした。組織が独立行政法人なるものになって、国民から広く指示を受けないと予算獲得に問題が出るのかもしれない。豪勢なパンフレットにおみやげにトランプまで頂きました。これも税金と思うとなんだか複雑な気分ですが、まあ、海に囲まれた国ですのでそういう面での活躍は期待したいものです。

(でも、10000mまで潜れる無人探査船、「かいこう」は調査中にワイヤが切れて行方不明。構造的にトラブルがあれば浮上する構造になっていて、実際浮上時に ”救難信号” は何回か発したらしい。結局見つからず、”太平洋のどこかに浮かんでいるはず”、っておっしゃってました。なんだか不思議な話。)

おみやげがいっぱい。税金だけど・・・・。




サントリーミュージアム
10月29日(金)


11月20−21日は関西文化の日というのになっていて、171ヶ所もの博物館等の施設が入館料無料になります。それを調べていると、サントリーミュージアムは開館10周年もかねて11月3日に入館無料というのを見つけました。
そこにはアイマックスシアターというのがあり、無料は海の立体映像で約1時間のプログラムの方、それ以外に現在はスパイダーマン2を上映している、って書いてあります。全天映画(ちゅうのかなあ、大阪市立科学館にあるオムニマックス、すなわちプラネタリウムのように空を見上げるような映写方法)で見たら迫力がありそう、と思ってそちらを先に見に行くことにしたのです。

夕方から半休をもらって天保山に着いたのが6時過ぎ。平日の夜ってこんなに静かなんですね。数組のアベックと数人のおっさんが散見されるだけです。海遊館と観覧車の電気だけがやけに元気。


7時からの入場券を買ってショップをうろうろ。ここは名前の通り、ミュージアム、すなわち美術館のようなものもあって今はエミール・ガレ展をやっているとか。当方、芸術とはほとんど縁も興味もない。ガラスや陶器の商品が多くて歩くのも怖い。売り物を見るより値札ばっかり眺めて時間をつぶしていました。

シアターにはいるとなんや、普通の映画館やんか。上記の全天映写は私の勘違い。ただ、解説によると、映写画面は7階建ての建物の広さに相当するとか。確かにすごく大きなスクリーンですが、普通の映画館でも一番前に座ったら同じ感じとちゃうかなあ。
といいつつも、まあそれなりに映画を楽しんで帰りました、って、結局このスレッドは実際は1行で終わりやん。

スパイダーマンと記念撮影、だそうです。
ポーズまでは取れなかったなあ。




たまには仕事
10月29日(金)


いつも、私のHPは看板に偽りがある、って言われるのでたまには仕事関連の話題を。

靴下を食べたというハスキーが来ました。異物を飲み込む犬猫はたいへん多く、どこの動物病院でも何を食べたか話題になることが多いです。月に何頭も吐かせたり、手術することがあります。
靴下も結構多いケースです。普通は催吐剤で吐かせると出るのですが今回は出ず。
確実に飲み込んでいるというし、レントゲンでもはっきりとわからないので内視鏡を入れることにしました。といっても、当院にはまだその設備が無く、S先生の所に急遽搬入しました。

勝手に載せたけどよかったかなあ。
いつもお世話になります、S先生。

見事に取れるもんですねえ。 これだけ大きいと薬では吐き出しにくい。

靴下は異物鉗子で挟みやすく、取り出しやすいそうです。10分ほどで処置は終わりました。
さすがに文明の利器です。

何回もS先生には内視鏡でお世話になっています。
非常によくあるけど取り出せないのが、ゴムボールやボール状のおもちゃ。飲み込む時はへしゃげて小さくなるけど胃の中で元の形に戻ります。目の前に見えているのにつかみ所がない、あるいはつかんでも食道が通りません。結局は開腹手術。
焼き鳥の串も多いケース。これは吐かせると危険ですし内視鏡でもつかみにくいので、確実にわかっていれば開腹です。
中途半端な大きさのものは腸に流れるのでさらにやっかいです。多いケースは梅干しの種、トウモロコシの芯、スーパーボール。腸に流れると嘔吐が激しく、時間がたつと腸管も痛んで穴があくので緊急手術になります。

猫で多いのがヒモ。遊んでいるうちに飲み込むらしい。これはさらにやっかいで、確実に腸をたぐり寄せて切ってしまうので、腸管吻合(痛んだ腸を切り取ってつなぐ)になります。

電気の線に髪の毛を束ねるゴム、らしい。もちろん切開して摘出。こうなると間違って飲み込んだというより、コレクションですねえ。この子(猫)は常習犯で、切開2回目。




すごく久しぶり
10月23日(土)




