院長の週末  



2011年 1−2 3−4 5−6 7−8 9−10 11−12



和歌山城・動物園  2月27日 
クロの訃報    2月13日
コウモリ      2月12日
博物館探検    2月11日
コウモリ、不在  2月10日
博物館友の会 総会    1月30日
みさき公園  1月23日
岩湧山   1月20日
再び、びわ湖一周  1月16日
コウモリ・コウモリ  1月10日
USJ     1月8日
天王寺動物園    1月3日
明けまして、おめでとうございます   1月1日







和歌山城・動物園
2月27日(日)


研究会が和歌山であったので、少し早めに出かけ、和歌山城と動物園を見てきました。(数年前にも同じ事をやってて、HPも作っていました。そのたびに、同じ事を書いているような気もします。)


南海電車は、和歌山市駅。駅前に、何だかわからない木像がありました。


UFO研究家が見ると、喜びそうなことですね。


確かに、あちこちにありました。



以前の私のHPでは、入場料350円となっていますが、今は400円となっていたような気がします。


なんだか、お手軽なメニューですね。高いのか、安いのか、微妙。


で、目的の動物園です。



(左)ビーバーです。正面の、小さな小屋の中で爆睡していました。

(右)ヨザルです。ヒーターのケースの上でうずくまっています。ちょっと、環境が悪すぎるような気がしますし、一人で飼っていても、次の世代に繋がらない(飼い殺し・・・・)です。早急に改善すべきだと思うのですが、結局は、動物園というのは
見せ物から脱却出来ないのでしょうか。


ツキノワグマ、と書いてありましたが、姿は見えませんでした。冬眠させているのかなあ。
脚立があると言うことは、クマは自分で「壁画」を書いたのでしょうか?


近くの森で、アオサギが繁殖しています。天王寺動物園でもそうですが、動物園のエサを横取りしやすいのでしょうか、衣食住が揃っているからか、こういう形でサギ類が繁殖しているケースが、よくあるのかもしれません。




場内をうろついていると、お姉ちゃんにカメラのシャッターを押すように頼まれました。お姉ちゃんが一人でこんな田舎に、って不思議に思い、少し話をすると、名刺を下さいました。
帰ってチェックしてみると、「その道」では有名な方だったんでしょうか?一緒に写真を撮ってもらえばよかった。


研究会が終わって駅まで戻ると、各駅停車でも15分先、急行なら30分先です。いわば、ターミナル駅なのに、田舎ですねえ。


階段には、こんな広告もありました。和歌山弁です。大阪弁とは、かなり違います。




クロ 死亡
2月13日(日)


クロが肺炎にて、亡くなりました。
享年、8歳8ヶ月でした。





コウモリ
2月12日(土)


兵庫県西部のコウモリです。行くまで2時間・・・。
多い時は、1400頭のキクガシラコウモリが冬眠していましたが、最近は800頭前後。遠いので、最近は冬眠期に一度、秋のユビナガコウモリに一度来るくらいになっています。

短い坑道で、モモジロコウモリが寝ていました。結露して、水滴だらけ。なんだか、寒そうです。


本坑では予定通り、テングコウモリ、モモジロコウモリが冬眠していましたが、頭数はかなり少ないようでした。


今年も、800頭前後で、1000頭は超えませんでした。
残念。



もう一カ所、秋にユビナガコウモリが入る穴です。
コキクガシラコウモリがいました。




博物館探検 バックヤードツアー
2月11日


博物館友の会では、会員向けにバックヤードツアー、主に収蔵庫を中心にした見学ツアーを毎年行っています。私も博物館にはよく出入りはしていますが、収蔵庫に入るのは、この機会くらいしかありません。一応、世話人と言うことでお手伝いをしていますが、私自身も非常に楽しみにしている行事です。

(左)ヘラジカ、だったっけ。万博でカナダ館に展示されていたのを、もらったらしいです。オスもいたんだけど、オスはどこかに横取りされたと言うことです。
(右)ありゃ、ど忘れした。ミンククジラだっけ。ぴちぴちビーチだかに、打ち上げられた子。腐った肉からのホネ取りに、私も参加してきました。


