鳴門の渦潮と動物園       

         2005年10月9日


休日と言っても、継続診療や入院がいると朝はいつも病院です。っていつも言ってましたが、今日、明日はぽっかり予定が空きました。
新車が来たので、足慣らしをかねて鳴門の渦潮見物を計画しました。

やっぱり初めてなんで勝手がわからず、力が入ります。カーナビもあるのですが、これもさっぱり使い方がわからず、あちこち押しまくりながら走るもんだから気が散ってよけいに肩に力が。カーナビはゴチャゴチャ道案内するし、レーダーは危険、危険って狼少年みたいにしゃべってるし、道も初めてのところで緊張するしで、最初の1,2時間は楽しむ余裕はありませんでした。それでもまあ、明石海峡大橋を渡る頃にはなんとか車の癖もわかりかけてきました。けど、最近のコンパクトカーは鼻が見えないので前の感覚がつかめませんなあ。

淡路島側のパーキング 主ケーブルのサンプルだそうです。


淡路島はあっという間ですね。島と言っても高速はど真ん中を走っているので海が見えるわけではなし、おもしろくない道路です。
で、9時前には四国に渡ってしまいました。たぶん私にとっては初めての四国。大鳴門橋は明石海峡大橋と比べるとかわいい橋でした。これでも世界的には巨大なんでしょうけど。
インターを降りてから、引き返すような形で、記念館へ行きました。
一番の目的は渦の道という、橋の下に出来た遊歩道の散歩です。あらかじめ潮を調べ、9時30分が中潮の満潮とかで、それにあわせて大阪を出てきました。本当は大潮が一番良いみたいです。



遊覧船が出ていますが、高いし酔いそうで乗る気にはなりませんでした。大型船は渦の中にも入っていくようでした。
ものすごい潮の流れで、これが海とはにわかには信じがたい光景でした。


私は基本的には極端な高所恐怖症なんですが、(当然)落ちることはないし、あまり揺れてなかったのでこういう足の下のガラスも気になりませんでした。怖いのを通り越した高さというか。
私は今日の潮を調べてから行きましたが、観光客がみんなそんなことをしているようにも思えません。潮が止まっている時間に当たったら何を見て帰るんでしょう?もちろん施設だけでもそれなりに楽しめますが。渦潮ももっと大きな、はっきりした渦があるのかと思っていました。観光船がぐるぐる回るのかと。
もともと鉄道にも対応できるような2段の橋を造ったけど、明石大橋が車だけになったので下側が必要なくなりそれを流用したとか。上から見ていると渦の出来る場所はもう少しあっち。そこまで延ばすか、いっそのこと人道橋でつないでしまえばいいのにね。といっても観光客だけでは管理費も出ないんでしょうな。


ここを見てから、何とかという記念館に入りました。小さな施設でしたがそれなりにおもしろかった。200円で遊覧船のシミュレーション(?)というのもありましたがこれはキャンセル。揺れるイスはUSJでいつも経験してます。
地球が丸くて、主塔の上と下の間隔が違うとうのは有名なんでしょうか?トリビアの泉に送ったけど採用されなかった。


渦潮を作り出す海底地形、だそうです。 大鳴門橋でも何cmか離れているらしい。


で、つぎは動物園へ。とくしま動物園、です。徳島市街からそう遠くなかったけど山間部の田舎でした。
植物園と遊園地が併設されています。植物園はそんなに大きくなかったようでした。興味がないことはないけどパスしてしまいました。
遊園地はファミリー向けのオーソドックスな遊具ばっかり。新しそうな施設でした。公的な施設なのに、なんで動物園とセットにする発想が出るんでしょう?動物園の使命というのはいろいろありますが、結局は来る人の大半は娯楽という面が強いのでこういう発想が出てくるんでしょうねえ。
でも大阪府は動物園も自然史系の博物館も持っていません。徳島にはこれも県立博物館もある。たいしたもんです。


なんというか。あるからといって何でも並べようと言うのはねえ。
本剥製はこうなるのが多いですね。でも岸和田自然資料館のはすごく立派。


動物園というのは、動物の生き生きした姿を見ると言うより寝てるのを見る方が多いですねえ。衣食住足りればすることがないので1日中寝てるか、神経質にぐるぐる回るかのどちらか。今はやりの生態展示すると動物が見にくいって市民から文句が来る。
旭山動物園が生態展示で成功した一例ですが、自分で見たことがないのでどこが違うのかはっきり知りません。評判が先行して人が入りすぎてよく見えない、という話も聞きました。
そうそう、初めて上野動物園へ行ったときも、順路に沿って人が流れているのでびっくりしたことを覚えています。天王寺動物園ではみんな気ままにうろついてるだけのような気がします。そもそもここは順路ってなかったんでは?
ちなみにとくしま動物園ではきっちり案内があって、その通りに歩くと一通り見られるようになっています。ついでにいえば、最後はきっちり遊園地に誘導されるコースです。どこに行くか考えないで済むのでそんなに頻繁に来ることがない人には便利、かな、とも思うし、1日中のんびり過ごすという発想がないような気もするし。

寝る。

寝る。

寝る。


四国というとうどん。讃岐うどん(のとなり?徳島県は。同じ?)。
どこがうまいのかなんて知りません。四国はうどん屋ばっかりあると思っていたらあんまり見あたりません。カーナビに情報が入っているというので検索すると今度は町中のうどん屋を紹介します。道案内させていって見るとこんなん今でも営業してるの?って思えるほどの、つぶれかけの食堂まで出てきます。
結局、帰り道にあった適当なところで食べてみました。
まあ、うまかったです。


淡路島のダム施設にあるコウモリを見て帰ろうとも思っていましたが、時間的に無理がありそうで断念。かといって同じ道を帰るのも脳がないし高く付きそうなので一般道を走ってフェリーで帰ることにしました。交通量がけっこう多く、工事渋滞などで時間がかかりました。
「明石と岩屋のたこフェリー」、です。
30分ほどですが一応はフェリーでの船旅。なんとなく楽しいもんです。乗る頃には夕方になり大橋がライトアップされていました。



もちろん高速はETCでノンストップ。何回か走ると慣れてきて、あんまり減速しないで通過。これを付けている人は優越感があって減速しないで走り抜けたくなるんでしょうね。まあ、その気持ち、わからんでもないです。
帰って調べると高速代だけでトータル8820円もかかっています。便利、時間を買うのはお金がいるものです。