院長の週末                    
 

2001年 9−12
2002年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2003年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2004年 1−2 3−4 
5−6 7−8 9−10 11−12
2005年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12




スズメの子守         6月27日(日)
長谷寺のホタル        6月20日(日)
ツバメの巣とアブラコウモリ 6月19日(土)
岐阜大学           6月11−12日(金−土)
ほしだ園地          6月6日(日)
オサンショウウオ     6月5日(土)
平々凡々           5月30日(日)
職場体験学習        5月26日
西除川調査         5月22日(土)
雨のコウモリ         5月16日(日)
トビ              5月14日
天保山とUSJ        5月9日(日)
打田町ハイキング     5月2日(日)
フランス料理        5月1日(土)
牧野四子吉展       5月1日(土)




スズメの子守
6月27日(日)


そろそろコウモリの繁殖シーズンでコウモリの集まり具合が気になります。先週末から予定を考えていたのに、金曜日にスズメが来てその給餌のため予定がすべて狂ってしまいました。一つなら連れて行く事も考えるんですがさすがに二人連れて行くのはちょっとしんどい。調査時に車に置いて置くにはこの気温ではちょっと危険、ということで一日スンちゃんと過ごす羽目になりました。
おかげさんで久しぶりに両親の家へごあいさつ。もちろんスンちゃん連れです。




長谷寺のホタル
6月20日(日)


博物館友の会の月例ハイキングで、今月は長谷寺のホタルを計画、担当しました。
超大型の台風が来ており、昨日の予報では今日の午後から雨の予定でした。実施かどうかは午前11時の時点で決定し、一度決めれば止めるわけにもいかないので、やると決めた以上は雨にならないように祈っていました。
メインはホタルでしたので集合時間は午後5時になっています。特に用もないので下見をかねて午後の早い時間に現地へ行ってみました。

長谷寺はボタンとアジサイで有名です。門まで行くと拝観料500円となっています。おもわずUターンしてしまいました。長谷寺の横には天満宮があり、裏山の社寺林は「与喜山暖帯林」として天然記念物に指定されています。「長谷寺の寺領として伐採禁止されていたために原生林の状態が残され、200種の樹木、600種の草花、・・・・・・・」が確認されたそうです。ここも昨日の深泥池と同じで見る人が見れば面白いんでしょうねえ。

初瀬川上流にはダムがあり、そこまで行ってみました。けたたましい声を上げながら水面を飛ぶ鳥がいます。見るとヤマセミでした。オイルフェンスに止まり左右の水面に時々突っ込みますが、魚を捕獲した感じではありませんでした。双眼鏡だけでしたので画像は取れず。残念。

5時過ぎに参加者約35名もそろってぶらぶら散歩。途中でヒバカリを捕獲(連れて帰りました)。
8時過ぎよりやっとポツポツホタルが光り出しましたが、乱舞という風景ではありませんでした。時間と距離をかけた割には消化不良かなあ。個人的にはヤマセミだけで十分満足でしたが。

アオダイショウと ヒバカリ

一応は大和川源流 ヤマセミ!




ツバメの巣を利用するアブラコウモリ
6月19日(土)


博物館友の会、鳥類研究グループのメンバーで高校生のHくんが、通っている高校のコシアカツバメの巣でアブラコウモリが繁殖しているのを昨年に発見されました。アブラコウモリのこういう行動はおそらく公式には初めての発見でした。
昨年には複数のメスが同じ穴(古巣)で出産、子育てをしているのが観察されています。同じ巣を同じコウモリが利用しているのか、いくつかの巣を適当に使い回ししているのか興味があり、バンディングの可能性と必要性を調べるための予備調査に行ってみました。

3階建ての校舎の廊下、あちこちにコシアカツバメが巣を作っています。古い巣にはスズメが藁を運び込んで乗っ取っています。実はヒメアマツバメもコシアカツバメの巣を乗っ取って利用しており、これが鳥類学的には大発見で(乗っ取ったという事ではなく、この地でのヒメアマツバメの繁殖確認が大発見)アブラコウモリの繁殖はおまけみたいなものだったんですが、もちろん私にとってはコウモリの方が興味があったわけです。

