院長の週末                               




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コウモリの赤ちゃん!         6月29日
岬町のナイトハイク           6月23日
コウモリ月間               6月15−16日
コウモリとサンショウウオ       6月8日(土)
秦野鉱山他、4日目の懐中電灯   6月9日(日)
和泉葛城山ナイトハイクの下見   6月6−7日(木−金)
岸和田自然友の会 総会       6月2日(日)
オオサンショウウオ        5月25日(土)
宮崎学 写真展と講演会、オフ会 5月18−19日(土−日)
アカネズミの骨格標本        5月14日 
ネズミの調査とコウモリ       5月5−6日(祝)
病院の新入り            5月3日(祝)




コウモリの赤ちゃん!
2002年6月29日


この週末は和泉葛城山のナイトハイク(というよりも徹夜の行軍)の引率でしたが雨で中止になり、急遽キクガシラコウモリの繁殖コロニーを見に行ってきました。予定では明日でしたがサッカーの決勝ということで1日繰り上げ。
予想では7月に入ってからお産があると思っていたのですが、京都で新生児を見たという情報が入り、あわてて調査しました。

親が出ていったあとの洞穴にはいるので調査は夜間になります。少し早めに行き、出口で親が出ていくのを待ちます。バットデティクター(コウモリの出す超音波を可聴音に変える機械)と肉眼で親の数をカウントしつつ時計とにらめっこ。8時前に親の出洞がなくなったので入ってみると、期待通り子供のコロニーがありました。
予想をはるかに超える大きさに育っていました。あと1週間もすれば飛べそうです。

キクガシラコウモリは体も大きく、短気でバンディングの時、すぐに噛みついてきます。でも、赤ちゃんというのは何でもかわいいもんです。1頭、単独でぶら下がっていた子供を手に取るとすごく暖かでした。親のバンディングでは捕獲直後は体温が低くて暖かい、と感じることは少ないのです。

長居をするとコウモリに悪いので早々に退散、出口で帰り支度をしていると早くも親が帰って来だしました。

近くの、別の穴にいるモモジロコウモリ。右翼にバンドを付けている。

コンクリートの人工洞で親の帰りを待つ子供達。約40頭のコロニー。





岬町のナイトハイク
2002年6月23日


大阪鳥類研究グループの観察会で岬町のナイトハイクに行ってきました。

道案内の担当者が時間を間違えて案内の時間に来ない、というハプニングから始まりいやな予感がしました。
駅近くをぶらぶらしているとガサガサ音がしてそちらを見るとアカネズミがこっちを見ていました。ネズミを野生の状態で見られるなんて、めったにないことですね。

目的はフクロウやヨタカ、アオバズクの声を聞きつつ夜行性哺乳類、タヌキやキツネを観察し、両生爬虫類を捕獲するするはずでしたが、カッコウが何回か鳴き、ヒメネズミ(と思う)が十数秒すがたを見せてくれただけに終わってしまいました。イノシシが多いらしくヌタ場があったり、畑や田んぼは厳重にフェンスで囲まれていました。
ヘイケボタルをほんの少し観察しました。ゲンジほど大きくもなく、かわいいホタルです。

10人の参加者でしたが途中で1名行方不明、さらに少しして2名行方不明になってしまいました。

この週末は自然史博物館のナイトハイクで40名を和泉葛城山に連れていく予定。この割合では10名近くが行方不明になるんでしょうか。

スズメバチの作りかけの、初期の巣。




コウモリ月間
2002年6月15−16日


国崎 小路旧坑、桐山鉱山
7月はコウモリの繁殖シーズンで、私にとっても本格的な調査のシーズン開始です。これから先はコウモリばっかりの予定です。
見つかるコウモリの数の割にはグアノが多い穴があり、繁殖に使う穴かもしれない、と思い調査に行って来ました。結果的にはコキクガシラコウモリが集まっているのは確認できましたが残念ながらみんな♂。再捕獲もありましたがお隣の穴からの移動でした。

アライグマと思われる足跡がありました。最近、穴にはいるといつも見つけています。かなり繁殖している可能性がありそうです。

たぶんアライグマ コキクガシラコウモリはこんな顔 何十年経っても草も生えない





コウモリとサンショウウオ
2002年6月8日(土)


相変わらずコウモリとサンショウウオばっかりです。

大萱原鉱山

資料によると良質の銀が採れ、戦後も開発の動きがあったというウワサですが、民家から10mほどしか離れていないので許可が出なかったとか。発見当時は膝まで水没しながらも胴長で入れました。機械掘りの大きな穴でコキク、キクが見つかっています。
ここ何回かはほぼ完全に水没しておりとても入れません。思うに、以前は排水パイプが機能していてそのレベルでの水位だったのが、何かの拍子に管が詰まって水位が上がったようです。

上にも小さな穴があり、そこは完全にタヌキのトイレになっていました。タヌキのうんこから生えるキノコがあり、廃坑には溜め糞が多いのでいつも気にしていますが、見つけたことはありません。

右奥が入り口。前はこの水がなかった。 別の穴の溜め糞なんですがわかります?


