院長の週末                         



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コウモリ              4月28日(日)
雨のコウモリ           4月21日(日)
博物館の特別展         4月20日(土)
タガメ!         4月16日(火)
サンショウウオとカワガラス   4月13日(土)
久しぶりのコウモリ三昧     4月7日(日)
勝尾寺鉱山            4月6日(土)
ケリ、上野動物園へ       3月31日(日)
コウモリ調査           3月21日(木)
オオサンショウウオ調査    3月9日(土)





すみません。またまた コウモリ
2002年4月28日(日)

大阪で唯一キクガシラコウモリが繁殖している穴へ。
7月が分娩時期で、その前後の観察は好ましくないので今日の調査になりました。
76頭を確認、♀が26頭しかいません。昨年は夜間の調査で70頭近い子供を確認しているのでやっぱり妊娠した♀はどこからか移動してくるのでしょうか。
再捕獲は24頭、うち一つは数kmの移動が確認されました。
再捕獲が多いのはうれしいけど個体数がそれだけ少ないことの裏返しの可能性もあり、喜んで良いのかどうかわかりません。

午後からは場所を変えてのコウモリ。

とにかく水没しているし、細い坑道が延々と続き歩くだけで精一杯。結局最後までたどり着けなかった穴もあります。
コウモリの雰囲気があるので最後まで調査したいのはやまやまなんですが。

延々と這います。このしんどさと怖さは
入った人しかわからない。
わかりますか?バンドを付けた後の休憩室。
目が覚めるまでここに入ってもらいます。





雨のコウモリ
2002年4月21日(日)

下記の タガメ! の行事が雨のため中止になりました。
予定が空いたので雨でもできる、コウモリの調査に行ってきました。ネットで教えてもらった穴、ユビナガコウモリの越冬が確認された穴です。
期待通り、多数のユビナガコウモリが集まっていました。みんな起きていたのでバンディングできた数は少ないですがあれだけのコウモリを確認できただけで充分満足でした。
もう1カ所、別の穴でキクガシラコウモリを観察してきました。バンドが付いているのはわかりましたがこちらもすぐに眼をさまして飛んでしまい、番号は確認できませんでした。いよいよコウモリの季節です。

デジカメの調子悪く、こんなんだけ。



博物館の特別展
2002年4月20日(土)


自然史博物館で岡村宏一コレクション展というのが開催されています。
とにかくすごいコレクション、説明するよりぜひご来館下さるか 博物館HP へお越し下さい。

実物(生き物)もたくさん展示されています。法律の改正により輸入しやすくなったようです。でも。実物展示は飼育を奨励しかねないのでいいんだか、悪いんだか。あれをみたらやっぱり飼ってみたくなると思うなあ。




タガメ!
2002年4月16日(火)


大阪市立自然史博物館のハイキングの世話役が1年に1,2回まわってきます。今年は4月が担当で、魚の学芸員とのセットになり、大阪北部の川へ下見に行って来ました。
以前に展示用の魚を採集しに行ったところでドンコ、ムギツク、カワムツ、シマドジョウ、ナマズなどを採集しました。きれいな川でした。アメリカザリガニや・・エビなども多数いてケリーがいればいい餌になったのになあ、と思いました。

ついで場所を変えて網を入れるとなんとタガメが採れました。ご存じのように絶滅に瀕している昆虫とされていてペットショップやネットでは3-4000円で売買されています。大阪での生息地はおそらく2,3カ所のみでしょう。タガメの背中に値札がついているような気がしてじっくり見ましたがふつうのタガメのようでした。ハイキングの下見を忘れてしばらく網でかき回しましたが欲が出るとタガメは出てきませんでした。この場所ではタイコウチやミズカマキリ、コオイムシなど(ネット価格各3-500円前後)がいました。

さて、困った。ハイキング当日にもタガメが採れたらどうしましょう?。ほ乳類と違い、環境さえ整えば昆虫は結構増えるというけれども、タガメに対する採集圧は相当らしいので(川に千円札が泳いでいると思えばやっぱりひろいますよねえ)ハイキング当日も今回のタガメは内緒、コースも意図的に大幅に変更しました。タガメ目当てに参加されると困りますので。でも、これを読んでから参加される方はほとんどいないでしょうし(おられましたらご内密に!!)、プロの採集屋さんはおそらく自分のテリトリーを持っているでしょう。ここもプロはご存じなんでしょうが。

