新収資料展

2019年4月27日
 

自然史博物館の、新収資料展。簡単に言えば、昨年度に収蔵した資料の一部の紹介で、今回の展示は主にはまとまった標本の寄贈なんかが主。


これは「ひらいに」いったもの。
全身じゃないのが惜しいけど、まあ、頭は残っている。

 

 


明治から昭和初期にあった「貝の博物館」の標本類が、とある私立高校で再発見されたそうです。この時代には、博物館にまとめて寄贈、というのは考えられなかったのか、あるいは売却したのか。


標本の命はデータです。今はその地域では生息が確認されていない種も、いくつかあるらしい。


大学を退官された先生の標本だそうです。大学は研究機関ではあるけど、こういう、個人が研究に使った標本を大学として未来永劫保存する体制には、よほどお金持ちの大学じゃない限り、なっていません。


これはすごいコレクションになっています。
私が洞穴で見つけたのは、せいぜいコウモリとイタチくらい。まあ、洞穴のできた時代が違います。こんなのが見つかれば楽しいだろうなあ。

 


ハワイの溶岩、でしょうか。


東北大震災の、津波の標本です。

   


植物のまとまった標本がいくつもあったらしいです。


和泉葛城山の、ブナの木の標本だそうです。近隣の研究施設で分け合い。


高校の理科室のお宝が寄贈されました。
膨大で、ジャンルも様々。


やっぱり、本剥製は管理が大変らしい。どうしても傷んできますねえ。いかにも、「理科室の標本」という雰囲気は出ていますけど。


(右)ヤイロチョウ。

 


(右)ヨタカ。

   


魚のタイプ標本がいくつも紹介されていました。


DNA等の検査用に、体の一部を切り取って別に保存しているそうです。もちろん、哺乳類や鳥でもやっています。

 


組織は体の右側から。

 

 


展示された標本点数は多くありませんでしたが、興味を引く面白いものがいくつもありました。