院長の週末    

 
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コウモリ1000頭    8月26日
骨格標本作製実習  8月22日
ウミホタル観察会   8月21日
コウモリ寄生虫・採集   8月19日
ホネホネ団  8月15日
屋久島・種子島・宇宙センター  8月4−8日
PL花火    8月1日
メタセコイヤ  7月31日
コウモリ・コウモリ・コウモリ   7月29日
コウモリ・コウモリ   7月22日

コウモリ    7月18日
コウモリ    7月17日
コウモリ    7月10日
コウモリ・コウモリ・コウモリ  7月8日
コウモリ    7月4日
コウモリ    7月3日
コウモリの赤ちゃん   7月1日





コウモリ その2
8月26日


ゲンジボタルで有名なところらしいです。


廃屋と、建て替えた(?)建物。雰囲気はすごくいいところです。
廃屋は、廃墟ファンに受けそうな建物ですが、木造でこの状態じゃ、さすがに近寄れないでしょうか。


2番目の調査地、愛宕山ケーブル跡です。


当然、ケーブルカーは斜面を直登します。傾斜がきつく、風はなく、残暑はものすごく、汗が噴き出します。
トンネルと言っても、この規模じゃ全然、涼しくありません。

(右)最初のトンネルは懐中電灯を出す余裕もなく、これじゃコウモリは無理だろうと決めてかかって、通り過ぎてしまいました。


帰りに確認してみると、テングコウモリとキクガシラコウモリが見つかりました。調査に手抜きは禁物、ですね。


内部崩落しているトンネルもあり、山中を迂回せざるを得ません。


あと二つ、トンネルがあるはずでしたが、このトンネルの迂回路を見上げると、暑さで登る元気が無くなってしまい、最後まで行くことなく、引き返してしまいました。
まあ、この規模では多数のコウモリが入る可能性は少ないとは思います。いずれ、再挑戦が必要でしょう。




コウモリ その1
8月26日


前から気になっていた穴を探しに行きました。
(左)川の、向かって左側の山中にあるはずなんですが、アプローチする道がありません。ホームから線路に降りるか、有刺鉄線を乗り越えなくてはならないようです。コウモリ調査というのは、こういうところが非常に多く、いいのかなあと思いつつ、調査(コウモリ)の魅力に負けてしまいます。

他に道がないか、かなりウロウロしていました。


川を見下ろしていると、こんな風景が・・・・・・・・。


で、山の斜面に行ってみると、立派な踏み跡が出来ていました。イノシシの檻もあったので、地元の人は普通に来ているのでしょうか?

とはいえ、斜面の傾斜はきつく、所々で崩落しているところもあり、滑ると川まで一直線です。狭い、暗いところは何ともないけど、高いところは非常に苦手です。気の根っこをつかみつつ、一歩一歩確かめながら、穴を探しました。次来るときは、ロープを用意してくるか、それより、コウモリがいなければ二度と来る必要がないだろうから、それにも期待しながら・・・・・・・。


入ってみると、ものすごいグアノ。これだけの量は、見たことがありません。
グアノの山に、アオダイショウが陣取っていました。アオダイショウがコウモリを食べたという文献は読んだことがありますが、こんなところで、こんな待ち方をしていて獲物にありつけるのでしょうか?見た目、すごく痩せていました。

さらに、膝までの水没です。長靴なんて、すぐに水没です。下はグアノで、ズブズブ入るし、滑るし、非常にたいへんでした。


まず、目に入ったのは、モモジロコウモリの大コロニー。数百(以上)は、いると思われます。上から、おしっこ、うんこが降ってきます。


さらに進むと、キクガシラコウモリと、ユビナガコウモリ。これらも、半端な数ではありません。


翼帯の付いたコウモリもいたのですが、捕獲の用意をしていませんでした。残念。もっとも、正式には、この県では捕獲許可を持っていないので、捕まえるわけにはいかないのですが。


グアノの量を見てもらおうと、埋もれた長靴の穴を写したつもりですが、これじゃあまりわからないですね。


コウモリを調べ始めて10年を超えますが、これだけの数のコウモリがいる穴は、私の調査地では最高です。おそらく、1000頭近いでしょう。トンネルの長さは、長く見積もっても3−400mくらい。歩く距離はほとんど無いのですが、アプローチの怖さも、5本指にはいるでしょうか。(ちょっと、大げさ、かな。)

