白浜          

2009年10月31日


母が白浜へ行きたいという話。なんでも、川久と言う、「高級ホテル」に泊まりたいらしいです。で、一緒に行くことになりました。

「途中下車」で、湯浅へ寄ってみました。醤油で有名なところです。湯浅御坊道路がない時は、42号線を走っていると大きな看板があちこちにありましたが、高速が延びると通ることもなくなりました。ついでに言うと、有田の町を通ることもなくなり、路上のみかんの無人販売も立ち寄れなくなりました。
古い町並みを保存しているところがあるというので行ってみたのですが、案内があまり無く、よくわかりません。古い看板を見つけて行ってみると、だんだん寂しくなってきます。みかんをもったおばさんに会うと、向こうから挨拶してくれ、みかんをくれました。その他、会う人、会う人挨拶してくれます。田舎というか、人情というか。で、その場所を聞いてみると、全く逆方向に歩いているようでした。

なんとか、町並みを保存していると言うところへ来ると、古い家の壁に、古いおもちゃや、絵、人形など、いろいろなものが展示されていました。




昔の医者が使っていた道具、と書いてありました。ちょっと、おもしろかった。




醤油博物館というのがあり、こちらの姿を見るとおばはんが出てきて、中を案内してくれました。あとでわかりましたが、角長という醤油屋の宣伝みたいでした。まあ、企業博物館と言うことになるんでしょうか。向かえに店があり、横には実物の樽や、製造道具などの展示がありました。残念ながら、写真撮影禁止、と書いていました。でも、何ででしょうね?
で、宣伝に乗って、醤油を買って帰りました。


ここらは、金山寺味噌というのでも有名です。これも、思わず、古そうな店で買うことに。



で、やっと白浜へ着きました。
とりあえず行ったのは、京都大学の水族館。その手前の、有名な円月島。あとで調べると、真ん中から灯台が見える場所があるそうです。


京都大学の付属施設です。かなり古いらしいです。
入場料金500円。まあ、こんなものでしょうか。




伊勢エビって、こんなにカラフルだったかな。やっぱり、おいしそう、としか見えません。




(左)サカサクラゲの一種、だったか。
(右)サメの卵です。孵化まで、何ヶ月もかかるそうです。


水族館の横には、南方熊楠記念館というのがあります。おぼろげながら生家かと思っていたのですが、違うんですね。熊楠が最後を過ごした家は、南方熊楠顕彰館として、紀伊田辺駅近くにあるようです。そっちは、施設は見学無料、熊楠邸見学は300円、となっています。白浜のここは、400円。確かに、本物の資料をいくつか並べてはいますが、ちょっと調べた感じでは、顕彰館の方が充実しているようです。どうして、同じような施設、2カ所が必要なんでしょうか?


こちらも写真撮影禁止となっていたので、画像では紹介できませんでした。
屋上から見た風景です。
(右)神島という、熊楠がよく研究していた島だそうです。


ついで、今度は千畳敷へ。
ここには、ユビナガコウモリが、7月に2,3万頭集まる海蝕洞があります。一度だけ調査に同行しましたが、詳しい場所は忘れていました。


(左)こんなところだったら調査できるはずはないし。あちこちうろうろして探していると、思いだしました。
(右)真ん中に見える隙間の奥だったと思います。洞穴の中に温泉が湧き出していたはずです。また見に行きたいけど、自分のフィールドじゃないし、お誘いはかからないし・・・・・・。


で、次は隣の三段壁。要するに、断崖絶壁です。
「三段壁洞窟」という看板がありました。右の「土産物屋」内に、40mほど下まで降りるエレベーターがあります。「洞窟」と言われると興味はあるのですが、さて、いくらくらいなら降りようか、500円までかなあ、と家族で話していましたが、のぞいてみると、1200円と書いてあります。洞窟と言っても、海蝕洞であることは当然です。上からそちらをのぞこうとしても、よく見えません。タクシーの運転手らしい人がお客さんに話をしているのを横で聞いていると、昔はのぞける場所まで行けたそうですが、事故(おそらく落下?)があって、フェンスを付けたらしいです。
で、さすがに1200円はもったいないので、下へは行きませんでした。



(左)断崖の下には、鉄のハシゴというか、取り付きが並んでいます。落ちた時の救助用?
(右)誰かが、自殺防止の看板と直通電話があると言っていましたが、看板だけで電話はありませんでした。


で、ホテル川久へ。
白浜でも、有数の高級ホテル、だそうです。今はカラカミ観光というのが経営しているのですが、このホテル、バブル華やかなりし頃、会員制リゾートホテルとして開業したらしいですが、無理な投資がたたったのか、数年で行き詰まり、倒産し、それをカラカミ観光が買収したらしいです。
余談ながら、カラカミ観光というのは北海道の会社で、北海道にいる時、よく名前は聞きました。あちこちの倒産物件を購入しては、再生しているようです。白浜だけでも3件ホテルを持っているのかな。古賀の井ホテルも、今はカラカミチェーンです。

