院長の週末   

 
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2010年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12




無人カメラ回収   8月30日
標本同定会     8月27日
岩湧山 リベンジ  8月23日
USJ           8月15日
無人カメラ設置   8月9日
なにわ淀川花火大会 8月5日
アライグマ撮影!  8月2日
岩湧山        7月26日
ササゴイ!      7月17日
ホネホネ団      7月16日
ウズちゃん      7月14日
コウモリ新生児2  7月8日
コウモリ新生児   7月5日
キツネ         7月2日




無人カメラ
8月30日(水)


8月9日に設置した無人カメラを回収に行ってきました。以前にもここへかけたことはあるのですが、水が多かったからか、なーーーーんにも写っていませんでした。今回は設置時も回収時も水は少なく、きっちりフラッシュでお迎えもありましたので、ちょっと期待しつつ画像をチェックするとなんといろいろ写っています。しかも撮影枚数250枚。
画像ばっかりになりますが、うれしいのでいっぱい掲載します。


なお、以前にも書きましたがこれはデジカメタイプの廉価版の赤外線カメラなので、検知してからシャッターが降りるまで2秒ほどかかります。250枚撮影しても生き物が写っていたのはごくわずかです。フィルムカメラならタイムラグがないので、写し損ねが無いと言えば無いけど枚数が36枚じゃねえ。そんなに頻繁にフィルム交換に行けませんし。

設置時のお見送り。 お迎えのシャッター。働いてまっせ!


アライグマが4頭。午前3時に数枚撮影してました。


じゃーん、アナグマ!1時。数分だけ写る。穴の中には入らなかったように思います。


さて、何が写っているでしょうか?



昼にシャッターが降りたと思うと・・・・・・・、人間でした! 左は、こちらをのぞいている図。


小型哺乳類を、写った場所にまとめて切り貼りしてみました。 右は拡大図。


サイズから言うとアカネズミ? 同じ所ばかりで写ります。


謎の哺乳類(?)2点。


で、コウモリ調査はユビナガコウモリがいっぱい戻ってきていました。すぐに飛ばれたので積極的な捕獲はしませんでしたが何となく手に取ったユビナガコウモリにバンドが付いていました。ここではけっこうな頭数バンディングしていますので、当然私の再捕獲だと思って番号を読むと、
2T00966
なんじゃこれ?私のバンドでもないし、大阪でバンディングしている可能性のあるH先生のでもない。
ユビナガは遠くまで移動することで有名なコウモリです。遠くから飛んできている可能性が大きいです。喜んだけど標識した人のデータは確認できるんだろうか?バンドが見つかっても公的に管理しているところがないんで、問い合わせる場所もないんですね、実は。
一応、コウモリの会のMLへは流しましたが、今のところ反応無し。
これじゃ、なんのための標識調査かわかりませんねえ。(と言いながら、私のバンディングデータも仲間数人で持っているだけ。一応、コウモリの会へは使用番号は届けていますが。)

設置場所。水がないのは久しぶり。 ユビナガの団体さん。


さて、穴の内部にはウンコがあちこちにあります。以前、ハクビシン親子を見つけた時にもいくつか持って帰って調べていて、ほとんどが種子だったことから穴の中のウンコはハクビシンだと信じていました。今回、アライグマとアナグマも見つかったので、ウンコの持ち主の選択肢にはそれらも加える必要があるんでしょうか?




標本同定会
8月27日(日)


博物館恒例の、標本同定会。本来の目的は子供の夏休みの宿題のお手伝い、みたいなもんなんでしょうけど、大人の参加も多く、お祭りみたいなもんになってます。館側も存在価値を示す良い機会で、子供に限らずいっぱいの人に来てもらった方がうれしいわけです。
で、私も冷やかし半分、野次馬半分で毎年のぞきに行ってます。今日は同定して欲しい標本持参で。

持っていったのはハクビシンのウンコにイギリス土産のペン。
まず、ペンは外国の図鑑まで持って来て頂きましたが同定できず。かなりいいかげんみたいでした。

タネは植物担当の人に見てもらっても即答はありません。植物といっても範囲は広いですから、ご自分の研究から遠いとすぐにはわからないようです。で、ペンのついでに鳥屋さんに見てもらうと即座にムクノキ、って返事が来ました。鳥の学芸員は、食性を調べるために種子標本を作っておられます。いやー、たいしたもんです。おまけに、一つだけあった種子も(たいした特徴もないのに)シロダモ、って一発で答えが返ってきました。


