院長の週末              


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2本立て         4月29日(火)
ライブカメラ       4月27日(日)
捕獲許可証       4月26日(土)
雨のコウモリ       4月20日(日)
サギのコロニー     4月14日(月)
能勢 長谷       4月13日(日)
淀川のカメ        4月13日(日)
茨木市の軍事施設   4月6日(日)
またまた軍事工場   3月30日(日)
二上山の軍事施設   3月29日(土)
自然史フェスティバル  3月21−23日
雨のコウモリ       3月15日(土)
長谷の棚田       3月15日(土)
オオサンショウウオと新年会  3月15日(土)
坑道水没         3月8日(土)
サクランボ満開     3月2日(日)
雨の遊園地       3月1日(土


2本立ての恒例行事
2003年4月29日(火)


調査地域が同じなので久しぶりのコウモリ、サンショウウオの2本立てでした。
谷を歩くとヤマカガシが2つ。沢でタゴガエルが鳴いており、そのカエルをねらって沢をうろついているらしいです。
一応は毒蛇ですし、標本用には小さいので捕獲はしませんでした。
コウモリはキクガシラの大阪最大(と信じている)のコロニー。今年の冬に精力的にバンディングしたので、ほとんどの子がバンドを付けています。
入り口付近で、袋に入って運ばれるコウモリを受け取りデータを取っていたので、 ”コウモリもぎ” は友人に任せて坑道の探索はせず。

覚醒を待つキクガシラ。真ん中にテング。 テングコウモリはすぐに怒る。

オオサンショウウオは雨による延期ばかりで久しぶりでした。が、川が濁っていて仕事にならず。田んぼに水を引く季節は濁ることが多いらしいです。
一応、90cm級の、天王川の主には会えましたが調査は1時間ほどで打ち切りました。濁った川を歩いているだけでした。

90cmとなると、ちょっとりっぱ。 スッポンタケ、だそうです。





全世界に中継!
2003年4月27日(日)


堺市と大阪市の境に大和川という川が流れています。一時は日本一汚い川、とも言われていましたが今はどうなんでしょう?奈良盆地から大阪平野を流れ、ある意味では大阪平野を作った川です。くどくど説明するより こちらこちら をご覧になって下さい。たいへん ”由緒正しい川” で、どぶ川呼ばわりされるのは心外です。
自然史博物館で、ここ数年かけて大和川と支流のすべてを調査するという、プロジェクトY というのが発足しています。何回か記載した(といっとも誰も覚えてないでしょうな)西除川の調査もその一環です。

上記HP から、国土交通省が大和川に ライブカメラ を設置していることを知りました。こちら をご覧になって下さい。
久しぶりの晴れた休日なのに予定が何もなく、バイクに何ヶ月も乗っていなかったのでツーリングをしてきました。ライブカメラを見に行く、のではなく、撮ってもらうためです。
何カ所かを回って無事ライブカメラに収めていただきました。リアルタイムで見て下さった方は世界中で何人おられるでしょうか?


柏原くん

ちょっと距離があるので小さいですねえ。

板東くん

下流側(右)はちょっといい感じ。

番条くん

自宅へ電話を入れてパソコンで画像を確認、保存してもらう。
ある意味では1分更新のテレビ電話。ただ一人でカメラを眺めるのは間が抜けている。

郷里を遠く離れ大阪や奈良で過ごしておられる方、お母ちゃんお父ちゃん、おじいちゃんおばあちゃんに元気な姿を見せてあげて下さい。番条くんは人通りも少なく車も通りませんのでお勧めです。




兵庫と京都は仕事が早い
2003年4月26日(土)


コウモリの捕獲には許可が必要です。許可期限が近くなると1年間の実績を報告して、新たに次の1年間の許可を申請します。
一般種は府県の許可になるので府県の担当部署、たいていは農林水産何とか、とか緑の云々、と名の付いたところへ書類を送ります。今年は京都南西部に調査を広げるつもりで、京都にも申請書を送りました。

21日に3府県に書類を投函したところ、23日に京都から電話が入りました。様式が4月上旬に変わったそうです。大阪と兵庫県で、同じ書類で許可を出してもらってる、って言ったのが効果があったのか、関係なかったのか、いずれにしても、その1枚のみ新しい様式に書き直すことで許可を出してくれることになりました。京都ではコウモリの学術捕獲は初めてのケースだそうです。

