質志鍾乳洞・美山かやぶきの里

2012年8月23日
 


ずっと前から気になっていた、京都府にあるという鍾乳洞を見てきました。


質志(しづし)鍾乳洞、と言うところです。


縦に、25mほど降りる穴です。


最初は緩いハシゴがあります。



ついで、下に降りるハシゴが何段か続きますが、ほとんど垂直に近く、非常に恐ろしげ、です。
穴の中は涼しいのに、こわくて汗をかく感じです。




内部では、けっこうコウモリの飛ぶ姿や、声を聞きました。複雑な穴があちこちにあるので、どこにいるのか、なかなかわかりません。
ここには、コキクガシラコウモリがいくつかくっついて寝ていましたが、すぐにみんな移動してしまいました。
グアノはあちこちにあって、グアノ臭もかすかに漂っていました。



テングコウモリもよく見つかるという文献を読んでいて、一生懸命探しましたが見つかりませんでした。

「地蔵岩」と言う看板はありましたが、どれがそれなのか、よくわかりませんでした。


ちなみに、入園料は510円。
さあ、高いんだか、安いんだか。なお、この入園料というのは、この一帯を「質志鍾乳洞公園」として整備していて、その入園料なんだそうです。テントサイトもあって、キャンプ出来るようになっています。


鍾乳洞だけでは時間が持たないので、これも前から気になっていた、美山町にある「かやぶきの里」と言うところへ行ってみました。


突然、山裾に茅葺きの家がいっぱい並んでいるのが見えました。もっとも、ここに来るまでも、茅葺きの家や、昔はそうだったんだろうなあと思わせる家が、あちこちにポツポツありました。


白川郷は、何世代も一緒に暮らすような大きな家が並んでいますが、ここのはみんな、こぢんまりしています。
道路の反対側には土産物屋的な建物が2棟ありますが、この集落内のほとんどは、全く普通の家々で、普通の生活があるみたいです。民宿が2件、藍染めの展示施設、喫茶店もあったみたいですが、目立ちませんでした。
道路がコンクリート舗装されてて、焼けてすごく暑くなっていました。まあ、これは仕方ないでしょうか。


旧家を資料館として公開していたので、入ってみました。
帰ってから気が付いたのですが、これは復元した建物なんだそうです。


こういう家は、すごく落ち着きますね。お茶をもらって、しばらく居間でくつろいでいました。


(左)なんていうんだっけ?ゴトゴトゴットン、です。人力、だそうです。


こっちは、お風呂。床は竹で出来ています。


厩、というか、牛を飼うスペースです。


屋根裏です。
すばらしい。



いろんな資料が展示されています。


(右)古文書のようなものが解説付きで展示されていますが、こういうところでこんな感じで展示してて、劣化は大丈夫なんでしょうか。


(左)浄瑠璃の衣装、だったかな。


ふご、というんだそうです。左が赤ん坊用、右はごはん用、だそうです。


ほんの少し前までは、日常的に当たり前に使っていたんでしょうけど、その気になって保存しておかないと知らぬ間に無くなってしまいそうです。


ただ、どうやって使うのか、作るのか、それも後生に引き継いでいく必要があるでしょうね。