*鉱山
多いときは200頭を越えるコウモリがいるのですが夏場はいつも不在です。今回もほとんどいませんでした。
アライグマの新鮮な足跡がありました。中型ほ乳類のうんこがあちこちにあり、落とし主はアライグマの可能性もあります。アライグマは結構凶暴なので穴で遭遇したら怖そうです。こんなところでアライグマと格闘なんてしたくないなあ。中腰なので走って逃げるわけにもいかないでしょうし。クマよけスプレーでも持っていく?。でも、密室状態なので人間に効きそうですね。

友人が酸素計を持参しており、奥で警報が鳴りました。18%で鳴るそうです。大気は20%程度、16%で危険なんだそうです。鉱山法だか労働基準法だか忘れましたが、18%では基準値以下だそうです。知らないと言うことは恐ろしいもんです。その話を聞くと急に息苦しくなりあわてて退散しました。

オオサンショウウオ
昨年、1.2mのオオサンショウウオを見つけた川でしたがここ何回かは発見できず。かなり水が枯れているのでどこかへ避難しているのでしょうか。もともと個体数は多くない川で今回は全く発見出来ず、その分ただひたすら歩き続け、けっこう疲れました。

穴の写真はどれも同じ。 名の通り、オオクチバス。夜はいくらでも捕れる。

夜の収穫。ニホンヒキガエル、トノサマ、カジカ。


秦野鉱山他、4日目の懐中電灯
2002年6月9日(日)


考えてみると木曜日のナイトウォークから4日連続で懐中電灯のお世話になっています。
今日はコウモリ。グアノがたいへん多い坑道があるのでひょっとすると繁殖の可能性があればコウモリが集まっているかと思い、見に行ってきました。
150mほどの坑道と思っていたら最近、その更に奥に坑道を見つけてそちらの探索もかねて見てきました。かなり細い坑道が推定で150m以上続いており、単純な長さでは一番長い可能性もあります。もちろん手堀で所々横や上、下に坑道が伸びています。酸素濃度ばかり気になっていましたが19%台でした。

誰かが坑道にビニールひもを張っています。単純な1本道なのに何のために張ったのか。ゴミと化していて一部は回収したのですがとにかく長いので全部は無理でした。よく観察するとひもの上に土砂が積もっているところが所々あります。要するに、ひもが張られてから落盤、土砂崩れが起きているということです。やっぱり怖いなあ、といいながら何の対策もしていません。

もう1カ所はこのHPを通じて知り合った方に教えて頂いた穴です。ユビナガコウモリが多数観察されているのですが季節的な問題なのか、コウモリはほとんどいませんでした。

下から見上げる。数mをハシゴで降りる。 ユビナガコウモリはかわいい顔。




和泉葛城山ナイトハイクの下見
2002年6月6−7日(木−金)


下記の岸和田自然友の会と大阪自然史友の会の合同企画でナイトハイクを企画、その下見でした。
夜9時過ぎより歩き始め、週末にホタル祭りが行われる小川の横を通ると、すでに気の早い方々が車で来ていたのであちこち車が止まり、通行のじゃま。わざわざここに来ないでも、このあたりの田舎ならたいていホタルはいるんですけどね。当日は臨時バスは出るわ、夜店も出るわ、車は来るわで大騒ぎ、普通30分のところ3時間以上かかるらしいです。
内緒らしいけど他府県産の”養殖ホタル”も当日はばらまくといううわさです。

本来の目的は夜に鳴く鳥の声を聞きつつ、夜行性哺乳類を観察しよう、との趣旨ですが、フクロウがはるか向こうで鳴き、哺乳類は山中で”ガサゴソ”音は聞こえるけど主はわからず、同行者はヒミズを溝で確認したらしいですが捕獲はできず、でした。数人で静かに歩いていてもこんなんですから当日、40人以上でわいわい歩いてたら鳴き声すら聞こえないでしょうね。

