院長の週末 

 
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友が島       4月24日
服部緑地     4月18日
岡村宏一コレクション チョウと甲虫  4月17日 
合宿下見とオオサンショウウオ   4月11日 
大内山動物園  4月3日
犬山モンキーセンター・犬山城    3月29日
コウモリ調査   3月27日
18切符 その1 3月19−21日
堺のサル      3月18日
恐竜ランド     3月6日




友が島
4月24日(金)


ちょっと調べものをしていたら、友が島に、大きな穴があるようなことを書いていました。友が島のコウモリは、何度も調べています。確かに、時々、見つかりますが散発的で、ご休憩、と言う感じです。最初は島内で繁殖している可能性も考えていたのですが、対岸で繁殖地を見つけたので、ここから移動しているんじゃないかと思いました。で、もう、調べる必要もないかな(和歌山県では捕獲許可は取っていないし)、と思っていたのに、この記載を見ると、何十m、と書いています。そんなに大きいと、繁殖の可能性があります。そうなると、やっぱり調べる必要があるでしょう。で、とりあえず行ってみることにしました。

平日だが、若者の団体さんでけっこう混雑。あとは釣り客に、地元の人(?)数人。


最初に、虎島と言うところへ行きました。こちらにも砲台跡があるのは知っていましたが、途中の道が台風かなんかで破壊され、崩れています。その部分が、満潮になると水没するのです。ネットで検索していると、まさにそういう人の手記がありました。キャンプしていた人らしい。夕方に虎島に渡って遊んでいたら、満潮になり道が無くなっていたそうです。海に浸かって、手探り、足探りで何とか渡った、と書いてありました。私も、渡って帰れなくなるのが怖くて、今まで行けませんでした。今日は潮を調べてからきました。


虎島の砲台近くで、穴を見つけました。こういう素堀の穴が、島のあちこちにあります。
入ってコウモリ(しかも、キク、コキク)を見つけたのはいいけど、岩に思い切り頭をぶつけて流血。(というほどでもないか、血がにじんだ。)いつもヘルメットを付けているので、安心して思い切り頭をぶつける癖が付いているのかもしれません。


地図では、虎島になんとか窟というのが二つ書いてあります。岩場は急に落ち込んでおり、波に浸食されたところでもあるのでしょうか?あまり長居したくなかったのと、道や案内がなかったこと、一人じゃ危険と言うことで、こっちはパスしました。


砲台跡や、住居跡があちこちにあります。どれがどこかは、省略します。まあ、みんなおんなじ感じです。こっちもご参照下さい。
ちなみに、コウモリは見つかりませんでした。









たしか、タイワンジカです。この島を自然動物園にする、とかでいろんな動物が放されたそうです。タイワンリスはいっぱいいます。ホロホロチョウもいるらしいけど、見たことはありません。クジャクは見たことがあるように思います。


あちこちに穴。いくつかは入ったことがありますが、頭をさらにぶつけそうで、今日はあれ以降、穴には入りませんでした。大きな規模のはありません。
(右)ゴミ捨て場と化した穴。こういう穴は多くあります。


で、ここが主目的地。「断崖絶壁」の途中にあります。HPの解説にもそう書いてありましたが、人が出入りしていたのなら、それなりに道でも残ってないか、とタカをくくっていました。
(左)海岸から見上げた図。岩場を途中まで上りましたが、もろい岩に落ち葉や砂が堆積していて、怖くて断念しました。断念してから降りるのも怖かった。
(右)わかります?断崖の上の道路から、数m下に構造物があります。木を伝って降りられそうな気もするのですが、万が一足を滑らせると、おそらく下まで止まりません。10mくらいかなあ。痛い、だけじゃ済まないと思います。


コウモリ調査(廃坑)では、初めての穴でも一人で入っていますが、基本的に暗闇というだけで、落ちる心配なんかはありません。で、どんな穴でも平気で入っていますが、この手の、「高い」、のは無理です。下を見ると怖くて足が動かなくなります。
上に行ったり、下から眺めたりを何回も繰り返しましたが、諦めました。


結局、虎島を調査する目的は果たせ、コキクを見つけるというおまけも付きましたが、肝心の穴の調査は出来ませんでした。うーーん、山の専門家に頼むしかなかなあ。まあ、ハシゴさえあれば降りられるような気もしますが、やっぱり怖い。



