つやま自然のふしぎ館



2013年2月17日


ついでに、と言うには少し遠いですが、方向は同じなのでコウモリ調査をかねて、津山まで足を伸ばして見学してきました。
聞きしに勝る、というのはまさにこのことで、おそらく私の人生最大の衝撃でした。
一度入れば、ここだけで何時間でも過ごせます。ぜひ、一度は足を運んで下さい。


狭い入り口を入ると、小動物とシロクマの剥製が迎えてくれます。これは、単なる序章であると、後で知らされました。



入ってすぐの部屋は、化石の展示でした。


津山産
と言うわけではないみたいでした。
説明が、ほとんど、「巻き貝」「二枚貝」終わっていました。


「コウモリ」という言葉に反応しましたが、コウモリの化石なんだか、何なんだか、よくわかりませんでした。


本格的な展示の始まりです。


わかりにくいですが、キリンは座った形での剥製でした。


いわば、理科室、でしょうか。


(右)マルピギー氏小体、って、やけに専門的ですな。


なんと、DNAの模型。この博物館が出来たとき、まだ発見されてなかったように思うけど。
説明がちょっと違うような気もしますが、気のせいでしょう。


(右)子宮外妊娠(卵管での着床)の模型です。


ここの、目玉展示とも言うべきもの。
創始者の、内臓の標本が並んでいます。


(左)何だったかなあ、カンガルーだっけ?


(左)豚とイノシシの比較だったけど、イノシシの方の画像を消してしまいました。
(右)またコウモリに反応しますが、さあ、何コウモリでしょう?たぶん、キクガシラだと思うんですが。


この部屋は、
「貝」の部屋。
これでもか、と言うくらい、とにかく貝が並んでいます。


陸貝類も充実しています。
(左)貝に詳しいわけではありませんが、真ん中の「オオケマイマイ」、私の知っている「オオケマイマイ」と、かなり違います。もっと平べったくって、名前の通り、毛が生えている貝だったような気がします。


通路には石の展示もありました。
もちろん、「岩石の部屋」もありましたが、興味がないのでパスしてしまいました。


こちらは、昆虫の部屋。
個人コレクションが、何人分か、あるみたいでした。それなりに、見事でした。


このあたりの標本、(日本)と書かれているのですが、国内では採集できない種類だと思います。日本の意味が、いまいち、わかりません。
戦前の台湾等、日本の植民地での採集?


(左)キシタアゲハ、コウトウキシタアゲハも日本と書かれています。
(右)フタオチョウ、ヒメフタオチョウ。やっぱり、(日本)


(ハルマヘーラ)と書かれています。調べてみると、インドネシアの、ある島の名前らしいです。


いわゆる、季節型ですね。


害虫とか、水生昆虫とか、変態の標本とかの、「シリーズもの」がいくつも展示されていました。


(左)保護色昆虫シリーズ
(右)発育順序標本、です。他には、アブラゼミとか、ハチの、発育標本がありました。


クモの標本もありました。一部は、みんな樹脂の包埋標本でした。


本来は南西諸島の蝶ですが、日本のあちこちで記録があるみたいです。


現在の天皇陛下も、皇太子時代に来られているそうです。


動物地理図、と呼ぶんでしたか。
標本だけではなく、あちこちに張られている解説、展示も、手作り感満載で、「勉強」になります。


こっちには、日本の動物分布。
じっくり見ると、面白い。


コウモリの分布も、まあ、それなりにデータはありますし。
(右)ニホンカワウソも、この頃は健在でした。


なんといっても、剥製類が充実しています。
世界の地域ごとに、部屋が分かれているみたいです。


とにかく、種類も、数も膨大。


明治初期に輸入されたオランウータンだそうです。


(右)何の動物だか、わかります?


「ヤマビーバー」って、聞いたこともない動物でした。
ヤマビーバー属、ヤマビーバー科で、アメリカにいるみたい。本当に、勉強になりますねえ。


このあたりは、ニホンの動物たちです。


アマミノクロウサギ、ツシマヤマネコが、普通に並んでいます。


(右)イリオモテヤマネコもいます。
(左)ベンガルヤマネコとイリオモテヤマネコが並んでいました。
昔は、イリオモテヤマネコは一属一種で、原始的なヤマネコ類とされていましたが、最近の分類ではベンガルヤマネコの亜種になっています。この2種を最初から並べているなんて、先見の明があったのでしょう。


ニホンカワウソも、普通に展示されています。


日本の鳥たちです。
知り合いから聞いた話では、種名がなかったり、名前が違っていたりする、とのことでしたが、私が見る限り、突っ込める材料は見あたりませんでした。


ヤイロチョウもいました。


ワシタカ類の標本が、すごく迫力がありました。


キーウィの説明の前に、(たぶん)ダチョウの子供がいました。別にキーウィがいたのかなあ。


いわば、飼育種の標本もいろいろ。


こちらにも、日本の動物たち。


ここにも、コウモリ。種名はありませんでしたが、たぶん、キクガシラ。


(左)白い、イノシシ。アルビノらしいです。


モモンガも、何体も「飛んで」います。


日本の鳥たちも、ものすごい種類と数がいます。


(右)アオバズクがスズメを捕まえた、らしいです。


(左)イヌワシ
(右)クマゲラ、アオゲラ


もちろん、外国の鳥たちも充実。


カモノハシ。


アホウドリだったか、コアホウドリだったか。非常に巨大です。
説明書きが別にありましたが、写真を忘れました。


極北の動物、だったか。


ここらは、両生は虫類の部屋です。


お見事です。
ちなみに、岡山県真庭市の「はんざきセンター」には、150cmの標本があるそうです。



セントバーナードの標本までありました。



このあたりまで来ると、見るのにも疲れてきます。
おなかいっぱいで、ごちそうさま、という感じです。


いろいろな動物の、スピード比べだそうです。
時速だと思うけど、さあ、どうなんでしょう?


標本点数、20000点、とも書かれています。たしかに、ものすごい数が展示されています。
一日、勉強できます。世間で言う、B級スポットと呼ぶのは失礼でしょう。れっきとした、学習施設だと思います。

何時間あっても時間が足りません。覚悟して、おでかけ下さい。

たぶん、「最強の施設」だと思います。