夜中1時過ぎに山頂に着き、しばらく仮眠(某学芸員は電灯の下でずっと昆虫の夜間採集)、4時過ぎに空が白みはじめたとたん、いろんな鳥が鳴き始めちょっといい雰囲気になりましたが個々の鳴き声の主はわかったりわからなかったり。鳴き声のCDは持ってるけどあんまり役に立ってないなあ。

7時過ぎの始発バスは通学の小学生で満員でした。かなり遠くからこのバスで、市内の小学校に通っている様です。
下記のようなりっぱなホールを造るより昔はあったであろう、地域の小学校を存続させた方がよっぽど生きたお金の使い方だと思います。

それにしてもこれ、たいへんな行事ですわ。年寄りに徹夜の歩行はつらい。
翌日は頭も体もがたがた、今月末からのコウモリ週間が思いやられます。

めぼしい採集品もなく、ただ、歩いただけでしたので今回はこんなんでご勘弁下さいませ。






岸和田自然友の会 第1回総会
2002年6月2日(日)


岸和田自然資料館に友の会組織ができてその総会なるものに参加してきました。
まだ、できてすぐなのでこじんまりとした会でしたが、することが似ているので大阪市立自然史博物館友の会で見かけた、あるいは名前だけ知ってる人がちらほらおられました。

内容はとりあえず割愛して、会場は岸和田市に新しくできた、浪切ホール、というところ。
近くの人にしかわかりませんが、岸和田カンカンという、ベイサイドモールのすぐ横にできたどでかいホールです。
こんなご時世にあんなにりっぱなホールを作るなんて、岸和田市は金持ちですなあ。維持費だけでもすごい重荷だと思います。私が岸和田市民ならどうでしょう、たぶん自慢する前に、税金を払いたく無くなるでしょう。

4階中央に作られていた”屋上庭園”。
これはおもしろそうだったが岸和田に関係ある
植物なのかかどうかまで、確認しませんでした。






番外編
2002年5月26日 記載

HPを作ってからいろんな方からメールや電話を頂きます。
昨日は突然、”オオタカの剥製を貸して欲しい”と電話がありました。
土曜日で仕事が忙しく、詳しい話は聞けませんでしたがどこでどういう話になってるんでしょうね。うちは剥製屋?
公的な機関で公的な展示であれば、そんなにめずらしい鳥でもないし、いくらでも探し出せると思うのですが。

その時は思いつきませんでしたが剥製のオンパレードは岸和田自然資料館
個人収集のあらゆる動物の剥製がある)、鳥の資料で有名なのは兵庫県人と自然の博物館(小林コレクションだっけ?これも個人収集の何万点にもおよぶ資料がある)です。

その前はスズメの死体をひらったがどうすればいい?との電話。
煮ても焼いても食べられるように思いましたが、実は剥製を作りたかったようです。

とりあえず冷凍してもらい、資料をお送りし、当HPに急遽、ツグミの剥製を掲載しました。
まあ、目的にもよるのですが、スズメクラスなら軒にぶら下げておくだけで仮剥製みたいな干物ができます。

マスコミ関係からも電話やメールが来ます。興味の主体はコウモリと大阪の穴のようです。
コウモリは、まず最初に、”それって、めずらしいんですか?”と聞いてきます。めずらしいかどうかは貴方が判断すればいいことで、調査している私にとってはめずらしくないし、けど、一般市民なんて(アブラコウモリ以外は)見たこともないでしょうからめずらしいかもしれません。
私のHPを見て電話してきてるんだし、そこにはある程度は情報も入っているはず。それより、マスコミなんだから情報を集めるのは本職でしょう。もう少し勉強してから連絡して欲しいなあ、と思います。もっとも、勉強すれば私のやってる程度のことは”日本全体”から見れば極めて普通のこと、とわかるでしょうけど。

コウモリの撮影はできない事、穴は教えない、穴に無許可ではいることは(本当は)違法である、等を話するとたいていそれっきりで次の段階に進んだことはありません。




オオサンショウウオ
2002年5月25日(土)


久しぶりのオオサンショウウオでした。
目新しいことはありませんでした。
ここはホタルで有名なんですがホタルも見物客もまだいませんでした。やっぱり皆さん、よくご存知なようですね。

前の指が3本。識別に利用できる。 90cmを越える、この川の主。




宮崎学 写真展と講演会、オフ会
2002年5月18−19日(土−日)