こっちはかなりの難題です。ゴマ粒みたいなタネの方です。以前専門家に、サルナシかマタタビ、って言われましたが、いずれハクビシンの食性調査と言うことで発表する必要があるので、どちらかはっきりしてほしいなあと、もう一度持ち込んでみました。図鑑の絵合わせだけではわからず、標本室から実物を持って来て下さりサルナシ、って同定されました。これはやっぱり専門家の仕事ですね。

もう1点。貝が見つかっています。山の中で、しかもウンコから。陸生の貝に2枚貝はありません。シジミ貝?山の中で?
結局これはさっぱりわからないみたいでした。予想では海の貝ではないか、という話。工事用の砂利なんかに紛れ込んでた貝が、何らかの理由で回り回ってハクビシンが食べたか、あるいは足にでもくっついていたのか。


こちらは生もの。同定を兼ねた、標本の寄贈です。
一見するとヒキガエル。富山県での採集と言うことで、調べるとアズマヒキガエル、ということでした。スケールがないのでわかりにくいですね。まだ大変小さな、かわいい子供です。


会場をぶらぶらしていたら若いお母さんが持って来た標本。タイにくっついていたとか。タイノキ、っていう寄生虫だそうです。フナムシの友だち。
冷静に、標本にして同定会に持ってくるとは、タダモノではありませんねえ。本人はシャコかな、って思っておられたそうですが。

午前中、1時間ほどぶらついていましたが、あとは鳥の羽、巣、貝、岩石、植物標本、などなどがあったようです。魚も含め、脊椎動物はいつもヒマそうです。昆虫の部屋は別で、帰りにのぞくとこちらは繁盛していたみたい。



岩湧山
8月23日(水)


前回、天見側から歩いてたどり着きませんでした。今回は紀見峠側から歩いてみました。
紀見峠側から歩くと、ほとんどが植林地です。あんまりおもしろくないコースです。さらに、少し歩いてから等高線をほとんど直角に登る事になります。沢筋から一気に尾根筋へ。これが非常にしんどい。で、登り切ると標高が650mで、高さ的にはあと250m。ここからは尾根筋をちんたら歩くコースになります。


今日はヘビに会いました。ヤマカガシのベビーサイズ。染色液浸標本にちょうどええなあ、と思い、しばらくキープしていたけどやっぱり置いてきました。このサイズでは飼うにも餌に困るでしょうし。
右はウンコを食べるセンチコガネ。いくつも見ました。実物は輝いているんですけど、うまく撮影できず。


今回は非常に順調に到着。
山頂はススキの原で有名です。滝畑の家屋に使われるとか。山頂へ来たのは何年ぶりだろう?高校生の時、予備校の時、子供会の引率、夏も冬も、その時々何かあると来ていました。


昨日、大阪では夕立?、(っていうのかなあ、)突然の大雨で場所によっては浸水もしていました。今日の天気予報では、市内では降らないが山間部で局所的豪雨、って言ってたので心配してたけど、結果的には1滴も降りませんでしたし、山頂からの眺めもよかった。
右の方にPLの塔が見えます。昔、PL花火を山頂から見ようと思ったことがあります。で、予行演習として和泉葛城山からりんくうの花火大会を見たことがありました。あまりにも遠くてなーんにもおもしろくなかった。(って、地元の人以外は地理的なことはさっぱりわからんでしょうね。)やっぱり花火はかぶりつきが一番です。

で、あとは岩湧寺から三日市まで車道をひたすら歩くだけ。夕方になっていましたが風もなく、登りより暑かった。
本日遭遇したハイカーは2組3人。本日の歩行距離15kmぐらい。
月に1,2回のハイキングじゃコレステロールも消費しないかな。ボチボチ再検査してみようかな。




USJ
8月15日(火、盆休み)


すごく久しぶり。せっかくの盆休みなのに行くところもなく、暇つぶしに酷暑の遊園地へ。
人の入りはそこそこ、というか、まあ混んでいました。
前回見損ねたアニマルショーです。以前より、鳥が多いように思いました。左の黒い鳥、種類はなんでしょう?。一瞬カササギかと思ったけど大きさや形が違う。一見するとカラスだけど、国産のカラスを使うわけないでしょうし胸部から背中に白変部があるし。
ストーリーは前の方がおもしろかったなあ。


