院長の週末   


2011年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12





ウミガメと、鳥の標識調査    8月28日
ウミホタル  8月27日
白浜アドベンチャーワールド   8月25日
骨格標本作製実習   8月14日
やっぱり、コウモリ   8月11日
那智の滝  8月7日
淀川花火  8月6日
岸和田自然資料館  8月2日
コウモリ   7月28日
天王寺動物園   7月21日
再び、コウモリ   7月16日
もいちど、コウモリ  7月14日
やっぱり、コウモリ  7月10日
コウモリ    7月9日
アオバズク  7月8日
コウモリ3連ちゃん  7月8日
コウモリ    7月3日
コウモリ    7月2日
大化石展   7月1日








ウミガメ(はずれ)と、鳥の標識調査
8月28日

標識調査は早朝からですので、前の日から現地へ行き仮眠することにしました。その前に、某海岸へウミガメの子供を見に行きました。

残念ながら、孵化した子供は見られませんでした。今年は産卵が少なかったのでしょうか?目印のカゴも、数が少なかったように感じました。
また、タヌキとアライグマの足跡がいっぱいありました。


深夜のうちに調査地に着き、車内で仮眠しました。
翌朝、夜明け前から準備していましたが、早朝の目的のヨタカは捕獲できませんでした。


メジロが一番多くかかっていました。


センダイムシクイと、エゾムシクイの鑑別を教えてもらっています。


サンコウチョウです。


こっちは、オオルリです。




ウミホタル
8月27日


博物館友の会、月例ハイキングで、ウミホタルの観察会をしました。
大阪市内、堺市内では非常に雨が降り、電車も遅れるほどでしたが、淡輪海岸では全く降りませんでした。

まず、日が暮れるのを待つ間に、スライドショーをしてもらいました。
雨が降ると困るのでスクリーンは使用せず、トイレの壁をお借りしています。


この日は、淡輪海岸でキャンドルのイベントが行われ、ゴスペルのような歌声が流れていました。私たちのグループはそれをバックに、海に仕掛けを投げ込んでいました。


肝心のウミホタルは仕掛けのえさにはあまり集まらず、打ち上げられている個体を採集して観察する人が多くおられました。なぜこんなに少なかったのかは、よくわかりませんが、例年の状況を知ってるだけに、消化不良の行事になってしまいました。
世話人で走り回っていて、ウミホタルの写真は撮れませんでした。




白浜アドベンチャーワールド
8月25日


白浜アドベンチャーワールドへ行ってきました
たいへん、楽しんできました。




骨格標本作製実習
8月14日


博物館で、骨格標本作製実習があるというので、午後から見に行ってきました。
材料は、有害駆除したオオヒキガエル。そもそも、一日で解剖から固定まで持って行くというのは、かなり無理がある行事ではありますが、なんとなく最後はそれなりに完成しているので驚きます。


パイプスルーに浸けている間の待ち時間に、バックヤードツアー。
(左)砂場、ですが、わかりにくいですね。一部は砂に埋め、一部は砂場の上に放置して籠をかけています。
(右)新開発の、曝気漕。かなり時間が短縮されるそうです。


昼休みに、本館を見てきました。
地震展と、被災標本修復事業についての展示があります。陸前高田市立博物館の標本だそうです。
以下、見ての通り、左側が処理前、右側が処理後の標本です。






コウモリ
8月11日


某トンネルを見てきました。


ここは、モモジロコウモリとキクガシラコウモリが出産しています。昨年はユビナガコウモリも出産し、それに期待していたのですが、調査時期をはずしたためか、ユビナガの出産ははっきりわかりませんでした。
キクガシラコウモリは、ほとんどの子が飛べるようになっています。


親にくっついたままの大きさの子も、いくつか残っていました。


おそらく、今年生まれのモモジロの子らです。


ついで、別のトンネルを見に行きました。
ここでは、十数頭に標識をつけました。


帰りに、山火事を発見しました。




熊野古道と、那智の滝
8月7日


18切符で、那智へ行ってきました。
詳しくは、こちら




平成淀川花火
8月6日(土)


