院長の週末 

 
2006年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2007年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2008年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2009年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12
2010年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12






紀泉高原   8月30日
世界陸上   8月26日
スズメ     8月13日
ハッチョウトンボ  8月9日
淀川花火   8月4日
北山昭コレクション 8月3日
トンネルの続き  8月2日
マンモス展    7月31日
ツバメのねぐら  7月28日
3kmのトンネル 7月26日
トンネル再調査  7月22日
ナイトミュージアム  7月21−22日
トンネル     7月19日
祇園祭      7月15日
琵琶湖の鳥   7月15日
雨のトンネル  7月12日
大阪のコウモリ 7月10日
雨のコウモリ  7月9日
コウモリ 新発見  7月8日  
コウモリ三昧  7月5日
淀川       7月1日





紀泉高原
8月30日(木)


前線が近畿北部にかかっていて、降水確率40−50%。朝の天気はカンカン照り。そういえば昨日は、大阪市内は豪雨でここらあたりはほとんど降らず。
山へ行けば降るだろうなと思いつつ、とりあえず出かけてみる事にしました。
息子が夏休みで車を使うという事で、バイクでお出かけ。たまには動かしておかないとバッテリーが上がります。

関空を過ぎたあたりで、前の方に警察官が飛びだしてきました。びっくりしていると、数台前の車を止めたみたいです。振り返っても、ねずみ取りの感じはありません。Uターンして確かめてみると、光電管による測定でした。道路脇に1−2mの間隔でコーンが立っていて、その下に小さな機械。道路の反対側に反射板(といっても、ほとんどわからない)。警官は、レーダーなら道路脇のレーダーの横に隠れて座っているけど、ここでは歩道側の脇の遊休地のフェンスに、わざわざ作ったとしか思えないようなへこみがあってここに隠れています。
これじゃ絶対わかりません。
バイクなんで、測定部のすぐ先の道路脇に止まってしばらく眺めていました。信号などで途切れた車の一群が来るたびに、先頭の車がつかまります。もうかるだろうなあ。しばらくするとお巡りさんが振り返ってこっちを睨んだので、あわてて走り出しました。悪い事をしているわけではありませんが、難癖をつけるのは向こうさんの常套手段ですので。写真を撮ろうと思ったけど、怖くて出来ませんでした。小心者。

目的地は紀泉高原と言うところ。以前、ホタルを探していて見つけました。小さなダムがあり、キャンプ場があります。前回、哺乳類を3頭ほど見たので無人カメラを仕掛けられないか、下見のつもりでした。

途中にかなり大きな採石場があります。その割に、道は舗装もされず、車幅はやっとトラックが通るくらい。前回は夜中だったので車は一台も見ませんでした。平日の昼間で、操業しているなら、すれ違いなんて全く出来ません。そのためもあってバイクで来る事にしたのですが。
予想が当たって、山に入るなりトラックが何台も走ってきます。バイクでもすれ違えず、仕方なく狭い道でUターンさせられました。

目的地に着いたら、そこそこ大きな駐車場とトイレがあります。前回来た時、灯りがこうこうとついていて電気代がもったいない、と書いていたところです。
バイクを止めようと思った少し先に、草の斜面がありその先なら木陰です。見た目では長さ2m、傾斜角30度ほど。一応はオフロード車もどきなんで、これくらい登るだろうとアクセルを回したけど途中、後輪が斜面に乗ったとたんに空転しておしまい。どうすべかと思っていたらそのままの姿勢で左へこける。バイクは左足の上。
しばらく考えていたけどどうなるものでもなし、足を引き抜いてバイクを起こしました。

気を取り直し、なんとか山方面へ歩き出しましたがメインのコースではないらしく、クモの巣だらけで道が荒れ、崩れているところもあります。急斜面で汗だく。そうこうしているうちにだんだん暗くなり、大粒の雨。左足は痛くなってくるし、もういいや、と思い、ハイキングも中止して雨の中をトラックにおびえながらトロトロ帰ってきました。
家まで帰ってくると、雨は全く降ってなかったみたい。

帰って調べてみると、別のところから歩くのが普通のコースの様でした。



世界陸上
8月26日(日)


(ブログでは行かないと書いてましたが)ヒマなんで、博物館に行ってきました。鳥の骨とカニ?の同定を依頼してもらいに。

長居競技場で、世界陸上なるものをやっています。あちこちに看板や垂れ幕、ガードマンに警察官。
古い方の競技場に人が張り付いています。何かなあと思って私も柵にしがみつきに行きました。隙間から、ウォーミングアップしている人が見えます。柵越しに、長いレンズの付いたカメラを持った人もチラホラいます。おそらく有名な人も
いるんでしょうねえ。向こうの方に走り高跳びや棒高跳びも見えましたが、誰も練習はしていませんでした。
コースを流す人もいれば、結構早く走っている人もいます。どこまで本気か知りませんが、びっくりするほど、すごく早い。さすがにこのクラスになると違うんですねえ。足を見ても筋肉のかたまりで、競走馬みたいに血管が浮いてます。


