野鳥カルテ 


2008年  7−9 


2006年 1−3 4−6 7−9 10−12
2007年 1−3 4−6 7−9 10−12
2008年 1−3 4−6 7−9 10−12
2009年   1−6   7−9 10−12
2010年 1−5   6−8     9−12
 




ヒヨドリ     8月21日
ツバメ     8月19日
アブラコウモリ 8月4日
ヒヨドリ     7月17日
ツバメ     7月12日
アオサギ    7月7日
ムクドリ    7月10日
ドバト      7月3日
ツバメ     7月2日
タヌキ     7月2日
アブラコウモリ 7月




ヒヨドリ
8月21日


ヒヨドリが来ました。
すでに、2週間ほど、飼育しているようです。踏みつけて足がおかしい、とのことで連れてこられました。

ヒヨドリでは、エサが合わないで(粟玉ばっかりとか、インコのエサなどを与える人が多い)栄養不良になっているケースが多いのですが、この子はほぼ普通の成長をしていました。右脛骨の開放骨折でした。


外固定も難しいので、ピンニングしてみました。開放骨折に随内ピンというのも、ちょっと不安はあるのですが。




ツバメ
8月19日


まだ繁殖しているんですねえ。巣から落ちていたそうです。

あちこちのヨシ原に、大きなねぐらが出来ています。この子も早く、その仲間に入らないと、南に渡れません。




アブラコウモリ
8月4日


アブラコウモリが来ました。「コウモリの赤ちゃん」って言われて来る子は、ほとんど実は親ですが、この子は本当の「子供」でした。
体重3g。親の半分くらいでしょうか。


8月19日。
見た目は、あまり大きくなっていません。食事がへたくそで、毎日、30分以上、お付き合い。飛ぶ気も、さっぱり無いようです。




ヒヨドリ
7月17日


ヒヨドリが来ました。
頭上でヒナがやけに鳴くので捜してみると、木にぶら下がっていたそうです。ヒヨドリは巣材にビニールひもをよく使います。それが足にからんで、動けなくなっていたようです。
足は伸ばしっぱなしで、あまり動きません。羽でバランスを取っている状態です。
ちょっと無理じゃないかなあ、と思いつつも、給餌してみました。


ちなみに、昔にあった例です。ビニールが2羽の足にからんで動けず、足も腫れてダメになっていました。


7月27日です。
止まり木に止まれるまでに回復してきました。が、片足は指が伸びず、こっちは無理のようです。




ツバメ
7月12日

元気です。
巣がすごく高いところにあって戻せなかった、という話でした。

*7月27日に放鳥しました。



アオサギ
7月7日
(だっだかな?)

池で保護されたそうです。消防まで出て(船を出したらしい)、大騒ぎだったそうです。

釣り糸が絡んでいたという話もありましたが、来た時点では取り除かれていたみたいです。レントゲンでも、針は確認できませんでした。
血液検査で、低血糖と肝酵素の上昇があり、骨髄へ、点滴しました。


元気になったので、リハビリルームへ。


食事も取るようになり、無事、放鳥しました。
(この向こうに川があるんですけど、なかなか移動しないので帰ってしまいました。)




ムクドリ
7月10日


3週間ほど、飼われているそうです。飛べないと言うことで、連れてこられました。


鎖骨の骨折です。
まあ、リハビリしながら飼育、というところでしょうか。




ドバト
7月3日


大阪市内から連れてきて下さいました。
あちこちの動物病院で、断られたそうです。まあ、増えすぎて困っているのは事実ですし、外来種とも言えるんですけど、命という点では差はありませんし、いまさら一羽救うも、駆除するも、大勢に影響はないというか。
これがアライグマだったりしたら、私でも安楽死したかもしれませんが。


7月11日
風貌だけは大人に。
まだエサをねだりますが、自分でもよく食べるのでリハビリケージへ移動です。

*7月26日に放鳥しました。



ツバメ
7月2日


この子も、遠くから来て頂きました。
巣から落ちて、何日か飼っておられたそうです。来た時点で衰弱激しく、診療中に落鳥しました。
こういう、巣から落ちるような子は、ヒナ側に何らかの先天性の疾患があるんだと思うんですけどねえ。




タヌキ
7月2日


久しぶりのタヌキです。
メスで、どうも、授乳中らしい。ということは子供は?かわいそうですが、親がここにいるということはダメでしょうねえ。

大きな外傷はありませんでしたが、気胸と肝酵素の上昇があり、たぶん、交通事故でしょう。
点滴して様子見です。


お尻が広範囲に禿げています。教科書的には「疥癬」ということになるのかもしれませんが、いくら調べても「虫」は見つかりません。こういうのは本当に、「疥癬」なんでしょうか?単純なノミアレルギーかもしれない。とはいえ、ノミも見つかっていないんですけど。

放獣しました。



アブラコウモリ
7月


ちょっと、覚え書き代わりに書いておきます。
上腕骨の骨幹骨折でした。飼育方法を教えて、お返ししました。
ずいぶん遠方から来て頂きました。