ここのところ、なんだか忙しくて(何に忙しいのかは別にして)1ヶ月以上ご無沙汰だったUSJへ。
重症の患者さんや、なかなか確定診断できなかった患者さんが続き、気が重い1週間でしたがなんとか光が見えてきてほっと一息したところです。

USJもいろいろあったようで、突然、お昼のパレードを廃止するってニュースが流れていました。
今はハロウィンの特別バージョンのパレードが行われています。それが今月いっぱいで終わり、普通ならそのあと通常のパレードを再開するはずが、来春に目新しいパレード?のようなもの?をするとかで、いわばUSJの目玉だったプレミアパレードを廃止してしまいました。
よっぽど経営状態が悪いのかなあ。そういえば社長も3年で3人目だか4人目だか。今度の外人社長の手腕に期待?
ということで、やっぱり私がお金を落とさないとUSJがつぶれそうです。

経費節減のためでしょうか、夜の花火もなくなり、連休翌週で普通の土曜日だと思っていたら、ものすごい人でした。夕方に入ったのに軒並み待ち時間が40−90分。しいてすることもなくうろうろして食事し、ハロウィンのパレードだけ見てきました。

本当はそろそろ、あちこちのコウモリ調査が必要なんですがねえ。
台風の雨で地盤がゆるんでいたら怖いのと、主要な調査地の能勢ではクマ情報がチラホラあるので、ちょっと躊躇気味。穴ではクマには会いたくないですね。ということで、今日はUSJのコウモリでご勘弁下さい。

これで喜ぶなら、貴方も(私も)病気です。 世間はすでにクリスマスモード、らしい。




また珍鳥?
10月22日(金)


博物館のMLに鳥の学芸員が、堺市の池の定期調査で珍鳥を一度に2種見つけた、って流しました。
アカガシラサギ(大阪で過去3例?)とレンカク(1例のみ?)と言う鳥です。いずれも南西諸島の鳥で、台風23号が連れてきた可能性が大きいらしい。
私自身特に珍鳥マニアではないので、どうでもいいと言えばどうでもいいけど、どんな騒ぎになっているかの方が興味があり近いので昼休みに(人を?鳥を?)見に行ってきました。

予想通りカメラの放列が出来ていました。20人前後でしょうか。どこからでも見えるのに、なんで同じ所にカメラを並べるのかなあ。人より前に出て鳥を飛ばすと怒られるから?。たいてい、珍鳥が現れた、あるいはよく見られる場所では自然とラインが出来るようですね。そういうところでは鳥を探すより人をながめて、そのカメラの先を探す方が早いようです。もちろん私も今日、そうやって鳥を探しました。

こちらはアカガシラサギグループ。 こちらはレンカク派。

ちなみに、こんな池。 ここにレンカク。他にサギ類もいっぱい。

レンカク。変なケリ? アカガシラサギ。ただの変なサギ。



珍鳥、写真マニアというと過去に腹の立つ思い出が。

(新聞社に送った写真はもっとまともな写真でした。)

数年前、この鳥を池の調査中に見つけました。アヒルではありませんよー。

ハシビロガモの白化個体(正確には部分白化?アルビノではありません。後で調べると鳥ではよくあるみたい)です。
このころはデジカメも普及していなくてプリント写真を、ちょうど鳥の会があったので数名に見てもらいました。その後新聞社に写真を送ったところ、おもしろいので掲載します、って連絡があり、すごく期待していたら全然別の写真が別の人の名前で掲載されました。
びっくりして問い合わせると、同じ写真が送られてきてそちらを採用したとか。
鳥の会で写真を見せた時に、いわゆる写真マニアの知り合いがおられたらしく、そちらに情報が流れてたまたまその人も同じ新聞社に写真を送ったらしい。
科学的な新発見なら第1発見者が尊重されるべきとは思うけど、いわばただの町の話題的な記事で新聞社もそういうことは全然気にしなかったらしい。さらに驚くのは、その人から頼みもしないのに珍鳥の写真が何枚も送られてきたこと。私の情報を新聞社が勝手にその人に教えていたらしいです。

以来、まあ、マスコミというのはそんなものと思うようになりました。
ちなみに、それも(こないだのミズナギドリと同じ)朝日新聞社です。


で、この子達はこれから先、どうなるんでしょうね。いわば台風というような、不可抗力に近い大きな力で運ばれてしまったのなら元に戻るのは至難の技ではないでしょうか。まあ、これが自然と言ってしまえばそれでおしまいですが。特にめずらしい鳥でもないし、元に戻すと言っても出身地はわからないし、逆にこういう形で仲間がいっぱい運ばれてくればパイオニアにでもなるのでほっておくのが自然、ということでしょうかね。実際、一度に2種も同じ池に珍鳥が来ると言うことはかなりの数の鳥が台風に乗って移動しているということかなあ。