確かにいくつかの巣の下にアブラコウモリの糞が落ちています。せっかく来たのですべての巣を確認しようと片っ端からハシゴをかけては中をのぞいていきました。結論から言うと、残念ながらコウモリは発見できませんでした。いくつかの巣はウンコだらけでしたのでおそらく巣はある程度は決めて利用しているんでしょう。数日前にはコウモリが見つかっているのでまたそのうち戻ってくるのかなあ。時期を見て再調査、場合によればバンディングの予定です。(京都府からの許可は出る予定です。)

左はコシアカツバメが顔を出している。 ヒメアマの巣。入り口に羽毛(少し破損)。

あちこちにこんな感じの糞がある。 H君撮影の日本初、 "衝撃映像"
昨年に携帯電話で撮影されました。


帰りに深泥池を案内してもらいました。氷河期の植物が生き残り、浮島がある天然記念物の池です。貴重な水生植物群落があるので有名ですが、今まで行く機会がありませんでした。たしかに、普通の池とは違った雰囲気がありました。が、詳しい植物はわからず。もっと勉強しないとあかんなあ、と、いつも、どこへ行っても感じてしまいます。




野生動物講演会 in 岐阜大学
6月11−12日(金−土)


岐阜大学であった講演会を聞きに行ってきました。
野生動物の生態と病態からみた環境評価、という長い表題。鳥インフルエンザから始まりエキノコックス、クマ、シカ、カワウ、・・・・・。環境汚染と野鳥とか、トキの繁殖、パンダの繁殖(サンディエゴ動物園)、なども話がありました。内容はいろいろ多岐にわたっており簡単に書けそうにはありません。

岐阜大学には獣医学科があります。校舎の横を通ると(おそらく)解剖実習が行われているようでした。私も20何年か前に解剖から獣医学を始めました。懐かしい。
大学の中央に池がありアイガモが泳いでいます。その横になんとヌートリア。長良川は確かにヌートリアで有名ですが最近では完全に害獣扱いですし、帰化動物についていろいろ言われている時代ですのに、よりによって獣医科のある大学の構内に生息?まあ、閉鎖社会でペットと思えば良いのかも知れませんが。

すんません、これじゃわかりませんねえ。


この日は朝から雨が降ったり止んだりで、夜は大雨。最初は電車の旅を楽しもうと快速の乗り継ぎで計画を立てていたけど、スンちゃん(子スズメ)が来たので車で一緒に行きました。泊まりは長良川を見ながら車中泊。
鵜飼いの真横の河川敷に駐車場があり、大雨の中、車から見学していました。ハイライトの鵜飼いが始まる頃、雨が弱くなったので河川敷まで傘を差して見学に。屋形船も河川敷に停泊してそこから見ているので距離的にはあまり変わりません。屋形船は暗くなる前から乗船して宴会をしながら川を言ったり来たりしているので「出来上がった」人も多く、けっこう盛り上がっています。私は一人で河原から傘を差して見学、なんか変な感じでしたが、まあ、無料なら仕方ないでしょう。

船の横でのんびりと鵜に魚を捕らせるんだと思っていたら流れに乗って下流にスーと流れていくだけ。船の影になってよくわからなかったけど魚がいっぱい捕れている風でもありませんでした。ついで今度は上流に遡りながらの鵜飼い。これも鵜は船にくっついて泳ぐだけで精一杯で、潜る姿は見るけど魚を捕る現場は確認できませんでした。雨でかなり増水していたからでしょうか?


翌日は6時ぐらいに起きて金華山を散歩。ここはタイワンリスが野生化しているので有名です。朝の散歩の人がいつもエサを与えるらしく、あちこちで手からエサをもらっています。地図を見る限りは金華山というのは川と住宅に囲まれた閉鎖された森なのでここを拠点に岐阜中(さらには日本中)に広がる可能性もないのでまあいいかな?ということかな。
鳥もいろいろ鳴いていたけどあまり自信がありません。やっぱり鳥の声はもっと勉強しないといけないなあ。




ほしだ園地
6月6日(日)


ハイキングのネタ探しにほしだ園地なるところへ行ってみました。
ここの売り物はロッククライミングウォールと巨大な吊り橋らしい。ロッククライミングする市民はかなり限られていると思うけど、こういう施設も必要なんでしょうか。まあ、自然の岩で練習されて事故を起こしたり、どこだったか、有名なところは違法駐車とかトイレの問題で地元の人とかなりトラブルを起こしているらしいから、まあ、いるようないらないような。そういえばビルの外壁でこういう練習をさせるところもあったような気がします。そうなるとここに税金を投入する意味もないか。もちろん利用するのにライセンスがいるらしいけど、無料?有料?。