同定会の会場。やっぱり多いのは虫。といっても、子供が昆虫採集の宿題を持ってくるというより、大人の方が多いかも。さらに、この日は、特に虫関係は専門家がいっぱい集まります。「お客さん」そっちのけで、年に一回のお祭りみたいになっています。それぞれ自分の標本を持って来て見せ合いをしたり、博物館の標本と比べたり。

魚とか鳥、哺乳類、動物はいつもヒマそうです。実績を上げるため、獣のウンコを持っていきました。たぶんカニだろうと思っていたのはやっぱりカニ。一応、実物のサワガニを持って来て比べて下さいました。オスの、ちょっと大きめのサワガニでした。(ちなみに、おそらくテンのウンコ。)

夏休みの理科研究で鳥を孵化させた方が実物を持って来て来ていました。ウコッケイだそうです。足にまで羽毛が生えています。

もちろん主目的の、子供の標本持ち込みもポツポツあり、野次馬しているとおもしろい。
ツルグレン装置で虫を集めている子供がいました。その同定に来られたのですが、捕れた虫があまりにも小さすぎるのと、幼虫だったり、虫の一部分だったりしてなかなか種名までわかりません。最初の予定では都会の土からは自然度の低い虫が捕れ、山中の土からは自然度が高い虫が見つかるはずだったそうですが、説明している本の「点数」を当てはめると逆の結果が出るそうです。お母さんが悩んで、子供はお母さんの結果待ち。
子供の理科研究というのはほとんど親の仕事。学芸員を交えて、お母さんと私でまとめ方の相談会。まあ、結果は結果として、何でそうなったのかを考えれば?というところで一件落着、かな。でも、まだまだ悩みそう。
そういえば、私も理科研究(もちろん、子供の、です)で全く同じ事をした記憶が。結果を出せなくって断念した記憶があります。

ということで、それなりに楽しんで、半日遊ばせてもらいました。




スズメ
8月13日(月)


上海何チャラという「舞踏団」の公演を見に行きました。詳しくはこちら
時間つぶしに前の公園でパンを食べていると、ここはスズメが寄ってきます。手からでも餌を食べます。
かわいかった。


肝心の、「ワイルドゼブラ」なる「バレエ」は、結構楽しめました。




ハッチョウトンボ
8月9日(木)


さすがに、休みごとの穴通いでは体が持ちません。今日は家でゆっくり、と思っていましたが、休前日になると体がそわそわします。今回は穴から離れて、ずっと前から見たかった、ハッチョウトンボを検索してみました。
ハッチョウトンボというのは湿地に生息する、(おそらく)世界最小のトンボ。2cmくらいしかありません。湿地というと、大阪では能勢にあるはず。いろいろ検索すると、兵庫県にもあるようで、こちらのハッチョウトンボも有名なようです。時期的にボチボチ姿が見えなくなるはず。


このあたり、穴捜しでよく走りました。もっと早く知っていたら、もっといい時期に来たのになあ。
行ってみるとザックを背負った方が一人おられます。挨拶して話をすると、地元でここの保全活動をされておられる方だとか。さらにいろいろ話をすると、共通の友人の名前がいっぱい出てきます。「友達の友達」ですね。

専門家の解説付きで案内してもらえるとは思いませんでした。湿地のこととか、動植物の話も聞かせていただきました。で、一番の目的のハッチョウトンボも探してくださいました。本当に、ありがとうございました。いやー、小さいとは聞いていたし標本も何回も見ていましたが、実物を見るとさらに小さく、かわいいトンボです。あまり飛び回るものでもなく、じっと葉っぱに止まっていると見つけるのも難しい。一人で来ていたらボウズで帰っていたでしょう。


帰り道でハンミョウを見たり、クワガタを見つけたり、昔の昆虫少年に返ったみたいです。



ついで、能勢への移動前に野間の大ケヤキに寄ってみました。毎年、アオバズクが繁殖しています。
探しましたが、見つかりません。資料館の掲示板には7月末に巣立った、というようなことが書いていました。(けど、8月に見た、と雑記帳に書いている人もいる。)よくわからぬまま、次の湿地へ。


能勢の地黄湿地というところです。ネットで調べてもはっきりした場所がわかりませんでした。ある程度有名で、保全活動も活発に行っているところなんですが。まあ、適当に近くへ行けば案内でもあるだろうと思って行ってみたのですが、おおざっぱな地図はあっても、湿地はこちら、みたいな案内板はさっぱりありません。予想をつけて歩き出しましたがやっぱりわかりません。暑い中を、同じ道を行ったり来たり。

やっと見つけると、木の柵と針金で厳重にフェンスが張られています。出入り口とおぼしきところには鍵がかかっています。湿地の中には木道が見えています。非常によさげな湿地です。
フェンスを乗り越えるのはコウモリ調査の常套手段。(よい子はまねをしないようにねえ。)一応、(誰もいないけど)周りに断って入ってみました。


