キクガシラコウモリの剥製
バンディング時の事故でコウモリを死なせてしまいました。
貴重な標本として大阪市立自然史博物館に収めますが、せっかくの機会ですので私の剥製の作り方を紹介させていただきます。
この作り方は全くの自己流でこのやり方が全国、世界共通だとは思いません。でも、通常、一番欲しいのは頭骨でしょうし、その他の骨ももちろん保存できていますので、まあ、当たらずとも遠からず、ということでしょうか。
いきなりですが腹を縦に開いて中から 皮膚を反転、膝で骨をはずす。 |
背中側。冬に備えての皮下脂肪が ものすごくある。 |
ちょっとボケていますが片側は肘、 片側は肩甲骨ではずす。(ここは肘) |
頭部の反転。耳、目、唇は慎重に。 | 肩の筋肉がすごく発達する。 モグラも同じ感じ。 |
翼は片方広げる。 |
胴体は除肉しながら約2時間炊く。 | この程度まで肉を取ればいい。 ついでオキシドール液に一晩。 |
こんな感じ。実物は鮮やかな白! |
乾燥すれば出来上がり。 | 肉の一部、内臓は念のため保存。 一部はDNA用に99%アルコールに。 |