ウォーターワールド。こちらも相変わらずの人気。よく入っていました。




赤外線カメラ再設置
8月9日(水)


ユビナガコウモリの生息地です。落盤で坑道が短くなってからユビナガやコキクが少なくなったように思います。また、最近、水没が非常に多く満足に調査できていません。前回カメラを2週間ほど置きましたが内部から水が流れ出すほどの水量で、そのためかどうか、何回かシャッターは降りていましたが何も写っていませんでした。
本日は沢の水は非常に少なかったです。が、内部はやっぱり水がたまっています。浅かったので、今回は何とか最後まで調査できました。
コウモリはキクガシラが二ついただけです。ハクビシンは姿や足跡も見つかりませんでした。水没が影響しているんでしょうか?

ふだんは滝のように流れている。 やっぱり中は水没。


奥は水がないところもある。 さて、楽しみは1ヶ月後。




平成淀川 改め、なにわ淀川花火大会
8月5日(土)


淀川の花火大会です。
今日は朝からそわそわ。11時50分にはすでに気持ちは花火モードで、シートを担いで出かける用意を奥でしていました。その時、来院した猫をK先生が見ていました。「うーん、尾っぽが化膿していますねえ。骨折しているかもしれません。尾のこういう傷は肉がもらないのでダメかもしれませんよ。」
見ると尾が途中で折れ曲がり、化膿しています。見るなり、「切りましょう。」
確か、昨年だったかも出かける前に急な手術が入ったような気がします。まあ、それが仕事なんで仕方ありません。

すぐに麻酔してちょん切って出血を止めて縫合。さっさと手際よく手術し、ブラックジャックの気分。
片づけはスタッフに任せていそいそ出かけました。

現地着2時。ほとんど誰もいませんなあ。いつもの堤防上で座って時間を過ごします。
警備員のおっちゃんが拡声器で叫んでいます。
「危険防止のため、今年から堤防上の見物は出来なくなりました。速やかに(どこそこの)無料スペースに移動して下さい。」
「無人のシートは即座に撤去します。ご了承下さい。(って、ほとんど無人でっせ。)」
「もうすぐ、機動隊が来て強制排除します。堤防上の見学はご遠慮下さい。(それは見もの!)」

そんなん、すでに無人シートもいっぱいだし、私を含め、シートをひいて座っている人もたくさんいます。その現実を置いておいて、今年は堤防上はダメって言われてもねえ。
ついで、堤防上にいっぱい見物者がいるのに、通路にロープを張って人をシャットアウトしています。本気で人を入れないならそれなりにやり方もあるやろうに。当然、入れろ入れないでもめています。それをこちら側から高みの見物。
で、堤防下のスペースも今年はなかなか開放しません。何か意味あるのかなあ。

で、4時の風景。堤防上の「バリケード」と、もめる人たち。そら、いっぱいの人がすでに堤防上で見物の用意をしてるのに、入れないなんて怒るで。

入れろ、入れない・・・・・ ほとんどが無人シート


結局は5時になるといつもの通り。

で、肝心の花火は昨年より迫力あったなあ。数時間待った甲斐がありました。もっとも、4時に来ても十分良い場所で見られるんですけどね。
花火の写真は同行した友人が撮影していたのでそれをもらうことに。

で、送ってもらった画像がこれら。


水上での花火がきれい。




無人カメラの回収
8月2日(水)


約1ヶ月前にセットしたカメラを回収しに行きました。前回結露してほとんど撮影できなかった穴です。今回は結露しないように風がよく通る、入り口からすぐの所にセットしたので期待していたのですが、さて結果は?

