院長の週末  

 
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コウモリ   4月30日
三川合流  4月29日
コウモリ三昧    4月23日
コウモリ調査 その3  4月16日
コウモリ調査 その2  4月16日
コウモリ調査 その1  4月16日
関西空港  4月16日
有馬温泉  4月10(−11)日
コウモリ   4月9日
大恐竜展  3月19日
あくあぴあ芥川  3月11日
廃坑     3月11日
軍事施設  3月11日
試掘坑    3月11日
トンネル   3月6日




コウモリとハイキング
4月30日


昨日の鳥が消化不良だったので、ハイキングを兼ねて鳥を見るのと、コウモリ調査を計画しました。

昔、昆虫少年でした。ツマキチョウが多数飛んでいて、思わずキャッチ&リリース。


20mほどの廃坑です。
コウモリを始めたとき、一番最初に教えてもらった穴で、他に行くところもなく毎月、見に来ていました。いつもキクガシラコウモリがいて、それなりに楽しい穴でした。
いつだったか、工事の飯場になったり、ホームレスが住み着いたりで、調査できなくなりました。ホームレスは家財道具一式を放置したままいなくなり、どうしたもんか困っていると、大雨があって中のものすべてが洗い流されました。

しかし、大阪からじゃちょっと遠いので、また、キクガシラコウモリ数頭の穴はあちこちにあることがわかってきたので、ここ数年は調査していませんでした。
入って思い出したのですが、奥は水没していて、長靴じゃないと入れません。裸足で入るには危険だし、調査の最初で濡れるのもイヤで、結局奥までは、入りませんでした。


で、次の穴までは「ハイキング」でした。
いろいろ鳥が鳴いていますが、名前がわかりません。目で追っても、実物は見つかりません。声で確実にわかるのはそんなに多くないし。結局、鳥に関しては、やっぱり消化不良に終わってしまいました。


で、次の調査地です。
穴の写真を撮るのを忘れました。ここはユビナガコウモリが多数入る穴です。はるか以前になってしまいましたが、NHKの取材を受けた穴です。
途中の水たまりに、タゴガエルの卵塊がいっぱいありました。


調査記録を見るとユビナガコウモリが帰ってきていてもいい時期なんですけど、残念ながら数頭しか見つかりませんでした。みんな熟睡していたので、ここで冬眠していた可能性もあります。


5年前に標識した子と再会しました。



コウモリ調査的にも、鳥もイマイチの結果でしたが、まあ、運動不足の解消にはなりました。



三川合流
4月29日(木、昭和の日)

名前の通り、桂川、宇治川、木津川が合流するところ、です。昆虫の調査会があったので、双眼鏡を持って参加してきました。
歴史的にも、非常におもしろそうな所です。何度も川を付け替えたりされているようです。興味がある方は、「三川合流」で検索してみて下さい。

主催はプロジェクト淀川の、昆虫班で、いろいろ目標としていた虫はあったようですが、私は野次馬的に鳥でも見ようかと参加してみました。虫屋さんは、ブッシュや砂州をひたすら網を振ったり、草を棒でたたいたりしています。私はウロウロしつつ、双眼鏡をのぞいていましたが、これといった珍しい鳥は見られませんでした。(あ、珍鳥を探していた訳ではないんですが、判別に困るような鳥もいなかった、と言うことです。)


(左)左岸から見た、背割り堤防。桜並木です。


橋の下に、カラスの巣がありました。雨もかからない、一等地?