湿地にはサギソウ、だそうです。遠いのできれいには撮れず、サギには見えません、か。
ハッチョウトンボは残念ながら見つかりませんでした。


保全のためフェンスをするのは仕方ないと思いつつも、府の財産と考えるなら市民に広く公開するべきでしょう。そのために木道もつけているんでしょうし。週末など、監視できる(監視員の存在?)時だけ公開しているんでしょうか?
でも、水苔や植物を採取したりする連中にとっては、こんなフェンスなら意味がないでしょう。どうも釈然としないものを感じますねえ。
(所有は府じゃなくって、地元の何とか組合、てな看板もあったような、ないような。そんな関係かな。)


そういえば、野間の大ケヤキには「資料館」みたいなものがあって、写真展示や地元の紹介があります。そこに、「ゆっくり地黄を散歩してみてください。」というパンフレットが置いてあるので、留守番のおばちゃんにこの湿地のことを聞いてみたことがあります。そしたら、「知りません。」と言われてしまいました。「そこにいるおっちゃんが詳しいから。」といって紹介してくれたおじいちゃんに聞いても、「知らん。」って、地元では有名じゃないんでしょうか?どうなっているんでしょうかね。
保全の第一は地元の協力だと思うんですがねえ。




なにわ淀川花火
8月4日(土)


一年間、待ちに待って、友の会の合宿まで諦めてこちらを選びました。
炎天下の2時に現地着。今日は13人前の席の予約を受けていて、家中のシートをかき集めました。2時なら余裕で敷けます。
日差しは強く、とろけそうでした。凍らせたお茶も一発で溶けてしまいました。

いつも放送で、「無人の席取りは撤去します、」って流れていますが、例年なら撤去は見た事がなく、時間ギリギリまで留守のシートもチラホラあります。今年はなんと、強制撤去をしていて、ガードマンがシートを小脇に抱えて歩いていました。
私が押さえた場所の前にも無人シート。「お宅のですか?」って聞かれたので、「いえ、無人です」って答えたけど、隣のシートに座っていたおっさんが、「さっきまでいてたけど、トイレみたいでっせ」って、(知らぬ人なのに)ウソを言ってかばっていました。
うーん、どうなんでしょうねえ。みーーんな、真面目な人は留守番を置いてるんだから、こういうのは撤去しても良いと思うけどなあ。(私は)人間がちっちゃいか。
また、土手の上は、いつもなら、なし崩し的に開放して7時前に満員になるのに、きっちりロープを張って入場制限していました。連れがいないと入らせない、ということでみんなロープで止められて携帯電話をかけていますが、通話量オーバーなんでしょうか、うまく繋がらない人がほとんどでした。

時間つぶしの、ナンバープレイスという数字パズルとか、コウモリの原稿でも書こうかとノートまで持って行ってたけど、人混みを眺めたり、ガードマンとお客の口げんか(ここ(土手の上)は緊急車両が通るから道は空けておけって、そんなアホな話あるかいな)を眺めたりしていて、何もしないでもけっこう時間は過ごせました。

2時前の風景。 7時前の風景。(開始、1時間前。)


で、7時50分より待ちに待った花火の開始。
*もう、見るのに集中していて画像は撮りませんでした。悪しからず。いやー、最高でした。*

花火の余韻を残しつつ、とぼとぼ福島駅まで歩き天王寺からJRで帰ろうとしたけど、タッチの差で快速を逃しました。次の快速を待っていると放送で、「杉本駅で人身事故。再開はめど立たず」、との放送。ひょっとすると、先の快速に人でも飛び込んだのではなかろうか?
南海電車に振替輸送、ということで堺東駅まで南海に乗り、そこから堺市駅まで歩く羽目になりました。汗だくになりました。

はじめて振替乗車票なるものを見ました。正直に一枚だけもらったけど、いっぱいもらったらオークションで収集家にでも売れたのかなあ。




北山昭コレクション
8月3日


セミ展の本をもらいに行ってきました。賛助会員には一冊くれることになっています。展示自体は無料招待の時に何度か見ています。大まかな紹介はこちら


で、本館で行われている、北山コレクションの標本展を見てきました。
ゲンゴロウで有名な方です。ゲンゴロウの本も書いておられます。
若くして亡くなられ、標本が博物館に寄贈されました。それはそれは見事な標本たちです。昆虫は死して標本となり後世に残り、そのコレクションは元の持ち主が亡くなっても、何とかコレクションという名前が残ります。私のコウモリの標本も浦野コレクションとして後生に、というほど数も価値もないかな。


ゲンゴロウといっても大きなのから、米粒の何分の一、というものまでいっぱいの種類があります。マニアックとしか言いようがありません。


カミキリムシやオサムシ等の標本も色々あります。とにかく、色彩がきれい。



チビゴミムシ、という、洞穴性昆虫。
メクラ・チビ・ゴミムシという、いわゆる差別用語が並んだ名前。世間で、そういう言葉の入った動物の名前を言い換える風潮(動き)があるそうですが、それはそれでりっぱな種名として通用しているので簡単に変えるのも逆に疑問です。




トンネル
8月2日(木)


先週の調査の続きです。あとになって、他にも4つトンネルがある事を知りました。ただ、そんなに大きなトンネルはなさそうなので気楽に出かけたのですが・・・・。

例によってフェンスは全部空いていました。フェンスのないトンネルもありました。
こういう場所は立ち入り禁止と言っても、(私のような?)野次馬がけっこう来るので、踏み跡ができている場合が多いです。ただ、こちら側をネットに載せている人はほとんどいません。実際、行ってみるとブッシュだらけ。