センサーが作動しているとフラッシュでお迎えのはずが、うんともすんとも言いません。カメラはやっぱり結露。
不安を感じながら回収すると撮影枚数が300枚になってます。撮影日時は7月末まで。ふーん、一応、動いていたみたい。センサーの電池が無くなり動かなくなったようでした。

取り急ぎ現地でチェック。アライグマを発見!といっても、この穴では以前にも現物を見ています。細かいところは帰ってからでしょう。

前回、セット時に取られた後ろ姿と、帰りがけのチェック。数分でレンズが曇っている。


で、写っていた画像。枚数で数枚、別々の日に2回写っていました。


まれにコウモリが写っています。入り口が小さいのでコウモリの出入りでも反応し、たまたま通りかかった別の子が撮影されます。その他はほとんど何も写っていません。時間帯の感じでは日没時、深夜の2回のピークがあるみたいで、コウモリの活動に一致しているように思います


こんな画像が撮れました。おそらく疥癬症のタヌキ。


で、内部の調査。いつもの場所に哺育コロニーがありました。もちろんみんな飛ぶ大きさで、攪乱させてしまいました。申し訳ない。ひょっとするとすでに分散しているかなあ、とも思っていたんですけど。

まあ、こんなもんでしょうか。やっぱりタイムラグが大きすぎるように思いますね。反面、フィルムカメラでは撮影枚数は36枚。このデータを割り当てると4日ほどで終わっているはず。そんなに頻繁には、回収に行けません。タイムラグのないもっといいカメラを使えばいいって?そんなお金がどこに?

この日、カメラを回収後次の場所に設置するつもりが、カメラ側の電池や記録媒体は持って行ったのに、センサー側の電池を持って行くのをコロッと忘れていました。また出かけないとあかんなあ。
次の場所はハクビシンの穴。何度も実物を見ています。意味あるんかいな。*テンのウンコもいつも見ているのでそれに期待しているんですが。




岩湧山
7月26日(水)


(ブログに掲載しましたが、日記代わりにこちらにも再掲しました。)
平日の半休です。日頃の運動不足の解消にと、岩湧山を計画しました。
岩湧山は特に思い出が深い山です。高校の時、生物部に所属しこの山に昆虫採集に通いました。以来、何かあるごとに登っているような気がします。非常によい里山で、博物館でもよくハイキングに使っていますし、昆虫採集合宿も行われています。
紀見峠側から登り天見に降りるコースをよく歩いていましたが、今日は午後からのハイキング、しかもスタートが2時過ぎとかなり遅いので、途中で断念しやすい天見側からのコースを選びました。

何度も通い慣れた流谷。炎天下で無風、アスファルトからの照り返しもあって非常に暑かった。気合いが入ってたのか、かなりのオーバーペースで歩いていたみたいです。岩湧寺手前で山間コースがあったのでこちらを選択すると、けっこうな山道でかなりばて気味になってしまいました。岩湧寺についたのが午後4時。地図上では頂上まで55分。しかもここからは等高線を直角に歩くような急坂です。高校生の時も、昆虫はここから先は少ないし、非常にしんどいので、めったに登りませんでした。しばらく考え、とりあえず30分だけ歩くことにして登り始めました。で、けっこう良いところまでたどり着きましたが、時間切れで引き返すことにしました。やっぱり運動不足なんですねえ。最後の踏ん張りがききませんでした。

首から双眼鏡をぶら下げ、ザックにはデジカメを入れていましたが、使う元気はありませんでした。いろいろおもしろい虫や風景もあったんですけど。
かろうじて帰りに寺付近で撮った写真。


帰りは暗くなるかもしれないし、車道を三日市まで歩くつもりでした。が、途中から千早口へ抜ける道を見つけて、こちらを歩くことにしました。千早口付近でハイキングコースを開拓すれば、博物館のハイキングにも利用できるかと思ったからです。
唐久谷から地蔵谷へ抜ける道を探しましたが見つかりません。代わりに十分2車線はある、工事中の車道があります。どう考えてもこの道です。歩いてみると道の脇に古い道標があり、間違いはないようです。さらに歩くとでかいトンネル。その名も「地蔵谷トンネル」。
遭難に備えて用意していた懐中電灯をこんなところで使うとは思っていませんでした。かすかに期待しながら、天井を照らしながら歩きましたが、コウモリは見つかりませんでした。

この道を使うと地図上で40分ほどかかる行程が20分ほどで済みます。道路は舗装こそしていませんが、ほとんど完成しています。ですが、いったい、何のための道でしょう?明らかに、唐久谷の集落から車で千早口へ抜けるためでしょう。現在は北にしか行けないですから。それならそれでなんで車を通さないのでしょう?すごく厳重なフェンスがあって、人間もフェンスの小さな穴をくぐらないと歩けません。
察するに、新興住宅街の車が南へ抜ける時の裏道になるのか、国道が混雑した時の抜け道になるのが不安なんでしょうか?でも、そんなことは作る前からわかっていたはず。完成から数年立つのにほったらかし?完全に税金の無駄使いとちゃいますか?
どうせなら入り口を極端に塞いで、コウモリの住みやすい形にしませんか?何億円かのコウモリの家?

