大回り乗車          
2008年1月17日
             


特に鉄道が好きな、世に言う「テッチャン」ではありませんが、大回りというのをやってみたくなりました。大回り乗車というのはググッてもらうといくらでも出てきます。例えば、こんなの
要するに、ある一定区間内なら最短距離を乗らないでも、ぐるっと回って目的地に行っても料金は同じ、というもの。環状線を、隣の駅に行くのに反対回りしても良い、みたいな感じ。もちろん制約はあって、同じ駅を2度通るな、等々のルールはあります。

で、私の生息地を考えると、阪和線で一つ北の駅に行くのに、いったん和歌山へ出て東へ行き、今度は奈良から草津、琵琶湖を反時計回りに一周、と言うコースが考えられます。
和歌山方面で電車から見ておきたい場所があったので、それが第一目的でした。

おおまかに、こんな範囲。


(左)読みにくいですね。時刻表からひねり出したのは朝6時過ぎに出発、夕方に帰るコース。
さんざん考えて作ったつもりでしたが、出発して30分ほどで急に「もよおして」途中下車、トイレに。最近、ハイキングに行っても途中で「野グソ」する時があります。おかげで、予定表はじぇんじぇん役に立たず。行き当たりばったりで乗り換えることになりました。(結果的には、最終的に1時間の遅れ。)


(右)これで1日、遊べるはずでした。堺市から浅香行きの切符。ドラマ、(というほどでもないけど、結末)は最後に。


まず、和歌山へ。ついで、和歌山線を東へ走ります。
単線の、すごく田舎、でした。こういう電車に乗ってておもしろいのは乗客の観察。やっぱり田舎はそれなりの(失礼)おばちゃんや、高校生が乗ってきます。会話を聞いていてもおもしろい。


(左)これが主目的でした。コウモリが繁殖しています。
(右)反対側は取り損ねました。


和歌山線の電車、じゃなく、汽車。


奈良から加茂へ。
奈良まで遠かった。素直に天王寺から乗れば、こんなにかからないのにねえ。


加茂から柘植へ。
ワンマン(まあ、田舎はほとんどワンマンですね)で、しかも一両の電車(じゃなく、汽車)。木津川沿いを走るので、景色はそこそこ良かった。


柘植からは北へ、草津線。


草津で東海道本線に合流します。後は琵琶湖をグルッと回って、おしまいです。
近江塩津が一番北になります。ここから南下。15時40分の電車。


ネットで調べた時は、もちろん駅からは出られないので構内でうどんを食べたり、駅弁を買いながら旅行した、って書いていたように思いました。今回も順々に電車を乗り換えるわけですから主要駅をその都度通るわけで、食事もそこで調達しようと思っていました。が、乗り換え時間が短すぎて散策できなかったり、時間はいっぱいあるけど店舗がなかったりで、さっぱり何も買えず。どこだったか、かろうじてコンビニを見つけておにぎりを買ったくらい。結果的には、この旅行での出費は二人で500円ほど。(交通費込みでも1000円以内。)


もう一つの目的は琵琶湖と雪、でした。
比良山脈の様子を見たかった。東海道本線を走っている時は雪なんて全くありませんでしたが、湖西線を走ると山側はもちろん、平地にも雪が積もっています。あっちとこっちで、すごく気候が違うんですねえ。


結局、10時間以上電車に乗っていたことになります。ゆっくり本でも読もうかと思っていたけど、乗り換えや景色を見ているとそんな余裕はありませんでした。
結果的には車内検札もありませんでしたし、「ルール違反」で同じ路線に乗ったり、同じ駅を通ったりしても「バレル」ことはないんでしょうけど。まあ、自己満足だけですねえ。

で、堺市駅から一駅向こうの浅香で降りて、旅行が完結するはずでした
最後の阪和線に乗ろうとすると、「人身事故で不通です。」の放送。なんじゃ?それ。
仕方なく、南海高野線で迂回して堺市駅に戻ることになりました。新今宮で降りる必要があり、差額50円を支払いましたので、170円琵琶湖一周旅行、ということになりました。


そうそう、ネットによると、Jスルーカードやピタパ(でしたっけ?持ってないので知らない)で入場すると、時間まで記録されてるので降りる時、ピンポンが鳴るそうです。買った切符ではそういうことはありませんでした。ただ、駅員に事情を説明すれば、もちろん出してくれるそうですが。