ここにたどり着くまでも道無き道。後は楽勝と思っていたのですが。


背丈以上のヤブや笹原。ちょっと前に降っていた雨露でびしょびしょです。さらに一番嫌いなクモの巣もいっぱい。
最後の一つのトンネルにはたどり着けませんでした。


途中で出会った子。ニホンヒキガエル。巨大でした。

現場写真を撮るのを忘れました。シカの骨。ほぼ一体ありましたが、ビニール袋がなくって苦労しました。直接ザックに入れてお持ち帰り。





マンモス展
7月31日(火)


南港でマンモス展があり、大阪市立自然史博物館、ホネホネ団顧問が協力している関係で、招待券を頂きました。で、さっそく行ってみました。
まず結論から言いますと、うーん、時間の無駄。
あれで1200円???

もちろん、興味、趣味の問題なんで私がとやかく言うものでもありませんが、少なくとも私にはほとんど興味が持てませんでした。
化石や象の骨は本物が多く並んでいます。そういう意味では好きな人には興味が持てるのかもしれません。でもそれらは博物館にイヤと言うほど並んでいます。マンモスの復元模型や骨格標本も確かに見応えはありますが、こういうのも似たものは博物館にありますし。

で、肝心の目玉、マンモスの冷凍物もそれなりにおもしろいものではありますが、価値観から言うと、時間とお金をかけてまで見るほどかなあ、と言う感じ。
愛知万博ではこれを見るために、ベルトコンベアーみたいなものに乗って、何万人も押しかけたんでしょうか?
まあ、そんな言い方をすれば、私自身も「月の石」を見るために、大阪万博でアメリカ館に何時間も並んだのではありますが。

展示物も展示面積も少なくって、ゆっくり回っても10分程度で終わってしまうかもしれません。
何故だか、写真撮影は禁止です。それでも携帯電話で写真を撮る人も多く、カシャ、って言うたびにお姉ちゃんが飛んできて、写真を撮るな、って注意しています。なんだかさらに興味を失います。見せ物じゃなしに学術的展示ととらえるなら、とりあえず写真にして持って帰って、家で復習させてくれても良いのに。(解説書が売れなくなるから?)ちなみに、予習される方はこことかここをご覧下さい。


タダで見せてもらいながら文句を言うのは不謹慎ですかね。

この展示があるWTCというのは、よく新聞に載るビルです。大阪市(の第3セクター)が作った高層ビルですが、賃貸の会社がほとんど入らず、やむを得ず市の部署が高い家賃を払って入居しています。その賃貸料が、第3セクターの収支、採算を合わすためべらぼうに高く、市民からも指摘され、裁判でも負けています。本当に、無駄ですねえ。
(ちょっと見にくいですが、右の写真、上部の階はほとんど市の局が入っています。)




ツバメのねぐら
7月28日(土)


平城宮跡にできる、ツバメのねぐらの観察会に行ってきました。
オオヨシキリがエサをくわえて飛んでいました。巣でもあるのかな。
セッカを見たり、オオヨシキリを見たり、近所をうろつきつつ、鳥の解説を聞きながら時間を待ちます。ツバメの前に、アブラコウモリが飛び出します。バットディテクターをザックに入れっぱなしにしていたので、それでコウモリの声をモニターしつつ、少しコウモリの話もしましたがあまりみなさん、興味がなさそうでした。やっぱりコウモリというのはマイナーなんですねえ。


7時過ぎでしょうか、どこからともなくツバメが集まり出しましたが、以前見た時ほど迫力がありません。印象的に4−5000羽くらいでしょうか。
どうも、様子を見ていると目の前のヨシではなく、少し離れたところに集まっています。あわてて移動すると、しばらく頭上を飛んだ後、すっとヨシ原に入っておしまい。あっけない観察会でした。

自転車に乗っていたおっさんが話しかけてきました。鳥を見ているとこういう人が非常に多い。地元で鳥を見ている人で、タチの悪い人に捕まると珍鳥情報や自分の自慢ばっかり聞かされます。今日の人はまあそこそこ普通の人で、情報をいくつもくれました。5kmほど離れたところに、今年から新しいねぐらができているそうです。そちらに行ってるツバメが多いのではないか、との話でした。向こうは昨日は、1万羽だったそうです。

今日の観察会は、8月にある博物館主催の観察会の下見を兼ねています。本番はどうなるんでしょうね。今日の数ならちょっと寂しい。初めての人はこんなもん、と思うんでしょうけど。さらに、みんなが引っ越してしまう可能性もあるような、ないような。

ゴミみたいなのが、ツバメ。




某トンネル調査
7月26日(木)


ここは廃線、廃道、廃隧道マニアには非常に有名で、また、過去に死亡事故があったことから心霊スポットとも言われています。けっこう遠いし、地元に研究者がおられるので当然調査済と思っていました。よそのフィールドをじゃまするのも申し訳ないので聞いてみると、あまりきっちりした調査はされていないようです。キクガシラが繁殖するとすると、今しか見つからないはずです。で、急に行ってみることにしました。