コウモリ、って、まだまだ、知らないことだらけです。




骨格標本作製実習
8月22日


デジカメを忘れたので文章だけになりますが、わかりにくいでしょうね。
午前中病院にいて、急に思い出しました。今日は、博物館で標本実習があったはずです。午後から、野次馬的に、見学してきました。

本日のメニューは、鶏頭でした。この行事、カエルに始まり、昨年は手羽先でした。
皮を剥いて、パイプスルーに浸け、ひたすら肉取り。ある程度処理したら、オキシドール。で、固定。煮たのかどうか、聞きそびれました。

一日で骨にしてしまおうというのに無理があるようにも思うのですが、まあ、行事では仕方ないでしょう。一応、経験者と言うことでテーブルを回りながら説明したり、質問に答えていました。

「私とやり方が違うので」、とか、「流派が違うので」、「ここではそうしていますが、私はこのように」とか答えることが多くありました。標本の作製は基本的に試行錯誤で自分のやり方を見つけるもので、正解というものは無いと思います。とはいえ、一般人が死体を手に入れて数多く手がける、というのも、無理があるかもしれません。興味を持てば、ペットショップで、エサ用のウズラや、マウスを入手して、という事になるでしょう。まあ、今日はその入口の紹介です。

私にとっては、骨格標本というのは、博物館に収めるための手段で、芸術性はありません。バラバラに出来るところは、ばらしています。その方が研究に使いやすいかなあ、という漠然とした考えからです。一方、一般人にとっては、手元に置いておく趣味的なもの、という面が大きいかもしれません。そうなると、ある程度、本物に近い組み立てが必要かもしれません。

ホネホネ団でも、ホネホネ団では博物館に展示してるような組み立て標本をたくさん作っている、と勘違いされる方が、マレにおられます。少なくとも、ネズミの標本を作れるくらいに指導するのも必要かなあ、と思いつつも、こういうのは手取り足取り教えるものじゃないし、盗み見じゃないけど、団でも趣味で組み立て標本を作っている方が何人かはおられるので、とりあえず自分でやってみて、うまく行かない点をそう言う人から聞いて改良していく、というやり方しかないかな、とも思っています。




ウミホタル観察会
8月21日


淡輪の海水浴場、通称、ときめきビーチで、博物館友の会月例ハイキングとして、ウミホタルの観察会を実施しました。

世話人になっていたので、少し早めに現地へ行って、下見をしました。休日ですが、海水浴客はあまり多くありませんでした。場所によってはバーベキューも可能で、あちこちで、この暑い中、炭をおこしていました。

ビーチバレーの大会も行われていましたが、回りは観覧席で囲まれ、タダ見は出来ないようになっていました。


北側に作られている、人工海岸(というか、岩礁、というか)。さて、投資金額に見合うだけの効果は、あるんでしょうかね。


夕方から夜にかけての行事にかかわらず、90名近い参加がありました。
パソコンから、顕微鏡、スクリーンまで持ち込んで、待ち時間に、現地でスライドショーをしました。


トラップを投入します。
子供は、半分くらい海に浸かって魚を採集しています。元気ですねえ。


ねらっていた魚は、ゴンズイの、子供の群れ。刺されるとかなり痛いらしいですが、十分注意を促していたので、幸い、誰も刺されませんでした。


日が暮れてしばらくは、スライドショーで勉強しました。


(左)大阪湾に、南方種がいっぱい、入ってくるようになってきているそうです。温暖化の影響でしょうか?潮の流れが変化しているのでしょうか?