こっちは、先日のマッコウクジラ。すでにホネになって、収蔵庫に入りました。


北海道のアンモナイト、等々。
(右)本来は、通路にこういうのがあっては、いかんのです。「某学芸員が整理中」って、おっしゃっていました。



普通の人は、絶対上陸出来ない所の標本です。


ツシママムシのタイプ標本、すなわち、新種の記載に使われた標本です。もちろん、世界に一つ。こんな貴重な標本を、こんな風に目の前に見せてもらえるのは驚きです。この一角には、タープ標本を集めたコーナーがあります。ビンに、赤い印が付いているのがそうです。



これも、標本、なんでしょう。


こちらでは、標本を作っている作業を見学させてもらいました。新聞紙に挟まれている標本を、所定の用紙に貼り付けています。何十年も前の標本では、新聞紙そのものが別の意味で貴重かもしれません。何十年も前の標本が、まだ新聞紙に挟まれているというのも不思議と言えば不思議ですけど。処理が追いついていなかったり、新しく寄贈があったり、大昔の寄贈標本(段ボールに入ったまま)が、新たに収蔵庫の一角から「発掘」されたり、てな事があるようです。


「博物館では、こんなおもしろい行事をいろいろやっています、ぜひお友達をお誘いの上、ご参加下さい」で、締めくくり、です。




コウモリ
2月10日


キクガシラコウモリが出産している洞穴です。
数年前はここで冬眠していたのですが、最近は、冬にはいないようです。本来、こういう穴は出産にだけ使うので、当時、なぜ冬眠していたのか、そちらの方が不思議です。今年もいないことを、確かめに行ったようなものです。


寝ていたのは、こんな子らだけでした。
オオゲジに、ヤマナメクジです。


さらに、この子もいました。こちらは、永眠しています。




博物館友の会 総会
1月30日(日)


(デジカメの持参を忘れて、今回は活字のみの更新になってしまいました。おもしろくない報告で、申し訳ありません。)
今年は、国立科学博物館の山田格さんをお呼びして、クジラの話を聞きました。非常におもしろい話でした。話するのがお好きなのか、新年会でもパソコンを持ち出して、別の話を聞かせて頂きました。スライドを見せたいというご希望が最初からあったので、プロジェクターを持参しての新年会でした。
総会議事は、毎年同じやり方ですので大きなトラブルもなく、いわゆるシャンシャン総会でした。

私が担当というわけではありませんが、数年前から物品バザー、書籍バザーに関係していて、売り上げが気になっていましたが、こちらも例年くらいの売り上げがあったようです。少しでも会に貢献できたのならうれしいです。

オークションなら絶対高値で売れるであろう本が10円だったり、無料だったりします。あまりにももったいないので、2,3点預かって帰って、オークションに出してみることにしました。




みさき公園
1月23日(日)


用事があって、みさき公園へ行ってきました。

キリンに、新入りが来ていました。ブリーディングローンで、どこだったかから、借りているそうです。みさき公園は、昔はキリンの繁殖で、すごく有名だったそうです。
先代の子は、博物館でお会いしています。



前回来た時も繁殖の看板を見て、さんざん探しましたが、よくわかりませんでした。


これで、わかるでしょうか?


こっちは父親らしい。


こちらも、子育て中だそうです。乳腺が張っています。


何のことか、わかるでしょうか?


アシカが、ひっくり返って落ちてくる水で、「うがい」を繰り返しているのです。


こぢんまりした会場の、イルカショーです。
楽しいです。


「場外客席」です。


休日でしたが、車の数も少なく、お客さんもパラパラでした。イルカショーはそれなりに入っていましたが、午前一回、午後一回なので、集中するんでしょう。寒いからか、トレーナーが水中に入るプログラムはありませんでした。

昔は、私鉄というと必ず沿線に、動物園と遊園地があったような気がします。今は逆に、残っている方が珍しいかもしれません。大阪人にとっては、みさき公園というのは、幼稚園の遠足の定番でした。いつまでもこのまま、残っていて欲しいものです。




岩湧山
1月20日


岩湧山へ行ってきました。コースは、紀見峠から天見へ。
けっこう、雪が積もっていました。


頂上付近にある、「展望休憩所」です。誰が何のために作ったんでしょう?作った時は「展望」がよかったのかもしれませんが、今となっては、植林を眺めるだけです。もう少しすると、老化して「危険、立ち入り禁止」になるような気もします。