いやー、遠かったです。
延々と電車に乗っています。なかなか着きません。おまけに、途中で急に「うんこ」をもよおしました。最近、フイールドへ行くといつもトイレをもよおします。今回は仕方ないので、乗り替え時間にトイレに駆けこみました。
なんだかんだで、二時間くらい電車に乗ってたんじゃないでしょうか。

やっと着いたと思ってカードを機械に通そうと思うと機械がありません。駅員を捜しますが、無人駅らしい。どうしたもんか、おろおろしていると、制服を着たおっさんがトイレへ入るのを見かけました。出てきたのを捕まえると、運転手さんでした。列車の待ち合わせ時間にトイレへ来たらしいです。ホームにあった、指令所みたいな所へ連れて行ってくれ、電車代は現金で支払っておしまい。

ところで、なんでこんなとこに駅があるんでしょう。家なんて全くありません。全くの山の中です。あるのは大きな芝生の公園だけ。そもそもこんな田舎で、わざわざ電車にまで乗ってこんな公園に来る人はおらんでしょう。実際、この駅で降りたのは私一人ですし、ハイキング中にあった人も皆無です。特に有名な何かがあるわけじゃなし、不思議な公園と駅でした。


資料ではこの駅を中心に、6カ所のトンネルが残っています。そのうちの一カ所が、電車が正面衝突して25名もの死者を出した現場です。心霊スポットとか何とか言われ、電車が衝突して傷ついた壁、とかの解説付きであちこちのHPに写真が載っていますが、こちらは上ばっかり見ていてあまり気が付きませんでした。

柵はありますがみんな開いていて、フリーパスです。


ほとんどがトンネルです。途中で緑が見えるとほっとします。


昔のハイキングコースらしいです。 最後の最後。向こうは私有地で、顔を出せない。


廃止された旧駅。ホームが寂しく残っています。


これまた、どのHPにも載っている、駅の売店。あまり興味がないので近くには行きませんでした。この脇にジュースなどの冷蔵庫がほかされていて、これもみんな写真に撮っているようです。また、駅の周りにはハイキングコースの案内板があるらしいですが、ブッシュでわかりませんでした。


で、肝心のコウモリ。
最初のいくつかのトンネルではキクガシラがぽつぽついただけです。けっこう風が通るのでコウモリ的ではないのかと思っていました。ですが、とあるトンネルにはいるとコウモリの声が聞こえます。ライトを照らすとこんなコロニーが見えました。モモジロコウモリのコロニーです。
このトンネルにはグアノがいっぱいありました。どれもこれも同じようなトンネルに見えるのに、どうしてここだけ好きなんでしょうね。


モモジロコウモリが大きなコロニーを作ることは普通みたいですが、私自身、こんなコロニーを見たのは初めてでした。



帰ってから画像を貼り合わせ、数を数えてみました。445頭ということにします。

あとでネットで調べるとトンネルの長さは約350,350,800,930,730,最後に3432m。合計5862mを往復で、約12kmトンネルを歩いたことになります。最後の3432mはとにかく長いです。単調でコウモリもいない。自分がどの位置にいるかもわかりません。キロポストがあるらしいですが、これもよくわかりませんでした。(当然ながら)非常にまっすぐのトンネルで、あちら側の明かりがかすかに見えてからも延々と歩きます。向こう側は私有地で立ち入り困難、おまけに番犬の声がして近寄りがたく、外を観察する前に引き返しました。

まあ、今後は地元の研究者にデータを引き継いでもらいたいものです。

HPを書くついでに調べものをしていたら、少し離れたところにさらに4本のトンネルがあるらしい。
はー、また行くの?




トンネル再調査
7月22日(日)


19日に調査した穴の、夜間調査に行ってきました。子供の数を数えようと思ったのですが・・・・・・。
入ってコウモリの声が聞こえたので期待して見ると、数頭のコロニー。それからも奥に入りますが、小さなコロニーが3ヶ所あっただけで、トータル20ほど。
残った子供もかなり育っているので、他の子は十分成長して食事に外出したのか、前回の調査が気にくわなくって引っ越ししたのか。穴へついたのが8時20分頃だったので、出洞数がわからず、はっきりした事もわかりません。


またデジカメの調子がおかしくなって、フラッシュが光らなくなりました。
ナイトショットで撮影すると右みたいな写真になります。

ディスターブじゃないと、いいけど・・・・・。



ナイトミュージアム
7月21−22日(土―日)


博物館友の会の初めての行事。ナイトミュージアム。なんと競争率3倍。

特に「仕込み」(恐竜が動くとか)はしていないので、ただ単に恐竜の下で寝る、と言うだけの行事です。
まあ、それだけでは愛想がないのでまず、夜の植物園案内。アブラコウモリがいっぱい飛んでいるのでバットディテクターの説明と「実演」をしました。
ついで、セミの羽化の観察。これは時間がかかりすぎるので、各ステージのセミを見つけて早送り的に観察しました。前日、前々日が天気が悪かったためか、けっこうな数が木を登っていました。
セミの羽化と言うのは今の季節、夕方ならどこでも見られるのですが、みんな案外ご存じないようです。