ちなみに、一泊数万円もするのかと思っていたら、ネットで探し回ると一人2万円ちょっと、でした。ロビーをうろうろしていると、「毎日、大阪から無料送迎バス」と言うのが書いていました。



内部はこんな感じです。某HPには、もっときれいな写真と解説がありました。聞けば聞くほど、お金がかかっているようです。


(左)結婚式では、新郎新婦がここを降りてくるのでしょうか?高所恐怖症の私には無理かも。


全室スイートルームというのが売り、だそうです。4人で泊まった部屋には、4畳半くらいの小部屋に、ベッドルーム、広い居間、洗面所にトイレ、化粧台等々、確かに広い。ここでも(たぶん)一番安い部屋で、上を見るときりがないそうです。2階建ての部屋もあったんだっけ。



で、夕食。レストランで取りますが、スリッパOK、でした。味は、(?)、おいしかったけど、どれだけ高級なのかは、よくわかりませんでした。伊勢エビは小さかった。


カニの揚げ物がありましたが、種類はわかりませんでした。これもおいしかった。


(左)夜明けです。

朝食はバイキングというのが多いけど、ここは「高級だから」か、テーブルに座って食事でした。卵料理もスクランブル、目玉焼き(片面?、両面?)、ゆで卵から選んだり、いろんなパンにジャム、最後はメロンまでありました。
妻と二人じゃこんなところ、とても泊まる気になりません。まあ、話の種というか、親孝行というか、何かのきっかけがないと出来ない贅沢でした。


翌日は、お決まりのアドベンチャーワールドです。今回のツアーに付いていた、というか、今回のは、アドベンコースみたいな宿泊プランでした。
自分のHPをチェックすると、2,3年に一度、ここに来ている勘定になります。いつもは、冬の18切符でした。


今の「売り」は、シロクマの赤ちゃんの様でした。まだ生後18日令。普通の動物園なら公開しないでしょうけどねえ。まさか、公開するために人工哺育している?、というのは考えすぎでしょうか?


シロクマと言われればシロクマだけど、ノライヌと言われれば、そんな気にもなります。


724gで生まれて、18日で1648g、だそうです。


こっちは、エンペラーペンギン。
爆睡。



ペンギンパレードというのが、どこでもはやっていますね。まあ、確かにかわいい。


やっぱり寒いところがいいのか、「雪の降ってくる」下に、みんな集まっています。


(左)ここでも、みんな巣作りをしているみたいです。
(右)ペンギンにも、いろんな寝姿があるらしい。


で、ペンギンの世界にも、いじけた子は、いるらしい。


アジアゾウの飼育は、外国の方が担当しているようでした。ゾウ共々、出稼ぎでしょうか。


まず、ケニヤ号。
(右)ライオンの子供なんですが、わかりますか?




イルカのショーです。
うーーん、おもしろい。


こっちは、アシカや他の動物ショー。確か、前回(といっても、2,3年前)は工事中で見られまかったはず。


白浜というと、やっぱりパンダですね。
パンダの説明はこっち
WWFは、展示に反対の立場でしたが、今はどうなんでしょう?一応、繁殖研究のために中国から借りている形になっています。研究用なら、客寄せに使うな、というのがWWFの言い分でした。「賃貸料」が年に何億、だとか。毎年と言っていいほど双子が生まれていますが、所有権はみんな中国、です。最初の頃の子は中国へ帰っています。







例によって、ウォーキングサファリ、という、歩いて回るコースです。



商売上手というか、熱心というか、ケニア号以外に、バス(冷暖房、解説完備、2階建てなど)で回る方法とか、カートで回る方法、自転車(一人乗り、二人乗り、子供用、各種完備)、ジープ、等々、いろんな手段で回れるようになっています。




昼食は、パンダ弁当。


何度も来ているのに、こっちに来たことがありませんでした。こっち側は、遊園地しかないと思っていました。資料室があったり、小動物がいたり、チンパンジー、その他の動物もいろいろいました。

子供の剥製、と言うことは、残念ながら、育たなかった子なんでしょうね。



なんだか寂しげな表情。


タマリン、だったかな。こっちも、なんだか、かわいそう。


(左)巨大なゾウガメ。
(右)大きなケズメリクガメ。


(左)ライオンの赤ちゃん。パンダとシロクマに追い出されてここにいるのかな。


ということで、ほぼ一日、楽しませて戴きました。
帰りは例のごとく、トレトレ市場で買いものをして、高速で帰ってきました。高速代、1300円、だったか。

白浜というと特に泊まる必要のない距離かもしれませんが、まあ、親孝行の一つとして、それなりに有意義な二日間でした。