吊り橋は地上10m、長さ200mとなっています。狭い、暗い系は何の問題もないのですが、実は高所恐怖症。USJのジュラシックパーク(要するに急流滑り)もどちらかというと苦手。ジェットコースターなんて考えたくもない。せっかく来たので一応は渡りましたが景色はほとんど見ませんでした。
公園自体はまあ、極めて普通の公園でした。起伏が激しいのとまともな地図を持っていなかったのでどこをどう歩いているのか、さっぱりわかりませんでした。


磐船神社というのが公園東側にあるのに、そこへのコースが崖崩れで通れないのと表示がありました。磐船神社というのは巨石くぐりで有名、と聞いていたので、ちょっと興味があってかなり遠回りして行ってみました。地図もなく、公園で見た案内図を思い出しながら歩いたけど、直線600mのところを数km回り道した感じです。まあ、途中でジムちゃん3号(ジムグリ)と会えたので足取りはちょっとは軽くなりました。

行ってみると拝観料が300円となっています。いわゆる巨石信仰です。鍾乳洞なら入ろうかと思うけど、どうも商売くさくて(こんな書き方をするとバチが当たるなあ)しばらく考えたけど入りませんでした。

肝心のハイキングコース、特に売り物もないし歩く距離が長いので博物館友の会としてはちょっとしんどいかなあ。もっとも、植物はさっぱりわからないので、専門家が見れば面白いのかもしれません。鳥も期待したけど私の実力では鳴き声での同定はほとんど不可能なので何がいたのか、これもさっぱりわかりませんでした。




オオサンショウウオ
6月5日(土)


久しぶりにフィールドに出たような気がします。
オオサンショウウオが住んでいるところにはホタルが住んでいるケースが多く、この季節はホタルの見物客とブッキングする事がよくあります。いつもと違う場所での調査を計画すると予想通りホタル目当てのアベック、家族連れが多くてさらに調査地を変更しました。ホタルなんてその気になって探せばあちこちにいるはずなんですが、有名どころに集まりたがるんですねえ。

川にブラインドが数年前から設置されています。人工的な生け簀が作られて自動カメラが設置されている事もありました。今日はサークルとプラスチックコンテナ。上の木にカワセミ?ヤマセミ?が止まる予定なんでしょうね。以前はいけすを作って、まわりにコケを貼り付けていました。
都市公園でも人工的に止まり木や水槽を設置してカワセミを撮影したり、山の中でもエサ台を作り鳥を集めている事はよくあります。いわばやらせ写真なんですが、プロの動物写真家でも絵コンテを先に作り、その通りに鳥を誘導する事は行っているようです。プロは許され、シロウトはダメというものでもなし、こういう撮影をどう考えていいのか、よくわかりません。

調査の方は4−50cm級の子が見つかりました。

こう見ると保護色のようにも見えるけど、
夜しか出ないし、誰に対しての保護色?
カジカガエル。かわいい。




平々凡々
5月30日(日)


期待して下さった方、ごめんなさい。
この週末は平々凡々、というか、堺市獣医師会の総会が日曜日にあり動けませんでした。


土曜日はペットショップにマウスの買い出し。ご存知のように(おそらく)外国産のトビを飼育しています。今までは鶏肉、魚肉を主体に飼育されていたようですが、栄養を考えるとマウスの方がバランスが良いのです。
最近はヘビをはじめとした爬虫類の飼育家も多く、ペットショップで冷凍したマウスを売っています。(ちなみにマウスからラット、ヒヨコ、ニワトリ、ウズラ、ウサギまでエサ用に売られている。)
たまたまマウスを食事として食べているだけで、鶏肉ならよく、マウスはかわいそう、というのも筋が通らない話。たしかに冷凍庫のアイスクリーム(これはヒト用)の横にマウスが寝ている、というのもおかしいかな。


その都度飼うのももったいないので自家繁殖も考えているのですが、理論をこねくり回している割にはちょっと躊躇。あちこちHPを見ているとハムスターを繁殖させてエサに使っている方もおられました。
マウスはよくってハムスターはかわいそう、というのもこれまた筋が通らない話。とはいえ、ペットショップで並んでいるハムスターを見ているとどうしてもペットにしか見えないし、冷凍庫のマウスはペットというより、食事にしか見えない。都合のいい話ですねえ。

こんな感じで売られている。左は新生児(アオダイショウ用)。右が4週齢までのマウス。

うまいものはうまい!