博物館に帰ってからは、電気の消えた展示室を回ります。といっても、非常灯や最低限の照明はありますので、真っ暗ではありません。恐竜にライトを当てると、壁に大きな頭骨の影が映り、それが動きます。これが一番おもしろかったようです。
もちろん、見慣れた展示も、照明がないとそれなりに新鮮さはありました。


昔は本物を並べていたそうです。今はレプリカです。どうりで、動かないわけです。


で、みなさん、思い思いの場所で寝る準備です。私も恐竜の下に寝袋を敷きました。
小学校の卒業旅行みたいに大騒ぎになるかと思ったら、観察会で疲れたのか、みんなおとなしく寝てくれました。世話人とすれば拍子抜け?
確かに、恐竜に見下ろされて寝るというのは非日常体験でした。


起床は5時30分。5時頃に携帯の目覚ましが何カ所かで鳴り、起こされてしまいました。
再び植物園を散策し、今度はシロナガスクジラの下で朝食です。

その後、ほとんどの人がセミ展の見学。(開館前の1時間だけ開放。)さらに元気のある親子は、10時からの、夏休みの宿題相談会に参加されていました。学芸員は今日も普通にお仕事。たいへん、ご苦労様です。




トンネルのコウモリ
7月19日(木)


今日は休息日で、先日買った本でも見ながらゆっくりすごそうと思っていました。
が、前日に何気なくネットを見ていてまたトンネルを見つけてしまいました。ここも、大阪にかなり近いところです。ふーん、みんなどうやってこんなところを捜すんでしょうねえ。

とりあえず車を置いて近くにいたご老人に聞くと、あっち行って村を抜けたらある、との話。すぐ近くのような話でしたが、行ってみると結構ありました。田舎の、「すぐそこ」ですね。

内部は完全水没です。膝までつかりながら調査しました。


キクガシラがあちこちにいます。しかも、一部の子は子供を抱いています。
非常に大きな繁殖コロニーです。期待していなかっただけに驚きです。


さらに、モモジロコウモリも大きなコロニーがいくつかありました。
キクガシラの繁殖地としても、モモジロのコロニーとしてもここは私の知るところでは最大です。調査地がどんどん増えています。
こんなところが増えると、昔調査していた這うような廃坑でキクガシラが二つ、三つというようなところは、めんどくさくって調査したくなくなりますね。

調査中にデジカメの望遠がきかなくなったり、フラッシュが光らなくなったりしました。
このカメラ、暗視野装置も付いていて赤外線でピントを合わせるのでたいへん重宝していました。今は作っていないらしいです。需要がないのかなあ。壊れたら困る・・・・・・。


反対側の入り口。完全に埋もれています。
廃道、廃トンネルマニアも多いけど、ここはあまり知られていないみたいです。




祇園祭
7月15日(日)


おでかけ切符なるものを買っていたので、乗り降り自由である。京都で降りて祇園祭を見に行こうと思った。祇園祭は八坂神社のお祭り。八坂神社は祇園の近く。
京都駅から歩いて行って見た。あまり人がいない。もっとも、適当に細い道を選んで歩いていたからかもしれない。

祇園はさすがに人が多い。カメラを構えた人が集まっていたので何かいな?と思っていたら舞妓さんが出てきた。お茶屋さんから出たところか、「営業先」から出てきたのかよくわからなかった。そういえば、途中の細い道の両側にお茶屋さんがいっぱい並んでいた。誰がこういうところで遊ぶんでしょうね。これだけいっぱいあっても、みんな生き残れるんですねえ。よくわからない世界です。

で、八坂神社へ行っても人と屋台は多いけど、新聞でよく見るような鉾はさっぱりない。神社へ行くといっぱい並んでいるのかと思った。ふーん、順行まで、またどっかにしまいこんでるのかなあ、なんかおかしいなあ、と思いながら人の流れにのっかって歩いていると、どんどん人が増えます。ちょうど歩行者天国に切り替わる時間だったらしく、四条に入ったところで人があふれ出し、遠くに鉾が見えました。なんや、こっちに並んでるんかいな。



途中でもらった地図を見ると鉾と山は合わせて32もあるとか。昨日は台風騒ぎで提灯をしまいこんでいたらしいけど、今日はぶら下がっています。テレビで見るみたいに、コンコンチキチン、コンチキチン、ってやってるのもありました。
時間がたつにつれて人もどんどん増えて、歩きにくくなってきます。小さな山は細い道にあるのでさらに歩きにくい。確かに、じっくりと刺繍などを見ていると、おもしろいけどいっぱいありすぎるし、歩きにくいので帰ることに。

なんて呼ぶのか知りませんが、刺繍にはいろんな動物が描かれています。見ているだけで楽しかった。





山、鉾の造作もいろいろでした。



通りに面したいくつかの家(会社?)で、屏風や絵画、陶器などを見せているところがありました。
狩野常信、って、教科書に出てくる「狩野派」と同列?
見る人が見れば種類もわかるんだろうなあ。もっとも、日本の鷹狩りはオオタカなんで、多分そうなんでしょうけど。すごく感激したので、撮れた写真を全部載せます。








