野鳥カルテ 


2010年 1−5 



2006年 1−3 4−6 7−9 10−12
2007年 1−3 4−6 7−9 10−12
2008年 1−3 4−6 7−9 10−12
2009年   1−6   7−9 10−12
2010年 1−5   6−8     9−12
 
 



ハシボソミズナギドリ     5月25日
キビタキ   5月21日
タヌキ     5月14日
コゲラ     5月14日
カワラヒワ  5月6日
キジバト   4月18日
アブラコウモリ   4月5日
ヒヨドリ   3月31日
オオタカ   1月〜3月
アブラコウモリ  3月23日
チョウゲンボウ  3月2日
ツグミ    2月10日
タヌキ    2月3日
タヌキ    1月21日
カラスの死亡    1月1日





ハシボソミズナギドリ
5月25日


小学校の校庭に落ちてくるのを、子供が発見したそうです。前日から低気圧が来ていて、そのためと思われます。
オオミズナギドリはよく見ますが、ハシボソ〜は初めてでした。

非常にかわいい。おとなしい。オオミズナギドリは、すぐにかみつきに来る印象がありますが、この子は大丈夫でした。


ミズナギドリは悪天候時に落ちてくることが多く、この子も。前日の低気圧と関係があるものと思われました。この種の鳥は、いったん地上に落ちると、飛べないんですね。


強制給餌をすると、翌日には元気になり、自分で食事を取りました。これも、今までのオオミズナギドリとは、全然違います。


外洋に面する海に浮かべました。
しばらく身繕いした後、何度か飛ぶ練習をしていたようです。




キビタキ
5月21日


キビタキが来ました。
きれい。かわいい。
一ヶ月前に来て、そのまま飼っているそうです。


さすがに、ここまで元気だと、放鳥するようにすすめました。まあ、このまま飼っても生態には影響ないでしょうけど。




タヌキ
5月14日


ネットを通じ、タヌキか犬か見て欲しい、との依頼がありました。近くの獣医さんで、イヌ、といわれたそうです。

明らかにタヌキですね。うちのタヌキたちも、最初はよその獣医さんで、イヌ、と言われていました。
次の問題は、育てるのかどうか、育てたあと、どうするのか、という事になります。




コゲラ
5月14日


コゲラが来ました。
巣立ちヒナのようです。写真の木と一緒に来たので、巣ごと、何らかの原因で落ちたのでしょうか?




カワラヒワ
5月6日


カワラヒワの巣立ちヒナが来ました。
誘拐といえなくもないですが、まあその方が元気でよろしい。
数日中に放鳥できそうです。




キジバト
4月18日


キジバトです。
とう尺骨解放骨折で、レントゲンを撮ったり、整復を試みる気にもならないほど、損傷しています。


断翼しました。
キジバトは非常に丈夫な鳥で、手術で死ぬことは、まずありません。
手術しいたのはいいけど、さすがにこれでは放鳥するわけにいきませんので、うちのバードケージ行きでしょうか。




アブラコウモリ
4月5日


またまた、アブラコウモリが来ました。
何度見ても可愛い。衰弱していたので食事を与え、様子見です。数日中には放獣予定です。

*放獣しました。



ヒヨドリ
3月31日


ヒヨドリが来ました。
玄関脇の、植栽の鳥よけネットにかかったそうです。今の季節、公園などの樹木の果実がなくなり、畑に降りたり、大きな木じゃないけど、玄関脇にあるような小さな木(今回はセンリョウ、だったかな)も見つけて、食事に来るらしいです。いつもは下をくぐって出入りしていたそうですが、ちょっとあわてたようです。

呼吸困難で、酸素をしばらく吸わせましたが、残念ながら死亡しました。おなかに出血があり、網に絡まって胸の圧迫があったのかもしれません。




オオタカ
1月〜3月


オオタカが来ました。


中手骨の骨折です。
解放骨折で、骨片が多く、ピンも挿入できませんし、キルシュナーによる外固定も無理っぽい。とりあえず洗浄、プラスチック板で外固定しました。


一週間ごとに傷の確認と、ギプスの付け直しをしました。傷は一週間ほどで閉鎖しました。


鷹は、繋いで飼うのが原則です。


一ヶ月で、ほぼくっつきました。


しばらく、部屋の中で飛ばして様子を見ていましたが、特に問題がなさそうなので2ヶ月後、放鳥しました。



アブラコウモリ
3月23日


ずいぶん遠くから、連れてきてくださいました。ありがとうございます。
ミルワームを食べさせると元気になりました。サクラの便りとともに、暖かくなったら放せそうです。

*3月28日、放獣しました。



チョウゲンボウ
3月2日


「タカがカラスにいじめられている」、って電話がありました。連れてこられると、チョウゲンボウでした。よく、タカ、ってわかりましたねえ。


瀕死の状態でしたが、骨髄輸液すると少し動くようになりました。
回復まで持って行けるような気はしませんが、とりあえず一晩は持ちこたえました。
(よく見えないかもしれませんが)頭の皮膚が無くなっています。どこへ行ったんだろう?尾羽も、風切りも痛んでいます。カラスにつつかれたのか、その前に事故に遭っていたのか。


残念ながら、死亡しました。剖検すると、片足の頸骨が曲がってくっついていました。以前に足を骨折したけどくっつくまで、すなわち3週間以上、生きていたものと思われます。特に痩せてはいなかったので、骨折したままでも鳥を捕まえて生きていたのでしょう。
性別は雌でした。




ツグミ
2月10日


猫でしょうか、外傷がひどく、来てすぐに落鳥しました。




タヌキ
2月3日


一応、呼吸はしていますが時間の問題です。先月の子と同じく、来てすぐに安楽死となりました。
ふつうの民家で死にかけていたと言うし、こういう子が増えてくると、公衆衛生上の問題が出てくるように思いますね。




タヌキ
1月21日


タヌキがきました。全身かいせん、です。
かすかに息をしていましたが、もはや治療の段階ではなくそのまま安楽死になりました。堺市の住宅地の真ん中です。このあたりに住んでいる知り合いから、タヌキの繁殖の数がものすごい、って聞いたところでした。これからも続く予感がします。




ハシブトガラス
1月1日


6月から飼育していた、ハシブトガラスが死亡しました。死ぬ前の日までよく食べていたのですが、寒さがこたえたのかもしれません。
彼女(雌でした)のこの半年は幸せだったのかどうか、考えさせられます。