23日に新しい様式を京都府のHPからダウンロードして大阪府、兵庫県にも1枚のみ送り直したところ、26日に早くも兵庫県から許可証が簡単なコメントとともに送られてきました。2年前に初めて申請を出したときにもすぐに許可を頂いています。
担当のOさん、いつもありがとうございます。

ちなみに、和歌山県の友が島で何回かキクガシラコウモリを見つけていたので、昨年春に、和歌山県に、友が島限定で捕獲許可を申請したら許可がおりませんでした。だいぶん電話で事情を説明したんですけど。私に言わせれば和歌山県は調査に熱心ではないようです。あるいは私に信用がないのか。

そうそう、大阪府からも、5月1日に許可証をいただきました。大阪府は全域で許可を出してもらっています。岸和田市でキクガシラコウモリの情報(ただし40年前!)を仕入れたので、泉南地方で穴探しをしたく思っています。滝畑ダム周辺の試掘坑とか導水路をねらっているんですが、いまだに発見できていません。

許可証と許可の範囲。今年から淡路島も調査の予定。




雨のコウモリ
2003年4月20日(日)


12日、19日とオオサンショウウオの予定が雨で流れ、20日は能勢方面へハイキングの引率の予定が、またまた雨で中止。
せっかく出かける準備をしていたので荷物を入れ替え、天候に左右されない野外調査、コウモリに切り替えました。

まず、ユビナガコウモリの生息地へ。きわめて少数が越冬していた穴です。
期待通り、たくさんのコウモリが帰ってきていました。けれども、この季節、特にユビナガコウモリは眠っていませんので、入ったとたんにみんな起きて飛び出し、捕獲はあまり出来ませんでした。

湿度100%の洞くつ。右にコウモリ。 覚醒を待つキクガシラ。


ついでもう1ヶ所のユビナガコウモリの生息地へ行きました。前回は水没で入れなかった穴です。
いつもどおり、入り口付近はキクガシラコウモリが熟睡しています。いくつかを捕獲して測定とバンディングをしました。
真ん中を越えると、コキクガシラコウモリが大きなコロニーを作っていました。いつもは側道のはるか上にいることが多いのですが今回は手の届く本道に。その数50ほど。いつ見てもかわいい姿です。
これも半数ほどのみ捕獲、バンディングしました。

バンディング後のキクガシラ コキクガシラコウモリのコロニー


そこを越えるとユビナガコウモリがすごく大きな塊りを作っていました。網を持ってくるのを忘れ、どうやって捕獲しようかと考えているうちにみんないなくなってしまいました。
そこから先はユビナガコウモリばっかりで、のんきに寝ているのを捕まえつつ、最奥部へ。

キクガシラコウモリは夏でもすぐには起きないので、ぶら下がっているコウモリを ”もぎ” ながら捕獲します。ユビナガコウモリは小回りが苦手で、狭い坑道では私の体にぶつかって落ちる子が多くいます。したがって、ユビナガコウモリの場合は ”コウモリ拾い” しながら進むことになります。

急に調査することを決めたのと、危険は少ない穴でしたので今日は一人で入っていました。水はほぼ引いていたけど湿っぽくて座れず、中腰のまま、穴の中で測定と記録とバンディングをしていたので、腰が固まって、しばらくギシギシ音がしていたようでした。




サギのコロニー
2003年4月14日(月)


車検で車を工場に持ち込み、自転車で帰ろうとするとアオサギがたくさん目につきました。おかしいなあ、と思いながらしばらく観察していると枝をくわえたアオサギや巣らしきものに座っているものもあります。
サギのコロニーは博物館で情報を精力的に集めているし、MLにもよく流れているので、大まかなところは知っているはずでしたがここは情報がありません。工場の敷地内ですので問い合わせてみると、何年も前から巣を作っているらしいです。
案内してくれるというので行ってみると、コサギも巣に座っていました。巣の真下に行ったのでサギが驚いて騒ぎ出し、早々に退散しました。かなり広範囲に巣を作っている様子でした。

帰って調べてみると1998年の観察記録がでてきました。やっぱり知ってた人は知ってたわけで大発見だと思っていたのに、残念でした。
鬱蒼とした森のようなところなので調査しにくそうです。後ろに見える煙突に登らせてもらおうか。

遠景と 近景






能勢 長谷
2003年4月13日(日)


来週担当が当たっているハイキングの下見に、下記の観察会の後、担当の学芸員と行ってきました。先月のコウモリ帰りの時は耕作前でしたが今日はいくつかの田んぼには水が入っていました。
時間がなかったので川遊び(というか、水生昆虫の観察)はしませんでした。
来週天気が良ければ子供は川へ入って遊ぶんでしょうね。こんな遠くまで来ないと川遊びが出来ないと言うのもちょっと寂しい話です。