平和
5月29日

平和な1日です。
ソフィーは毛むくじゃらなんですが暑苦しいので丸刈りにしてしまいました。
寝る格好を見ていると親子ですねえ。




職場体験学習
5月26日


近くの中学校から依頼があり2年生を3名、体験学習という事で預かりました。昨年も2校から6名が来ています。
まあ、ふだんの仕事っぷりを見せて助手をさせればいいんでしょうけど、3名もいるし、犬猫をさわらせてケガでもされると困るので、掃除をしてもらったりうちの犬猫と遊んでもらったり(?)。

いつもヒマをもてあますので、今年はちょっと気合いを入れて動物の頭骨を見せて食べ物の違いによる構造の違いを考えさせたり、ほ乳類と鳥類の骨を比較して違いを考えてもらったり、というようなお勉強も考えたけどどうやって教えるのか、どう説明するのかもわからず計画倒れ。とりあえず標本を並べてこねくり回すだけに終わってしまいました。来た方にしてみたらどうして動物病院で骨の標本を見せられるのか、不思議だったかもしれません。

2日目は(1日だけの学校も、2日間の学校もある)ドバトの解剖を計画。今の学校は魚の解剖もないとか。確か、私の頃は魚もカエルもあったような気もするけど。虫をバラバラにしたり、カエルを殺して遊んだりもしていないであろう子どもたちに、いきなり解剖というのもどうかとは思いますが、まあ、めったに出来ない経験でしょうし、鳥なら比較的扱いやすいかと思いやってもらいました。

一応は専門書のコピーなんぞを用意し、胸を開け、中身を出します。いつも思うけど鳥の体というのは実にシンプル。横隔膜もなければ腸管も短いのがちょろ、とあるだけ。最初は絶対無理と言っていた*さんも結局は積極的に切り刻んで遊んで勉強していました。

本当は自分のお父さん、お母さんの仕事する姿を見せればいいのでは?と思うけど、まあそれは家庭教育の一環で、職場体験というのとはちょっと趣旨が違うのか。




西除川調査でしたが
5月22日(土)


思い出すだけでもぞっとする。思い出すので書きたくないけど・・・・。

博物館で大和川を調査するというのがあって、支流の西除川で年に4回、2ヶ所の採水を担当しています。今日は2年目、7回目の採水。

採水場所は自分で決めればいい事になっており、最上流部の採水地を決めた時は、柵を乗り越え荒れ地を横切るとそこまで簡単に行けました。3回目の採水時、そこへ行ってみると積まれていた土砂がなくなり、川へ近づけなくなっていて採水を断念しました。4回目、一応行ってみると草がぼうぼうでしたが無理をすると行けなくもない事がわかり、同じ地点の調査でないと意味がないと思い、腰まであるような草をかき分けかき分け採水しました。
秋の採水では体中草の種だらけになり、さらにイバラがはびこっていたので、傷だらけになりながら採水しました。

今日も草がぼうぼうの中、最後のご奉公と思いつつなんとか藪こぎを終えたとたん、首筋に違和感が。反射的に手で払って地面を見ると、

なんでこんなのに好かれるんだろう?洞穴なら上から落ちてくる可能性はあるだろうけどこいつはどこから?
幸い刺される事はなく、首筋の感触だけ残して去っていきました。払った手を刺される、あるいはそのまま背中に入っていたら、と思うとぞっとします。

これと比べれば、洞穴のオオゲジの方が100倍かわいい。




雨のコウモリ
5月16日(日)


昨日からの大雨の中、洞穴は雨は降らないだろうという事で調査に行ってきました。
最初は最近、途中で埋まった穴。
この穴は大阪で唯一ユビナガコウモリが生息します。毎年この季節に最大300頭近いユビナガコウモリが帰ってきます、が、生息していたのは埋まった位置より奥です。坑道が短くなっても帰ってきてくれるのかどうか心配していました。
このところこの穴は水没が多く、残念ながら今日も水没していてあまり奥へは入れませんでした。見つかったユビナガは2頭。うち1頭は2002年にバンドを付けた子でした。
雰囲気的には帰ってきていないような印象を受けました。とにかく水がひいてくれない事には仕事になりません。この穴はハクビシンが見つかっているしタヌキ、アライグマの足跡、テンらしいウンコがよく見つかります。こう、水が多いと私も含めてみんな困っているんとちゃうかなあ。