獣医師会 学会
10月17日(日)


3000円乗り放題の最終日でしたが残念ながら入院、継続診療があって予定が立ちませんでした。
獣医師会の学会があったので仕事をしてからそちらに参加。
症例発表とディスカッションが続きます。
小動物医療もかなり高度化、専門化して来つつあり、付いていくのが精一杯。
あまりにも専門的すぎて理解できない発表もいくつか。zzzzz 爆睡 zzzzz。



オオサンショウウオ
10月16日(土)


大阪のオオサンショウウオです。観光地ですがさすがにこの時間になると人はいません。
夏は川に入る人もいるけど、オオサンショウウオが見つかったという話はあまり話題にならないので、やっぱり昼は完全にどこかに隠れているんでしょう。2,3時間で数頭見つけましたので生息密度は低くないと思います。

たまには捕獲前の写真。 なんだか、この子は出目。

後ろ足は5本が本当。右の子は1指欠損。 プニュプニュで思わずさわりたくなる。




プロジェクトY
10月11日(体育の日)




博物館に行ったついでに新展示を少し見てきました。週末の院長にも書いていた大和川調査の途中経過です。

「大和川の付け替え300周年を記念して、その歴史と現在を展示した巡回パネル展、大和川流域の小学生たちのメッセージをつづったカード、また自然史博物館友の会を中心に大和川水系の自然を調べるプロジェクトYの成果などを展示しています。」、って事ですが、細かい字が並んでいてとても読む気になれません。

この調査は博物館友の会もかなり関係していますが、「大和川付替え300周年記念事業実行委員会」というのが主体でやっているらしく、この団体が何なのか、さっぱりわかりません、と書こうと思ったら こういうHP が見つかりました。
どうも、税金の無駄使いとちゃうかなあ。

大きな声では言えませんがNPO法人、大阪自然史センター(自然史博物館友の会の親玉、みたいなもの)でもいろんな事業を国や府、市から請け負いだしています。それが何十万とか何百万というけっこうな金額。仕組みはよくわからないけど結局は税金のはず。私はこちらサイドなので、まあもらえるんならええかなあと思うけど、税金だと思うとそんなんに使うな、って言いたい。誰の懐も痛まないのでこういうお金にみんな群がっているんでしょうねえ。

話が違う方へ飛んでいきましたが、そういうことで訳のわからん事業が進んでいてその展示があります。ヒマな方はどうぞ。

高校入学後の、社会の最初の授業で先生が旧堺市街を案内してくれて(高校はそのあたりにある)、話のついでに、あれだけ栄えていた堺の港をダメにしたのは大和川の付け替えです、大和川が土砂を運ぶたびに堺の港が埋まって移動を余儀なくされたり、だんだん奥に取り残されるようになりました、って話をされました。堺市民は付け替えは喜んでいないんではないでしょうか?一方的な見方は良くないですよねえ。

copy right neglected、って読めます?著作権ムシって事。要するにこの看板の文字、
某国営放送の似たような番組タイトルから拝借。 右は調査している川(大和川水系)。

堺市民300年の恨み 生物調査で見つかったスッポン

誰がこんなくだらんことを?外来種でジャコウアゲハとの競合が心配。

いわゆるジャンボタニシ。これも外来種で水田にかなりの被害が。




なにわホネホネ団
10月11日(体育の日)


案内があったのでちょっとのぞきに。
今日はタヌキの日、らしい。タヌキが4体用意されていました。みんな交通事故で、おそらく今年生まれの子。剥く人がいなかったので1体のみ処理をお手伝い。ちょっとは上手になったかなあ。でも標本作りの本命は皮のなめしと骨炊き。皮むきは入り口に過ぎません。
小、中学生が何人かいたので内臓の説明何ぞを少々。大学の健体解剖以来ですね。なんだかこういうのは久しぶりで緊張気味。ウソを教えなかったか、ちょっと不安があったりして。まるで獣医になった気分。(?)

団員がヒバカリを連れてきていました。なんと、指の先サイズ。飼育する、って言ってたけど、エサが困りそう。




3000円乗り放題 その2
10月9−10日(土、日)


結局JRの罠にはまり、3000円乗り放題に行ってきました。
当初の計画地は秋芳洞。小学生か中学生の時に行ったことがありますがあまり覚えていません。一応、穴の代表みたいなものですから機会があれば再訪したく思っていました。

休日2日間をつぶすのはもったいないのでいろいろ検索してみると、土曜日の午後からでも、山口駅まで行っておけば早朝に秋芳洞へ行き、昼過ぎのバスで帰ってくるスケジュールが組めそうでした。で、土曜日、15分ほど早引きして勇んで昼前に出かけました。

ヒマなので時刻表をひっくり返していると土曜日のうちに下関まで行けます。さらに、始発に乗って美祢という駅まで戻れば秋芳洞に8時過ぎに着くバスがあることを発見しました。しいて山口でストップすることもなさそうです。下関まで行ければ、関門橋の下にあるという人道のトンネルを渡れそうです。これは何ヶ月か前、JRの宣伝で見たもの。本州と九州間にトンネルがあって下に山口、福岡の県境のラインがあります。ここも是非行きたかったところ。

というところで、本文は例によって 別スレッド を立ち上げました。

一応、関門橋 一応、下関観光

これはわかりますね。 さて、なんでしょう?