淀川のカメ
2003年4月13日(日)


40cmのカミツキガメが見つかった淀川の鵜殿で、移入種というテーマで観察会がありました。あわよくばカミツキガメの子供を確認し、淀川での帰化、繁殖を確認しようと言う企画です。

河川際にある水路を観察し、カメ用の捕獲籠を置きました。籠を架けるまでもなく、ひなたぼっこしていたイシガメ、クサガメ、アカミミガメを捕獲しました。
ご想像の通り、籠にアカミミガメが多数入り、大阪は移入種の天国ですねえ、となるはずが5カ所に籠をセットして収穫は0、アカミミガメも小さいのが一つ見つかっただけでした。もっとも、淀川本流にはいっぱい浮いていたそうですが。もちろんカミツキガメも発見できませんでした。

テーマである移入種といえば、土手はセイヨウカラシナという、移入種の黄色い花で埋め尽くされていました。
鵜殿は猛禽類でも有名なんですが季節が良くないのか、オオタカ(?)とハヤブサとトビがはるか上空で見られただけでした。

上がイシガメ、下がクサガメ セイヨウカラシナ。花を食べると辛い。




茨木市の軍事施設
2003年4月6日(日)


ここのところ、軍事施設ばっかり見て回っています。
ここも有名な、茨木市にある軍事施設で、当時は3カ所に10以上のトンネルがあったそうです。現存するのは1カ所の4本のみです。
1mほど水没、と資料にあったので胴長まで用意して行きましたが予想以上の水位で、残念ながら入れませんでした。
たちそのように奥で広がる、と言う感じではなく、きれいな筒状のトンネルのようでした。かなり長そうなので、コウモリは少しなら期待できそうでした。




小ネタ2題

たちそでひらいました。
タヌキにしては丸っぽいし、ひょっとしためずらしい動物?と思いつつ、病院の標本と比べると・・・・
ネコでした。

自然史フェスティバルで植物の展示をしていた知り合いの方に頂きました。目玉まで自然の種子です。
枯れ葉に包まれるのはコテングコウモリと思われます。大阪初記録です。

(右の画像は博物館のHPから無断借用、です。)


またまた軍事工場
2003年3月30日(日)

高槻にある軍事工場跡(?)に行ってきました。これもフェスティバルで教えてもらった情報です。ずっと前から気になっていましたがあまりにも有名で、保存活動もされている穴ですので野次馬的に入るのをためらっていました。
詳しい場所を知りたく思っていたところ、鳥の会でお世話になっている、島本町で自然保護活動をされているSさんが資料を貸して下さり、穴を確認できました。Sさん、ありがとうございました。

基本的に穴の情報は公開していませんがここは知っている人は知っているし、危険性もほとんどないので公開してもいいでしょう。たちそ、というところです。最初は何の暗号か、とも思いましたが、 ”た” かつき ”ち” か ”そ” うこ、だそうです。

戦時中に朝鮮籍の人たちを動員して掘らせたそうです。会として、戦争遺跡として保存活動されているグループがあります。私個人的には、見てきた結果とすれば今のままが良いように思いました。中途半端に行政が絡むと責任問題も生じて穴に電気をつけたり、歩きやすくコンクリートで固めて、ということになりかねません。ただ、いくつかの穴は住宅地に近く、子供が遊ぶ、との事でいつの時代かに土嚢を積まれたようです。上部は崩されて結局は穴に入れるので、かえって土嚢の崩落が心配です。自然のままの方が安全かと思いました。

穴自体は素堀りのものが多く、多くは這わないでも普通に入れます。私たちの感覚からすれば天国のような穴。頻繁に人が入る割には活動のためか、ゴミもほとんどありません。乾燥した穴が多く、コウモリ的ではありませんでした。
約20の穴を調査し、キクガシラコウモリ 12(うち5つにバンディング)、コキクガシラコウモリ 1、ユビナガコウモリ1を確認しました。グアノ(コウモリのウンコ)から考えても大きなコロニーはないようです。

これを見て行ってみようと思う方がおられましたら、この歴史的な背景とか保存活動のことも十分ご理解の上、自己責任でお出かけ下さい。コウモリの番号をお教え下さればうれしいけど、無理して捕獲はなさらぬようにお願いします。このあたりでバンディングしているのは私だけのはずですので、バンドの付いたコウモリがいた、だけで十分です。

