野鳥カルテ 



2011年 1−6
  7−12

2012年 1−6  7−12

2013年 1−6  7−12

2014年 1−6  7−12

2015年 1−6  7−12




アオバト 12月21日
タヌキ 12月16日
ハシビロガモ 12月11日
マガモ 12月1日
オオタカ 11月18日
アオバト 11月24日
シロハラ 11月24日
タヌキ 10月1日
カルガモ 10月1日
カワウ 9月30日
バン 9月24日
タヌキ 9月1日
キジバト 8月14日
コサギ  8月12日
キジバト 8月3日
コサギ 7月17日
カルガモ 7月9日





アオバト
12月21日


温厚な私もこれじゃ怒るなあ。
まあ、一方の話しか聞いていないのでどこまで正確かはわかりませんが。

ケガをしたアオバトを庭で見つけて行政に連絡したそうです。と、話の状況から、治療しても放鳥できなさそうなので保護しないように言われたそうです。庭には(すでに?)野良猫も来ていたそうです。

で、困って近くの動物病院へ連れて行くと、うちは保護施設ではないので治療費と入院費用がかかるといわれたとか。それでもどうすることも出来ずに入院させたらしいです。で、ネットで調べてうちに連絡が来て、すぐに退院させてうちに来られました。

持ってこられたレントゲンはこれ。(これ、ひどいなあ。よく人に見せられるなあと思いますよねえ。少なくとも保定者、二人被ばくしています。)
肘関節の脱臼と骨折です。

   


来た時の写真を撮るのを忘れました。テープでぐるぐる巻きでした。
テーピングと言えば聞こえがいいけど、簀巻きで転がっているだけで立てません。
あまりにもひどいのですぐにテープを外してみると、肘関節は開放骨折です。こんなん、テーピングして治るんでしょうか?
すぐに麻酔をかけて断翼しました。

(左)見にくいですが、真ん中に見えているのが上腕骨の遠位端です。
(右)羽の内側です。皮膚と筋肉が変色しています。

   


とりあえずこれで様子見です。

 


野鳥の断翼が意味あることかどうかよくわかりませんが、少なくともテーピングで治癒する状況ではなかったように思うけどなあ。いくら治療費がかかったのか聞きそびれました。
そもそも、最初の行政側の対応が悪かったんじゃないでしょうか?
たしかに、傷病鳥獣が次の捕食者に食べられて命をつなぐのは自然と言えなくもないですけど、横にいる野良猫のご飯になるのを黙ってみておけ、って、これが都会での大自然なんでしょうかねえ。




タヌキ
12月16日


タヌキが来ました。
秋ですのでコロコロです。疥癬もいない、若いきれいな子でした。
頭を隠して元気そうに見えましたが、

 


骨盤が骨折し、バラバラです。

 


残念ながらしばらくして死亡しました。
普通の骨盤骨折や単純な骨折なら助けられる子が多いのですが、残念です。

 




ハシビロガモ
12月11日


ハシビロガモが来ました。
膝関節が脱臼し、腹部に穿孔創があり、しばらくして死亡しました。

ハシビロガモは「プランクトンイーター」で、嘴にスノコみたいな構造があります。

   


ハジラミがいっぱい取れました。

 




マガモ
12月1日


マガモが来ました。
舌を出して死にかけている、との事で来院しましたがよく見ると下顎(というか、下のくちばし)がありません。舌は麻痺しています。どんな事故でこんなことが起こるのでしょうか?
これでは処置のしようがないと思っていたらしばらくして落鳥しました。冬を迎えて丸々肥えた子でした。

   


食道から4つ、筋胃から1つ、どんぐりが出てきました。胃の中のは柔らかくなって膨らんでいます。

 




オオタカ
11月18日


オオタカが来ました。
かわいいです。

   




アオバト
11月24日


翼の解放骨折で、ほとんど取れかけていました。

   


うちのバードケージで余生を過ごすことになりそうです。

 




シロハラ
11月24日


呼吸困難と開口呼吸です。

翌日、死亡しました。
おそらく、衝突による内出血が死因でした。




タヌキ
10月1日


全身疥癬で、眼振が出て、衰弱して・・・・・。
タヌキは好きだけど、さすがにこれじゃ時間の問題でしょう。
今年生まれで独立したところじゃないかなあ。

かわいそうだけど、どうにもならないないなあ。




カルガモ
10月1日


カルガモの中足骨骨折です。
骨折はピンニングで何とかなるかもしれませんが、神経が断裂したのか、痛覚がありません。
さあ、野生で生きていけるかどうか。しばらくはうちのケージかなあ。

   

   



大泉緑地で放鳥しました。
普通に飛んでいきました。

   




カワウ
9月30日


パトカーに乗ってカワウが来ました。
この子も起立不能です。
レントゲンにて脊髄損傷(胸椎骨折)が確認されましたので、安楽死しました。

 




バン
9月24日


バンが来ました。
立てません。原因不明のまま、数日間様子を見ましたが変化がなく、衰弱兆候が出てきたので安楽死しました。
剖検しましたが、やっぱり原因はわかりませんでした。

 




キジバト 放鳥
9月10日


キジバトを放鳥してきました。

   




タヌキ
9月1日


久しぶりにタヌキが来ました。
比較的きれいな子でした。

   


骨盤骨折がありますが、変位がないのでそのまま安静です。

   


放獣しました。



キジバト
8月25日


もう、普通のキジバトになりました。
手乗りです。

   


元気なのですが起きられないため、だんだん翼が傷んできました。
かわいそうですが、いかんともしがたい。介護の毎日です。

   


足のおかしい子は残念ながら、後日落鳥しました。
もう一人の手乗りの子は放鳥するかどうか、思案中。人や犬猫に慣れてしまっているのでちょっと心配です。




キジバト
8月14日


キジバトが来ました。「巣も見つからなかったので」との事でした。
街路樹にでも巣をつくり、剪定か何かで破壊されたのでしょうか?

 


(左)一人の子は足が悪く、体を支えられないので片翼でバランスを取っています。
もう一人の子は普通です。

   


ほんの何日かでキジバトらしくなってきました。

   




コサギ
8月12日


コサギが来ました。
片翼があらぬところを向いています。上腕骨の開放骨折でした。

 


断翼しました。
元気にしていましたが食事をとらず、結局落鳥してしまいました。
解剖により、胆のうの破裂(かなあ、腹腔が胆汁色に染まっていました)が疑われました。

 




キジバト
8月3日


キジバトのヒナが来ました。
いわゆる、腱はずれです。変位が大きいので固定できるかどうか。

 


残念ですが、死亡しました。



コサギ
7月17日


コサギが来ました。

 


脛骨の開放骨折でした。
血行がないのでどうなるのかなと思いつつも、ピンニングしてみました。

   


立てるようになりました。

 


残念ながら死亡しました。




カルガモ放鳥
7月9日


5月8日から飼育していたカルガモを某都市公園で放鳥しました。
カル一郎はそのあとすぐに向こうへ飛んで行ってしまいました。
(右)カル次郎、カル三郎は一緒に泳ぎだしました。

   


(左)二人は草の中に消えました。
(右)カル一郎はすぐに友達ができたみたいです。