ええとこでしょ。 ネット価格3000円 500円のタイコウチ





いい天気でした
2002年4月14日(日)


久しぶりに自宅休日をのんびり過ごすつもりが自宅コンピューターに“WORM_BYMER.A”なるウイルスが侵入、復旧に1日かかりました。
ウイルスバスター2002を入れているので安心していたら突然警告が来ました。どこからどう入ってきたのかさっぱりわかりません。添付ファイルではないようです。やっぱり常時接続(NTTのADSL)は危険なんでしょうか。まあ、その前にOutlookとIEをやめれば良いだけかもしれませんが。
添付ファイルならほかせばそれで終わりですが、今回のは知らぬうちに奥深く入り込み、おまけに対処法の記載を読んでもさっぱり理解できず。何のためのウイルスバスター?。しょっちゅうupdateしてるのにこれぐらい門前払いできなかったのでしょうか。単純に駆除ソフトを走らせるタイプでもないらしく、WIN Meの特徴ともからんでどうしてもウイルスが消えず、結局、フォーマット、再インストールになり、なんだかんだで1日が終わってしまいました。
自宅はVAIO J12 WIN Meなんですがこれまで数回再インストールしています。WIN98が一番安定していてかわいい。

こんな天気でした。



サンショウウオとカワガラス
2002年4月13日(土)

能勢、天王のオオサンショウウオ調査でした。することはいつも同じですので今回は省略。70-40cmの、6頭を捕獲、測定しました。
橋の下でカワガラスが寝ていました。このあたりの橋の下では寝ているのをよく見かけます。別の川では岩のくぼみで寝ているのを見たこともあります。夜の川は魚、サンショウウオだけではない楽しさもあります。

(おそらく今年の)カワガラスの巣を見つけました。

以前にこの川で撮った写真です。こんな巣とこんな寝方です。




久しぶりのコウモリ三昧
2002年4月7日(日)


大阪近郊で唯一モモジロコウモリが見つかり、キクガシラコウモリの繁殖を確認している穴へ行って来ました。
期待通りテングコウモリ、モモジロコウモリは見つかりましたがキクガシラは不在でした。7月が分娩時期ですのでそれにあわせて移動してくるのでしょうか。モモジロコウモリは再捕獲もそこそこいました。忘れずに同じ穴に帰って来るんですね。

午後からは山中穴だらけ、というところへ。
いずれも手堀りの小さな穴ですのでほとんど這う、あるいは中腰。おまけに道もない斜面。一部は水没。おまけに長い。
キクガシラ、コキクガシラを見つけてバンディングしました。
最後におまけに見た穴、私は途中でギブアップして引き返しましたが同行された方が最後まで行ってモモジロコウモリを発見されました。上記の穴以外では初めての記録、おまけに、上記の穴はほとんど雄ばかりですのにここで捕獲した1頭はメス。繁殖の可能性があるのでしょうか。
狭い穴だけに何回もは、入りたくないのですが継続調査が必要になってしまいました。

ワイヤー梯子で縦穴へはいる。 膝まで水没の穴。 鉱脈に沿って傾く穴。


勝尾寺鉱山
2002年4月6日(土)

友人からの情報で勝尾寺にあるという鉱山を探しに行ってきました。情報では坑道がかろうじて残っていて、掘れば入れそう、とのことでしたが。
資料では昭和初期の穴で2,3本坑道があるようなことを書いていましたので少しは期待しましたが行ってみるとほぼ完全に崩れた入り口、奥をのぞくとタヌキの溜め糞らしき糞と発芽した芽が見えました。

ヤマザクラがきれいでした。

一応は坑口 雨で曇っています。




ケリーの婿入り、上野動物園へ。
(オトバちゃんは貝塚へ出張)
2002年3月31日(日)

けがで野生復帰できないケリ、ケリーが上野動物園で飼育して下さることが決まり、連れていきました。
大阪府の担当部署、緑の環境整備室に、ケリにつける飼育許可証を欲しい旨伝えると、前例がないとかで書類が出ず、すったもんだのあげく、私が飼育ボランティアに登録してそれに対する許可を出す、ということになりました。