暗くなってから、トラップを引き上げました。青白く光るウミホタルに、みんな感激しました。




クモバエ・採集
8月19日


ユビナガコウモリの寄生虫の採集を、頼まれました。
昨年、イバラがひどかったので、木を切る用意をして出かけました。

歩き始めると、道が無くなっていて、あわてました。いつもと全く雰囲気が違います。ブッシュもひどくて、かなり迷いました。尾根に登るべき所を、谷を歩いていたようです。かなり暑くて、死にそうでした。


(右)わかるでしょうか?穴の前です。「イバラの森」です。ここをくぐって歩きます。


キクガシラコウモリが多数いました。今年生まれの子らのようです。
親もそこそこ、残っていました。


ユビナガコウモリも多数帰ってきており、寄生虫を採集しました。


ピンぼけですが、キクガシラコウモリがイバラにひっかかってしまいました。
コウモリにとっても、危険な植物です。


親コウモリ。擬乳頭です。


毛に埋もれる寄生虫をピンセットで採集するのは、思っていたより、たいへんでした。気温が高く、最初に道にも迷って、暑くって仕事になりませんでした。

翌日、生着して、研究材料として使用できました、との連絡がありました。
ほっ、としました。苦労した甲斐がありました。



ホネホネ団
8月15日(日)


盆だからか、あまり大人数ではありませんでした。私は、用事があったので、ちょこっと顔を出しただけでした。

目玉は、ヒメウォンバット。「日本一小さな動物園」が売りの、・・・・・動物園から来たそうです。ただし、来たのは骨と肉だけ、だったそうです。


顔を出したのは、ビーパルの取材が入っていたため、です。私も掲載された、「野の人」のコーナーで、団長を取材に来たそうです。
「クーラーの効いた所で、楽な取材ですね」というと、「浦野さんの取材以来、どんな取材も、物足りなくなりました」って、褒められ(?)ました。かなりハードだったようです。確かに、メインの調査地、3カ所のハシゴは、あれ以来、私もやったことがありません。




屋久島・種子島
8月4−8日


夏休みをもらって、屋久島、種子島へ行ってきました。
詳しくは、こちらをご覧下さい。

屋久島種子島宇宙センター




PL花火
8月1日(日)


PLの花火は、曜日ではなく、8月1日。今年は1日が日曜日になり、見に行くことが出来ました。
帰りのことを考えて、あまり近くまでは行きませんでした。そのためなのか、あるいは、今年は数が少なかったのか、期待ほどの感激はありませんでした。




メタセコイヤ
7月31日


博物館で、三木先生の研究された、メタセコイヤの展示があり、関連の講演会がありましたので行ってきました。
詳しくは、こちらをご覧下さい。


講演会まで時間があって、久しぶりに館の展示もいくつか、見てきました。
改めてみると、新鮮。所々、展示更新されています。





コウモリ その3
7月29日


キクガシラコウモリが出産哺育しているところです。ここでは捕獲許可を取っているので、標識するつもりで調査しました。
予想通り、みんな飛ぶ大きさまで成長しています。


今年生まれの子です。なんとなく、黒っぽい。


(左)授乳しているらしい、母親。真ん中やや上に、毛のない部分があるのがわかるでしょうか?ここがおっぱい。
(右)膣の横に、偽乳頭という出っ張りがあります。赤ん坊は、休憩時、これをくわえて、母親にしがみついています。




コウモリ その2
7月29日


雰囲気がよくって、すごく好きな穴の一つです。
向こう側がよく見える、短いトンネルですが、キクガシラコウモリが出産哺育しています。


予想通り、多数のコウモリがいました。子供を抱いたコウモリは数頭でした。おそらく、すでに子供は成長して、たいていの子は一人でぶら下がっていると思われます。


モモジロコウモリが、煉瓦の隙間に入っていました。



コンパネが積まれています。どうも、これでフタをしようとしたらしい。
ここはハイキングコースでもなく、トンネルを抜けても道はなくなっているし、ほとんど人は入らないと思うのですが。旧道マニアでも来るのでしょうか。
全面覆われると、コウモリの出入りに支障があるかもしれません。(まあ、反対側は何もしていないので、そちらからの出入りは可能です。)




コウモリ その1
7月29日


前回、夜間調査ではモモジロコウモリがほとんどいなくなっていた穴です。本日、昼間にはいると、極めて多数のモモジロがいました。前回は、食事でみんな、出ていたのでしょうか。