午後から本体と別れ、背割り堤防を歩きました。桜の木はみんな巨木で、シーズンはすごい人でしょうねえ。
合流部が木津川始点となるようです。


淀川左岸を樟葉まで歩きました。途中に、こんな所があります。
「人工わんど」のつもりらしいです。

堰を作って水量、水位を調節したり、今まであったわんどを破壊し尽くすと、イタンセンパラなどの希少魚類が絶滅してしまいました。で、あわてて、こんな人工わんどを作ったり、別の所では水位を調節できる人工わんどを作っているそうです。が、効果はさっぱり、みたいです。
いったん壊した自然を取り戻すのは、並大抵のことではありませんし、壊すのにも、再生するのにも膨大な税金がつぎ込まれています。なんだか、腹立たしいですね。

堰さえなければ適度に水位が上下し、わんど内も時折増水によって水が入れ替えられたりして、貝が育ち、ついで魚が帰ってくる、と言われています。本流自体も真ん中部分を掘り下げて、余った土砂は河川敷に積み上げられてゴルフ場、野球場化されています。昔のような、増水による川の移動が無くなっています。




コウモリ その3
4月23日


ここも新穴です。
先ほどのと同じように、道はブッシュ化しています。


内部も、ほとんど同じ感じでした。


非常によく風が通り、コウモリ的ではありませんでしたが、キクガシラコウモリがいました。グアノは多くなく、まあ、休憩に利用する程度でしょうか。もっとも、こんなタイプの穴でも出産はするので、出産コロニーの可能性も否定できません。
アプローチがたいへんで、継続調査はしんどそうです。




コウモリ その2
4月23日


新しく見つけたトンネルです。
ブッシュがひどいです。夏になると、もっとたいへんでしょうねえ。


かなり、長いようです。


かなり奥まで進むと、コウモリがいっぱい飛んでいました。
コキクガシラコウモリでした。止まっているのは見つからず、みんな起こしてしまったようです。


ユビナガコウモリが一塊だけ、見つかりました。


古いタイプの待避所と、コンクリート製の新しげな待避所がありました。


一番奥は、閉塞しています。
グアノが多量でした。印象的には、ユビナガコウモリじゃないかと思っています。再調査が必要でしょう。




コウモリ その1
4月23日


7月にキクガシラコウモリが出産し、モモジロコウモリと一緒に生息するトンネルです。
モモジロコウモリが帰ってきているのか、確認に行ってみました。残念ながら、モモジロコウモリは発見できず。まだ移動していないのでしょうか?先日の別のトンネルでは、生息を確認したのですが。





コウモリ その3
4月16日


某トンネルです。ここも、キクガシラコウモリの出産地です。
いつもモモジロコウモリもいて、ひょっとするとモモジロコウモリも出産しているのではないか、って、今になって気が付きました。モモジロコウモリは5月に出産する、って何かに書いてありました。なら、もう帰ってきているかもしれませんので、調査に行ってきました。


キクガシラコウモリもいました。ここは捕獲許可がありませんし、天井が高くて捕まえられません。


煉瓦の隙間に、びっしりコウモリが入っていました。見ると、ユビナガコウモリです。キクガシラコウモリの繁殖時は、モモジロコウモリがそのコロニーに混じっていたり、丸くコロニーを作ったりしているのですが、モモジロコウモリの姿はまだ見えませんでした。
推定で、120−150頭ほどでしょうか。もっと増えるのかどうか、ちょっと興味があります。





コウモリ その2
4月16日


某所です。ここでも毎年、キクガシラコウモリが出産しているので、のぞいてみました。先ほどのトンネルがはずれだったので、ここもまだ帰ってきていないだろうと思っていたのですが。

ここへのアプローチは、ほとんど道がありません。初めて行ったときは何のトラブルもなく往復できたのですが、その後、何度も帰りに道に迷っています。帰ろうと思ってしばらく歩くと、元の場所に戻るのです。昼から調査したときはだんだん日が暮れてきて、焦るとよけいに訳がわからなくなり、やみくもに山中をさまよって、傷だらけになって帰ったこともあります。
それ以来、ひもを張りながら歩くことにしています。今日は午後から雨で、雨の中、ひもを張ったり回収したり、傘も差せずに歩きまわり、ビショビショになりました。

予想が外れて、コウモリがいました。今回は全頭捕獲して性別を確認し、標識を付けました。半数がオスでした。ここでは冬眠していないと思っていたのですが、オスがいたと言うことは、冬もいたのでしょうか?出産コロニーにはオスは混じらないように思っていたのですが。


