野鳥カルテ 



2011年 1−6
  7−12




コオバシギ  10月11日
サメビタキ  10月4日
タヌキ     9月14日
ヒヨドリ    8月30日
ドバト     7月29日
ムクドリ    7月20日
コアジサシ  7月15日
カワラヒワ  7月4日
ツバメ  7月4日





コオバシギ
10月11日


いきなり来られると同定するのに苦労しそうな種類でしたが、鳥が趣味の方が同定され、保護されましたので、その手間が無く、助かりました。また、食事についても、観察事例をいろいろ教えて下さいました。

レントゲンでは異常を見つかられませんでしたが、肩関節が伸展しません。
保護すべき例かどうか迷うところですが、このまま放置してもおそらく生きていけないでしょう。とはいえ、食事が特殊なので、うちでは用意できません。
某博物館相当施設が引き受けて下さいましたので、そちらへ搬入しました。ちょうど干潟の調査があって、食べそうなものをいろいろ採集してくる、との事でした。




サメビタキ
10月4日


某公共施設から来ました。病院の近くにあるこの建物には、しょっちゅう鳥がぶつかるようで、しかもあまり見かけない鳥が来ます。
今まで思い出す範囲で、クロジ、トラツグミ、マミジロなんかが来ています。


頭部外傷により眼球出血が見られましたが、骨に異常はなく、安静にしていると飛べるようになり、強制給餌した後、放鳥しました。



今日のタヌキ
9月22日





タヌキ
9月14日


久しぶりに、子タヌキが来ました。
すでに離乳していますし、一見、健康です。おそらく、誘拐じゃないでしょうか?
といっても、回り回ってきた子で、日もたっており、今さら帰るところがない感じです。まあ、疥癬がいましたのでその治療はしましたが。


このサイズでもかみつきに来る子は多いのですが、この子は怖がりながらも、パニックにはならないようでした。




ヒヨドリ
8月30日


ヒヨドリが来ました。
巣立ちヒナ、というには大きすぎますが、今年生まれの子のようです。
翼の骨折で飛べません。

このまま、バードケージで長期飼育になりそうです。



ドバト
7月29日


そのう破裂と外傷、上腕骨の複雑骨折でした。
ドバトを治療するのかどうかは、議論のあるところです。

安楽死する決断が出来ぬまま、治療すると元気になりました。ただ、飼い続けるのも難しいので、十分飛べなくっても、都市公園に放鳥することになりそうです。




ムクドリ
7月20日


上腕骨の複雑骨折と、尾羽はすべて無くなっています。猫にでもやられたのでしょうか?

残念ながら、翌日、死亡しました。



コアジサシ
7月15日


某国際空港で繁殖した個体だそうです。
上腕骨が屈曲して固定されています。ここまで育ったのは、母親に食事をもらっていたからでしょう。でも、このままじゃ、生きていけません。
整復を考えましたが、残念ながら断翼になりました。


某博物館相当施設に搬入し、飼育を依頼しました。



カワラヒワ
7月6日


黄色い斑があるためか、「キビタキ」と言われて、来ました。
残念ながら、死亡しました。




ツバメ
7月4日


久しぶりに、ツバメがきました。
元気です。

放鳥しました。