に、行ってきました。
講演会と宮崎さんのHP仲間のオフ会もありました。

考えさせられることが多すぎてちょっと簡単には書けそうにありませんので、しばらく時間を下さい。

会期は6月16日までです。
宮崎さんの30年間の主要なテーマ、全てが凝集されています。電車代、飛行機代を使っても絶対に損はしない写真展です。
遠くの方もぜひご覧下さい。

宮崎さんのHPは
 
こちら です。














17日(金)
土曜日にある宮崎学さんのワークショップとオフ会のために長野県豊科に行くことになりました。”若ければ”車で行ったのですが一人で車というのも大儀で、人生何回か目の夜行列車なるものに乗ることにしました。

私の感覚では夜行の急行というのは背もたれが直角の、足をつきあわせるタイプのディーゼル車でしたが、(実際、何十年か前、札幌から夜行で網走に行ったときはそんな汽車でした)(北海道では電車と汽車を呼び分けていたと思う)考えたら今時そんな電車、ないんですね。ふかふかのソファーみたいなリクライニングする席でびっくりしました。

10時前に大阪駅を出てうとうとしながら長野へ。
地理感覚が全くないのでどこをどう走っているのかわかりませんでしたが、不思議なのは山間部の駅で何回か、30分以上止まっていました。貨物列車が抜いていったので、すれ違いのためでもなさそうでした。マジメに走ると早く着きすぎてみんな困るので時間を調節していたのでしょうか。ゴトゴト走っている方がよく寝られました。
闇夜に止まっていると妙に目が覚めてしまいました。

18日(土)
5時前に豊科着。雨が降っていましたが、する事もないので傘を差して町をブラブラ。高速道路のガード下のイワツバメの巣を見たりしながら時間をつぶしました。
麦畑が多いのと、田植えは終わっているのに水田に生き物が少なかったのが印象的でした。水田というとオタマジャクシをはじめ、いろんな生き物を見るのが楽しみですが。これから出現するのでしょうか。

午前中は宮崎さんの写真器材や赤外線装置などを解説付きで見せていただきました。話には聞いていたけどすごいアイデア、工夫と仕掛けで感心、というより感激しました。
プロにこんな事を言うのは失礼ですがやっぱりプロはプロですね。1枚の写真の裏にある膨大な準備。場合によれば250枚の巻きフィルムを入れたカメラを2年間放置するらしいです。

有名な仕事である、フクロウ谷では里から電気を引き、カメラは7台、フラッシュも各種何台もセットし、センサーを巡らして観察小屋でそのセンサーの音でフクロウの動きをつかみ、遠隔操作で写真を撮影されています。

宮崎学の名前を初めて見たのはたしか、平凡社の雑誌、アニマでした。高校に入学してすぐに生物部に入り、ちょうどその時に創刊記念として無料で送られてきたものがアニマの始まりでした。平凡社もつまらない、売れない百科事典ばっかりつくっていないで早くアニマを再開してほしいもんです。

夜は宮崎さんのホームページ仲間のオフ会です。オフ会としては2回目、私はもちろん初めての参加でした。いわゆるマスコミ関係の方が多いようでしたがそれだけではない、幅広い職業の方が集まっていました。みんな宮崎さんの人柄に惚れて全国から集まってきたようです。私もその中の一人、になってもいいのでしょうか。

ただ1点、みんなハンドルネームで呼び合うのは慣れないせいもあって奇妙な感覚でした。やっぱり本名でのつきあいをしたいけど、こういう世界はこうなんでしょうか。”大阪コウモリ”さん、って言われてもピンときません。ここまで来て浦野先生、と呼ばれるのもイヤですが、浦野さんで十分と思うのですが。

ガード下のイワツバメの巣。今はスズメの巣。 無人撮影のデモ。手前にセンサー、奥にカメラ。


19日(日)
午前中、宮崎さんの車に乗せていただいて豊科近辺のフィールドを案内してもらいました。目的はトビの巣でしたがその道中、いろんなお話を伺いました。
トビの巣、もう何年も利用されていてすごく大きな巣になり、なんと中央にはスズメが巣を作っています。トビもれっきとした猛禽です。呉越同舟、寄らば大樹の陰、とでもいうのかなあ。
母親(らしき姿)と産毛に包まれたヒナ一つが見られました。とにかくかわいいもんでした。