頂上も、雪です。



(左)関西空港なんですが、わかります?
(右)浜寺の、臨海工業地帯。真ん中あたりに、自宅があるはずです。


岩湧寺です。



本堂の、柱の正面に貼られていました。なんだか、場違いで興ざめです。


本堂の前にある水盤(?)です。はねた水が凍って、「鉢」みたいになっていました。


岩湧寺の前にある、河内長野市の施設です。


鳥の餌台を作っていて、中から観察出来るようになっていました。


天見付近で見かけた、イノシシの飼育小屋です。


流谷の北側に、使われていないトンネルがあるのを思い出し、行ってみました。
すごくりっぱなトンネルなんですが、西側には道が無く、使い道がありません。本来は、西側へ延長して滝畑までつなげる予定だったそうです。


これが、「農道」なんだそうです。目的も、いまいち、理解出来ません。
トンネルはほったらかしだと思っていたら、舗装工事かなんかをやっているようでした。怒られそうで、近寄りませんでした。




びわ湖一周
1月16日(日)


ヒマなので、妻が雪を見に行こうか、と言います。以前行ったことのある、大回り乗車でびわ湖へ行こうかと。
現実的には、この路線では(たぶん)車内検札はないので、一駅分の切符を買って同じ路線でびわ湖を往復しても、見つかることはないと思うのですが、合法的に行こうとするとこの方法しかありません。まあ、ヒマですので、時間は十分あります。

今日のコースは、和歌山線はキャンセルし、堺市駅から新今宮へ行くために、堺市駅−天王寺−京橋−木津−柘植−草津−米原−近江塩津−京都−大阪−新今宮、という感じになります。大回り乗車というのは一定区域内の路線であれば、交差することなく一筆書きで乗車すればいい、と言うことです。


今回は電車の時間も考えないで、適当に来た電車に乗りました。風が強く、ホームで電車を待つ間、けっこう寒く感じました。



草津駅で電車を待っていると、小さなモーターが付いた台車のようなものが走っています。なんだろうなあ、と思って眺めていると、どうも、若いお姉ちゃんが指差確認したり、赤いハタを振ったりしつつ、それを見ながら横のおっさんがノートにチェックを入れています。で、次は近くにある電車の連結器の方へ行って、コードを繋いだりしています。連結時は、別のおっさんが機械を手動で押していました。
要するに、台車は電車の代わりで、バックして電車を連結する作業の試験をやっているようでした。よく観察すると、この線路の両側に、なんとか駅って書いた架空の駅も二つありました。
電車を待つ間の、暇つぶしになりました。


草津を過ぎてしばらくすると、急に雪が多くなりました。
米原では、粉雪がけっこう降っていました。放送では、新幹線も徐行してダイヤが遅れている、との事でした。


米原からは、一面雪景色の中を走りました。
近江塩津では、かなり大きな粒の雪が吹き付けてきます。びわ湖の両側を走ってきた電車がここで合流する、重要な(と思われる)駅ですが、待合室もなく、みんなホームで震えていました。


この駅では、一部の線路は放水によって雪を溶かす構造になっていました。


湖西線側も、一面雪景色です。所々で、吹雪いていました。


大津で雪はほとんど無くなり、京都では全然雪は見ませんでした。もっとも、京都へ戻ってきた時点では、回りはかなり暗くなっていました。

結局、乗車時間9〜10時間。雪を楽しんだのは確かですが、時間に見合うだけの楽しみだったのかどうか、ちょっと疑問です。



コウモリ・コウモリ
1月10日


今年初めてのコウモリです。
道中、積雪と凍結で車が滑ります。やっぱり、山中は寒いようです。

期待通り、テングコウモリが帰ってきていました。うち、一人は標識が付いていていました。とある研究者の標識です。ここでは標識されていないはずですので、どこかからの移動個体の可能性が強いです。



