なにわホネホネ団          


       2007年




クリスマス会
12月24日


毎年、クリスマスは3日連続で剥きまくり。23日にクリスマス会があったらしいけど、参加できず。
皮の処理に新法をあみ出したらしい。竹で引っ張って乾かしています。


何カ所かで皮むきをしていましたが、血だらけ画像を載せるのも飽きたので省略します。

ヤギ イノシシ


ツキノワグマ




通常活動
11月25日(日)


タヌキ、アライグマの皮むきに、皮の処理、除肉等がありました。血だらけの画像は自粛。(というか、見てもおもしろくないでしょう。)

別メニューで、ハセイルカ(というらしい。マイルカとほとんど同じ。)の組み立てが始まりました。骨に穴をあけ、パイプを通す予定。





通常活動
10月6日(土)

通常活動。
見学者(というか、結局みんなで皮むきしてた)がものすごく多い日でした。皆さん、何に期待してこられるのでしょう?

病院に置いていたコウモリの標本を寄贈しました。手元に置いていても特に使うあてもありません。というか、以前、コウモリの講演を頼まれた時には非常に役に立ちましたが、今後、そういう講演は受けないことにしたので管理を博物館に押しつけることに。
私が知る限り、博物館にこの手の標本はあまり無かったはず。喜んでもらえるかな。


ついでに、こないだ作ったモルモットも、(他の小物類と一緒に)手元にあっても仕方ないので寄贈。組み立てると場所を取ります。


渡りのシーズンですね。クロツグミに、オオルリ。オオルリは死にたてホヤホヤ。活動中に、館のガラスにぶつかったらしい。


箱詰めしていたムササビの下顎骨。犬歯がものすごいな。下顎骨全域に渡って歯根?


展示用の骨格標本を作るらしい。その候補のアライグマ。8kgという、巨大な子。


その他、アオダイショウから出てきたシマリス、ウミガメの骨洗い、鳥の仮剥製各種、骨の袋詰め等々の作業がありました。私は野次馬をしていただけ。
楽チンでした。




モルモット
9月21日


同時に2体制作しました。

遠目に見るとそれらしいですが、細かなところが手抜きで、満足できる出来ではありません。というより、あんまりセンスがないので組み立て標本からは足を洗おうかと思いました。

そもそも、モルモットってこんな
格好をするのでしょうか?



こちらの子は、背骨がまっすぐすぎます。乾燥時に姿勢を決めておかないといけないのですが、そこまで気が回りませんでした。手足の角度も適当に固めたのでしっくりしません。


肋軟骨の処理にいつも困ります。
左側は肋骨につけたまま除肉して乾燥させましたが、何カ所かがはずれたため、それらはビニールパイプをはさんでボンドで固定しました。
右側はいったんすべてはずして乾燥させ、あとでワイヤーでつなぎました。細い穴を開けられずに苦労しました。

骨から若干の脂分がしみ出し、ボンドがうまく付きません。そのため、一部の関節や肩甲骨はレジンで固定してしまいました。レジンを使うと今度は解体できないので、標本とすると(細かいところが見られないので)失格かもしれません。
いつも言うように、こうなってしまうと置く場所に困ります。しばらく眺めたら何とか解体して空き箱行き、でしょうか。




通常活動
9月15日


鳥を処理したり、タヌキを剥いたり。タヌキの胃内容物からカエルやカキの種が出てきて盛り上がっていました。
皮だけ剥いて残された骨の処理もいくつか。
ケースによりますが、タヌキクラスでは最近は水につけて腐らせる方が多いようです。



洗濯ネットに入れてます。細かいところはさらに小さな袋に入れ、(要するに、二重になる)半年ほど外で寝かせます。

梱包途中のテン 梱包待ちの骨たち




通常活動
8月16日


毎年、14,15,16日あたりは活動強化月間。集中的にいくつかの仕事をこなすようです。今年は14日にツキノワグマ、シカ、イノシシをしたみたいです。(私は不参加。)15日は小鳥剥き。で、今日は海ものがいくつか。

雌の老齢、有害駆除個体だそうです。 一応、ツキノワの模様もあります。


エゾシカの立派な皮と角が寄贈されてきたそうです。

とにかく大きい。皮はきれい。 こっちは内地産。


こういうのが時々あります。開けたいような、怖いような。
開けると、腐りかけの物体。スナメリだそうです。どこがスナメリかわかりませんが、きっとそうなんでしょう。
時間切れで、私はこれには不参加。すごいにおいがしていました。今頃、博物館中香っているかも。