太地 くじら博物館
10月3日(日)

JR西日本乗り放題切符というのが期間限定で発売されています。3000円で普通車が乗り放題、というものです。
休日といっても入院や継続診療があると、9時から10時ぐらいはどうしても仕事になります。土曜日の診療終了時点で翌日(すなわち今日)の予定が入らなかったので急遽旅行を計画、その切符を夜中に買いに行きました。
目的地は太地、といってもわからない人はわからない。紀伊半島の右下になります。世界遺産の熊野の少し下。くじらですごく有名なところです。

旅行の計画というのはわくわくしますね。インターネットで電車を検索しプリントアウト。博物館周辺もHPでチェック。前日はなかなか寝付けないという、子供の遠足状態でした。
で、出発は午前4時30分。5時の始発に乗りました。この切符でも快速なら乗れるんですがそんな早朝には走ってないし、田舎になると快速そのものがありません。結局駅の数で60ほど、距離にして230km。太地着10時、でした。


博物館はこぢんまりした、古い建物。アシカショー、イルカショーも幼稚園サイズのプール。いわばレトロな感覚でおもしろかった。反面、自然の入り江を利用したプールではオルカのショーもあります。
例によって例の如く、近日中に 別コーナー にて紹介します。


そうそう、入り口で入場料を払おうとすると「半額の550円です」、って言われました。中日どうのこうのと、わけわからんことをおっしゃっており理解できないでいると、目の前を見ると、”中日優勝記念で3日間入場料半額、グッズは3割引” の看板があります。太地には落合博満記念館というのがあり、そのお祝いのおつきあいらしい。紹介する以上、ちょっとgoogleしてみると入場料が2000円!って書いてある。別に落合選手は好きでも嫌いでもないけど(というより嫌い)、はた迷惑な自己満足の部屋を見るのになんでこんな入場料を取る?一瞬、時間を作って見に行けば我慢料で2000円くれるのかと思いました。ついでに こんなHP もひっかっかりました。私のHPカラーとは全然違うけど暇つぶしにどうぞ。

ということで 続き をお楽しみに。
ちなみに今回の本来の運賃は3890円。損得で言えば往復7780円で、4780円お得。この切符は17日まで。今日に味を占めてもう一回ぐらい出かけてみようかな。(って、きっちりJRの思う壺ですね。)



動物フェスティバル
9月26日(日)


いつも秋に動物フェスティバルというのが獣医師会主催で行われます。今年は大阪城公園。獣医師会の役をしているのでちょっと手伝いに。
暑かった。
プログラムはもう何年も同じとちゃうかなあ。
警察犬、盲導犬、麻薬探知犬に犬のしつけ教室、移動動物園、アジリティ。
ブースは薬会社の宣伝やドッグフードばらまき、専門学校の宣伝に、獣医師会側は支部ごとに綿菓子とかフランクフルト、ジュース販売とか。
犬を連れてこれる行事なので来る方も気楽かもしれません。

でも、関係者だけでもかなりの数なので、会場の人の何分の1かは関係者でしょうね。
どうも自己満足の行事で、一般市民に広く動物愛護を啓蒙している、というのではないような気もします。




探偵ナイトスクープ
9月24日(金)


みなさま、お騒がせして申し訳ありませんでした。
大山鳴動して鼠一匹、てな感じがしないこともない。
オオゲジのご入用の方はいつでもどうぞ。




ホネホネ団
9月23日(秋分の日)


→詳細はお手数ですが ホネホネ団 へ。記載は一部重複します。
久しぶりのホネホネ団。館に在籍する団員は仕事の合間にちょくちょく標本の作製はしているようですが、今日はみんな集まっての活動日、みたいなものです。
用意されていたのは成体では奄美で有害駆除されたジャワマングース、某動物園から寄贈のシママングースにチョウセンイタチ等、バケツはジャガー、カルカルの、おおまかに除肉され一日炊かれた骨が数個(数バケツ)。
皮むき班と骨洗い班に分けてただひたすら剥く、あるいは骨をゴシゴシ。