ついで兵庫県にあるユビナガコウモリ生息地。ここも季節によっては200頭近いコウモリが利用します。今日は40頭ほどが見つかりました。
ここはふだん、共同研究者のFさんに調査をお願いしているところです。バンドが翼に食い込んでしまったキクガシラコウモリが見つかるという事で、今日にその子がいればバンドをはずすつもりでしたが残念ながら見つかりませんでした。十分注意しているつもりなんですがそういう事故がいくつかあります。
ここでも2年前に標識した子がいくつか見つかりました。




トビ
5月14日


2003年12月に、野鳥カルテに掲載したトビです。日本のトビに比べてとても小さくおそらくどこか外国の亜種ではないか?という結論になっていました。その時は羽がダメで測定が出来ないので同定困難、との返事でした。今ならちゃんと亜種まで決めてくれますか?W学芸員さん。いろいろあってこちらで飼育する事になりました。

保護されたときは羽はボロボロでしたが、半年のうちにきれいに生え替わり、肉付きもたいへん立派になっていました。

アメリカで勉強してきたとおり足革を付けて、手に据える練習をしています。まあ、最初から人慣れした個体でしたのでかみつかれる心配はなさそうですが、爪はやっぱりきついし羽ばたきも強いです。
猛禽センターのスタッフは当たり前のように鳥を扱っていましたし鳥も騒がず、落ち着いていました。見ていると簡単そうでしたが
見るとやるのでは違いますねえ。やっぱり飼わないとわからない事がたくさんありそうです。




天保山とUSJ
5月9日(日)


新聞に天保山のアイスクリームの話が載り、予定もなかったのでUSJと合わせて暇つぶしに行ってみました。
ご存じの通り天保山は、普通は弁天町から西へ行きます。USJと安治川を挟んで反対側。実はこの間(高速の下)には大阪市営の無料の渡し船があり、USJ側の船着き場付近は(おそらく)駐車禁止ではありません。ここに車を置いて船に乗ると船旅も味わえる、駐車料金がいらない、USJのクルーにも会える(USJの寮が天保山側にあってクルーがいつも利用している)一石三鳥の楽しさ。皆様、是非ご利用下さい。ただし駐車についての責任は持てませんので悪しからず。

いつまでかよくわかりませんが、変わったアイスクリームを集めたコーナーが出来、なかでもトルコのアイスクリームが粘稠性が高くてのびるアイスクリーム、と新聞に載ったものだからそこだけすごく長い行列になっていました。確かにまあちょっと変わった食感でしたが400円は高いなあ。それ以外に日本全国の変わったアイスクリームも並んでいます。興味はあったけどもったいないので看板を眺めていただけでした。

少しぶらついてから再び船で戻ってUSJへ。ここでの駐車は高速下のパーク24。一時間100円、だったかなあ。本当はUSJの駐車場を利用してあげて欲しいけど、毎度毎度の2000円はやっぱりつらい。
夕方、比較的早い時間でしたがほとんどのアトラクションが待ち時間10−20分。連休疲れで皆さん外出しないのでしょう。
スパイダーマンで何百億だかを稼がないといけないのにこれではやっぱりつらそう。いつものポップコーン以外におやつをいくつか買って、ちょっとだけ借金返済のお役に立ったかな。




駅からはじまるハイキング
5月2日(日)


(ここのところの、週末の院長の更新頻度は早いですねえ。皆様、読む方が追いついていないのではないでしょうか?こうなると読むのが楽しいと言うより苦痛に近いものがあるかも。ご苦労、お察しします。)

連休といっても朝はちょこっと仕事、それ以外には実家へご挨拶(?)ぐらいで、しいて予定はありません。かといって車で動くのは無謀、という事で、以前、JRが ”駅からはじまるハイキングMAP50” というのを発行し、資料として仕入れていたのを思い出してこれをパラパラめくり、和歌山県打田町なる所へ行ってみました。

