淀川展             

2010.7ー9月             

(2010.7.31現在の記載です。内覧会で撮った写真を掲載しましたが、あと2,3回見て、写真と文章を追加する予定です。)


博物館の特別展です。淀川、及びその流域全体の自然を調べよう、と言うことで、「大和川の自然」の次の、3年間で調査をしていました。


今回は、あまり行事や調査には関わっていませんが、一応メンバーとして名前を掲載して下さいました。ありがとうございます。


大阪平野と淀川の成り立ち、みたいなもんです。



三川合流の東(南)側には、巨椋池という巨大な池がありました。遊水池、とでも言えばいいのでしょうか。水深2mほどの、湿地帯、みたいなものだったようです。後で出てきますが、多種多様の水草類が生息していたそうです。それらはすべて、干拓によって失われてしまいました。








水草だけじゃなく、いろんな動物、植物の分布図、実物、標本なんかが、ずらっ、と並んでいます。
すべてを載せるのもたいへんなので、ご自分で見に行って下さい。





淀川をダメにした一番の原因は、淀川大堰です。
川を、「生き物」じゃなく、水路としか考えないやり方で海への流路を作ってしまい、そのため、大阪市内へ流れる大川の水量が激減しました。その水質の悪化を止めようと、今度は堰を作って大川へ水を流し出しました。堰で流量を調節するので干潮、満潮の影響が上流まで及ばなくなったこと、水位の変動がほとんど無くなったことで、ワンドの環境が激変し、そこで生活していた希少な魚類は絶滅してしまいました。

その後、人工ワンドを作ったり、人工的に水位を変化させて環境を元に戻そうとしていますが、全然効果を上げていません。それらに何十億、あるいはもっとお金をつぎ込んでいるって、無駄の極致です。










(左)昔のワンドに生息していた魚たち。イタセンパラや、タナゴなどの在来種ばかりです。
(右)現在の、ワンド。外来種天国、というか、それしかいません。


魚だけではなく、河川敷、河川上も、外来種天国。


それはそれは、ある意味、見事な光景です。これらの駆除に、また税金がつぎ込まれています。
堰を解放すれば、水位が上昇すれば流れてしまうか、あるいは、塩分で枯れてしまうんじゃないかと思うのですが・・・・。




実物が並べられているところもあります。
ちなみに、イタンセンパラは、8月中旬(だったか)に来る予定。


オオサンショウウオの分布図。ど真ん中の、詰まった所は箕面でしょう。
淀川本流も、自然分布?ちょっと、あやしい?





昆虫類も、いろんな種類が取れていますが、ここまで細かいと同定できませんねえ。
アメンボ類の分布も、それなりにおもしろかったです。これも、どうぞ見に来て下さい。


これは有名なトンボなんですが、絶滅したのでしょうか?これ以外にも、見られなくなった昆虫はいっぱいいます。