(左)コウモリの手垢ならぬ、足垢で天井の色が変わっています。出産時は、もっと数が増えます。



(左)記録用紙と翼帯、回収したクモバエ、コウモリバエ。
(右)調査が終わって、回復を待っている子たち。すぐに起きると思っていたけど、今日は寒いからか、ずっと寝ていました。で、壁まで運んで一頭ずつぶら下げました。


(右)体を走り回るコウモリバエ。


帰り道、ひもを回収しながら歩きますが、何でこんなところを通ったの?、て思うところが多々ありました。行きと帰りでは、ずいぶん雰囲気が違います。何度も通って道を覚えるどころか、ひも無しでは絶対帰れないという自信が出来ました。



コウモリ その1
4月16日


某トンネルです。毎年、キクガシラコウモリが出産しているので、そろそろ帰ってきているかと思い、のぞいてみました。が、コウモリは不在でした。




関西空港
4月16日


妻と娘が韓国旅行とかで、空港まで見送り。
空港で両替しようと、何件かの銀行をチェックしてみると、微妙に交換ルートが違います。知りませんでした。もっとも、実質、いくらくらい変わるのか、どう計算するのか、よくわかりませんでした。

その後、コウモリ調査へ。




有馬温泉
4月10−11日


妻の両親を温泉に招待、てな感じで、数家族そろって宿泊しました。
大阪に生まれ育って半世紀、ですが、有馬温泉、って行ったことがありませんでした。非常に近くってびっくりしました。生瀬側から行きましたが、生瀬にはコウモリ調査で何度も通っています。そこから数kmで、こんな「別天地」があったんですね。

そもそも、火山もない大阪近郊でこれだけ大規模な温泉が湧いているのが不思議でした。ちょっと調べるとこんなところや、こんなところがありました。結局は、なぜなのか、よくわかりません。


ホテルに着いて車を置き、温泉街に出てしだれ桜を撮影しようとカメラを出すと、「メモリースティックがありません。」

昨日、コウモリ調査で古い方のカメラを持って行き、画像整理のため抜いたままでした。昔はこういう事が2,3回あったのでスペアのメモリーを持ち歩いていたのですが、今のカメラは内部メモリーもあるので持ち歩かなくなりました。何も考えないで古い方のカメラを持ってきたので、結局、今回の更新は、画像がありません、すみません。

狭い道に、車と人があふれています。道路脇では、猿回し。猿回し、って、動物愛護上の問題はどうなっているんでしょう?まあ、いるかのショーも、結局は同じレベルだとは思うのですが。チンパンジーがダメで、猿はいい、というのも理屈が通りません。まあ、伝統として残しても良いとは思っていますけど。


そもそも、風呂嫌いの私が温泉に行くと言うこと自体普通のことではなく、またこんな「高級な」旅館に泊まる事なんて皆無で(といいながら、昨年は母を連れて白浜に泊まったんだっけ)、非日常を味わう経験にはなりました。こんな「行事」でもなければ、この先も有馬になんて来ることはなかったかもしれません。

仕事が気になって朝食後、すぐに病院へ出勤。1時間で到着しました。




コウモリ
4月9日(金)


2カ所目の調査です。
2月に水没していたので心配していましたら、少し水位は下がったものの、やはり水没し、途中までしか調査できませんでした。


テングコウモリが、まだ残っていました。


この写真じゃよくわかりませんね。
近くに、ヒダサンショウウオがいた谷があり、久しぶりに行ってみました。水が枯れています。当然、サンショウウオが住めるはずはありません。
この近くで大きなトンネル工事があり、地下水脈を分断したのか、一番の観光スポットである滝の水量が激減し、今は水を汲み上げて滝の上部で放水しています。(その電気代、年に何千万円!)