キクガシラももちろんいましたが、子供を抱いたキクガシラは散発でした。今年生まれの子らも、飛ぶようになっています。




コウモリ その2
7月22日


7月8日に調査しましたが、水が入っていて、入れなかった穴です。ダメと思いつつ行ってみたけど、やっぱりまだ引いていませんでした。
少しは少なくなったような気もして、長靴を水没させつつ調査しましたが、半分くらいで完全にアウト、でした。

キクガシラコウモリが見つかりましたが、出産の気配はありません。どうして昨年だけ子供がいたのか、またわからなくなりました。




コウモリ その1
7月22日


大阪でユビナガコウモリが見つかっている、二つ目の穴です。
少し早いような気もしましたが、どうしても調べたいことがあって、行ってみました。数頭は帰ってきていましたが、捕獲できませんでした。




コウモリ
7月18日(日)


7月4日に調査したところです。キクガシラコウモリが少ないので、再調査していました。
例年通りの、多数のキクガシラコウモリが観察されました。前回少なかったのはなぜでしょう?この1週間に分娩した子が多いのでしょうか?


やっぱり、モモジロコウモリと一緒に寝ています。一緒に寝ると言うより、モモジロコウモリが勝手にコロニーに入り込んでる、と言うのが正解かもしれません。
しばらく眺めていると、気を悪くしたモモジロコウモリは、みんなどこかへ飛んでいってしまいます。





コウモリ
7月17日(土)


先週と同じ穴を見てきました。

なんと、全体が水没しています。この1週間ほどの豪雨のためでしょうか。天井も湿っぽく、あちこちで漏水しています。


で、モモジロコウモリがいません。先週生まれたての子もいたのに、どうしたんでしょう?2年前にも、こんな感じで一斉に消えてしまったことがあります。
キクガシラコウモリは、そこそこ、いました。当然、成長しているようです。


(左)よく見ると、モモジロコウモリが2頭、キクガシラのコロニーに混棲していました。
(右)子供を抱いたキクガシラコウモリです。


水に浮いていました・・・・・・・。


先週の調査が原因で、モモジロコウモリが出て行った可能性も0%ではないでしょう。それなら、かなり問題が多いです。もちろん、全員、採餌に出て行ってる可能性もあります。コウモリの都合は、調べれば調べるほど、わからなくなってきます。



コウモリ
7月10日(土)


例の、虐殺事件の穴です。先週も観察したのですが、キクガシラコウモリの生息数が例年より少ないような気がしていて、今年は分娩が遅いのか、と思い、再調査しました。

ユビナガコウモリとモモジロコウモリが混棲しています。


よく見ると、大コロニーの横に、出産直後と思われる大きさの赤ん坊と、胎盤をぶら下げたままの新生児が見えました。
ひょっとすると、ユビナガコウモリの新生児でしょうか。ざっと見た感じでは他に子供は見えませんでしたが、群塊の向こうに隠れているのかもしれません。


キクガシラコウモリの赤ん坊の数は、前回より増えているように思いました。やっぱり、モモジロコウモリと混棲しています。


赤ん坊を抱いたキクガシラコウモリが、何頭か残っていました。




コウモリ3
7月8日


2年ぶりの調査地です。発電用ダムの導水路です。
マスの前後に導水路が残っているのですが、キクガシラコウモリは、その短い方、ほんの10mほどのコンクリート側で出産保育しています。


調査を開始したのは8時40分頃でしたが、奥の方に親コウモリが15頭ほど、見つかりました。もう、食事して帰ってきているようです。
どういう訳か、ここの赤ん坊は大きなコロニーにはならず、一頭から数頭のコロニーに別れて、あちこちにぶら下がっています。




この向こう側は、素堀で100m以上残っています。
モモジロコウモリ、コキクガシラコウモリが生息するのですが、膝以上の水が常に貯まっています。夜は怖いので(?)調査しませんでした。




コウモリ2
7月8日


(今のところ)大阪府最大の、キクガシラコウモリ分娩地です。

夕方に入り口で待機し、親コウモリの出巣を観察します。例年通り、200頭近いコウモリが出巣しました。


期待して入ってみると・・・・・・・、落盤です。
写真ではよくわからないかと思いますが、ここはかなりの急坂です。ここを登ったところに、新生児コロニーが出来ているのです。