ということで平日の午後からハイキングは終了。時間に追われてのんびり出来ませんでした。やっぱりハイキングは朝からのものです。



ササゴイ発見
7月17日(海の日)


一昨日に「ササゴイを保護しました」って、鳥が持ち込まれました。すごく小さかったけど、一見すると「ゴイサギ」です。
私の記憶ではササゴイの繁殖地は淀川、福島区だけです。大和川では見つかっていなかったはず。当然、これもゴイサギだと思っていましたが、若干模様が違うような気もします。ただ、どちらにしてもこんなに小さなヒナは見たことがないので区別できずにいました。

16日に鳥の学芸員に話をすると、河口付近であること、雰囲気がゴイサギくさくない、等々からササゴイかもしれない、との返事でした。さらに、早急に調査するといいました。
ササゴイであれば鳥屋的に大発見です。(もちろん私でなく、保護された方が第1発見者ですが。)その栄誉を横取りされてなるものかと、朝の仕事のあと、雨の中を見に行ってきました。

何の変哲もない小さな公園です。静かです。私の知っているサギのコロニーは、何種類かのサギが混じっていてたいへんにぎやかです。静かですがよく見るとあちこちに巣が見え、ヒナや巣に座った親が見えます。見上げる格好になり姿がよく見えない、さらにササゴイなんてあまり観察したことがないし、こんな所で繁殖しているなんて(しかも初記録)信じられずに図鑑片手にじっくり見ていましたが、どう考えてもササゴイです。

すごく人の通る公園でもありました。駅までの近道でこの公園を斜めに横切るようです。気が付いているのかいないのか、傘を差してスコープとカメラと双眼鏡を持ってウロウロしていましたが、だれも気にしている様子はありませんでした。
あと1週間ぐらい発見が早ければ今回の大和川展の解説書に載ったかもしれないのに。残念でした。

巣が3つ、わかりますか? 巣に立つ親と、左に子供。

巣立った子供。 この位置では同定しにくい。





ホネホネ団
7月16日(日)


世間は連休らしいですが、今日も明日も仕事がちらっとあります。それ以上に居候が多いので、雑用も色々あります。
昼頃までホネホネ団で野次馬しようと思っていたら、仕事が多くて結局夕方までびっちり手伝う羽目に。立ちっぱなしで疲れました。
主にアライグマとハクビシンの解体を手伝っていましたが、切れないメスでおおざっぱに仕事をしているもんだから、手が滑って指を2ヶ所も切ってしまいました。気合いが足りんなあ。というか、マメに刃を替えればいいんですが、1体で何枚も付け替えるのはもったいないし。
詳細はこちら

全然関係ないけど、橿原市昆虫園での6月の、ムササビの解剖の写真をもらいましたので載せておきます。
公開なんできっちり手袋をしてます。




ウズちゃん
7月14日


更新頻度が少ないので、こちらに書きます。
ウズラのお腹がだいぶん前からふくれていました。腫瘍だとは思っていましたが、(おそらく)高齢ですし鳥の開腹手術はほとんどやっていませんので手術は躊躇していました。最近、腫瘍からの圧迫で呼吸もしにくくなってきたので手術することにしました。

精巣の腫瘍で癒着がなく、栄養血管も少なかったので摘出手術に成功しました。
ふだん160gの子ですのに、腫瘍の大きさが70g。お腹の大部分がなくなった感じです。手術してすぐはバランスが取れないで前へつんのめっていました。
もっと早く手術してやればよかった。が、飼い主とすれば、命の危険があると思うとなかなか思い切れないものです。




コウモリ・コウモリ
7月8日(土)


大阪の繁殖地を調査してきました。私が知る限り、大阪で唯一見つかっている分娩洞です。
例によって例のごとく、6時過ぎから入り口で出ていくコウモリの数を数えます。いつ見ても楽しい。最初の頃は出ていったり入ったりを繰り返し、頃合いを見計らって外に飛び出すようです。8時頃には出入りが無くなるので、これからが調査の始まりです。