奄美大島のジャワマングース シママングース

午後から研究会があり6時前まで抜け、帰りに寄ってみるとまだみんな同じような事をしています。早速、今日剥いた子を炊き、骨から肉をはずしています。時間制限もあるんでしょうけど、もっと炊けば肉はきれいに落ちるような気もするけど。
結局終わったのは夜10時過ぎ。最初からの参加者は12時間骨、皮と格闘していたらしい。
おじさんにはつらい仕事ですわ。

このレベルまで皮下脂肪を取るらしい。
丸太に貼り付け根掘りでこする。
最近作ったジャガー、ヒョウ、カラカル




すみません、またUSJ
9月19日(日)


またUSJネタです。すみません、ほとんど(99%ぐらい?)の人はわからないでしょう。
ウォーターワールド・スペシャルショー、というのが昨年に引き続きありました。特別バージョンのショーを有料(食事付き4500円)で見せるという、いわば姑息的な金儲けですねえ。前座に歌何ぞがいくつかあり、通常のウォーターワールドのショーに綾小路麗華とかビートルジュース、ターミネーターの警官等をからませておもしろおかしく作り直したものです。まずウォーターワールドのストーリーがわからないと始まらないし、他の出演者の「基礎知識」もそれなりに知っていないとおもしろさがわかりません。従って来ている人はほとんどUSJに通っている「変な人」でしょう。

普段では共演するはずがないキャラクターが総出演なので、それなりに出てきただけでうけます。まあ、最初から高いお金を払っている事、夜間(7時過ぎ)、満員、などのおまけが付いててテンションが高い、ということもあるみたいです。
なんだかんだで、通常20分のアトラクションを1時間バージョンにしてのUSJの赤字減らしに、何千人の「同士」と共に協力してきました。


書き忘れましたがUSJは今はハリウッド・ハロウィンなるものもやっています。一日に数回パレードがあるようなものです。これも昨年とほとんど同じだけど、それなりにおもしろい。
さすがに今日は人がいっぱいで、アトラクションに並ぶ気がしなかったのでパレードばっかり見ていました。




木下大サーカス
9月18日(土)


病院の福利厚生とでもいいましょうか、社員旅行のかわりに病院スタッフみんなでサーカスを見に行ってきました。
テントを見るだけで胸が躍ります。広大な空き地にテントとコンテナハウスが並んでいます。みなさん、たぶんここで寝泊まりしてるんでしょう。
そういえば昔は日曜日のお昼にサーカスのテレビ番組があったような気がします。最近はあまり見ませんねえ。

奮発してリングサイドの席を取ったので前から2列目。よく見えるのはいいけど、オープニングでは年配の方もちらほら踊っていたような気がするなあ。実物は迫力が違います。イリュージョンや各種ショー、おもわずのめり込むというか、子供の時感じた感動が甦るようです。

やっぱり動物ネタはすばらしいですねえ。シマウマにキリンまで出てくるのは驚きます。猛獣ショーは目の前にライオンやトラが座っています。かわいい。ありきたりな質問でしょうけど、どうやって仕込むんでしょう。

昔は親の言う事を聞かないとサーカスに売られる、ってよく言われました。今から思うと売ってもらってた方が楽しかった?と思うのは見る方だけの考えで、やる方はたいへんなんでしょうね。おそらく若い時だけの仕事でしょうし、同じ人がバイクに乗ったりブランコに乗ったり、何種類もの出し物に出演されていたようです。

10月6日まで岸和田、ついで高松、沖縄と行くそうです。団員はもちろん多数の動物たちもその都度移動です。まさに動物も含めて大家族の大移動、という感じなんでしょうか。

(木下大サーカスのHPから無断拝借しています。サーカスは撮影禁止、でした。)




全国紙に掲載!
8月22日

お待たせしました。堂々見開き2ページ!しかも全国紙!
さすがプロ、って言ったらしかられそうですが感激ですねえ。すごくきれいで簡略に、子供でも十分わかるようにコウモリの魅力を引き出して下さっています。コウモリファンが読者の数だけ、何万人も増えたと思います。
私にとっても、名前が全国紙に出るなんて考えもしませんでした。冥土のみやげになりそうです。コウモリをやっててよかったなあ。
毎日新聞社さん、本当にありがとうございました。

みなさま、新聞は毎日新聞を取りましょう。
小学生をお持ちのご家庭は小学生新聞を取りましょう。

別刷りをたくさん頂きました。で先着・・名様までお送りできますので、ご希望の方はお申し出下さい。もらって頂けるなら無料ですのでご遠慮なく。



干潟観察会
9月12日(日)