帰りに、近くにあるトンネルにも行ってみました。大阪側でバンドしたコウモリが、こっちへ移動しています。
ここのコウモリには外部寄生虫がいっぱい付いているのですが、さすがに春で気温が高いためか、起きる子が多数いました。




で、さらに、帰り道にあるサギ山を調査してきました。道路脇の緑地帯のマツに、サギがいっぱい。巣の数では、100近いんじゃないでしょうか。




鳥類研究グループ、じゃなかった、鳥類フィールドセミナー
服部緑地
4月18日(土)


鳥の観察会のメールが来ていました。いつもの鳥類研究グループかと思って参加しましたが、よく考えると、今回は鳥類フィールドセミナー、という行事です。博物館で後日行う観察会の下見を兼ね、あわよくば今回の参加者に世話人になってもらおう、という趣旨の会です。もっとも、共通のメンバーも多いのですが。

主目的は、「池で繁殖する鳥の調査」、です。現在、淀川水系の生き物をいろいろ調べていて、その範囲の池の鳥も調べよう、と言うものでした。


(左)とある池で、カラスが釣りをしていました。よく見ると、留守になっていた釣り台に立って、エサのおこぼれをつついている感じでした。
(右)こっちは、釣った魚をねだっているアオサギです。


釣りをするには、フェンスを越えなくてはなりません。他の池ではフェンスを壊しているところも多いのですが、ここではこういうのが、はやっていました。踏み板を策に引っかけています。補強の仕方に、いろんなバージョンがあるようです。


目的の一つに、サギ類の繁殖を探す、と言うのもあります。何カ所かで、アオサギの営巣を見つけました。これは、巣の下に落ちていた卵の殻。巣は写真を撮るのを忘れてしまいました。


こっちは、カイツブリの巣です。


参加者の一人、Kさんが、この池の反対側で変わったサギを見つけました。学芸員は、サンカノゴイ、と言います。サンカノゴイというのは、いわゆる珍鳥です。本来なら、例の、バズーカ砲みたいなカメラの行列が出来る鳥です。調査をしながら反対側へ行ってみると、


カメラマンが一人、来ていました。


ヨシの間で、首を伸ばしてじっとしていました。おそらく、隠れているつもりなんでしょう。実際、見方によると草に隠れてわからなくなります。



ネットで調べてみると、この冬中、服部緑地とその周辺に住み着いているようです。11月あたりでは、休日には何十人も押しかけていたようです。みんな写真を撮り尽くして、もう既に飽きられたんでしょうね。で、カメラマンの数が少なかったようです。
これは某ページからお借りしました。ネット時代で、この個体の、似たような写真がいっぱい出てきます。
(ブログの方にも経緯を少し書いていますので、ご覧下さい。)

久しぶりにゆっくり鳥を見た感じです。それなりに楽しんできました。

服部緑地には、民家集落博物館があります。以前に一度見に来て、HPに載せたつもりでしたが確認するとありませんね。と言うことは2002年以前だったかな。
確かに古い民家が並んでいて一見の価値はあるのですが、展示物という感じがして、生活臭がありません。やっぱり白川郷の方が本物のすごみがあります。



岡村宏一コレクション チョウと甲虫
4月17日


明日から始まる特別展の、内覧会。
圧巻。一見の価値あり。詳細はこちら





合宿下見とオオサンショウウオ
4月11日(土)


博物館友の会昆虫採集合宿(と、プロジェクト淀川の研修会)の下見です。5月に実施される予定。猪名川町の某施設に宿泊して昆虫採集、自然観察、夜はオオサンショウウオの観察会の予定です。最近、宿泊行事にはさっぱり参加していませんが、オオサンショウウオが関係すると行かないわけに行かず、ちょっとだけお手伝い。

まず、昼間の観察会、のコースの下見です。
途中で、「かわいい」マムシを見つけました。カメラを構えると、一人前に飛びかかってきます。しっぽを、ガラガラヘビみたいにふるわせます。
あえなくご用で、博物館の収蔵庫へ行くことになりました。


ネコノメソウと言うんだそうです。そう言われれば、猫の目ですね。雨滴散布と言って、雨粒がここに落ちると種が反動でばらまかれるそうです。別の学芸員がスポイトで水を垂らしましたが、何も起こらず。もっと熟成してからなのか、良くできたウソなのか。


なんか、すごくめずらしいようなことを書いていますが、タダのひねくれた木にしか見えませんでした。もっとも、ひねくれ方が特徴的なのかもしれません。


いい風景ですね。


大野山山頂付近です。
頂上は芝生広場。その少し下に猪名川源流の看板があって、溝みたいなのがあります。一応、水は流れていますが、ゴミがいっぱい浮いています。近くに水道の栓でもあるのか、とも、思ってしまいました。