いつも新生児コロニーのある場所に何もいません。なんで?????
今年は分娩が遅れているんだろうか?また来週来るのはたいへんだなあ、と思いつつ、ふだんキクガシラはいない場所を念のため見に行きました。ここは這って坂を登る必要のあるところ。いつもはあまり調査しないんですけど。

登ってみると見つけました。かなり多い数です。今までで最高に近いかもしれません。大きなコロニーが二つに、数頭のコロニーが2ヶ所。総数約100頭。うーん、やっぱりかわいい。

こんな顔です。 湿度が高すぎてカメラが曇る。



で、赤外線カメラを再設置して今日の調査は終わり。
非常にいいデータも取れて、有意義な1日となりました。

関係ないけど、今年の初物でした。




キクガシラコウモリ 繁殖コロニー
7月5日

7月はコウモリの繁殖シーズンです。調査は親が採餌に出かけた夜に行います。もちろん、分娩前ですと早すぎますし、遅くなると子供も飛ぶようになって調査できません。ディスターブを考えるとあまり頻繁に入りたくありませんし、タイミングが非常に難しい。もちろん調査地のハシゴは出来ません。
ここ何年かの経験からすると、7月の第1週あたりが適期。調査したい場所は3ヶ所。どう考えても日程が取れません。平日でしたが休みをもらって調査に出かけました。

ここは片側が水没した長い洞穴、反対側は短いコンクリートの穴。どう考えても長い方が環境も一定していて安全だと思いますが分娩は短い方で行われます。出入り口が近くて暖かいからでしょうか?
日が暮れる前に水没側を調べます。予定通り、というか、期待通りモモジロコウモリがいました。残念ながらコキクは見つからず。

所々で地下水が噴き出す。 隙間が好き。

おとなしい。 何で今頃ここに?

分娩洞は親が出ていってからでないと調査できません。7時前から入り口で待機し、ディテクターで声をモニターしながら親の出巣を待ちます。もちろん親の数をカウントするのですが、暗いところに木が密生し、非常に見にくい。目をこらして、ただ、じっと待つのはつらいところがありますねえ。周りが日が暮れて真っ暗になってくると心細いんですね。真っ暗闇の洞窟の中は平気なのに、なんか矛盾してますなあ。
何とか8時まで我慢しましたが、出る数が減ってきたので入ってみました。あと10頭ほど親が残っていました。2,3頭は赤ん坊を抱えて飛んでしまいました。ちょっと焦りすぎて、かわいそうなことをしました。


入り口付近でテングコウモリを見つけました。このコウモリは冬のみ洞穴に入り、夏は見つからないはずなんですが、何で今頃ここに?おまけに日が暮れても出ていきません。季節感がないのか、ぼけているのか。

で、目的の子供は期待通り、あちこちにいました。ここの新生児はいくつかのコロニーに別れていることが多いようです。あまり密集しません。今度行く予定の別の穴は、子供だけの大きな固まりになっていることが多いのですが、どうしてそんなに形態が違うのかはわかりません。不思議ですねえ。


あと1週間もすれば、成長の早い子は飛ぶような感じです。まあ、いいタイミングで調査できたのではないかと思っています。この大きさならバンディングしてもいいらしいけど、やっぱり少しは負担になるでしょうしそっとしておくことにしました。

この穴は純粋な分娩洞。この時期にだけしか利用しません。この子らももう少しでどこかへ行ってしまいます。次に会えるのは来年かなあ。といっても、みんな同じ顔なんで、来年会っても今年の子かどうかはわかりませんが。




キツネ
7月2日


知り合いから画像をもらいました。私も前日に姿は見ていますが、ここまで慣れているのだとは知りませんでした。
北海道のキタキツネを思い出します。内地のキツネでもここまで慣れるんですねえ。それにしても、生き物を見るとなんで餌付けしたくなるんでしょう?
ここはいわゆる里山を開発した感じです。裏手には感じのいい雑木林が広がっています。カラ類の混群が飛び回り、ホトトギスがさえずっています。明らかにキツネの方が先住民です。
まあ、野生の動物にとって食べることは生きることなんで、ここで食が足りるなら楽でいいのかなあ。

巣穴がわかるでしょうか? 裏はいい林です。

斜面をおりてきて エサをもらい

子供の元へ。 で、分けあって食べる。