琵琶湖 鳥観察会
7月15日(日)


琵琶湖へ鳥を見に行きました。琵琶湖博物館の裏手、というか、何とか半島とかいうところ、らしいです。
そもそも、自然のままに残せばいいのに、ここは埋め立てたらしいです。わざわざ埋め立てて博物館を作るという、本末転倒のような話です。実際、ここには大きなヨシ原があったらしいですが、今はほとんど残っていません。

申し訳程度にヨシ原。 ニセショウロの仲間らしいです。
食べても良いけど、有毒。


護岸にブロックがあり、その隙間にアメリカザリガニがいっぱいいます。子供れの家族がスルメでザリガニ釣り。横で楽しそうに見ていたら、もう帰るからって、スルメと釣り竿(っていっても、木ぎれですが)をくれました。鳥を見るのはそっちのけでザリガニ釣りに熱中しました。博物館に持って帰ってカメのご飯になりました。釣り竿は次の家族連れにあげて、何人にもリサイクル。


場所によると、真っ黒になるほどウシガエルのオタマがいました。


突然現れたカルガモの親子。人慣れしているのか、目の前でパフォーマンスしてまた消えました。


琵琶湖博物館を作るときに水路を埋めたらしいです。そのため泥がたまり、ハスが繁殖しだしたそうです。見渡す限りのハス。これが冬には枯れて沈み、底はドロドロのヘドロ化しているという話。

鳥の方はまあそこそこ。チュウヒがずっと飛んでくれてて、けっこう盛り上がっていました。
ヨシ原にツバメのねぐらが出来るそうですが、時間がありすぎるので地元の方に情報をもらおうと言う事で、早めに解散しました。



雨のトンネル
7月12日


京都南部のトンネルです。3ヶ所あるというので、ひょっとしたら、という希望を持って雨の中を出かけてみました。
ここはすごくいい感じのトンネルです。短いのでコウモリ的にはつらいところもあるかもしれませんが、文化遺産という意味ではそれなりに価値はあると思います。


砂岩を素堀でしょうか。壁も下も泥状でした。
今は物置に使っているみたいです。泥の上に足跡。たぶんイノシシですね。私と一緒で、コウモリを見に来たのか。



で、次のトンネルです。
遠くから見ると良さそうな感じです。が、近寄ってみると、古タイヤの山です。延々と続いています。せっかく来たのでタイヤを乗り越えて入ってみました。
湿気で表面が濡れて滑る事、滑る事。コウモリがいるはずの天井なんて、おちおち見ていられません。コウモリ調査でタイヤに埋まって死亡、なんて訳分からん事故ですな。


反対側は天井が崩れてタイヤが埋まっています。歩きやすいけど、いずれ他の場所もこうなるんでしょうか。


>この作り込みは何と表現したらいいのだろう.2段になった帯石,デンティル付きの笠石に,ピラスターまで
>総煉瓦作りのポータル,煉瓦はイギリス積み基本で組まれているがアーチ環周辺はやや乱れているようだ.
>アーチ環は3重で,中央の要石だけがぴかぴかに磨き上げられた御影石になっている.町と村とをつなぐため
>に作られた道の隧道とは思えない豪華さである.旧池田隧道も総煉瓦作りでデンティル付きだったが,それを
>上回る装飾だ.


と、とあるHPに書かせるほどの豪華さという事らしいです。
もちろん、保存するにはお金もかかるでしょうけど、町の文化遺産としてそれなりの待遇というのは考えないんでしょうかね。もったいない。少なくとも、今の状態はひどすぎるなあ。
ちなみに、時代は明治の末期らしいです。


最後のトンネル。
時代は同じはずですがコンクリートで補修(?)されています。ここもタイヤがほかされています。さらに水没。
一応チェックしておこうかと長靴を入れるとどんどん沈みます。結局、膝まで浸かりながら(当然、長靴も水没)あちら側まで調査しましたがコウモリは不在。


結局、今回はコウモリは発見できず。最初の穴は短いので仕方ありませんが、2番目、3番目の穴は場所とか、長さ、構造を考えるとコウモリがいて当然の穴です。おそらくタイヤの発する有害物質?、におい?等が気にいらなくってコウモリが来ないんやないでしょうか?グアノ等は内部がそんな状態なんで確認しようがありませんでした。
けっこう遠かったので、今以上に調査地が増えるのも困る。そういう意味では良かった?




コウモリ3連ちゃん
7月10日


のんびりしていたらコウモリが育ちすぎているようで、週末ならちょっと遅いかも、ということで急遽、仕事帰り(じゃなく、本当は早引き)に調査に行くことにしました。今日でコウモリ連続3日。

今日も雨。ここも道のない斜面。雨でズルズル滑ります。
7時過ぎからコウモリが出始め、8時前に調査に入りました。期待通り、赤ん坊がいっぱい。やっぱり飛ぶコウモリもいくつか、いました。


このかたまりで約80頭。
動画をmixiに掲載しました。うまく見えるでしょうか?(どうやって検索するかわからない。「あなぐら」さんの動画、というので探せますか?)