午後からは宮崎さんの講演会。内容、感想については項を改めます。
貴重なスライドを多数見せていただきました。

トビの巣。真ん中にスズメが巣作り。
標準レンズで撮るとこんなん。
わかります?カルガモが駐車場の植え
込みに巣を作り、18日に孵りました。


今回の、豊科近代美術館での写真展は

自然界の報道写真家
  宮崎学写真展
野生からのメッセージ

というタイトルが付いています。
当初私は宮崎さんをけもの道、鷲と鷹、フクロウと続く、動物写真家としてしか考えていませんでした。
今回の講演会を聞き、
アニマルアイズを見、ご本人がおっしゃる報道写真家、すなわち野生動物をつうじて人の生活を考える、野生動物はしたたかに人を利用しつつ変化しながら生きている、ということを教えていただきました。
野生動物が見つめるゴミ列島、宮崎学の自然観覧車、アニマル黙示録などの著作は当初、人間くさくて動物写真ではない、宮崎さんらしくない本と思い、宮崎シリーズとして購入したものの本箱の片隅に追いやられていました。今回、お話を伺い初めてそれらの著作の意味を知り、そこまで読めなかった私を反省しています。
また、オフ会や翌日の車中でも動物や自然に対する観察力、接し方にたいへん感激しました。
これからは写真1枚を見るのではなく、読めるような気がしてきました。

写真点数にして200点を超えるのかなあ。
「けもの道」 「フクロウ」 「アニマル黙示録」 「死-Death in Nature」 「樹想-1本の柿の木」 「アニマルアイズシリーズ」宮崎さんの30年分が凝集されています。それぞれ単独の写真(作品)ではなく、根っこは繋がっているのがわかります。
近くの人はもちろん、遠くから交通費を使っても惜しくない写真展です。
ぜひご覧になって下さい。



アカネズミの骨格標本
2002年5月14日 
記載

いるかいないかわからない、週末の院長ファンの皆様(あるいは、あなただけ)、ごめんなさい。
この週末は休息日でした。

お詫びの画像です。

炊いてオキシドールにつけた後、針で固定、
形を整えて固める。
普通は組み立てないのですが
展示用に作りました。




ネズミの調査とコウモリ
2002年5月5−6日(祝)


友人に頼まれ、ネズミの調査を手伝ってきました。
パンチュウという捕獲器を使いました。ネズミがエサのピーナッツをかじるとプラスチックの板がネズミの体をはさむ仕組みです。すなわち、調査といっても捕殺になります。

後述しますがネズミの場合、一般的に数を仕掛けるのでライブトラップ、生かしたままネズミ取りに入れる方法では効率が悪いらしいです。後者は箱状でかさばるのでとても何百個は置けませんし、パンチュウは1個150円ぐらい、シャーマンなどのライブトラップは1個3-4000円です。
ちなみに、ネズミはもちろん哺乳類ですが、捕獲には許可はいりません。


5日の夕方に11カ所、各20個、すなわち220個設置しました。

結果から言いますとアカネズミ4、ヒメネズミ3の捕獲がありました。

私にとっては初めてのトラップによる調査でしたが、ピーナッツのかけらを口に入れたアカネズミの姿を見るとちょっとかわいそうでした。というような感情論では調査は進みませんし、私自身、博物館の標本収集活動に協力、ということで山ほど生き物を殺してるのも事実です。

必要あっての調査ですし、結果を公にし、ひいては広く自然保護活動の情報として標本も情報も生かしますので彼女、彼らにお許しを乞いたく思います。

1カ所に20個設置した。 こんな風にはさまれて亡くなる。
ヒメネズミ 大きいのはアカネズミ。
1.2mのヤマカガシ。毒蛇です。矢印に後ろ向きのキバがあり、毒液が出てくる。
普通、すごくおとなしいヘビです。この子は写真撮影後、放しました。


どうも穴の写真というのは撮りにくい。
左にワイヤー梯子が写っている。
梯子を使ったのは久しぶりで怖かった。
ちなみに15mほど下がり、行き止まり。
キクガシラコウモリを1つ確認。



病院の新入り
2002年5月3日(祝)

週末の院長ネタではないですが病院の最近の居候をちょっと紹介します。

近所の小学校に狂犬病の予防注射に出張し、見つけました。ニホントカゲの成体です。
もう一人も爬虫類、コウモリ調査で”保護した”ジムグリです。約90cmあり、昨年から”保護している”ジムちゃんとかなり大きさが違います。
性格もかなり違い、ジムちゃんはおとなしいけど、”ジムちゃんのお父さん”は非友好的ですぐに噛みつきます。


一応は二人とも博物館の資料収集活動に協力するべく連れて帰ったのですがいったん”入院室”に入ってしまうと”博物館行き”も心情的に難しくなりますねえ。

ジムちゃんのお父さんの、愛情表現