鉱山と違って泥っぽい穴が多い。湿気は少なく乾燥気味。ほとんどは立って歩ける。

ユビナガコウモリと キクガシラコウモリ。





二上山の軍事施設
2003年3月29日(土)


以前も行ったことのある、戦時中の軍事工場跡?です。
乾燥した、風の通る大きな穴でグアノもないことから再訪の予定はありませんでした。が、こないだの自然史フェスティバルでコウモリの情報を仕入れ、しかもテングコウモリの情報でしたので、風邪が治りきっていませんでしたが行ってみることにしました。テングコウモリは冬だけ穴に入るコウモリですので春以降には見られなくなるはずです。

前回とは全然別の場所に車を止めたので方向感覚が狂い、しかも病み上がりで頭が回りません。何とか苦労して穴を捜しだし、入ったとたん真っ暗に。懐中電灯が調子が悪いのです。いつもは必ず2つライトを持って入るのに今回は急に行くことにしたのでチェックせずにザックを確認せずにかついだのが原因。ヘッドライトはサンショウウオで別の鞄に入れてたようです。
懐中電灯をどつきながら(単純な機械なのでどつけば点く)探すと、あちこちの小さな穴やへこみにテングコウモリが、合計5つ入っていました。北摂で見るテングは寂しがり屋でみんなとくっついるケースが多いのですがここの子たちは一人が好きなんでしょう。

テングコウモリは希少種に分類される樹洞性コウモリ、すなわち冬以外は木のほこらを利用しているコウモリ、ということになっています。回りはそんなに大きな森、と言うわけでもないんですけど。北摂でも5頭も入る穴はそう多くありません。やっぱり穴がある限りはいないと決めつけないで、時々調査しないとダメなようです。

近くにある屯鶴峯(どんづるぼう)。天然記念物だそうです。いわゆる奇勝。

テングコウモリ。穴で寝ていたが 起こすと怒られた。






自然史フェスティバル
2003年3月21−23日


18日に掲載の通り、21日から23日まで、大阪市立自然史博物館で自然史フェスティバルというものがあり、「大阪のコウモリを調べる会」として出展しました。おまけに「大阪オオサンショウウオの会」、「ヒナコウモリを調べる会」も出展していたので、ある意味では3カ所掛け持ちでした。さらに主催者側としての役目も。

主に大阪をフィールドとして活動している、いわゆる自然保護団体(もどき、も含む)が85団体も集まりました。当方は簡単な写真と説明を展示し、パソコンで活動を紹介し、おまけにコウモリのハガキを販売しました。
真面目に自分のコーナーにいなかったせいもありますが、あまり質問はありませんでした。ハガキの売れ行きも悪く、つくづくコウモリはマイナーやなあ、と、思い知らされました。やっぱり、アブラコウモリの質問が一番多かったです。収穫はコウモリの情報をいくつかもらったこと。
当方の展示は、適当に写真を伸ばして説明を付けただけで、ものすごく力を入れていたというわけではないけど、結構疲れました。
やっぱり穴にもぐっている方が気が楽です。

講演会は(ぼくらが死体を拾うわけ、で有名な)盛口満さん。非常におもしろい話でした。


メイン会場は白いナウマン象に、子供に ”落書き” してもらうことでした。

隣のブース、変形菌!?。
南方熊楠も研究していた奇妙な生物。




自然史フェスティバルの準備
2003年3月18日


この週末に迫ったフェスティバルの展示に行って来ました。
関係しているのは大阪のコウモリを調べる会、ヒナコウモリを調べる会、大阪オオサンショウウオの会等ですが、メインは大阪コウモリです。
スペースが限られているし、どんな方が来られるのかわからないので、まあ、当たり障りのない写真と説明を並べて観察道具を展示する、ぐらいです。
ぼちぼちあちこちの団体が準備を始めています。どれもこれも個性的でおもしろそうです。
お暇な方も、忙しい方もぜひお越し下さい。
先日にショップに並べたコウモリハガキが売れているそうです。目立つ場所に陳列させてもらっていました。

ショップで販売中です。




またまた雨のコウモリ
2003年3月15日(土)


週末恒例の雨です。コウモリ2カ所のはしごを計画しました。
1カ所は川を渡って行くところです。予想通り増水しており、流れが急で、(と書きましたが、雨が降ると流速も増える、なんて事はないですよねえ、たぶん)渡るのに一苦労しました。

