産業技術博物館  


2013年12月15日


いわゆる、企業博物館とは全く違うものです。ベースには豊田織機から始まる伝統がありますが、展示は「モノ作り」を、本物の機械を並べて実際に稼働させて紹介しているものです。これだけの機械を動体展示し、それに見合うだけのスタッフを揃えるというのは簡単なことではないでしょう。また、主に子供向けの「モノ作り」教室もいろいろ行われているようです。
博物館的に機械を並べて解説を書いているだけでは絶対にわからない事が、ここの展示と実演を見せてもらって初めて分かったような気がします。
疑問があればどこにでもスタッフがいて答えてくれます。
こんなに楽しいところがもっと近くにあればなあ、と思います。ぜひ、行ってみてください。一生懸命展示を見ていると、一日かかりますが。


エントランスにある織機。環状になっている。一日に何回か、実際に動かしています。


こっちには現役の蒸気機関。これも実演があります。


自動車の紹介。
(右)このクラウンは私の記憶にあります。


あちこちで実演してくれます。すごくよくわかります。


原綿です。何kgだったかなあ。ちなみに、ポンドが単位だそうです。あの綿がこんな石みたいになるなんて、さらにこれをまた綿に戻して、糸にして、布にして、服にして・・・・。これ一つでワイシャツ何枚できる、って説明してもらったけど、肝心の枚数は忘れてしまいました。


すべて実演。過程の製品も触らせてくれます。


いろんな目的のいろんな織機が並べられています。とにかく、すごい。


ものつくりの原点ともいうべき、からくり人形。


こちらでは金属加工の実演です。実際のプレス機で、目の前で作ってくれます。


(左)こちらではアルミニウムを溶かして、鋳造過程を見せてくれています。金属の溶けたものを目の前で見るなんて、めったにないことです。


こちらの部屋は自動車関連の展示です。
(左)トヨタ800、いわゆるヨタハチの模型。私が大学のころは時々走っているのが見られました。
(右)2000GT




(左)プレス機です。
(右)組み立て工場です。テレビで見るような自働機械が並んでいます。


試験設備に箱型コロナが使われていました。懐かしい。


いろいろなエンジンが並んでいます。


(左)今は見なくなった、4WS。(後輪も曲がる)


最初から最後まで楽しく勉強できる所でした。展示物と実演を見るだけで精一杯であちこちに置かれている映像の説明はほとんど見られませんでした。またなんとか機会を作って、何度も行ってみたいところです。