昨年は来られなかった、淀川花火です。
例年通り、2時頃に現地着。堤防上に、陣地を張ります。この時間では、どこもガラガラです。


今年は、このグループに楽しませてもらいました。
説明書を片手にタープを張ろうとしていますが、トンカチが壊れたりで、一時間近く、格闘されていました。


4時前の状況です。堤防上の座り安い場所はほとんど残っていません。下の広場は、まだまだ空いています。

2,3年前は、留守番不在のシートを回収していましたが、今年はやめたそうです。なんでも、文句が殺到したんだとか。放送で、「留守番のいないシートは撤去します」、ってずっとしゃべっているのですが。で、回収はせず、その場で小さくたたむことにしたんだそうです。


何年か前から、北側の河川敷はほとんどが有料になっています。(値段は不正確かもしれません。)2500円でも高いような気がしますねえ。まあ、放送で、この花火大会は入場料と協賛金だけで運営しているので、協力してほしい、とおっしゃっていますが。
北側で、無料で観覧しようとすると、かなり離れたところからしか見えないと思います。


今年は、どうせうまく撮れないし、花火を楽しみたいので撮影は試みませんでした。どこかのHPから、画像をお借りしました。(今年の花火ではありません。)
今年の花火は、「色物」(って、いうのかなあ)が多かったように思います。




岸和田自然資料館
8月2日


コアジサシを飼育してもらうために、岸和田自然資料館に行ってきました。
私のHPでも紹介したことがあるのですが、ここの目玉は、剥製。先日来、天王寺動物園の剥製整復をお手伝いしていたこともあって、改めて観察してきました。

「新作」をいくつか、入手したそうです。なんでも、猟師さんが自分で採集した生き物なんかを、標本にしていたそうです。それをいくつかの博物館や、教育施設で分け合ったとか。まあ、最終的に落ち着くところがあって、剥製にとっては良かったのでしょう。


大阪産の、ムササビだそうです。


さわれる剥製もあり、あちこち見せてもらうと、天王寺標本とは作り方がだいぶん違うようでした。いろいろ、流派があるのかもしれません。


歯(口)も作り物で、本物とかなり違うものもあるそうです。
そうなってくると、見た目重視の、「観賞用剥製」とも言えるのでしょうか。


いまや、岸和田の専売特許のような、チリメンモンスター(いわゆる、チリモン)。


昭和初期に岸和田で採集されたという、ヤマコウモリ(ヤマカウモリ)の標本です。
実物を残すと言うことの重要性がよくわかります。




コウモリ
7月28日


子供が、もう飛べる大きさになっているはずなので、標識のために、日中に調査しました。

(左)母親の、擬乳頭です。下の方に、2つ、突起があるのがわかるでしょうか?子供は、ふだんはこれに吸い付いて、母親にくっついています。すなわち、母親は逆さまにぶら下がり、子供は頭を上にしている、と言うことになります。
(右)本当の乳房、乳頭は、ちゃんと胸にあります。子育てをしていた親は、乳頭付近の毛が無くなっています。


ちょっと見にくいですね。今年生まれた子は、黒っぽくて、やや小さめです。
(右)わかりにくいですが、下の方に見えている、丸い突起がペニスです。




天王寺動物園
7月21日


月曜日(18日)から、毎日、動物園に通っています。剥製の修復事業でずっと部屋にこもっていましたが、ちょっと時間ができたので、息抜きに園内を散歩してきました。

(右)何とかペンギン。抱卵中だそうです。


ネコ科の動物の剥製を「修理中」で、参考までに観察していました。






コウモリめぐり
7月16日


何日か前に調査していますが、その後、出産があったかどうかを知りたくて、もう一度見に行きました。
みんな大きくなり、飛べる子が多くなっていました。



さらに、別の穴も見てきました。こちらでは、新たな出産がいくつかあったようでした。
こちらでも、先に生まれた子は飛ぶようになっていました。





コウモリ
7月14日


2日に調査したところです。子供の数が少ないのが気になって、再調査してきました。
予想通り、2日以降に多数の出産があったらしく、合計104頭の新生児がいました。


ここは、天井が低く、目の前に子供がぶら下がっています。かわいいですね。



コウモリ
7月10日


モモジロコウモリが出産した穴です。8時前に洞穴入り口で待機していると、キクガシラコウモリとモモジロコウモリが盛んに飛び出していました。
その後内部に入ると、期待通りキクガシラコウモリの赤ん坊がおり、モモジロコウモリの新生児と思われるコロニーがありました。モモジロコウモリはみんな飛べる大きさでした。