調査が終わったらさっさと退散せんとあかんのですが、どうしても長居してしまいます。やっぱり、かわいいなあ。

うーん、次はまた来年、か〜。



雨のコウモリ
7月9日(月)


今年は分娩が早いのか、ちょっと油断したか、地域的な事か、昨日の調査では飛ぶ大きさになっている赤ん坊がいくつかいました。週末まで待てそうにないので仕事帰りに穴へ飛んでいきました。
雨が降ったり止んだり。今日の調査地は遠くはないけど、道がありません。ブッシュと笹をかき分けます。着くまでにびしょ濡れになりました。

このすぐ近くでゴミ焼却場の工事が行われています。いくつかの穴も埋められてしまいました。今年の分娩を気にしていましたが、例年より個体数は多いようでした。子供は、かなり大きくなっていました。


何でこんなにかわいいんでしょう。
哺乳類なんで当然と言えば当然ですが、母親のおっぱいだけで、こんなに大きくなるんですねえ。もう1週間もすれば飛ぶようになり、自分で食事を取るようになるはずです。




コウモリ 新発見
7月8日(日)


前回、調査中に子供を発見して調査を切り上げた穴です。今日は夜間調査をしました。
7時過ぎに現地に到着しました。7時10分頃より親が出洞しだしました。8時前に親の出入りが無くなり、周りも完全に暗くなったので入ってみました。
予想通り、期待通りポツポツと子供がぶら下がっています。


真ん中付近で非常に大きなコロニーを発見しました。
なんだか雰囲気がおかしい。よく見ると、キクガシラコウモリの新生児のかたまりの中に、モモジロコウモリの赤ん坊が混じっているのです。異種間で育児コロニーを作るんでしょうか。前回の調査では別々のところで見つかっているので、夜だけ共同の託児所を開くのかな。
こういうのは、はじめてみました。感激。


で、もう一ヶ所の穴もハシゴしました。ここも、前回繁殖は確認していますが数は少数でした。
子供を抱く親と、少し離れたところに子供のコロニー。

子供はいつ見てもかわいい。
けっこう大きくなっているみたいで、自由に飛ぶ子供も多く見られました。


かなり遠いのですが、わざわざ出かけただけの成果はありました。

(はー、調査地が増えた・・・・・・。)




コウモリ三昧
7月5日(木)


ネットで調べていた旧道のトンネルを見に行きました。
地図では近かったけど、走ると遠い。おまけに、最後の最後で道を間違ったらしく、すぐ近くまで車で行けるはずが道が無くなり、歩いて探す事になりました。
道もほとんど無くなり、前日の雨のためか、上部から滝のような雨。


キクガシラコウモリにモモジロコウモリがいました。しかも多数。


おまけに、赤ん坊を抱いたコウモリがいました。繁殖しているらしい。
あわてて調査を中止しました。


次のトンネル。
ここは公園化されています。


ここでもキクガシラコウモリの繁殖が確認されました。
どこでも子供を産むんですねえ。


地図から考えると、帰り道に穴があります。少し遠いので最近はあまり来ていませんでした。
せっかくですので寄ってみましたが、ゴミが増えているような気がします。
コウモリは少数。バンドを付けたコウモリがいましたが捕獲できず。残念。

農薬などの袋やビン。 これは前からある医療廃棄物。


最後も久しぶりの穴。
コウモリは少数。ユビナガコウモリが帰ってくればにぎやかなんですが、グアノも多くありませんでした。

結局、4ヶ所の穴を回った事になります。キクガシラコウモリの新しい繁殖地発見、というか、どこででも繁殖するらしいという事がわかった、というか。
最初のトンネルは非常に興味深いので継続調査したいけど、ちょっと遠いなあ。




淀川
7月1日(日)


博物館の、自然観察シリーズ。本日は淀川。
淀川大堰です。遠景の写真を撮ったけどピンぼけでした。(病院のデジカメを借りてきましたが、慣れないので使いにくい。おまけに、途中で電池切れ。オリンパスはあきまへん。)
淀川大堰、毛馬の閘門の事がやっとわかりました。梅雨時分で水量が多いので水を流していますが、渇水の時はほとんどここで堰き止められ、大堰以降はただの池みたいになるそうです。ふーん、非常な自然破壊をしたもんですねえ。大川の水量の確保のため、だそうです。ん十年大阪に住んでるのに、始めて知りました。

かなりの水位差がある。 一応は魚道。魚にはつらい、らしい。


干潟再生実験、となっていますが、河川敷を掘り下げただけ、みたいです。それでもそれなりに、干潟チックではあるようです。
大堰が開くとほとんど淡水、ふだんはほとんど塩水、と言う環境で、生き物にとってもつらいらしい。
ヤマトシジミを採集しに来ている人がチラホラ。

一応は干潟。 シジミに、コウロエンヒバリガイ。


セッカが目の前に止まってくれました。
川岸をテクテク。


植物、貝、フジツボ、魚、カニ、いろいろ説明を聞きました。が、聞く尻から忘れました。
時々小雨はありましたが、けっこう楽しく過ごせました。


「川をきれいにしましょう」、京たなべさん。貴方の看板がゴミになってますよ。