横浜 その2      


2010年6月4日−5日



港の見える丘〜


本当は、今日にズーラシアへ行こうと思っていましたが、昨日に行ってしまいました。では、今日は何をしようかな?、って、起きてから考えました。

山下公園に、氷川丸が繋留されています。行ってみると、公開は10時から。今は9時。まあ、次に来ることも無かろうと、10時までの時間つぶしに、「港の見える丘」へ行ってみました。戦前の洋館がいくつか公開されています。

洋館の名前は、それぞれご自分でお調べ下さい。こんなところで、優雅に生活してみたいですねえ。
いくつかの洋館は、催し物に使われているようです。某館では、ピアノリサイタル(?)をしていたようです。






この館では、お姉さまが実際にピアノを演奏されていました。





外人墓地

近くには、外人墓地がありました。それぞれ個性的な、映画で見るような墓標が並んでいます。きれいに清掃もされています。
清掃協力金を払うと墓地に入れるそうですが、まだ準備中(?)で、近くまでは行けませんでした。みなさん、遠い異国の地で生を終えられ、身寄りの方々はどこで何をなさっているのでしょう?管理もたいへんでしょうねえ。



キャプテンなんとか、って書かれています。飛行機はジェット機です。新しいお墓かな?


猫が気持ちよさそうに、寝ていました。



氷川丸

で、やっと時間が来て氷川丸の見学です。
昭和初期の建造で、戦前は貨客船としてシアトル航路に就航していました。チャップリンも、この船で日本に来たそうです。
戦争中は病院船、戦後はまず引き揚げ船として活躍し、ついで再び、客船として世界中を回っていたそうです。これだけの大型船が戦時中に沈められもせず、生き残っていたのは珍しいことです。で、第4?、5?、の人生をここで過ごしています。









特別室、だったか、一等室、だったか。







(右)エンジンルームの、電話室。周りがうるさいので、電話(通話)はこのボックスに入って行っていたそうです。







浅草寺

氷川丸の見学が終わると、横浜ともお別れ。
浅草寺へ行ってみました。うーーん、テレビでよく見る風景がそこにあり、外人を含め、人がむちゃくちゃ多いなあとは思いましたが、それ以上の感激はなく、なんでこんなに人が集まるのか、不思議でした。みんな、何しに来るんでしょう?
また、人力車が路上を埋めています。どこへ連れて行ってくれるの?




遠くに、話題のスカイツリータワー(でしたっけ?)が見えていました。高い、のかなあ。


さあ、浅草寺にいたのは30分くらいかな。
ついで今度は、上野へ。目的地は、国立科学博物館。




科学博物館



入り口に、プラカードを持ったおっちゃん。「大哺乳類展40分待ち」
みんなヒマというか、是非見たいから来たのか。とにかく、東京という所はどこに行ってもビルばっかり、人ばっかり、電車ばっかり、地下鉄ばっかり。


私の目的はこっちじゃなかったので、常設展の方へ。
行きたかったのは、シアター360,というところ。円球の真ん中に通路があって、まわり360度に映像が流れるというのです。上映作品は、マントル云々、宇宙云々。上映時間10分。
うーーーん、微妙、というより、つまらん。マントル云々は何とか理解出来なくもなかったけど、宇宙云々は、たった5分でビッグバンから太陽系誕生までを説明しているようで、こんなん、理解できる人、いるんでしょうか?スクリーン(というか、球)が小さくって、あまり迫力もありません。なんか、グルグル回る光と音で脅かしているだけ。

今回の旅行で一番がっかり、かなあ。



その後、一般展示をうろつきました。
「これが、月の石です。今、上海で万博が開催されていますが、大阪万博では、月の石が目玉だったんだそうですね。これを見るために、何時間も並んだそうですよ」って、ボランティアの方が旗を持って、数人を相手に説明しています。その、並んだ一人は私です、って言いそうになりました。


まあ、実物を展示するのは博物館の使命かもしれませんが、こんなん、何を置いても誰もわからんでしょうねえ。


こっちは、中国に落下した隕石。


展示スペースはあまりにも広く、あまりにも多岐にわたっていて、どこへ行けばいいのかわかりません。結局は、骨の並んだ方へ引っ張られます。とはいえ、特に何を見たいというのもなく、うろうろしているだけ。




リンリンだっけ、ランランだっけ。


クジラの寄生虫。こないだマッコウクジラを解剖したところだったので、ちょっと気になりました。内臓の解剖時はいなかったのでよくわかりませんが、こんなに派手な寄生はなかったように思います。


(左)ダイオウイカ。先日のマッコウクジラから、このイカの嘴が出てきて、学芸員は大喜び。
(右)マッコウクジラの骨格標本。頭部の、へこんだところに、メロンという脂肪組織が詰まっています。


そういえば、前回ここに来た目的は零戦。零戦を求めて、靖国神社へ行ったりしていました。
何万?、何十万機と作られた
、世界に誇る戦闘機が日本に数機しか残っていない、って恥ずかしいですねえ。





上野動物園

適当なところで切り上げて、今度は上野動物園へ行ってきました。
どこも、ペンギンのいるところはゴイサギ、コサギの休憩場所。上野は、ウミネコまでいました。



入園したのが遅かったので、みんな室内に移動していました。




ハダカデバネズミ。ハチのように社会性のあるコロニーを作って、女王が子供を産んで、みんなで育てます。名は体をあらわす、無毛で、歯が大きいネズミです。とにかく、奇妙な動物です。
子供が生まれていましたが、きれいな写真は撮れませんでした。まあ、一度は見に行って下さい。


アブラコウモリ、ヤマコウモリ、ヒナコウモリが展示されていました。ヤマコウモリを見たのは、初めてです、といっても、黒い固まりが壁にひっついていただけです。


マヌルネコです。子供が生まれていました。すごくかわいい。といっても、スコティッシュホールドみたいな感じでした。


ヤマネがいました。これまた、かわいいとしか言いようがありません。


ルリカケス。天然記念物です。奄美まで、天然物を見に行きたいなあ。


ということで、駆け足の上野動物園も終わりました。ここも、とにかく人がいっぱいでした。動物園とすると、古い感じが否めません。
私が搬入したケリがまだ生きているはずなんですが、どこにいるのかわからずに、探し損ねました。ケリは、顔に付いている模様で個体識別が出来るはずです。
どなたか、気が付いたら、画像を送って頂けるとうれしいです。


公園を歩いていると、何人かが銅像の写真を撮っているので見に行きました。忠犬ハチ公、と思ったけど、雰囲気が違います。ああ、ここは上野。上野の西郷さん、ですね。


ボチボチ飛行場まで移動して、一泊の旅行は終了しました。結局は、動物園めぐりをしてきたようなものです。
それなりに楽しい2日間でした。