狭山池博物館                 



狭山池は日本書紀や古事記にも出てくる、古ーいため池です。
改修に伴う発掘調査で飛鳥時代から奈良、平安、鎌倉・・・・・、それぞれの時代を反映する遺物が次々と発掘されたそうです。その時代そのままの石や木の樋に驚かされます。
展示内容に波長が一致した建物でもあり、これが無料とは、大阪府もたまにはええことをするんですなあ。
駐車場も無料ですし、半日は十分遊べます。皆様もぜひお出かけ下さい。

安藤忠雄さんの設計。池の側から入ると3階に相当。

屋上から降り注ぐ水のカーテン。

地層がメインの展示。1400年の歴史が残されている。
その時代の改修の跡だけでなく、大きな地震の痕跡も残されている。
ボタンを押すと地層に埋め込んだ電気がついて、よくわかる。

堤から出土したアラカシ等の枝葉。敷葉工法といい、枝葉を層状に挟み込んで土を固めている。
土砂が崩れるのを防止したらしい。
右は出土した樋。材木の年輪を調べることにより616年の年代が割り出された。

近くから出土した8世紀の道具類。私の穴探検でもこういうのが出てくれれば楽しいのだが。

出土した1200年代の遺物。上の左、穴の空いた石は石樋、その右に文字の記された碑がある。右がその石ですが字はこの写真では読めませんね。
その上の足だけ見えるのが1200年代に池を改修した重源さんだそうです。

江戸時代初期、慶長の改修では船材が用いられていた。軍艦の物らしい。
樋の制作には船大工の技術が用いられているらしいです。

木製枠工。木枠を組んで土を入れている。これも地滑りを防止する工法らしい。

これは近代遺物として保存されているコンクリート製の取水塔。

狭山池が潅漑する流域。上が北。

現在の狭山池。