どういう訳か博物館の行事は西(兵庫県)方面が少ない。
今日の行事は揖保川と新舞子の海の観察会で、阪神電車9時発11時網干着となっています。阪神電車なんて乗った記憶がありません。
大阪駅まで行ったのはいいけど阪神電車がわかりません。表示もあったりなかったりでしばらくウロウロしてしまいました。

新舞子はほとんど姫路。明石のはるか向こう。遠かった。
とりあえず揖保川の河口干潟で貝とカニの観察。当方、海岸生物研究会というのにも入っていて、昔は海の観察会にも積極的に参加していました。貝やカニの名前はその時はわかった気になるけど3歩歩けば忘れてしまいます。今日も資料には聞いたことがある名前が並んでいるけど実物と合わない。おまけに似たものが多いし。
最近は覚えるのはあきらめて、まあそれなりに楽しんでいるだけ。

河口干潟。じっくり見るといろんな生物。 ウミニナに寄生(?)する貝。排泄物を
食べているといわれている。

新舞子は遠浅の海。例によって例のごとく、潮干狩りに始まり海水浴でにぎわうらしいです。
今は閑散期の入り口、ということかな。それでも泳ぐ人とか砂遊びの人達がボチボチいます。
マテガイがいっぱいいます。これも例の塩を穴にふって飛び出すのを試しつつ食用に採集する人があちこちに。でも、潮の関係か、反応が悪いようでした。
少し離れたところでハシブトガラスがうろついています。見ていると、頭を出したマテガイを引っこ抜いて食べています。塩を使わないでも結構取れるようです。向こうの方が人より上手。

新舞子浜。遠浅のよさげな浜。

そうそう、町中を歩いていると小さな水路ほとんどにメダカがいます。近かったら連れて帰るのになあ。



コウモリ・サンショウウオ
9月11日(土)


飽きもせず2本立て。

コウモリ編

大阪府下の軍事施設です。一番最初に調査した時はほとんどおらず、周りはすごく良い環境で、穴もそこそこ規模が大きいのに寂しいなあ、と思いつつ、定期的な調査は必要ないと喜んで思っていました。
その後知り合いから時々コウモリを見かける、との情報をもらい、再調査してみると1ヶ所でコキクガシラコウモリ100頭近くが見つかりました。グアノの量はそうそう多くないので季節的に一時利用に使っているみたいです。調査時期は重要ですねえ。その調査も穴ごとに時期が違うので、やっぱり年に何回も足を運ぶ事に。
1年ぶりに行ってみると、前回まで少なかったキクガシラコウモリもそこそこいます。コキクガシラコウモリが期待通り帰ってきていました。約70頭。久しぶりにじっくり見るとやっぱりかわいい。

この子は昨年の春からここにいる。 測定の順番待ち。よく寝ている。

内部から出入り口を見る。崩落で隙間はわずか。 これは外部から。ここも這う。下画像につながる。


オオサンショウウオ編

今年の重点調査地域です。一つの川を何回にも分けて調査しています。
こちらも期待通り、短い調査区域でしたが8-9頭を見つけて測定しました。

川の途中に小さな滝。夜の滝はめったに見ることもないでしょうし神秘的(?)。もちろんあまり人の入らないところですし、非常にきれいでした。滝の下にはカワガラスの巣とご本人(ご夫婦?)2羽が寝ていました。繁殖季節は終わっているし、今年の巣かどうかはわかりません。

ずんぐりむっくりの子 イヤリングならぬ、tail ring でも付ける気?




ミニブタ
9月8日


ミニブタの去勢手術を頼まれました。ヒロミちゃんという、生後3〜4ヶ月の子。
アメリカで人気だとかいうのは、はるか昔に聞いたことがあります。ペットショップで売っているのも見たことがありますが、診療は初めて。
念のため一応いろいろ調べるとミニといっても普通の豚(100-200kg)にくらべればミニというだけで、場合によると30-40kgにはなりそうです。
教科書的には「利口で愛情深く、人に慣れ、躾も容易で芸もする、寿命は20年以上」と言うことです。
まあ、たしかにかわいいけど、注射しようとすると1町先でも聞こえるぐらいの悲鳴。今はまだ8kgぐらいです。大人になってもこの声では、ペットとしてはちょっとつらいなあ。
遺伝的にはイノシシと全く同じ。おそらく♂なら牙も伸びるでしょうし、しっかりしつけて下さいませ。

普通、家畜の場合は生後すぐに手術します。カミソリ1つで手術時間1分。最初からペットとして育てているんでしょうし、どうして産まれた時にしないんでしょうね。
睾丸がこの月数でこんなに大きいとは知りませんでした。もちろんこの大きさでは吸入、全身麻酔です。

前足と後ろ足。一見するとほとんど同じ。 食欲をそそります、か?