昼の部は終わり、夕食後、オオサンショウウオの観察会、下見です。捕獲許可の問題もあるので私一人じゃ無理。兵庫県で調査されているOさんに手伝ってもらいました。(というより、Oさんに丸投げ。私は付いていっただけ。)
大阪での活動が休止していて、サンショウウオの観察もすごく久しぶり。このあたりは生息数も多く、いくつも見つかり、まあ、本番も大丈夫みたいです。ちょっと安心しました。


堰の下で、移動できずに、たむろしている個体。




大内山動物園
4月3日


18切符で、紀伊半島一周と大内山動物園へ行ってきました。
詳しくはこちら





犬山モンキーセンター・犬山城
3月29日(日)


18切符の旅、第2弾です。犬山のモンキーセンターと、ついでに犬山城へ行ってきました。
非常に、楽しんできました。詳しくはこちらをご覧下さい。





コウモリ調査
3月27日


先月も調査した穴です。先月と同じく、水没しています。


コウモリは少なめ。テングコウモリも、一つしか見つかりませんでした。水没で半分くらいしか入れず、調査はすぐに終わりました。
主目的は坑内の温度測定だったのに、長靴の水没ばっかり気になって、測定を忘れました。何しに行ったんだか、わかりません。





18切符 九州の旅
3月19−21日


18切符で、サファリに門司港に動物園の、(私にとっては)大旅行をしてきました。
詳しくはこちらです。





サル
3月18日(水)


大浜にいるサルたちです。新しい家を造っていると言うことで、見に行ってきました。

70年間、「閉鎖社会」だそうです。生まれるのと死ぬのが均衡しているらしい。現在(というか、常に)、50頭弱だそうです。
近所の人がエサを投げ込むためか、「メタボ」ザル、すなわち、お腹が異常に垂れたサルがいっぱいいて、テレビかなんかで報道されたため、慌てた堺市がエサを与えられないような檻式のゲージを作って移動させるらしいです。


なんか、数が減っているような気がします。見に来ていたおっちゃんも、なんで今年は赤ん坊がおらへんのかなあ、エサに薬でも混ぜてるんちゃうんか、っておっしゃっていました。
いわゆる「メタボザル」も減っている、殺したんかなあ、ともおっしゃっていました。


この子、水の中に入って、足で食べられるものを探しながら歩いています。見つけると、こうやって器用に持ち上げ、食べていました。


フェンスの隙間からのぞいた、新築の家です。もうすぐ移動するのだと思っていたら、まだ基礎の段階でした。面積は小さくなるような気がします。網に覆われたゲージより、今のような「青空ケージ」の方が健康的だと思うけどなあ。


公園内にある、樺太犬の像。岩田千虎さんの作品です。岩田さんとはこんな人。獣医さんで、堺市では有名な人(といっても、知ってる人は一部の人か)です。
私の記憶ではコンクリートだったけど、青銅製に変わっています。解説では20年以上前に作り替えられています。ということは、私の記憶はいつものもでしょう?高校生の頃、よくサルを見に来ていたので、その時の記憶かな。


2006年6月29日のブログにも、岩田さんのことについて、少し書いてあります。ご実家に置いてあったコンクリート製の作品が、ゴミになっていました。ご子息さんも獣医さんで、昔、堺市で開業されていたので少し面識はあります。連絡すると、原型は別のところに保存しているのでいらない、と言われました。ふーーん、作品って、そんなもんかなあ、とも思い、知り合いの「芸術家」に聞くと、「芸術作品というのは、すべてゴミです」っておっしゃっていました。ふーーん、そんなもんなんですねえ。



恐竜ランド
3月6日(金)


和歌山県かつらぎ町花園にある、恐竜ランドと言うところへ行ってきました。廃坑を利用したテーマパーク、ということになっています。入場料が、なんと800円。まあ、人が来るのはキャンプ目的の夏場、一ヶ月くらいでしょうから仕方ないのでしょうか。

一応、廃坑内ではコウモリも見つかりましたので、コウモリ調査という意味では成果があったのかもしれません。ただ、ちょっと調査するというのには遠すぎます。ホオジロコウモリとか、ウサギコウモリでも見つかればもう少しテンションも上がったのですが。

詳細はこちら