以前から、横木で土砂がせき止められていた場所があって、どうもその場所が崩れたようです。這えばなんとか行けそうにも思いましたが、登ろうとするたびに足下の土砂が崩れます。ちょうど、アリ地獄のように。
かなり考えてから、そっと入ってみたところ、上を見渡せるところまでたどり着きました。かなり上に、新生児コロニーが見えましたが、そこから上部はさすがに怖くて行けませんでした。
コウモリが飛べるスペースは十分にあるので、私が近づけないようになったのは、コウモリにとっては良い事だったかもしれません。




コウモリ1
7月8日


ここは、10年以上調査しています。4種類のコウモリが入る、極めて貴重な生息地です。
時々、水没するのですが、季節が関係あるのか、無いのか、よくわかりません。前を流れる沢の水量と、内部の水量は必ずしも比例はしないのですが、今日は外の水も多く、内部も水没していました。

どういう訳か、昨年になって初めて、キクガシラコウモリが出産しているのを観察し、今年の状況を知りたかったのですが、残念ながら調査できませんでした。




コウモリ
7月4日


気になる事があって、今年はちょっとマメにのぞいているトンネルです。

キクガシラコウモリの出産時期に合わせて、モモジロコウモリが集まってきています。モモジロ自身の出産は、ここでは行われていないようです。


普通なら、キクガシラコウモリ新生児の大きなコロニーが見つかるのに、今回はいません。
夕暮れに洞穴入り口で出巣を確認していた限りでは、そこそこの親コウモリが出て行ったように感じていましたが、こんなに赤ん坊が少ないのは非常に不思議です。出産がまだ行われていないのでしょうか?例年は、観察時期は後一週間ほど遅いようです。

(右)この小さなコロニーでは、モモジロ、新生児、親子のセットが見られました。




コウモリ
7月4日


最初の観察地から、数km離れています。あまり長くないトンネルですが、キクガシラコウモリの出産が確認されています。出産数が少数なので毎年観察している訳ではありませんが、だいたい20頭前後が出産していることが多いようです。先月に、親コウモリを20頭ほど観察しているので子供に期待しましたが、見つかったのは下記の子供一つと、親子ワンセットだけです。
まだ、出産していないような気がします。今年は遅いのでしょうか?




コウモリ
7月3日


モモジロコウモリ襲撃事件があった洞穴です。

キクガシラコウモリの出産があるはずですので、夜間に調査を行いました。
雨がひどく、洞穴内をコウモリが飛んでいるのですが、外に出て行く気配がありません。普通は8時まで待つのですが、しびれを切らして7時45分くらいに、調査に入りました。
キクガシラコウモリの親が、多数残っています。一見したところ、子供を抱いている感じはありません。まだ出産していないのでしょうか?

もう少し奥に入ると、モモジロコウモリの大きなコロニーがいくつか、観察できました。おそらく、今年生まれの子ら?何となく、小さな感じがします。


子供を抱いたキクガシラコウモリと、モモジロコウモリの混合コロニーが観察できました。画像をよく見ると、キクガシラコウモリの赤ん坊も多数、中に混じっているようです。
キクガシラコウモリの子供の死体が一つ、見つかりました。今まで、キクガシラコウモリの哺育コロニーで死体を発見した事はありません。が、一体だけですので、イタズラで殺されたとも、断定は出来ません。そうでない事を願っています。


入り口にかけられていた看板です。
中に、新しいペットボトル3本が転がっていました。おそらく、誰かが入り込んでいます。私が入っていてその事を非難する事は出来ませんが、コウモリに影響がない事を祈るばかりです。




コウモリ2
7月1日


先に調査したところから、数kmのところです。標識により、親が行ったり来たりしているのがわかっています。
赤ん坊は、こちらの方が多くいました。
9時前に調査しましたが、すでに親2頭が帰ってきていました。





コウモリ1
7月1日


大阪南部の、キクガシラコウモリの出産コロニーです。

夕暮れに上がり、日が暮れるのを待ち、暮れてからは出て行く親の数を数えます。
7時10分過ぎから出始め、7時40分にみんな出て行きました。


(右)こちらはただの大きな空間で、コウモリが生息するのはこの左側の部屋です。


期待通り、多数の子供がいました。
きれいに、一列に並んでいます。