南極観測船しらせ、福竜丸、動物園・・  

2014年7月27日


「しらせ」の一般公開があるというので、ちょうどピーチの特売があり、日程を合わせて日帰りで東京へ行ってきました。

南極観測船の初代の「宗谷」は名古屋、2代目の「ふじ」は東京に展示されています。3代目の「しらせ」が廃船になったとき、おそらく維持費や係留場所の関係でしょう、引き取り手がずっとありませんでした。廃船の可能性も出て来たとき、ウェザーニュースだったか、気象の会社が引き取ることになりました。
最初は土日にだけ、定員を設けて予約制で公開していたのですが、せいぜい数十人レベルでした。それでもいつかは行きたいと思っていたところ、東北大震災がありこの埠頭も被害があったとかで、何年も公開がストップしていました。

(たぶん)今年になって一般公開を再開したのですが、今は船上で一日イベントを実施し、自由に見学できるやり方に変更しています。ただ、公開は年に数回しかないみたいです。

「しらせ」は、観測船初めての自衛隊所属の船でした。(それまではたぶん、海上保安庁)ちなみに、現在の「2代目しらせ」も自衛隊所属で、一般乗組員は自衛隊員だったと思います。それがどうした、というものでもないのですが。

船を見ての第1印象は、うーーーーーーん、という感じ。埠頭に係留されているだけで、これが恒久的な保存方法には思えません。公開も年に何回かだけですし、すごくかわいそうです。きっちり管理できないのなら引き取らなければよかったのに、というのもちょっと考えてしまいました。
やっぱり、船というものは動いて初めて生きるもの。「動くのをあきらめた」なら、今度は展示施設としてきっちり管理して保存できる道を考えてあげてほしいです。


宗谷、ふじに比べるとものすごく、大きいです。





船内もすごく広いです。
医務室、です。「入院用」のベッドも何台か、ありました。


(右)こちらは歯科。


これは散髪屋。


居室もすごく広いです。


何の部屋だったっけ?


操舵室、って言うんだったか。


自衛隊の船なので、ラッパを鳴らすそうです。


パネルの前で記念撮影できるようになっていました。


ちなみに、協力金500円と、駅からのバス代が200円でした。これも微妙。維持費の一部と考えるならもちろん「協力」はしますが、もっと恒久的な展示施設にするための寄付であって欲しい。
公開している場所も船全体から考えるとすごく限られており、またその公開方法もただ単に「入れます」じゃなく、工夫が欲しいところ。もっとも、とにかく最低限の維持だけで大変という面もあるのでしょうが。細かなところを見るとあちこち、さびも浮いています。さあ、今後どうしていくのか、先が見えません。





「しらせ」見学のあと、近くにあった「第五福竜丸展示館」という所へ行ってきました。
後で写真が出てきますが、これもいったんは「ゴミ」になっていた船です。
ビキニ環礁で水爆実験の「死の灰」を浴びた船です。乗組員には、放射線障害で亡くなった方もおられます。紆余曲折があり、最終的に「夢の島」で廃船として「ほかされて」いました。
水爆実験の生き証人としての保存が決まって、補修の上、ここに展示されることになったようです。

   


昔はこんな木造の船で魚を追って、何か月も航海していたんですねえ。




次は井の頭自然文化園へ行きました。行ってから初めて気が付きました。ここ、「ジプリの森」もある、多摩丘陵の一角でしょうか。
いつも言われますが、大阪にはこんな感じの「古い森」は残っていません。東京と大阪じゃ、土地の成り立ちが違うんでしょう。
森そのものを利用して、動物園と水生生物の展示施設が出来ています。


動物自体は、展示数は多くありません。


どうしても、ヨソのタヌキが気になります。


ツシマヤマネコを見るのが一番の目的だったのですが、残念ながら一般展示は(現在は)されていませんでした。繁殖目的で他に移動しているみたいでした。


現在は、ツシマヤマネコもイリオモテヤマネコも、ベンガルヤマネコの亜種になっています。まあ、この子の「親戚」みたいなものです。
この子、今年生まれでまだ母親に吸い付いています。


「氷柱」がプレゼントされていました。氷の中に果物なんかが入っています。
(左)一人が一生懸命、格闘しています。しばらくして諦めたら、
(右)遠巻きにしていた別のサルたちが寄ってきました。


この子は大事そうに、収穫品をずっと抱えていました。


まあまあ、個性的な動物園でした。


その後、時間つぶしに東京駅へ寄ってから帰りました。


ピーチは成田空港です。東京からでも1時間以上かかります。けっこう、遠い。
行きは時間通りに飛びましたが、帰りは20分遅れでした。LCCでは、仕方ないのかなあ。
座席も我慢できる範囲ではありますが、かなり狭いです。

さあ、次は10月に飛行機を予約しています。例の、計画減便にはひっかからず(驚異的に、その日の便だけ減便対象にならなかった)、今のところ飛ぶらしい。直前まで心配です。