ご存じのように博物館友の会の評議員の重要な仕事の一つに月例ハイキングの企画と引率というのがあるので、JRおすすめのコースを歩いてみて使えそうなら戴こうという魂胆です。
結果から言うと遠い割に面白くないコースで、ただ歩き回っただけ。面白くないという事がわかった事だけが成果でした。あわよくばジムちゃん3世にも期待していたけど蛇類には会えませんでした。

どうも、行政のする事はわかりません。紀ノ川を見下ろす丘の途中に岩から水がしみ出しています。何とか滝という名前が付き、この付近が ”ふるさと大賞” になり、岩に賞状が張り付いている。丘は遊歩道と植林、芝生広場。
地元のすることもわかりません。紀ノ川に注ぐ支流にコイを放流しているそうな。コイはよくってアカミミガメはまずい?そういえば野鯉以外の魚影はありませんでした。まわりは果物畑とタマネギなどなど、川は3面コンクリート。魚がいないのは他に理由があるからでしょ?って言いたくなる。



フランス料理はいかが?
5月1日(土)


大学生の息子が京都に下宿(とはいわんのでしょうな、今頃は)しており、フランス料理店でアルバイトしています。誘われてその店に食事に行ってみました。
場所は祇園。恥ずかしながら生まれて40何年か、祇園なるところへ行ったのは初めて。見る物聞く物何でも珍しく、キョロキョロしながらお上りさん状態でした。

フランス料理店といってもカウンター8席のみの、こぢんまりした店です。
シェフ(どういう訳か、店ではバイトの学生は大将と呼ぶらしい)と学生バイト1名だけです。こういう落ち着いた雰囲気でゆっくり食事する店がこういう場所にはふさわしいのかな。そういう店に息子がいるという事が親である私には信じられないのですが。

こういう機会でもなければこういう店で食事する事もなかったでしょう。”大将” に感謝しつつ、店のモットーらしい、”箸で食べるふらんす懐石料理” を楽しんできました。最後は漬け物とご飯が出ました。
このHPをご覧になり予約された方には、その旨をお伝え下されれば(たぶん今度こそ本当に)サービスが付くでしょう。ぜひ行ってみて下さいませ。


週替わりのコースメニューで昼食3000円 or 4000円  ディナー5000円 or 7000円
ワインがおすすめ、かな。私は飲まないのでわかりませんでした。
ワインコルクで作った船や(たぶん)エビの殻で作った上り竜が目を引く。


*2005.10に閉店してしまいました。
また近くでレストランをされているそうですが。



牧野四子吉展
5月1日(土)


博物館では年に数回、特別展というのをイベントホールで開いています。当方、博物館の友の会の賛助会員という事で無料の招待券をその都度、頂きます。少し時間が取れましたので行ってみました。詳細は私が説明するよりも、ここ かネットでご検索下さい。
原画展というので大きな絵が並んでいると思っていたらあにはからんや、べからんや。教科書や童話、図鑑などに書かれた挿絵が並んでいます。とにかく小さな絵ですが精密です。動物だけではなく植物も挿絵の実物そのままに、あるものは写実的に、あるものは点描画で描かれており、それはそれは、驚くばかり。しっかり1点1点を見ているとそれだけでこちらまで力が入って疲れてしまいました。

学芸員のHPに間違い探しが載っていました。
・アオシギ →ジシギ類なのはいいとしても、アオシギには見えない。タシギかオオジシギのつもりで描いたのでは?
・ウミネコ →くちばしの黒の入り方がウミネコではない。たぶんセグロカモメの類なんでしょう。
その他いろいろ。

最初はそういうところも、自分の勉強のためしっかり観察するつもりが、確認する余裕は全然ありませんでした。
デジカメ全盛の時代で画像処理すればそれ風の絵が出来るのかもしれませんが、こういう点描画や生態画は実物以上に実物らしい物です。ありとあらゆるジャンルにわたって書いておられる事にも感心してしまいました。ちなみに広辞苑の挿絵も牧野さん物が多数あるそうです。

800円と、特別展としても少々お高い感じがあります。このHPを見て来たといってもらえれば、割引はありませんが笑顔は返してくれるでしょう。5月いっぱいだそうです。ぜひご覧になり、帰りはショップでお買い物下さい(って、前の特別展でも同じ事を書いた気がする)。