野鳥カルテ 



2011年 1−6
  7−12

2012年 1−6  7−12

2013年 1−6  7−12




スズメ    6月19日
スズメ    6月17日
ムクドリ   6月10日
ハシブトガラス  6月6日
アオサギ  5月31日
キジバト  4月19日
キジバト  4月7日
アブラコウモリ   3月29日
キジバト  3月13日
ヤマシギ  2月12日
キジバト   2月1日
メジロ  1月27日




スズメ
6月19日


また、スズメが来ました。
神経症状が出ており、翌日死亡しました。
衝突かと思い、病理解剖しましたが、原因ははっきりわかりませんでした。




スズメ
6月17日


巣立ちヒナだが、親がいつまでたっても来ない、と連れてこられました。
膨羽と、神経症状です。巣立ちヒナというには、ちょっと大きいです。どこかに、ぶつかったのでしょうか。


残念ながら、死亡しました。



ムクドリ
6月10日


久しぶりに、ムクドリが来ました。
ほとんど、巣立っています。


放鳥しました。



ハシブトガラス
6月6日


カラスが来ました。
翼がおかしいと思ってよく見ると、関節部が壊死してウジだらけでした。
断翼して給餌しましたが、残念ながら死亡しました。




アオサギ
5月31日


アオサギが来ました。
「嘴が曲がっている」とのことで来られましたが、おそらく先天性のものです。実際、保護後、魚を与えると普通に飲み込んだそうです。
体格もそんなに痩せているわけではなく、なぜ人に捕まったのか、よくわかりません。羽毛が傷んでいるので、嘴が満足ではないので「脂」を全身に刷り込めないのでしょうか。
保護された方がしばらく飼育してくれるそうなので、様子見というところです。




キジバト
4月19日


衝突による神経症状でしょうか。この状態で、首をぐるぐるまわします。
数日間治療しましたが、残念ながら死亡しました。




キジバト
4月7日


生体の写真を撮るのを忘れました。キジバトです。

中手骨の骨折整復手術がされていましたが、ピンの遠位端が骨に入っていません。レントゲンも撮らずに髄内ピンを入れられたそうで、これだけの技術をお持ちなんだから、なんだか、もったいないですね。

ここの骨折は、折れているのを見るとどうしてもピンを入れたくなるのですが、ケースバイケースで保存療法の方がいいんじゃないか、と、2月の例を見て思いました。
特にハトは骨が弱くって、あまり成績がよくないような気がします。(そんなに数多くやっているわけではありませんが。)また、刺入点がどうしても関節部にかかりますので、固定期間が長いと関節の動きに影響するような気もします。




アブラコウモリ
3月29日


アブラコウモリが来ました。
外傷などはなく、ここ2,3日、ちょっと寒かったので、寝ぼけているみたいです。暖かくなれば、飛んで行ってもらいます。

2週間ほど飼育を続けましたが飛べるまでの体力が回復せず、残念ながら死亡しました。



キジバト
3月13日


飛べない、とのことで連れてこられました。
一見、巣立ちヒナですが、肘関節が固まって伸びません。先天的な異常があるのでしょうか。
とりあえず、給餌して様子を見ています。
(レントゲンも撮りましたが、異常はわからず。)

やっぱり関節が伸張せず、走るとこけてしまいます。
飼育を続けるしかなさそうです。



ヤマシギ
2月12日


ヤマシギが来ました。
都会のど真ん中の、大きなビルの下で保護されましたので、おそらく衝突でしょう。
一日安静にしていると回復しましたので、大きな都市公園で放鳥しました。




キジバト
2月1日


キジバトが来ました。
中手骨の骨折です。外固定、ピンニングを考えて手術してみましたが、骨が弱くてできませんでした。
このまま飼育することになりそうです。

2ヶ月飼育すると、飛べるようになりました。
放鳥しました。



メジロ
1月27日


おそらく、建物への衝突と思われます。
残念ながら、翌日死亡し、剖検すると腹部、頭部に出血がありました。野鳥ではよくあるのですが、この状態で一日以上生きていることが不思議です。