野鳥は無主物ではなく国の財産という考えが本当だと思うし、たとえケリでも生きる道があるならばそれを探してやるのが本来の担当部署の仕事だと思いますが。まあ、他にも仕事はいっぱいあって、ケリ一つで仕事を増やしたくない、というような感じがあったりなかったり。
ついでに先に書きますと、アオバトのオトバちゃん、貝塚の自然遊学館に貸し出しました。環境整備室に話をすると困っていました。法的根拠がないし、救護施設でもボランティアでもないので違法飼育ということになります。

も一つ書きますと、上野動物園も飛べない野鳥を広く受け入れているわけでは無いですのでお間違えなく。基本的に動物園は救護施設ではないケースが多く、上野動物園、天王寺動物園もそういう考えのようです。そもそも動物園は教育、展示施設で、野鳥を無差別に受け入れると収容場所がとたんになくなるし、外部からの病気の持ち込みもこわいからです。今回はたまたま独り者のケリがいたのであわよくばつがいに、ということです。

(その後担当の方から検疫後に同居を始めたこと、爪による性別判断ではつがいの可能性があること、そこそこ仲が良くなってきたことなどの連絡を頂きました。皆様、ぜひご覧になって近況ををお教え下さい。)

上野動物園、国立科学博物館、葛西臨海水族館と駆け足で見て回り、40云才にして初めて東京をうろつきました。桜の季節でもあって、どこも人があふれているのが印象的でした。やっぱり東京は人だらけですなあ。
上野動物園のアイアイが一番の収穫、その他ルリカケス、ニシツノメドリ、エトピリカ、不忍池のカワウ、科博のシーラカンスなどが収穫でした。科学博物館は古くて増築が複雑で、南極探検隊のカラフト犬、ジロウをみそこねました。残念です。

動物園で見つけたサンショウウオのペン




     皆様、アイアイのいる上野動物園へ
     ぜひお越し下さい。
     また、ケリーの近況をお知らせ下さい。










コウモリ調査
2002年3月21日(木)


最初に、大阪唯一のユビナガコウモリ繁殖地へ。冬の記録はなく、3月頃よりユビナガがどこかから移動してくるようです。
また、冬のみしか記録のないテングコウモリが集まっている時期です。どういう訳か私の印象では冬の終わりにテングコウモリの発見数が多いように感じています。

予定通り約10頭のテングコウモリが入り口付近にいくつかのコロニー状にわかれてぶら下がっていました。
それを過ぎると次はキクガシラコウモリ。洞穴でも温度等の微気象が場所により違い、コウモリの種類が違うのです。ついで、かなり奥まで行くとコキクガシラコウモリとユビナガコウモリがいました。奥の方は温度が高く(約13℃)コウモリは飛んでいました。もちろん我々のディスターブにより飛ぶのでしょうが。コウモリに悪いなあと思いつつ、必要最低限のデータは欲しいし、さっさと調査を済ませるように心がけています。
バンドをつけたユビナガコウモリもちらほらいました。データ処理できるぐらい再捕獲が増えればおもしろいんでしょうが、データ処理の勉強がいりそうです。

午後からは小さな穴がたくさん見つかっている川西市某所へ行き、友人と合流、その方に案内していただきました。とにかくあちこちに穴や穴の痕跡があり、いくつかはかなり大きいのですが這って歩く坑道が100m以上続くところもあり、最後まで探検していない坑道もあります。またまた大学探検部にでもお願いしてみようかなあ。

ピンボケのテングコウモリ 埋もれかけの穴

入り口は小さいが長くて、最後まで行けず。



オオサンショウウオ調査
2002年3月9日(土)


能勢での定期調査でした。
昼間は暖かな日でしたが夜、天王川はやっぱりかなり寒かったです。外気温3度でした。

巣穴があると思われるところで幼生2匹を見つけました。秋に産卵後、オスが巣穴で卵を保護し、孵った子供が分散する時期で、この時期だけ幼生が見つかります。まだエラの残った、ウーパールーパー様の姿です。
これから何年かかって50−60cmクラスになるのでしょう。すごく気の長い話です。

親は3頭発見、いつもの測定をして写真撮影しました。
その後、これも恒例になりつつある、かなり遅めの新年会を、ロッジを借りてボタン鍋をつつきながらおこないました。イノシシの肉もたまに食べると美味ですねえ。

5cmクラス 60cmクラス、天王では普通サイズ