セミの抜け殻調査
9月5日(日)


博物館友の会では毎年、靫公園のセミの抜け殻調べをしています。今年で12年目。
最初は、セミの地中生活に応じたサイクル(たとえばクマゼミが多かった年に産卵が多くなれば地中生活の時間、これも、たとえば7年後に再びピークが来る)が見られると思っていたけどそう単純では無いようです。個体数は毎年多かったり少なかったり、きちんとした規則性は出ていません。
でも、これだけ大きな公園すべてのセミの抜け殻を調べるというのは他に例が無く、これだけ長期のデータもめったにないので今となっては日本中から注目されています。
公園を約40区画に分け、(今年は)参加者150名ほどでそれぞれの区画すべての抜け殻を採集、アブラゼミ、クマゼミ、ニイニイゼミ(今年は1)、ツクツクボウシ(今年は0)に分類します。

途中経過は省略、なんだかんだで合計約15000個の抜け殻を集めました。(今までの最大は45000,最低は7000)


ちなみに靫公園というのは大阪駅から地下鉄で1つ2つの所にある、都会のど真ん中の公園です。地図ではきれいな長方形。実は敗戦間際に本土決戦のために飛行場を作ったけど日本軍は使用せず、進駐軍のセスナ基地になっていたらしいです。ど真ん中にある古びた建物は管制塔だそうです。屋上に鐘がありましたがその当時のものなんでしょうか?

歴史遺産として残すなら説明も欲しいなあ。 不思議な感覚の造形(?)がいくつか。




シロマダラ
9月4日(土)


残念ながら天然物ではありません。
博物館で会議があったので動物研究室によってみると飼われていました。標本集めが博物館の重要な仕事の一つですが、採集はしたけど殺すに忍びず、そのまま飼われている子が増えています。シロマダラというのは日本1美しいヘビ、とも言われています。夜行性であまりお目にかかりません。天然物を見たいなあ、といつも思っています。


ちなみに会議というのは、自然史博物館友の会の評議員会議。年に数回、友の会の行事や担当などを話し合います。あわせて友の会自体の現状も報告があるわけですが会員数が伸び悩み、というより、減少気味。昆虫合宿や夏合宿も昔は抽選でしたのに最近は抽選なし(というより定員割れ)です。
こういう自然科学系に興味を示す子供(というより親)が減っているのか、興味を持たせられないこちら側に原因があるのか。会議に出ていても、それに対してあまり危機感が見られないことに少しがっかりします。かといってどうすればいいのかという妙案も浮かばず、何となく流されている自分自身にもがっかりです。




うーん、むつかしい話で私、よくわかりませーん。




白浜のサル捕獲事件
(なんだか従来の雰囲気と違う話題が続きますが)

友人から、こんなん載せたら動物愛護団体につつかれるでえ、と言われたとたん、期せずしてタイミング良く表題の事件があったようです。

簡単に言うと白浜の町職員らが無許可でサルを捕獲し、水没させて殺していた、というのです。
何年も前からしているというし、なんで今頃話題になったのだろう?また、表沙汰になったので逮捕まで!?

サルは有害駆除でかなりの頭数が合法的に捕獲されています。以前はほとんどがヤミで実験動物として横流しされていたそうです。今回は実害があったのかどうか知らないけど、害がなければわざわざ捕獲しないだろうし、いわば捕獲許可の手間を省いたために大事(おおごと)になってしまっただけ、ともいえます。また、違法捕獲なので殺処分の方法もそれしかなかったんでしょうねえ。
そういえば私の父も何十年も前、ネズミ取りでネズミを捕っては近くの川にぶら下げに行ってました。そのあとは川に流してお終い。今はネズミの捕獲も許可が必要なので同じ事をすると逮捕されるかも。
サルやネズミだけではなく、スズメでもドバトでも同じ事。捕獲許可証1枚で堂々と殺すか、逮捕されるか。なんだかすっきりしない事件です。
有害駆除は、理由さえこねくりまわせば簡単に出るんじゃなかったかなあ。(おそらく)イノシシなんて田舎では無許可で取られている子も多いはずです。

で、私の行為は違法かどうか、ということですが。
その方がサルを飼いだした頃は危険動物ではなかったので飼育については問題はありませんでした。あとで法律が出来てしまい、許可が取れるような状態ではなくなり違法飼育状態になってしまいました。
ニホンザルでも野生のものを無許可で捕獲、飼育するともちろん違法です。でも、この子が野生化のものだったのか、飼育下で産まれたもの(これは売買可能)かは今となっては証明できません。違法であれなんであれ所有権はその人にあるのでその子をどうしようと飼い主の勝手です。依頼があったので獣医学的観点からその子を安楽死、というのも獣医療とすれば問題のない行為でした。