自主活動
7月3日


有害駆除のアライグマです。
組み立て標本を目指して解剖を始めたのですが・・・・・。
スタートは今年の1月。


ホネホネ団の活動日に合わせて、大まかに除肉したものを持ち込み。分解して鍋で炊きました。
5,6時間炊いたけどあまり肉が落ちません。時間切れでいったん冷凍し、次の活動日にも少し炊きましたが思うほどきれいにならず。
結局、風化させようかと洗濯ネットに入れて庭に放置しました。
4ヶ月ほど雨ざらし。これも期待ほどきれいにならない。一部はカビが生えてます。あきらめて引き上げ、オキシドールに浸けました。数日後、鍋から悪臭。腐ってます・・・・・・。

あわてて洗いました。内緒でしたつもりが、においでスタッフにばれて怒られました。

で、何とか乾燥させておしまい。組み立てはとても無理。
バラバラになった軟骨部分をくっつけるのがやっと。これじゃ、うちにあっても対して何の役にも立たない。

うーん、年々技術が落ちている。




通常活動
6月30日(土)


タヌキ祭り、と称してタヌキを10体近く剥いたそうです。
私が参戦したのは夕方からで、皮むきはほとんど終わり、皮と肉の処理をしていました。また、1年前から水に浸けて腐らせていたのを回収し、水洗していました。
特に目新しい事もなく、写真はほとんど撮りませんでした。






通常活動
5月20日(日)


午後から急に人数が増え、ざっと30人はいたのでは?何でこんなに人気なんでしょう?
まあ、最近の死体の集まり方を考えていたら、人手がいくらあっても足りないかもしれません。道具を工夫して効率のいいやり方を開拓した方が良いと思いますね。それと、ボチボチ集める死体の選択というか。交通事故死のネコはもういらんのじゃないですかねえ。あるいは、頭骨がバラバラの死体。もっとも、とりあえず何でも置いておいておくのが博物館の資料収集活動の原則かもしれませんが。

大阪の哺乳類の本を近いうちに出すとかで、大阪産のノウサギとテンがいくつか解体されていました。



骨洗いでもやろうと思っていたら今日のメニューにはありませんでした。皮むきは予約で一杯。残っていたのは皮の処理だけ。
丸太に乗せて移植ゴテでこすって皮下脂肪を取ります。力がいります。細かいところはなかなか取れません。メスとピンセットでチマチマ取っていると思わず穴を開けてしまうことが度々あります。

午前中いっぱいと、昼からも少しやっていましたが終わらず、途中で帰ってしまいました。後始末をして下さった方々、ごめんなさい。




大人ホネホネ団
5月11日(金)


まれに大人ホネホネ団というのがあります。子供の出入りを禁止して大人だけで秘密の活動、と言うのではなく、平日にするから子供が来られない、というのかなあ。もう一つ、夜遅くなりそうな時とか、活動が終わってから飲みに行く日、でもあるらしいです。
私はカラスの巣を持っていくついでに、ちょっとお手伝いしただけ。

夕方から活動していたそうで、タヌキの皮がいっぱい並んでいました。
右は痛んで毛が抜けまくりのキツネ(とタヌキ)。





3週連続活動日
4月7日(土)


またまた今日もホネホネの日。夜からバードフェスの準備会のはずでしたが、ちょっと用事があり早くに帰りました。
活動はタヌキ3体に鳥がいくつか。


当日に配る資料のコピーを頼まれました。
はるか前に資料を作り、いろんな会で使い回ししていました。コピーを繰り返し読みにくくなっています。無料で配る予定ですし、このままでええかなあと思いつつ、じっくり見るとあちこちアラが目立つので、結局は全面改定せざるを得ません。
でも、この資料、図版はとある本からまるまるコピー。こんなん、ああいうところで配っていいんだろうか?
(一応、図版の出典は明記しますが、引用を越えてると思うなあ。)




通常活動
3月31日(土)


なぜか知らねど、今月は2週続いての活動。私は焚き物、他はタヌキを剥いたり、骨の処理をしたり。

鳥の剥製の「競争」をしていました。キジバトを剥いて、「モフ」の山を競い合うというものです。もちろん、抜けた羽毛が多い方が負け。
キジバトというのはすごく羽が抜けやすい。背中は皮膚が薄い。カラスに次いで、やりたくない剥製の一つ。特に頭を裏返す時に大量に抜けるんですねえ。

で、完成した仮剥製と 残された「モフ」の山。


首が特に抜けやすい。 これは、まとも。


北海道での合宿で海岸でひらったエゾジカの骨。ニホンジカよりかなり大きい。
その中に奇妙な骨が混じっていました。これ、鳥の骨。しかもかなり大きい。アオサギの比ではありません。ひょっとするとアホウドリかな、って事でした。
手にすると重さが全然違います。それに感心していると、さらに比較用にと翼竜の化石を見せてくれました。


ブラジル産の化石だそうです。わかるかなあ?骨は1mmほどの厚さしかありません。特に、右の写真で見てみて下さい。一応は立体構造にして強度を持たせている感じですがペラペラです。