これも期待していたとおり、コキクガシラコウモリもいました。


新鮮な、哺乳類のウンコがいっぱいありました。おそらく、ハクビシンです。


次の穴への移動中、「野間の大ケヤキ」に寄りました。
クレーンを使って、剪定をしていました。


2番目の穴も、期待していたとおり、200オーバーのキクガシラと、テング、コキクが眠っていました。





USJ
1月8日


何年ぶりかで、USJへ行きました。
USJは、1月10日まで「クリスマス」です。


関係ありませんが、最近、都会でハクセキレイが増えているんでしょうか?ポップコーンを食べていました。


今日は、妻の両親と一緒です。
(左)ウォーターワールドを、一番上で見ました。遠すぎて、あまり臨場感がありません。また、寒くて気が散って、ショーを楽しむ気分じゃありませんでした。
(右)中国の、伝統芸(?)。仮面の早変わり。


夕方の、クリスマスのショーです。これも遠くて、横からで、いまいち楽しめず。
クリスマスツリーは久しぶりで、きれいでした。




天王寺動物園
1月3日


卯年がらみで、「ウサギコウモリ」の画像を提供しました。展示されてる、といっても、一週間程だけの期間だそうで、あわてて見に行きました。

何枚か写真を提供しましたが、みんな使って頂いたようです。博物館には骨も寄贈してあるんですけど、さすがにそれは使っていませんでした。剥製は、残念ながら作ったことがありませんし、博物館にもありません。


これは、博物館の収蔵標本です。
あんまり、良い出来とは思えません。やっぱり、剥製は岸和田です。


アシカより、こっちの方が客受けしています。


アイファーの入口に掲示されていました。
カエル釣りはわかるけど、「ふくらまし」って書いて、何人の人が理解出来るんでしょう?ちなみに、私は理解出来るし、遊んだ世代ではありますが。
「遊んだ」
と言う表現を使っても良いのかどうかも、最近のご時世なら難しいですね。その他、いろんな「遊び」の経験が張り出されていました。アンケートを採った対象が、平均的な一般市民なのか、偏りのある取る方(自然保護団体、とか)だったのかも気になります。たぶん、「過激な」遊びをしていた人の方が、罪滅ぼしに(?)自然保護活動なんかをやっているような気もします。


アイファー(両生・爬虫類館)が出来た時はいつもすごい人でした。でも、こういう施設の集客能力は何ヶ月ぐらいなんでしょうか?、とりあえず入ってくる人は多いですが、ここだけを目当てに来る人は、今となっては多くないんじゃないでしょうか?

(左)昔は、ウミガメが泳いで、原色の熱帯魚(?)が過密と言っていいほど泳いでいたんですが、今は(というより、ずいぶん前から)数匹の魚が泳いでいるだけです。
(右)ここは干潟を再現していて、開業当初はカニなんかも入れてたんじゃないかなあ。奥には、シギ・チドリがいっぱい歩いていたんですけど、今は2,3羽だけ?


飼育のオオサンショウウオはなぜか、真っ黒になりますね。この子は「開店」以来飼育されている子のはずです。


どこだったか、看板だけ残っていて、「今は、いません」の説明が付いていました。
博物館で解剖しました・・・・・。


チュウゴクオオカミ、だったかな。生まれた子らを、みんなそのまま飼育しているんでしょう。
イヌと変わりませんねえ。


こっちには、ホロホロチョウが山ほど飼われていました。繁殖ものだそうです。


いつ行っても見る動物、コースは同じような気もします。
動物を見ていても、この子ら、いつ博物館に来るんだろう、とか、前にいた子は外の水槽に浸かっているなあ、とか、もう骨になって収蔵庫、とか言う方が思い出されて、「純粋な」楽しみ方が出来なくなっているのが悲しい。

また、一頭だけで飼育されているケースもまだまだ多く、「見せ物小屋」的展示から抜け出すのはかなり困難だろうなあ、とも思います。動物園の使命、あり方は、自分の中でも確率はしていません。

結局は、珍獣を集めるんじゃなく、当たり前の動物を見せるだけでも良いんじゃないかなあ、とも思うんですけど、それだけじゃお客さんが集まらないというのも現実的な問題なんでしょう。
でもでも、天王寺動物園にしても、コアラの餌代に何千万円というのは、もういいんじゃないですかねえ。王子動物園、パンダを一頭だけで飼育していても仕方ないんじゃないですか?




明けまして、おめでとうございます
1月1日





真ん中のコウモリは、「ウサギ」コウモリです。
下半分は省略しました・・・。