Nature Study その他  番外編


Nature Study その他に掲載された、コウモリ以外の記事、ちょっと関係した子らの記事です。




奈良県でセグロアジサシが保護され、鳥類研究グループの関係でうちに搬入されました。
残念ながら落鳥し、標本として博物館に行くことになりました。
奈良県での保護例はあるようですが、稀な事例だそうです。






橋口さんから頂いた、他の写真です。

 


治療中、といっても、強制給餌をしていただけです。

   





大阪で見つかった、コシジロウミツバメの記事です。
一か月以上、強制給餌をしていました。どこに出かけるときも食事と一緒に連れて行ってました。
大海原に帰れず、残念でした。








池の水鳥を見に行き、このカモを発見した時、一瞬、アヒルかと思いました。
鳥の白色個体は時々見られますが、哺乳類のアルビノとはちょっと違うようです。


朝日新聞はこういう、自然がらみの記事が好きそうなので、この写真を新聞社に投稿しました。ところが、数日後、別の方の撮った写真が新聞に掲載され、その写真を撮った人から突然手紙と、(鳥のカメラマンにありがちなように、自慢げな?)鳥の写真が何枚か送られてきました。驚いて新聞社に問い合わせると、私の連絡先等を相手に教えたと言います。まあ、同じ鳥なんで誰が撮影しても仕方ないとは思いましたが、よく聞くと、その方は「私の情報を聞いて」撮影に行ったと言います。

実は、この写真を博物館の和田さんに見せて、珍しいことかどうか聞いていました。その時、野鳥の会のどなたかが、たまたまそれを横からのぞいていたらしく、この情報を知り合いのカメラマンに教えたようです。で、それからこの池にカメラマンが多数押しかけたそうです。で、その中の誰かが、偶然にも、私と同じように朝日新聞に写真を持ち込んだのだそうです。

まあ、できの良い方の写真を掲載するのは仕方ないけど、第1発見者を尊重するなら、浦野が発見して、某氏が撮影した、と言うコメントを付けるべきじゃなかったか、さらに、こちらの住所等の情報を無断でその方に教えたのは問題があるんじゃないですかねえ、ってグダグダ新聞社に文句を言いました。今から考えると、しょうもないことですが、当時はすごく腹が立ちました。また、鳥屋さんの情報網のすごさにも驚きました。
数日後、再調査のためその池に行くと、双眼鏡を持っているだけで、「ああ、あの鳥を見にきたんですか」って、地元のおっさんに言われました。








知り合いの獣医さんから電話をもらった時、明らかにミズナギドリ(系)だから、そのまま海に浮かべればいい、って連絡をしました。ミズナギドリは強風が吹いた時など、町中でよく保護される鳥です。この鳥は、陸上から飛び上がるのが苦手で、いったん陸に落ちてしまうと飛べないのです。

心配なのでこちらへ連れてくる、という話になり、実物を見てみると、一番よくあるケースの、オオミズナギドリには見えません。「色模様」やサイズを測定すると、どうも、「オオシロハラミズナギドリ
になってしまいます。オオシロハラミズナギドリは外洋ではいくらでもいるそうですが、地上、あるいは、陸地付近で観察されることは滅多にないそうです。また、大阪府でも記録はないそうです。学芸員さんにも確認してもらい、間違いない、と言うことになったので、博物館のMLに情報を流しました。

と、すぐに(やっぱりこういうのが好きなのか、)朝日新聞の記者さんからメールが来て、記事として掲載したい、との話になりました。写真も記事もメールで送り、すぐに新聞に掲載されました。
掲載後、こちらの連絡先をきっちり書いている訳じゃないのに、何人かの鳥屋さんが写真を撮りに来られました。やっぱり、鳥の写真屋さんというのは熱心というか、世界が違うというか。ちなみに、電話をかけてから来る人もあったり、いきなり来る人もあったりでした。また、自分の写真をいっぱい持ってきた人もいました。そんなん、別に見たくない、って。

2,3日強制給餌して放しに行こうと思った日に、残念ながら死亡しました。ちなみに、死亡したことも後日、新聞に小さく掲載されました。きっちり、どうなったか掲載しておきたい、との事でした。

なお、後日、3000円だったかなあ、図書券を頂きました。今回の朝日新聞の対応はきっちりしていました。







Nature Study 500号記念で、昔の写真募集、と言うのがあり、投稿しました。
今からは想像もできませんが、私が子供の頃は、自宅から歩いて「浜寺の海水浴場」へ行けたのです。写真に写っているガキのうち、小さい方が私です。

右下に水族館の話を書いていますが、堺市大浜には「東洋一」と言われた水族館があったそうです。大きな台風が来て停電し、多くの魚が死んで、そのまま再開せず廃館してしまったそうです。もったいないですね。現在、大浜公園に残っている猿山(正確には、数年前に鉄の檻に変わってしまいましたが)はその名残です。さらに、その時にいたアジアゾウは仙台にもらわれ、今でも元気だそうです。仙台でかわいがられたからこそ、長生きできているような気がしますね。







うちでタヌキを育てたのをご存じだったとある行政機関から、「アナグマの子供を預かって欲しい」、との連絡がありました。「タヌキじゃないんですか?」って返事をしましたが、その後連絡が無く、どうなったのかと思っていましたら、こんな記事が新聞に掲載されました。

結局、持ち込まれた動物病院で人工保育したようです。それはそれで良かったと思うのですが、傷病扱いの野生動物を展示に使うのは法律的に無理なはずです。当方、何度か、傷病鳥を展示目的で施設に搬入したい、ってお願いしていましたが、断られていました。

いつだったか、ついでの時に担当部署にこの件を問い合わせると、最初は「狩猟個体」ですのでうちは関係ない、との話でした。要するに、狩猟獣を手づかみで捕獲しているので合法です、との返事でした。でも、「捕獲」時期は猟期ではありませんでしたし、えらいこじつけやなあ、と思っているとすぐに電話があり、「学術捕獲です」に、替わっていました。動物園側から、展示目的の捕獲許可申請があり、それを許可してから動物園側が学術捕獲したという事でした。まあ、学術捕獲は私もコウモリでもらっていますし、何となく筋が通っているみたいですが、動物園のケージの前には、「傷病個体です」って説明が書いてあるんですけどねえ。






烏口骨の骨折で飛べないアオバトが来ました。貝塚の博物館相当施設が飼育してくれるというので搬入しようとしましたが、行政から、展示目的での移動はできない、と言われました。個人で飼育ボランティアになってもらうのは可能だが、展示はできないという。結局、それ以上説明するのも説得するのも面倒で、行政は無視して搬入してしまいました。
その後、富山の動物園がもらってくれるというので、再び引き取って富山まで連れて行きました。その時点では、こういう話があったとは全く知りませんでした。中途半端に短期間預けて、向こうの意向も聞かないまま動物園に連れて行くことを決めてしまい、申し訳ないことをしたと思っています。
ちなみに、この時、飛べないアオバズクも連れて行っています。動物園側に、何か公的な書類はいりますか?、って問い合わせたのですが、いえ、何もいりません、と言われました。いいのかなあ。

ちなみに、上野動物園にケリを連れて行ったときは、正式の飼育許可証が欲しいと言われ、大阪府から書類を出してもらったことがあります。