柵原鉱山記念館
      
2018年1月18日
 


岡山県美咲町というところに、柵原鉱山記念館というのがあります。名前の通り、昔、ここに鉱山があったそうです。
この日、近くの廃坑でコウモリ調査をしたので調査後、寄ってみました。

 


事前に簡単に調べていましたが、出てくるのは鉄道の話ばかりです。


鉱石を港まで運ぶために、片山鉄道というのがあったそうです。鉱山の廃止に伴い廃線されたのですが、保存会ができて一部、運行を「観光用」に再開したそうです。動かしているのは日祝日だけのようでしたが、私の方の興味は鉱山でしたので、まあ、動いていなくても問題はありません。

   

 

 

   


鉱山で使われていた車両が朽ちかけています。私自身は、こちらの方が興味がありました。


立て坑に入るエレベーターの塔です。(なんか、呼び名があったのかな?)
実際のものを移築したのか、模型として作ったのか、よくわかりませんでした。


で、資料館に入りました。510円でした。(100円引き券を持っていくのを忘れた。)
一時間くらい見学していましたが、入館者は私だけみたいでした。

 


これが主な鉱石だったみたいです。
磁石がくっつきます。


昭和初期、鉱山が活発だった時代の町を再現しています。

 

 

 

 


当時の写真もいろいろ。

 


これにすごく期待していたんですけど・・・・・・・・。


HPには、こんな記載がありました。

エレベーターを降りると、そこはもう地下400mの坑道の中。岩にダイナマイトを入れる孔をあけたり(削岩作業)、鉱石をすくったり(タイヤローダー)、かき集めたり(スクレイパー)、きみたちが見たことのない珍しい採堀作業が本物で見られるぞ。


いくら坑内を見せるといっても、400m地下まで降りられるとは思いませんでした。それでもまあ、他の観光地化されている鉱山みたいに、少しは坑道なんかを見られると信じていました。せっかく坑内に入るのに、展示が「作り物」と書かれているHPもあって、どうしてだろう?、とは思っていたのですが。

乗ってみると感じは全く普通のエレベーターです。立て坑エレベーターをよくこんなのに作り変えたなあ、って、まだ鉱山に入れる、って信じていました。

エレベーターを降りると、鉱山を模した部屋に出てきました。のんきな話で、この時点でやっと気が付きました。
この施設、地下を展示施設にしているだけです。廃坑とは何の関係もないらしい。

当時の坑内の再現を見ているだけです。


私が調査しているコウモリの廃坑は、坑口があちこちにあります。鉱脈が地面に顔を出しているので、それを追って掘っています。この鉱山は鉱脈は地下全体に広がっているので、縦に降りてからさらに縦横に掘り進んでいるんですね。
展示を見てやっと概略がわかってきました。

 


まあ、近代的な鉱山として稼働していた状況は何となくわかりました。

鉄道が再開していくらか町おこしにはなっているんでしょう。この施設だけで人を呼んで、というのは難しいだろうなあ・・・・・・。