この沢も、おそらくその影響で水が枯れたんだと思うのですが、今ちょっと行政側のHPをチェックしてみると、「生息に影響していない」って書いてあります。え、これのどこが、「影響していない」んでしょう?
ここのヒダサンショウウオはピンポイントで、ここだけに生息したはずです。うーーーーーん、何とも言いようがありませんねえ。
今さら、「予想外の出来事でした」って言っても遅すぎます。




コウモリ
4月9日(金)


大阪唯一の、キクガシラコウモリ出産地。
テングコウモリが残っていましたが、頭数は多くありませんでした。普通なら、もう少しいるはずですが。



コキクガシラコウモリが、この頃、いつも見られます。かわいい。



水たまりで、バンド付きのキクガシラコウモリ2頭が死んでいました。コウモリ調査で、死体に会うことは滅多にないのですが、2頭も、しかもバンドを付けていたとなると、前回の調査が影響あったのか、って、心配になります。



大恐竜展
3月19日(金)


博物館の、特別展です。
詳しくはこちら





あくあぴあ芥川
3月11日(木)


芥川緑地資料館(正式名は、こんな感じだったかな)で、安田守さんという昆虫写真家の展示があり、帰り道なので寄ってみました。
別ページを立ち上げますので、こちらをご覧下さい。




某廃坑
3月11日(木)


テングコウモリに期待して行ってみたのですが、水没していて入れませんでした。ここまで水が多いのは久しぶりでした。




軍事施設
3月11日(木)


某軍事施設です。トータルすると、20以上の穴が残っているらしいですが、入りやすいのは10ほど。残りは、かなり以前には調査したことがあるのですが、工事現場のようなところを通らないと行けないし、平日で作業しているようなので、探索はしませんでした。

いろんな形で穴が残っています。
内部は、崩れているところが多くあります。



(左)見にくいですが、内部からの崩落が多くて、上へ登るような格好で入ります。
(右)これは逆で、入り口上部からの崩落がひどくて、ほとんど埋まりかけています。下向きに落ちるようにして這って入るのですが、帰り、登ろうとすると、アリ地獄みたいに滑って登れません。で、今回は調査しませんでした。


ある穴には、キクガシラコウモリが20ほど寝ていました。


こっちは、コキクガシラコウモリの(大)コロニーです。秋にいることは知っていましたが、冬眠しているのは初めて知りました。


別の穴にも、多数のコキクガシラコウモリがいました。

本当は、テングコウモリに期待していたのですが、残念ながら見つかりませんでした。



ダム試掘坑
3月11日(木)


所々に、ハクビシンと思われる糞がありました。
(右)銀杏、かな、たぶん。右の古い糞は、たぶんエノキ。


頭上で物音がして、見上げるとハクビシンがいました。木枠の上に渡してある木の上で寝ていたようです。全部で4頭ほどいたようです。


コロニーと言うほどではありませんが、コキクガシラコウモリがポツポツいました。


帰りにもう一度ハクビシンに会いに行きました。隙間から、長い尾がはみ出しています。
(右)少し見にくいですが、獣の糞だと思います。で、ハクビシンはこういう排泄の仕方はしないと思うので、ひょっとしたら、タヌキの溜め糞かもしれません。


未確認情報で、ここでモモジロコウモリを見た、と言うのがあったので期待したのですが、やっぱり見つかりませんでした。



トンネル
3月6日(土)


大阪に、こんなトンネルがあるのに見逃していました。(なお、画像の一部はこちらからお借りしています。普通じゃ、こんな角度から写真を撮れるはずはないのですが。)
そこそこ長く、途中で曲がっているので向こう側は見通せません。かなり良い感じのトンネルですが、風がけっこう通っています。注意して下も観察しましたが、グアノらしきものは発見出来ませんでした。雰囲気からすると、コウモリが出産哺育に使っても良さそうな感じでしたが、現実に使っているかどうかは微妙なところ、おそらく、使っていないような気がします。でも、遠くないところでキクガシラコウモリやテングコウモリが見つかっているので、全く期待できないわけでもなく、6月か7月に、再調査が必要かもしれません。