犬猫でもマスコミに乗ればいくらでももらい手は見つかる、その陰で何万頭という子が合法的に処理される。どうしょうもないけどすっきりしませんね。



安楽死
某月某日


少し前の話です。2件続いて安楽死を頼まれました。
こういう仕事は賛否いろいろでしょうが、今回のケースはそれぞれやむを得ないと判断し、実施しました。
断るのは簡単ですが、結局は獣医師にしかできない仕事です。最後は誰かが手を下さないと。


アライグマ

この子は10年近く前、おそらく、ごく一部の専門家をのぞき、誰も今の状況を予想しなかった頃にペットショップで購入されました。
アライグマは大人になると極めて凶暴になります。ペットショップは知らずに売っていたのか、知っていたのか、今となってはわかりませんが、知らないはずはないと思うんですが。


自然史博物館 和田学芸員の書評をそのままお借りしますと、

「ぜったいに飼ってはいけないアライグマ」 さとうまきこ、2000年7月、理論社、1300円+税、4-652-07181-7

ふとした出来心で、なんの予備知識もないまま、ラスカルイメージで単に可愛いからと、アライグマを飼った著者の奮闘が描かれる。
アライグマは小さい頃はかわいいけれど、大きくなるとかなり凶暴な動物で、犬や猫のようには簡単に飼えない。この本を読めば、安易に動物を飼ってはいけないことが思い知らされる。それにしても、ええ加減な事をいって珍しい動物を売りつけるペットショップ(およびマスコミ?)の罪は大きい。
そもそも、安易に野生動物を飼ったのが悪いといえば悪いけれど、くじけそうになっても、最後まで面倒を見た著者は偉いなー、と思う(自分なら途中で捨ててしまったかもしれない…)。ただ、著者がアライグマを捨てなかった理由は主に飼い主としての責任感にあるらしい。生態学関係者としては、そこでもっと移入種問題について触れて欲しかったところ。そこだけが不満といえば不満。

この子も、子供の頃は慣れていて、食べ物を手に持って食べるしぐさがかわいく、何回もビデオなどでテレビにも出たらしい。いつのまにか凶暴化して手に負えなくなり、ベランダに厳重な小屋を作って飼われていました。そっとエサを入れ、便はそのまま水で流していたようです。引っ越しすることになり、引っ越し先では飼えないということでもらい手はないか、ということで相談を受けました。
現状をお話しし、こちらから安楽死の話を持って行きました。



ニホンザル

あちこち、回りまわってきた話です。
霊長類は人と病気が共通ですし、一般的にはかなり凶暴で、個人がペットとして飼える動物ではありません。この子も最初はだっこさせたりしていたようです。大人になってから突然凶暴になって咬まれ、それ以来危険なのでケージの外から食事だけ与えていたそうです。
現在、ニホンザルは危険動物として指定されており、その飼育についてはかなり厳しい制約があります。飼育設備も動物園並みの構造が要求されるようです。現実的にはとてもクリアーできそうにない、すなわち飼うな、ということなんでしょう。
そういうこともあってか、飼い主さんも長い間悩まれた末、最終的に安楽死の決断をされたのでしょう。

詳しく話を聞くとペットショップで売っていた赤ん坊をご友人が買い、しばらく飼育した後、数年前にこの方に飼育を押しつけたそうです。小屋は会社の敷地にあって、すごく立派なものでした。まあ、それだけしっかりしたものでないと、サルはかしこいので今頃逃げているでしょう。

飼い主さんもさわれないのでどうやって捕獲するか思案しました。小さなケージに移せれば外から注射できるか、とも考えましたがケージに入れないのでそれも無理そうです。睡眠薬を多量に粉にして、2,3日絶食のあと食事に混ぜるように指示しましたが結果的には当日、警戒して食べなかったようです。

念のため、前日、吹き矢を作成しました。
吹き矢で筋肉注射して、ガス圧で薬液を注入する構造です。さすがに詳しい構造や製造法はかけませんがこんな感じです。

制作途中 ほぼ完成

普通の塩ビパイプ ライターのガスを利用


りっぱなお家。入り口は2重構造にしていたようです。最後の食事のヨーグルト・・・・・。


人には慣れているし、動物園ほど大きなケージではありませんでしたので、1発で注射することが出来ました。
麻酔がかかった状態で連れて帰りました。

すごくりっぱな男の子でした。
手のひら、平爪、指紋・・・・、あまりにも私たち、人間と一緒なので大変つらかったです。握手の感覚はいつまでも記憶に残っています。
お父さん、お母さん、兄弟はどこにいるんでしょう?この子の人生は幸せだったんだろうか?

輪廻転生。生まれ変わって今度は自由な世界に生きて欲しい、それだけを願っています。

合掌