期待したとおりモモジロコウモリを発見、バンドが付いていたので読んでみると見たこともない番号です。
ここのモモジロコウモリは再捕獲率が高くて、私の番号はよく見かけるんですが、ひょっと遠方からの移動?と喜びました。が、あとで友人に聞くと、環境アセスで近くの穴で付けられたのもではないか?との話でした。距離にして数百mぐらいかなあ。私が継続的に調査している穴らしいです。
同じ穴で違う研究者が別の番号を付けている、ってなんか無駄、というよりへんな業界ですねえ。なんかすっきりしないものを感じました。

2カ所目は大阪最大のコロニー。先月に続いての調査ですので、ざっとカウントだけして退却しました。

モモジロコウモリ:穴にもぐる子とくっつく子

くっついて寝るキクガシラと それにくっつくテングコウモリ



長谷の棚田
2003年3月15日(土)


この日は夜にオオサンショウウオの調査と、年に1回の宴会の予定。
コウモリが早く終わったので近くの、棚田で有名な集落を見てきました。来月の博物館友の会のハイキングで、引率の予定があるのです。
ここが大阪?と思うほど、りっぱな棚田が谷の両側に広がっています。田んぼは休耕することもなくすべて現役の様子でした。機械も入りにくいであろう、これらの田んぼを維持するのは大変でしょうね。唯一、残念なのは谷の川が3面コンクリートになっていることでした。一面に稲が育つともっといい雰囲気になりそうです。今までコウモリで近くをたびたび通っていたのに、もったいないことをしました。今年は ”コウモリと棚田” で継続的に見てみようと思っています。



オオサンショウウオと新年会
2003年3月15日(土)


この日は調査のあと、遅めの新年会の予定。オオサンショウウオは早めに切り上げてロッジへ移動しました。
いわゆる第3セクターの、キャンプ場を併設したロッジです。前回は2月で私たち1組だけ、今回は2組だけが利用していました。こんな状態で経営的に成り立つのでしょうか?もともと夏場だけの商売でしょうか。
いつもシシ鍋を頼んでいます。年に1回食べるだけですが結構おいしいもんです。
翌日は友人はヒダサンショウウオの観察会へ、私は大阪へ戻り研究会、でした。

今日のメイン行事はオオサンショウウオよりイノシシ



坑道水没
2003年3月8日(土)


私のコウモリはじめの穴です。テングコウモリの確認に行ってきました。
前を流れる沢の水がやけに多いです。悪い予感が当たり、坑道が水没していました。この穴では3年の調査で2回目のことです。以前にも雨のあととか、雨の中を調査していますが水没の経験はありません。季節的に地下水位が変化する?としても、以前の水没は秋でした。

途中まで、じゃぶじゃぶ足をぬらしながら、期待していた多数のテングコウモリ、バンドを付けたキクガシラコウモリ数頭を確認しました。本来、かなり奥にいるはずのコキクガシラコウモリが入り口付近にいました。

長靴というのは不便なもので、浅い水ならいいんですが、深い水の場合、入った水が抜けないのでかえって気持ち悪いです。約1/3の所でいよいよ水位が深くなり、引き返しました。

この日は大変寒く、雪がちらほら。
入り口の気温が5℃、内部は10℃ありました。

かたまって眠るテングコウモリ 熟睡するキクガシラコウモリ

やっぱりかわいいコキクガシラコウモリ ふだんは枯れている沢が



庭の春
2003年3月2日(日)


庭のサクランボの木が咲き出しました。
小さいけどいっぱい実ります。6月の画像をお楽しみに。





雨の遊園地
2003年3月1日(土)


今月で閉鎖される宝塚ファミリーランドへ大雨の中、行ってきました。
動物園があり、ホワイトタイガーが売り物だったのでいつかは見たいと思っていました。
さすがにほとんど人がいません。いるのはカメラをかかえた中高年が多いようでした。やっぱり昔を懐かしんで来てるんでしょうか。
お目当てのホワイトタイガーは3頭。雨の中を神経質そうにウロウロ歩いていました。アクリル板越しに、近くで見られるのでまあそれなりに楽しんできました。
頭数から言うと、動物園と考えるとすごく少ない頭数でしたが見たことのない動物がいくつかいました。でも、それらを目当てに高い入場料(1400円!)を払って来る人は少ないでしょうね。

すごく痩せた(感じのする)アジアゾウがかわいそうでした。あやめ池のハナコもずっと一人で ”見せ物” のまま亡くなったようですし、この子が新天地でどんな生活をするのか、新しい環境にすぐ慣れてくれるのか、気になります。


(詳しくは別ページを作りました。こちらへどうぞ。)