花園村 恐竜ランド・恐竜館         


       2009年3月6月




恐竜ランド・小原洞窟

和歌山県かつらぎ町花園と言うところに、廃坑を利用したテーマパーク(??????)があります。B級スポットで紹介されるようなところです。ちょっと気になったので、行ってみることにしました。

朝から、けっこう激しい雨です。山道をかなり走りました。道が細くて、怖いところも何カ所かありました。とにかく、遠かった。

かなり田舎です。花園の中心地からも、かなり走ります。何もないところを延々と走ると、突然、巨大な恐竜が現れます。
(右)首のところがふくれていて、何かなあ、と雨の中をよく見ると、キイロスズメバチの巣のようでした。別の意味で、怖いですね。


入場料800円!
あとでおっちゃんに聞いたところによると、昔は第3セクターでやっていたけど、今は民間施設になっているそうです。はっきり言わなかったけど、町ともめた?
もともと、かつらぎ町と合併する前に、花園村が町おこしとして、恐竜がらみの施設をいくつか作ったうちの一つかなあとも思うのですが、私の勘ぐりだけで、根拠は何もありません。かつらぎ町に花園村が吸収された事とも関係あるのでしょうか?

ちなみに、これもあとで聞いたところによると、銅の鉱山で、昭和中期まで掘られていたそうです。洞穴入り口に説明があったみたいですが、見忘れました。山中にも、いっぱい穴がある、ともおっしゃっていましたが、この雨じゃ探す気にもなりません。



入り口に、ヘルメット。入ってからわかりましたが、必需品でした。あちこちで頭をぶつけましたので。(もっとも、ヘルメットがあると安心してどこでも頭を突っ込みたくなるんですね。)
坑道は、見慣れた景色でした。確かに、金属鉱床くさい感じです。


坑道内のあちこちに恐竜(関連)の模型が置いてある、と言うだけです。ほとんどが、センサーを使って動くようになっています。近づくと急に大きな音がして動き出し、最初はびっくりしました。
(右)キクガシラコウモリ発見。


横にあった細い坑道に入ってみると、数頭のキクガシラコウモリがいました。
所々にグアノも落ちていて、季節によると、あちこちにコウモリが生息するみたいです。


細い坑道や横穴に、模型を置いたりしています。ここには噴水もありました。古い坑道にお決まりの水を使っているようです。滝のように流れているところもありました。
(右)この恐竜は、あっち向いていたのが振り返って、口が動きます。



(右)洞内でスタンプを集めるようになっています。集めても、何もくれません。


坑道が複雑に伸びています。これも、コウモリ調査で経験済みです。こんなりっぱなハシゴが付いているところはありませんが。
順路、って書いていたけど、横道もいくつかあって、ちょっと迷いました。


鉱石の展示。紫外線(かな?)で蛍光色に光るのを見せています。



「極楽洞」、と言うところ。昔は、ここはなかったらしい。ネットで見たHPでは、入場料600円と書かれているところもあったので、ここを「新設」して、200円入場料を上げたんじゃ無かろうか?


極楽と地獄を紹介しています。どちらかというと、地獄が多かったような。


ここでも、センサーで大きなが出て、人形が動きます。閻魔様の声も聞かれます。


赤鬼が、おばちゃんをナベにほりこもうとしています。おー、怖い。


恐怖の鏡。前に立つと、自分の姿が鬼に変わってしまいます。


行いが良いのか、改心すると、こっちでは阿弥陀様(?)に変わります。


で、やっとたどり着いた「極楽」です。


忘れていました。
コキクガシラコウモリがあちこちで(と言っても、2,3ヶ所だったか、)寝ていました。





恐竜館

恐竜ランドから、2km以上離れたところにあります。道案内に従って走ると、かなり山を登ったところにありました。道幅の広い、きれいな道です。ここで行き止まりですので、明らかにこの施設のために作られた道。
あとで考えたら、展望のため、こういうところに施設を作ったのでしょうか?雨で散歩は出来ませんでした。でも、絶対に、冬なんか観光客は来ない、と断言できます。(ほんなら私は何?とも思いますけどね。)そもそも、雪も降るだろうし、積雪があると普通の車は、この坂は登らないんじゃないでしょうか?近くにキャンプ場がいっぱいあるので、それらの人がマレに間違ってここへ来るかな、という程度でしょう。

入り口で、おっちゃん、というより、おじいちゃんと呼ぶ方がふさわしい人が出てきました。じっちゃんに、なんでこんなところに恐竜なんですか?、って聞いたけど、えへえへえへ、で、答えはありませんでした。

某HPから無断で拝借した画像をいくつか載せていますが、花園村は、かつらぎ町に合併する前、恐竜で町おこしを計っていたようで、町内のあちこちに恐竜がらみの看板や模型があるみたいです。

で、入館料が600円!!!


まあ、小さな町が一生懸命、町おこしをやっているんだから、寄付のつもりで入ることにしました。おそらく、今日は私が最初で最後の入館者?

雨で写真を取り忘れたので、某HPから拝借しました。


駐車場には、軽四(このじっちゃんの?)と、役場の車が2台。こんな施設に、役場の人が常駐しているんだろうか?たまたま用事で来ていたのか?


原始地球から、恐竜が生まれるまでを解説しています。
なんだか、迷路みたいになっていて、地面が揺れたり、恐竜の声が流れたりします。




(左)これはガラスケースの中に入っていたけど、本物だったかな。中国産、とか書いてあったように思います。恐竜の卵です。


あとは、あんまり読む気にもならない解説がチョボチョボあります。正確かどうかは、わかりません。



受付にあったパンフレットです。
「体験学習」って、何を体験するんだか、さっぱりわかりません。「学習」の方は、図書館があったので、出来なくもないでしょう。人も来ないし、静かな環境は間違いありません。

行政がやっているのでつぶれることはないのかもしれませんが、無駄の極致ですね。おそらく、花園村のお荷物をかつらぎ町がしょいこんだ、みたいな感じでしょう。そもそも、恐竜の化石が出る(出た)とか、そんな場所でもなく、恐竜をアピールして観光客を呼び込むなんて、無理があると思います。実際、車で走ってみるとわかりますが、とにかく何もないところで道も細く、夏のキャンプ以外で人が来るようなところではありません。いわゆる過疎地の町おこしというのが、いかに困難なのかを考えさせられました。
そういえば、あちこちにキャンプ場があるのも気になりました。多すぎるような気がします。それ以外に売り物がない(自然だけが売り物?)とも言えるかもしれません。


村の所々にある休憩所も恐竜でした。


村内にあるオブジェです。某HPからお借りしました。


高さ55m、底辺100mの壁画だそうです。日本最大、というふれこみとか。これも、花園村の遺産らしいです。


中学校の壁にも、こんなのがあるそうです。翼竜のつもりでしょうか?


恐竜館も、恐竜ランドも、B級スポットに徹した方が人を呼び込むのかもしれません。