島津製作所 創業記念資料館
梅小路蒸気機関車館 



2011年11月19日


毎年、この時期に「関西文化の日」があります。関西の、博物館等の「文化施設」が無料で入れます。ただ、自然史博物館ではこの時期に合わせてフェスが開催されることが多く、いつもはそちらの方へ行ってましたが、今年は「文化施設」の「視察」に行くことにしました。

朝から雨で、道中がたいへんそうでしたが、せっかく計画したので出かけることに。
まず、京都大学博物館へ行きましたが、なんとここは、先週が無料入館だったそうです。そんな施設は滅多にないので、この企画に参加していることは確かめていましたが、日時までは確認していませんでした。

仕方ないのでここには入らず、またまた雨の中を延々と歩いて、島津創業記念館と言うところへ行ってきました。2代目の島津なんとかさんがここで会社を興し、今の島津の礎を築いたそうです。


ステンドグラスがきれい。






京都大学が近かったので、そこに実験道具や設備、標本類を納めていたようです。京都大学御用達、ということでしょうか。もちろん、会社として、レントゲン設備の開発や、蓄電池の開発なんかもしていたそうです。

普通の医院から寄贈を受けたレントゲン装置、だそうです。


なんやら、大昔の映画に出てきそうな道具類がいっぱい並んでいます。それぞれの名前、用途は、ご自分で行って確かめて下さい。
島津というと、学士のノーベル賞学者、田中耕一さんのいるところです。それ関連の展示にも期待していましたが、数分のビデオと簡単な説明があるだけでした。説明を読んでも、ビデオを見ても、賞につながった研究内容は、全く理解できませんでした。まあ、医学に貢献した、という事だけは報道なんかで知ってはいますが、その原理というのか、仕組みがわかりません。


(右)これは有名ですね。隙間からのぞくと、動画になって見える、らしいです。







理科実験室にも、「島津ブランド」がかなり進出していたようです。
(右)人の条虫の標本、です。


説明では、「トモエガモ」と「ミミズク」って書いてあるんだけど、どう見ても、マガモにフクロウ。


施設とすれば、そんなに大きなものでもなく、展示内容もものを並べ立てているだけの感じでした。もっとも、これ以上、やることがないといえばそれまでですけど。入館料300円だったか、400円だったか。こんなんだったら、企業の紹介という意味もあるんだから、常時無料でもいいんじゃないか、とも思いました。



時間があったので、今度は梅小路蒸気機関車館へ行ってみることにしました。ここは数年前に、同じように無料開館の日に来たことがあります。妻が行ったことがないというので、再訪してみることにしました。普通の人はバスでも使うんでしょうけど、私は極端なバス嫌いですし、そんなに遠い距離でもないのでまたまた雨の中を歩いていきました。

公園の端っこの方に、大きな建物が建っていました。そういえば、何年か前、ここに某企業が水族館を作る企画があるが某団体が反対している、てな記事を読んだことがあります。海からはるか離れた内陸で水族館、って、無理があるんじゃないか、てな事でした。この施設のことは何も書いてありませんでしたが、ショーを見るような構造の建物もあったりで、たぶん、水族館なんでしょう。まあ、民営企業が自分でするくらいだったら良いような気もしますが。


以前もあったのかなあ。路面電車に乗れるようです。


で、肝心の蒸気機関車館。こちらは、蒸気機関車を動体保存していることが売りです。展示はあまり多くはありません。なんと言っても、実物がいっぱい並んでいること、それらを間近で見られることが売りです。

前回はタダで入れてもらったので、体験乗車を、お金を出して経験してきましたが、一本道をまずバックし、ついで来た道をそのまま戻るだけなので、今回はパスし、外から眺めていました。

これが最終回のデモ走行だったので、走行後、整備のため回転台を使って転回し、水と石炭を補給するところを見ることが出来ました。それなりに、おもしろかったです。


回転台で方向を変えて、整備する所へ移動させました。



わかりにくいですが、灰を下へ落としています。


こちらでは、石炭と水の補給です。


ついで、整備していたC62も工場から出して、同じように整備するところを見せて頂きました。



構造的には、簡単です。






それぞれの機関車については、ここに説明があります。






蒸気をいろんな事に使っているので、それぞれに栓(?)が付いています。


(左)運転席から見えるのは、この範囲だけ。なので、反対側にも助手が乗って、前を見ているらしいです。


ボイラー部分です。


で帰ろうとすると、公園内のトイレの前に猫がいっぱい並んでいます。どうも、食事を待っているらしい。そういえば、前回ここに来た時には、野鳥が殺されているので野良猫にえさを与えるな、との注意書きがいっぱいあったのですが、今回は写真の通り、えさを与えてもいいけどその与え方なんかが書かれた看板があちこちに付いていました。併せて、避妊手術、去勢手術をいついつ実施するので、飼い猫は放さぬように、てな注意書きもありました。NPOが責任を持って、公園の猫を管理する方向になったのでしょうか。



ということで、本来は2日間、「関西文化の日」があるのですが、日曜日は仕事と調査の予定を入れたので、どこへも行けず。また来年に、「文化」を楽しみましょう。