一頭だけ、モモジロが混じっています。




コウモリ
7月9日


某トンネルのコウモリを見に行きました。
明治中期のトンネルだそうです。非常に雰囲気のあるトンネルで、私が一番好きなところかもしれません。
いつからか、内部にコンテナが置かれ、物置に使われている感じがあります。なんとか、現状で保存して欲しいところです。


予定通り、キクガシラコウモリの赤ん坊が、親の帰りを待っていました。




おまけ アオバズク
7月8日


アオバズクで有名な場所を通るので、寄ってみました。
この木は天然記念物になっており、「資料館」までできています。
平日ですのに、けっこうな数の「お客さん」がいました。

おばさんがアオバズクのいる場所を説明して、あと何日で子供が顔を出すとか、昨年はフラッシュに驚いて巣を放棄したとか、いろいろ教えてくれました。たぶん、資料館の留守番のおばさんかな。


コウモリ
7月8日


某所のトンネルを見てきました。
ここはキクガシラコウモリの出産と、モモジロコウモリの混合コロニーができるところです。ひょっとするとユビナガコウモリも混じっているかと思ったのですが、残念ながら、モモジロだけのようでした。


子供を抱いているのですが、わかるでしょうか。


モモジロコウモリです。
怒っていますね。




コウモリ
7月8日


いつもコウモリは生息しているのですが、昨年、キクガシラコウモリが初めて出産、あるいは、子育てをした所です。今年も子育てするのかどうか興味があったのですが、沢の水が異常に多く、穴も水没していて調査出来ませんでした。
上部は空いているので、コウモリは生息しているかもしれません。




コウモリ
7月8日


落盤、正確には、積まれた岩の崩壊があった廃坑を、再調査してきました。
ここは、本坑以外に3ヶ所の試掘坑が残っています。そちらへコウモリが移動しているかと思い、いつもは立ち寄らないのですが、入ってみることにしました。
一つにはコウモリが2頭、もう一ヶ所には、コウモリ3頭と、親子のコウモリが一組見つかりました。


さて、本坑です。崩落を
発見した時、コウモリがいなかったので生息地を放棄したと思っていました。また、崩落部が危険なのでそれ以上調査しませんでしたが、今日行ってみると、脇をする抜けると奥へ行けることがわかりました。
さらに、その奥、いつも赤ん坊のコウモリが残される場所へ近づくと、子供を抱いたコウモリが飛んできました。すなわち、コウモリは、おそらく崩落の影響を受けることなく、いつもの場所で子育てしているようでした。
影響が大きいので、それを確認してすぐに退散しました。

これが、まだ崩落していない部分です。わかるでしょうか?右側にまだ岩がいっぱい残っています。いつかはさらに、崩れるのでしょう。


その後、外部からもう一つの出口を探しましたが、やっぱりわかりませんでした。



コウモリ
7月3日(日)


とあるところに戦争遺跡がある、との情報をもらい、案内してもらいました。
地元の人でも、関係していた人はどんどん減ってしまい、これも苦労して見つけたそうです。コンクリートの巨大な防護壁の裏にありました。
だだっ広い部屋になっていて、現在は物置になっています。グアノはありますが、多くはありませんでした。


ついで、主目的の出産調査です。
夕暮れから待機し、出巣数をカウントしながら晩ご飯を食べました。8時過ぎに親が出払ったと思い入ると、まだ残っている親子もありました。
新生児は、大きなものでは自力で何とかとべる子もいました。



ここは、会いたい子だけじゃなく、会いたくない子もいっぱいいます。
クモに、カマドウマがその代表です。




コウモリ
7月2日(土)


某所のコウモリを見てきました。
ここは、開放部を挟んで、洞穴が両側にあります。短い方はせいぜい20mほどなんですが、いつもこちら側で出産しています。反対側は水没していて、胴長でないと入れません。この洞穴には、久しぶりに入りましたが、真っ暗闇で水没、というのは、何となく気持ちが落ち着かないものです。

今日に見られた赤ん坊は、9頭のみ。ちょっと数が少なすぎます。これからもっと、出産するのかもしれません。




大化石展
7月1日(金)


博物館の、特別展です。
詳細は、いずれ別ページで。