ケアンズ その1 


2012年3月12日ー16日


昨年に引き続き、今年もオーストラリアへ行ってきました。今回は、ケアンズ。ワーキングホリディ中の娘がケアンズに行くというので、それに合わせてケアンズへ遊びに行き、もうすぐ引き上げる予定の娘の荷物(の一部)を持って帰ってあげようか、という趣旨です。わざわざこちらから取りに行くより、送った方が安いんじゃないか、というのは一応、横へ置いておいて。

今回は、いわゆる現地ツアーというのをいろいろ申し込み、毎日、あちこちへバスや電車、船で遊びに行きました。たいへん、楽しい旅行になりました。時系列は無視して、思いつくまま、適当に掲載していきます。ほとんどは私が撮影した画像ですが、ほんの一部はツアー会社からもらった画像や、ダウンロードした画像も使用しています。


パロネラパーク

「天空の城 ラピュタ」の基になった所、とのふれ込みで、ツアーがいっぱい出ています。ただ、宮崎駿さんは否定しているそうです。確かに、ネットでの検索では否定的な意見も多いのですが、それはそれでどうでも良い話で、映画そのものは架空の話ですから、こちらも架空の話としてこのパロネラパークとラピュタをつなぎ合わせても、誰にも迷惑はかけないでしょう。

私自身、「天空の〜」はテレビでちょこっと見た程度ですが、まさに目の前の風景と重なる所が多かったので、映画が現実になった世界と信じておきます。

いわゆる廃墟マニアは世間に多く、私が調査している廃坑や、廃トンネルもこれに通じる所があります。熱帯雨林の廃墟は、木の成長もけた違い早く、すぐにこういう状態になるもの、と言ってしまえばそれでおしまいですが、まあ、これが出来た経緯や、宣伝的な物語もそれなりに今の状態に合致し、非常に感動的な場になっています。
現実論者の私でさえ、それなりにいろいろ思いを持ってしまいました。


(右)噴水は、水位差を利用して自然に噴出するように作られているそうです。


(右)階段は、わずかに下部が広がっています。


見事な、滝です。現在は雨期で、非常に水位、水量が多いそうです。


(左)これは、人工的に作られた滝だそうです。
(右)木々の向こうには、滝が見えるようになっています。


(左)ナマズだと思っていましたが、あとで聞くと、オオウナギ、だそうです。水位が上がったときに公園内の水路に流され、水が引いてもそのまま残され、スタッフなどに餌を与えられ、さらに巨大化したそうです。
(右)こちらには、餌付けされたカメや魚たち。人が来ると、寄ってきます。ちなみに、この場所で(野生の)ワニが最近、発見され、ワニに注意の看板がかかっていました。


当時の写真や道具が、「博物館」にいろいろ、残されていました。



聖堂の木

これも、ラピュタと繋げているケースが多いようですし、私も、一見して映画の一画面を、思い出しました
いわゆる、絞め殺しの木、です。例えば、こんなHP

今日の行程は、パロネラパークを夕方に訪れ、食事後、土ホタル鑑賞、ついで、この木を見に行くというコースでした。いろんな現地ツアーが同じコースを作っています。なぜ、夜中に木を見に行くのかなあ、ってちょっと不思議でした。その理由は、あとでわかります。


ちなみに、昼間はこんな風景だそうです。


ガイドさんが、大きな荷物を背負って案内してくれます。何を担いでいるのか、これも不思議でしたが、木まで着くと「サーチライト」的な証明で木を照らしてくれるのです。大きな荷物はバッテリーでした。

強力ライトに照らされた木が非常に幻想的です。これを見せるために、いろんなツアーで夜に訪れるコースを作っているようでした。




土ボタル

土ボタルとか、グローワームで検索するといろいろ出てくると思います。日本にはもちろんいませんが、動物園では展示されています。私も見に行ったことがあるのですが、その時はよくわかりませんでした。
洞窟での観察が有名らしいですが、それ以外でも見られるようです。
ライトを当てるとなんちゃらかんちゃらで、実物を見ることは出来ず、ハイキングコース脇の(おそらく)葉っぱの裏にくっついている(ぶら下がっている)発光を見てきました。それでも、それはそれで幻想的な風景でした。
(画像は借り物です。)


調べればわかると思いますが、ハエの幼虫が捕食のために粘着性のある糸を垂らし、より効率的にエサ昆虫を集めるためにその糸を光らせている、と言うことです。
成虫の写真を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。やっとみつけたのが、これです。




カモノハシ

どうしても見たかった夜行性の生き物の一つが、カモノハシでした。
日暮れ前に、牧場のそばを流れている川に、観察に行きました。まわりはまだまだ明るかったのですが、川岸に波紋が出たと思ったらすぐに、カモノハシが水面に見えました。顔を出したり、潜ったりを繰り返しています。テレビなどで見るとおり、クチバシを左右に振りながら、エサを探しているようでした。
これも非常に感激しましたが、案外、このあたりでは普通に観察出来るのかもしれません。


こちらは、借り物の画像です。


「夜の熱帯雨林探検」、と銘打ったツアーでしたが、実際には15分ほど、簡単なコースを回るだけでした。ここでは、オポッサムが餌付けされており、人が集まるとオポッサムも集まって来るという状態でした。ちなみに、夜だと、シドニーの公園でも、民家の庭先なんかでもよく見られるようです。
足元には、鳥がずっとウロウロしていました。


葉っぱの上では、何種類かのトカゲが見られました。


カマドウマ。これはこれで、巨大でした。


この日の最後は、星空観察でした。南十字星が、きれいに見られました。オーストラリアでも、季節によっては見られないこともあるそうです。
オリオン座もきれいに出ていましたが、日本では中央の3つ星の下に大星雲が見られるのに、こちらでは大星雲は上に伸びていきます。なんだか、不思議でした。