ニホンウサギがいました。耳が小さい。
今回は、骨は袋に入れて砂場に放置するそうです。




通常活動
3月24日(土)


特に目玉のない、通常活動でした。
私は持ち込みのシカの処理(一部残った皮を剥いで砂場へ)、アライグマ等の焚き物。


洗い場では象の足の骨洗いがありました。あの、ぶっとい足の中にきっちり5本指がある、みたいです。
鳥ではシロハラ、ツグミが何頭も並んでいました。

今日は見学者が山ほどいました。あとで聞くと、びわこ博物館のほねほねクラブの団体さんとか、その他いろいろ。
人があふれていました。その割に、処理出来たケモノはタヌキ3つほど、だったようです。
まあ、私自身、自分の焚き物で精一杯でした。
*次回の活動日は31日。ご希望の方はどうぞ。




スナメリ
3月8日


貝塚にスナメリが上がり、解剖するというので行ってみました。

仮に埋めていたところから掘り出し、移動しました。尾ひれは既になくなっています。尾のない状態で193cm。大阪湾のスナメリとしては、かなり大きい方だそうです。


表皮も既になくなっている、のかな。頭部は骨がほとんど出ています。
けっこう時間がたっているんでしょう。


内臓はほどよく溶けていました。風が強かったのであまり匂いませんでした。
右側は座骨海綿体筋だそうです。要するにオスですね。


ペニス。左は包皮を切開しているところ。
右は(見にくいけど)取り出して切断した包皮とペニス。


内臓各種。
心臓がペラペラなのが不思議。肝臓は腐ってて回収出来なかったらしい。
精巣がすごく大きい。腸管がむちゃくちゃ長い。肉食なのにこんな長い腸管が必要なのはなんでか、はっきりとはわかっていないらしい。
胃は別に回収していて写真を忘れました。胃内容物はメッシュにかけて回収するそうです。魚の耳石と目ん玉は肉眼的にいくつか見られたようです。洗い出すところまでは時間が無くって見られませんでした。


あとは埋めやすい大きさに分割して数ヶ月埋めておきます。
皮下脂肪。コロ、ですな。
脂肪は足が遅いから食べられるかも、って某学芸員が言ってました。ほんまかいな。そういえば、イヌイットにはアザラシを浜に埋めただけの発酵食品があるそうです。ものすごく匂うとか。発酵も腐るのも同じですもんね。

あとで気が付きましたがスナメリの子供は昨年にも解剖しています。こっちはもっとトロトロでした。
知り合いの水産試験場の方に聞くと、年に1頭くらい打ち上げられるそうです。




タイリクイタチ
2月15日


前回、さわりだけお知らせしたタイリクイタチです。2週間ほどオキシドールに浸けていました。いよいよやばくなりそうでしたので処理しました。

ばらさぬように可能なだけ肉を取ります。細かなところはあまり取れなくってイヤになりますが、やりすぎるとバラバラになり再起不能になります。肉は少しくらい残っていても、乾燥させるとどこかへ消えます。
乾燥させるとそのまま固まるので、組み立てを考えるなら姿勢を考えてパーツごとにピンで留めます。乾燥途中でも余分な肉は取る方が良いでしょう。


十分乾燥させたら組み立てます。乾燥時に足の高さなどをきっちり合わせておかないと、ここで困ります。いよいよ困ったらいったん関節を折り曲げてボンドで固めなおします。一カ所が固まってから次を、というように順番にすればいい、といいながらめんどくさいのであちこちを一気に固めようとすると、あっちがずれたりこっちがはずれたり。


ということで、一応、完成。
足の付き方がこんなんで良いのかどうか、ちょっと不安。近くで見るとあらが目立ちます。たぶん肩甲骨の位置がおかしい。
正直な話、こうなると場所を取って仕方ない。近いうちに博物館に収めよう。




1月27日と2月3日

1月と2月の活動は目玉のない、通常の活動でした。イノシカクマが冷凍庫に眠っているそうですが、みんなの予定を見ながら、とのことでした。あとのお楽しみ。

家の中でヒメネズミが採集できるそうです。 解凍中のアライグマ・タヌキ。


皮下脂肪を取るのがたいへんです。ちなみに、私は根気が無くって、やったことがない・・・・・。
ホネホネ団的おすすめアイテムはサヌカイト。要するに、石器ですね。こんな石が館の裏に転がっている不思議。


私の持ち込んだタイリクイタチ(チョウセンイタチ)。
めずらしく、メスでした。Yさん、いつもありがとうございます。2時間ほど炊いてオキシドールに浸けました。


組み立てに挑戦している団員。ドリルで穴を開け、ワイヤで止める。




2007年1月24日

さっぱり、ネタがないのでこんなもんでもどうぞ。
どこが書いても同じパターンです。