野鳥カルテ 



2008年 1−3 


2006年 1−3 4−6 7−9 10−12
2007年 1−3 4−6 7−9 10−12
2008年 1−3 4−6 7−9 10−12
2009年   1−6   7−9 10−12
2010年 1−5   6−8     9−12
 




キジバト
3月22日


幼鳥です。キジバト、って季節に関係なく繁殖しています。
巣を捜したけど見つからなかった、って、おっしゃっていました。元気ですし誘拐と思われましたが、脛骨が骨折していました。

怖がっています。 怒っています。


ピンニングしました。




野生のチャボ?
2月8日


公園で保護されたらしい。法律論から言うと、外来種でも何でも、野に生きる鳥はすべて野生鳥獣扱いになるんでしたっけ?
どうみても、チャボ。非常にかわいい。




メジロ
2月7日


2羽持ち込まれ、一つはすでに死亡していました。
もう一つは一晩たつと復活。窓への衝突かなあ。

*放鳥しました。



話題がないので、ぐだぐだと
2月某日


こっちのページはさっぱり更新がないので、ちょっと愚痴でも。
1月のキジバトさん、断翼して機嫌良く生きています。実はこの子、交通事故で、「加害者」の人は和歌山の人。大阪府で自分の車に当たって、近くの動物病院へ搬入し、そこからうちに来た、という経緯です。で、かかわりあった責任上、自分で飼育されるとか。とりあえず大阪でボランティアを探し、どうしても行くところがなければうちで飼うか、結局は安楽死、と思っていましたが、まあ、引き取ってくださるならこちらも助かります。


で、大阪ならボランティア登録して引き取る、という形になるのですが和歌山県の状況を問い合わせてみました。結論から言うと、役所得意の、「聞かなかったことにします。」

まず、飼育ボランティア制度はないそうです。傷病鳥獣は指定獣医師の所に持ち込むのが原則。で、あるところに飼育施設があるので、獣医師から引き取ったりした子はそこで飼育するとか。なんや、鳥獣センターがあるなんて、大阪より進んでいる、と思ったのはどうも勘違いらしい。施設があるだけで誰も常駐していないらしい。「こういう活動をしていると放せないけど死なない鳥や獣がいっぱい残ってくるでしょ?」って聞くと、「いえ、ほとんどいませんよ。」との事。担当者といいながら、どんな鳥を収容して、どれくらいの数を飼育しているのか、ほとんどご存じない。どうも、飛べようが飛べまいが、放鳥している雰囲気。長期飼育は全く考えていないみたいです。

「この子は、エサさえ与えれば生きられるんですけど」って、いうけど、個人飼育はいっさい認めない、とのことでした。で、上記の通り、「聞かなかったことに」ということで落ち着きました。和歌山県みたいな大きな県で傷病鳥獣がほとんどいないというのは信じられないことですな。

まあ、法律というのはそういうもので、ダメなものはダメとしかいいようがないんですかねえ。

そういえば、うちでは放せそうにない鳥は、「ボランティア申請して飼ったらどうですか?」って勧めていたけど、ほとんどの人が申請に行かないらしい。府から、「違法飼育になりますので許可を取ってください」との通達が来ていました
まあ、書類を提出するだけの話、と思っていたら、ボランティアになりたい人は某窓口までこちらから出向き、面接の上預けるかどうか決定するんだそうな。何を偉そうなことを言うんや。以前に放す、放せないでボランティアともめたことがあったので、何があってもこちら(府側)が求めれば引き渡すこと、との確約を取るらしい。

動物愛護と野生救護は微妙に違う。相容れないところもいくらかあります。行政側の思いと、獣医師側の思い、さらには一般市民の思いはそれぞれ微妙に違うようです。




某紙に掲載されました。

某紙に掲載されました。この子はうちの子だったり、します。
放鳥出来ないので展示飼育したい、と言いましたが役所から断られてしまいました。傷病鳥獣をそういう目的で飼育することは認められていないそうです。で、個人的に、一時的に預かってもらうことにしました。
その後、富山の動物園でアオバトのメスを捜しているという話を聞き、そちらへ搬入しました。その時はこういう「ドラマ」があるとは知りませんでした。
ちなみに、法的には県を超えて傷病鳥獣を移動させることも想定外らしいですが、この時は何の問題もなく移動が許可されました。というか、黙認だったのかもしれませんが、一応、ボランティア飼育ではなく、正式の飼育許可証が出ました。富山の動物園は公的な施設ながら、「そんな書類、何もいりませんよー」っておっしゃってくれていましたが。

やっぱり、こういう放鳥出来ない鳥は個人や病院で飼い殺しにするんじゃなく、それなりの施設でそれなりに利用すべきだと思うんですけどねえ。




ドバト
1月22日


ドバト、ではなく、伝書鳩です。なんとなく、品があります、か?
足環から飼い主が判明しましたが、骨折がひどく安楽死を依頼されました。

まあ、いつでも安楽死は出来るわけで、まず治せるかどうかを検討してみましたが、傷は開放骨折で時間が経過しており、さらに猫にもやられているみたいで、残念ながら治療の対象にはなりませんでした。

*死亡しました。



キジバト
1月10日

知り合いの先生から、いただきました。いつもありがとうございます。
きっちり、外固定がされていましたが、開放骨折で複雑骨折です。私自身、外固定で骨折を治した経験はありません。とりあえずこのままレントゲンを撮ってみましたが、変位があるのでこのまま固めても野生復帰は無理でしょう。


麻酔下で包帯をはずしてレントゲンを撮り直しましたが(あ、画像は省略してます)、やっぱり整復は無理みたい。かといって、テーピングは自信がないので、断翼してしまいました。
いつも書いていますが、飛べない鳥ばっかり作っても仕方ないんですけどねえ。まあ、キジバトならもらい手があるかもしれない。とりあえず、生かす方向で検討中。

*保護された方が連れて帰られました。